カテゴリー: スポーツ・運動指導

  • 競技スポーツにおいて、勝つべき相手とは一体誰なのか?

    競技スポーツにおいて、勝つべき相手とは一体誰なのか?

    こんにちは!

    なわとびパフォーマーのまっちゃんです。

    競技スポーツにおいては、試合で順位が付きます。1回でも多く、1点でも高ければ勝ち。逆に低ければ負け。

    残酷に勝敗がついてしまう一方で、目標設定がしやすいのも競技スポーツです。

    しかし、勝ちにこだわり過ぎて潰れてしまう選手を近年よく目にします。彼らは、勝つべき相手を見誤っているのかなぁと感じています。

    勝ち負けにこだわりすぎる弊害

    大会に出る以上は、1つでも順位が高くなりたいですよね。さらに欲を言えば優勝したい。日本でも世界でも1番になりたい。

    しかし、本当に勝てるかなんて誰にもわかりません。

    全日本大会だろうが世界大会だろうが、実際にその場で実力を出し切れるとは限らない。さらに言えば、当日までに怪我や病気で実力を出すどころか、万全で舞台に立つことができないことだってあり得ます。

    もっといえば、ライバルたちの実力だって当日の結果を見るまではわかりません。自身がどれだけ記録を伸ばしていても、ライバルがもっと記録を伸ばしていれば負けます。逆に、思ったような記録でなくても、相手も記録が出なければ勝てます。

    そう、勝ち負けなんて、本質的にコントロールできない要素のほうが多いんですよ。

    人は自らで何でもコントロールできると勘違いしやすいです。記録を伸ばせば試合で勝てると思っているのも同じですね。実際には、自分自身を含めてほとんどの要素が不安定の不確定なのに。

    コントロールできないことに対して、無理にどうこうしようとすると、人は苦しくなります。

    勝ち=価値アリ?負けたら?

    勝てば官軍負ければ賊軍、なんて言葉があります。勝てば何でもOK。負ければ2位でもそれ以下でも価値無し。

    勝ちに貪欲になるのは悪いばかりではありませんが、これを「勝ち=価値あり」と思い込んでしまうのはヤバいです。だって、どんな大会であっても勝てる人は1人だけ。優勝した人以外が価値が無いなら、競技スポーツとして成り立ちません。

    また、勝てば官軍~的な考えを強く持ってしまうと、自らが勝っている間はいいですが、負けた時にメンタルが一気に窮地に陥ります。

    これまで負けた奴らなんて価値ない!と切り捨ててきた側に、転げ落ちてしまった自身を認めることができなくなる。

    自分自身が価値が無いと思うこむことほど、辛くシンドいことはありませんから。

    一体誰と勝負しているのか

    競技大会とは本来、日頃の練習の成果を発揮してお互いに切磋琢磨することが目的だったはず。誰かを蹴落として勝ち負けを決める場所ではありません。

    勝負にこだわりすぎている人は、この点を勘違いしてるんです。

    大会ではお互にベストを尽くし合うだけ。目標にしている記録に、どれだけ近づけたか?目指していた演技が満足行く形で披露できたか?練習の成果を存分に発揮できたか。

    つまりライバルに対してではなく、自分自身の過去や記録と勝負しているんですよ。その上で、ライバルに勝つことだって負けることだってある。これ以上でもこれ以下でもありません。

    勝敗で苦しまないために

    競技スポーツは勝負の世界と言われることがありますが、自分は少し違うと思っています。プロスポーツなら結果を出さなければダメですが、いわゆるアマチュアスポーツでは、結果は全てではありません。

    結果を得るまでに学んだこと、

    勝敗を経た感情、

    自分自身と真剣に向き合う時間、

    これらの学びと豊かな時間こそ、競技スポーツで得られるものだと思うのです。

    オリンピック競技を中心として、スポーツの世界にビジネスが入り込んできています。ふと表彰台や上位入賞の価値に偏りがちです。

    そんなときは、自分自身に意識を戻してほしい。不確定要素の多い勝敗に、心を蝕まれないでほしい。

    1人でも勝敗で苦しむ選手が減ってくれることを願っています。

  • 二重跳び100回とべないと練習に参加できない!?習い事に蔓延する闇への怒り

    二重跳び100回とべないと練習に参加できない!?習い事に蔓延する闇への怒り

    こんにちは!

    縄跳びパフォーマーのまっちゃんです。

    日本なわとびアカデミーには縄跳びに関するたくさんの依頼や相談が来ます。なかにはちょっと信じられないような相談もあるんです。

    習い事が二重跳びが◯◯回できないと練習に参加できず困ってます。

    この相談が1度でなく、複数回きているんですよ。もはや縄跳びの上達云々よりも、怒りを覚えてしまう案件です。

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    二重跳び100回に意味はあるか?

    二重跳びを100回とぶのは、正直無意味です。

    もちろん1つの目標として100回を目指すのはありでしょうけど、トレーニングとして何かしらの能力が向上するとは考えにくいですね。

    そもそも、なんで二重跳び100回なんでしょうか。

    しかも連続で跳ぶ必要性がどこにあるのか。仮に体力をつけるだけであれば前跳びでも十分です。高いジャンプで足を鍛えるのであれば、失敗関係無しでトータルで100回跳べばOKです。連続でやっても失敗しながらやっても、100回の負荷は大きく変わりません。

    二重跳100回自体を目標にしている以外では、本当に無意味なんですよ。

    なぜ必要なのかの説明責任がある

    最初に断っておきたいのは、人様の指導方針に口出しする気は毛頭ありません。しかし指導者である以上は「なぜ必要なのか?」を説明する責任はあると思うのです。

    二重跳びのような連続ジャンプは「プライオメトリクストレーニング」に分類されます。ここではプライオメトリクストレーニングから、二重跳び100回の妥当性を見ていこうと思います。

    プライオメトリックトレーニングの効果

    プライオメトリクストレーニングとは、一般的な筋トレとは少し異なるトレーニングです。

    ざっくりいえば、瞬発力を高めるためのトレーニングですね。一般的な筋トレでは鍛えにくい素早い動作や動きをしながら力を発揮する動作、スポーツで実践的に使える力を高めることができます。

    プライオメトリックエクササイズの目的は、ストレングストレーニングと同様、身体的パワーを向上させることである。

    筋力トレーニングがパワーを鍛える上で必要な筋および神経系の適応を生じるのに対し、プライオメトリックスはパワーのスピード面を重点的に鍛え、生理学的な変化を運動能力へと変換する。

    プライオメトリックス入門:筋力をパワーに変換する

     

    二重跳び100回の怪我のリスク

    プライオメトリックトレーニングは瞬発力を高める効果がありますが、同時負荷が大きいため関節や筋肉に大きな負担のかかります。

    下記はNSCA(National strength and conditioning association)の論文の引用です。

    プライオメトリクスは週に2、3回行うだけの場合が多い。疲れていない状態でトレーニングを行うことが望ましい。

    一般的なルールとして、プライオメトリクスのセット実施時間の 5 ~10倍の休憩時間を確保すること。

    セット数が10回を超えないように注意すること。

    プライオメトリクスの強度に関する実践的ガイドライン
    Practical Guidelines for Plyometric Intensity

     

    国際的なトレーニング団体が週に2-3回と言っていますし、回数や休憩に非常に慎重になっているのがわかります。

    つまり二重跳びを100回も跳ぶこと、達成までに何時間も練習し続けることが、どれだけ危険かがわかると思います。

    二重跳び100回の妥当性は?

    プライオメトリクストレーニングは、瞬発力を高めることができます。しかし連続的で跳び続けることで身体への負担が大きいため、怪我のリスクが高まります。

    一般的には週2-3回だけと言われているので、毎日練習するのはやりすぎですね。さらに疲れていない状態で取り組むもので、十分な休憩を取り適切に設計されている必要があるのです。

    以上のことから、縄跳びはやり方を間違えれば怪我をすることがわかります。膝や腰はもちろん、シンスプリントや疲労骨折といった日常生活動作にも支障が出るレベルで身体を痛めてしまう可能性があるのです。

    一歩間違えれば犯罪の可能性あり

    言いたくはないですが、二重跳び100回を跳ばないと練習に参加させない!というこの案件は「強要罪」に当たる可能性がありそうです。

    指示に従わない場合に制裁を加えるようなことを指導者側が言った場合には、強要罪に問われる可能性があります。強要罪が成立すると、2年以下の懲役又は30万円以下の罰金刑に処されることとなります。

    丸刈り、食事の強制、過酷な練習・・・「ブラック部活」に法的問題はないのか? – シェアしたくなる法律相談所

     

    妥当性がないことは上記のプライオメトリクストレーニングの説明で明らかです。それでもなお二重跳び100回をさせるとなれば、もはやパワハラです。

    同じスポーツ指導者としての願い

    今回は二重跳び100回を題材に上げました。縄跳びの楽しさを伝えている縄のまっちゃんとしては、本当に悲しい事案です。

    もしあなたがスポーツを教える立場にあるなら、もう一度考えてみてください。キツいトレーニングを生徒に課すことの意味と理由を。そして、妥当性のない根性論だけの単なるシゴキは許されない行為です。

    もしあなた自身やあなたのお子さんが、このような指導者に習っている場合。本音では今スグ辞めたほうが良いと言いたいのですが、コーチやクラブに頼りたい事情も理解できます。

    なのでせめて、自身やお子さんの身体を壊さないように労ってあげてください。たった1つだけの大切な身体は、一度壊してしまったら元通りにならないこともあります。

    なにより子供が楽しくスポーツに取り組み、本当にやりたいことができる環境を整えられる人間が増えることを願ってやみません。

  • 教える力の磨き方:あなたが上手でも教えられない理由

    教える力の磨き方:あなたが上手でも教えられない理由

    こんにちは!

    縄跳びパフォーマーのまっちゃんです。

    スポーツ選手をはじめ、引退後に自分の競技を教える指導者に回りたいと考える人は多いですよね。自分も日本なわとびなわとびアカデミーで、多くの人に縄跳びを指導し続けています。

    • 学校の部活で教えたい
    • 地域のスポーツ少年団で指導者になりたい
    • トップアスリートを指導するコーチになりたい

     

    目的や場所の違いこそあれ、自らの打ち込んできたモノだからこそ、後世に伝えたくなるものです。しかし、教えることとあなた自身が上手なことはほとんど関係がない事実には注意が必要です。

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    自身が上手であることの弊害

    ある程度の実績を残したり経験が長かったりすると、教える時にマイナスに働く場合があります。あなた自身も教える時にこんな状況になったことはありませんか?

    • 指示が通じない
    • 言ってることを理解してくれない
    • 何回やっても失敗する

    とくに子どもに指導する場合はよくあるケースですよね。

    なんで言ってることがないの?

    ちゃんとアドバイスどおりにやれば上手にできるのに!!

     

    こんなイライラが溜まっているとしたら、残念ながらあなたはまだ教えることに関しては素人なのかもしれません。

    苦手やできないが、理解できない

    上手な人の中には、感覚が優れていて苦労せずして上達してしまった人が少なくありません。

    あまり地道な努力をした記憶がない、気づいたら人より上手にできていた、こんな感覚をあなたが持っている場合は要注意ですね。

    自分自身がサクッとできてしまったことは、感覚だけで言語化できていない。つまり初めて学ぶ人や子供に伝えるのに苦労するんです。さらにいえば、何故できないのか理解できない。

    上手ゆえに教えるのに向かない人で、もっとも多いケースです。

    スパルタ方式で叩き込まれている

    根性と気合で回数をこなして気付いたら上手になっていた!という人も注意が必要です。

    素振り100回!!フットワーク1000回!!みたいな、スポ根アニメのような練習で、部活やクラブチームで稀に見かけるケースですね。

    この場合、先生やコーチは理屈や理論を持っているかもしれません。しかし、やらされているだけだったあなたに、果たして理屈や理論が伝わっていたでしょうか?この手の練習の常套句として「四の五の言わずに回数をこなせ!!」です。

    たしかに基礎を反復するのは大切です。頭でっかち尻つぼみといいますし、無意識に落とし込むまでやり込む練習も必要でしょう。ただ何も考えず、目的も理解しないまま練習していることが問題なのです。

    このようなやり方を続けてきた人は、選手にも同じような練習方法をさせます。結果的に「いまの若者は気合が足りない!」といったブラックな練習になってしまうのです。

    教える素人の自覚

    上手であることと、教えることは全く異なる活動です。

    仮にあなた自身が上手な選手であったとしても、あなたに教えたのはコーチや指導者なので、指導経験はゼロ。独学で練習したにしても、経験値は自分自身だけです。

    つまり、本人に技術があろうか無かろうが、誰しも最初は教える素人なんですよ。

    この自覚を持てるかどうかは非常に大きい。どれだけ実績を残した人でも教えるのが下手なままの人が多いのは、過去の実績に引っ張られて教える経験をしっかり積み重ねていないのがほとんどなのです。

    大会で好成績→指導も上手?の落とし穴

    世間には「上手な人=教えるのも上手」というイメージが先行しすぎています。

    オリンピック選手から学ぶ◎◎とか、一流に◎◎を教えてもらえる!とか、実際に参加してみると当たり外れが多いと言わざるを得ません。

    でも考えてみれば当たり前のことで、技術力や競技力が高いとは言ってるけど、指導力が高いとは言ってないんです。本人は自分の感覚を最大限に活かし、周囲のサポートで上達してきただけかもしれない。

    だとしたら、そんな人達アドバイスや指導を求めるのはお門違いと言わざるを得ません。

    まとめ

    あなたが心血を注いで取り組んできた競技を、後輩や子どもたちに伝えていくのは素晴らしい活動です。次世代に繋がっていくことで競技は発展し、自分もスポーツを通じて学ぶことも多いと信じています。

     

    • 私はこのやり方で上手になった!
    • この方法を理解できない選手が悪い!
    • なぜ理解できないんだ!

     

    子供や後輩に教えていると、ふとした瞬間にマウントを取りたくなってしまう。教える立場になると「上」にいる錯覚に陥るのも人情というものでしょう。

    しかし錯覚は錯覚。教える人と選手(生徒)は対等です。

    あなた自身が競技が上手だからといって、教えるのも上手だとは限りません。教える活動をはじめたばかりの人は、誰しもスタートは素人なのです。

    この自覚を持つことこそ、教える力を磨くもっとも大切なポイントではないでしょうか。

  • 運動が苦手な子に縄跳びを教えるコツ:遊びで基本運動を習得しよう!

    運動が苦手な子に縄跳びを教えるコツ:遊びで基本運動を習得しよう!

    こんにちは!

    なわとびパフォーマーの縄のまっちゃん(@macchan8130)です。

    全国小学校への出張指導や、日本なわとびアカデミーの代表として子どもたちに日夜縄跳びを教えています。2020年に入ってから、自分は縄跳びの指導方針が大きく変化しました。2019年までもいくつもの理論や研究を重ねて指導をしていましたが、大きく抜け落ちている要素に気づいてしまったのです。

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    運動が苦手な子どもの実態

    子供の体力低下は長年叫ばれていますよね。でも、いざ現場でリアルな子供に触れるようになると本当にヤバい状況というのが見えてきます。体力テストの点数はもちろんのこと、基本的な運動経験が乏しい子どもが少なくありません。

    片足で立てず、ジャンプができない

    たとえばバランス感覚一つとっても、片足立ちがままならない子どもが少なくないんです。さらにいえばジャンプができない子が多くなっています。

    ジャンプが出来ない??なんて大人にとっては、理解できないですよね??本人は必死にジャンプをしているつもりなんですが、重心が動かずに足を素早く曲げ伸ばししているだけ。この状態で縄跳びの技術を教えても、上達は難しいと言わざるを得ないんです。

    運動経験がない子供が増えている

    基本的な運動能力を伸ばすのは「遊び」です。幼少期にいかに遊んでいるか??で運動能力は大きく差が開いてしまいます。

    たとえばバランス感覚だって、特別な練習は必要ありません。地面にある線の上を落ちないように歩くであるとか、ちょっとした塀の上を落ちないように歩くとか、子供の自然な好奇心から育まれる能力ばかりなんです。

    公園の遊具なんて豊富な運動経験の場です。ぶらさがったり、飛び降りたり、ときには転んだり。自然な興味や好奇心のままに運動をしていくことが、基礎的な運動能力を上げる秘訣になるのです。

    運動の基本をなわとび指導で取り入れる

    これまでは、なわとび指導では「ロープの操作技術」の指導をメインで教えてきました。でも縄跳びの技術だけでは太刀打ちできない状況にぶつかるケースが増えてきたんです。そこで思い切って指導の一部をなわとびから運動基本の方にシフトすることにしました。

    遊びの経験をレッスンで取り入れる

    なわとびに必要な運動の基本は大きく分けて「ジャンプ・バランス・リズム」の3つです。とくにジャンプの技術は分析するに従って子供の個人差が非常に大きく、いくつかのポイントを指摘して体操をしただけで二重跳びや三重跳びができてしまうケースが増えました。

    そこで「遊び」のエッセンスを取り入れた体つくり運動をレッスン内で取り入れ、体の使い方が上手になる方法を子どもたちに伝えていくことにしたのです。

    遊びの中には子供の好奇心と大人の意図の両面を入れる

    遊びと言ってもただ単に楽しく遊んでいるだけでは意味がありません。子供の好奇心を刺激する要素と、大人の理論で導いた意図の両側面を入れています。

    片足バランスを例にあげると、単純な10秒x3セットでは子供の好奇心を刺激しません。しかしここに競争や勝負の要素を入れると一気に好奇心を刺激できます。たとえば握手をした状態で2人ともが片足バランスをして、お互いにバランスを崩し合うゲームはどうでしょうか?競争で楽しみながら、バランス能力を鍛えることができます。

    このように、子供が楽しんで取り組むうちに、気付いたら運動神経がよくなっていた!を目指しています。

    基本運動を取り入れた2ヶ月後の様子

    2020年1月・2月では積極的にレッスンや小学校出張指導で、基本運動を取り入れた指導を行いました。その結果、出張指導での二重跳びのアドバイスの幅が広がり、目の前で二重跳びを初成功させる子供が一気に増えました。同じように三重跳びも成功させる子供を何人も見てきました。

    レッスンでは長い目で見た運動能力を向上させたいなぁと考えていたので、いきなりは結果が出ないかもと思っていました。しかし実際には新しい技を習得する子が増えたんです。さらに個々の生徒の運動の得意・不得意がより鮮明に理解できるようになったことで、より個人に特化した指導をできるようになったんです。

    なわとびは運動神経がそこまで必要はないと考えてきました。しかし、体を動かすスポーツである以上、最低限の基本運動を身につけたほうが上達が早まります。結果としてできる技も広がり、楽しくなっていくんです。

    闇雲になわとびを振り回して練習するだけじゃなく、一度冷静になって縄をおき、つま先立ちをするだけで二重跳びができてしまう。そんな可能性を基本運動から知ることができました。

  • プログラミング的思考はスポーツでも学べる!縄跳びにおける実践例

    プログラミング的思考はスポーツでも学べる!縄跳びにおける実践例

    こんにちは!

    なわとびパフォーマーの縄のまっちゃん(@macchan8130)です。

    2020年度から小学校で必修化されるプログラミング教育が話題になっていますね。文部科学省のHPにもどの職業に就くにもコンピュータを活用することが重要であると述べられています。

    小学校プログラミング教育の手引:文部科学省

    プログラミング教育の中でとくに小学校段階で身につけたいとされる能力が「プログラミング的思考」です。

    プログラミング的思考とは?

    自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

    小学校プログラミング教育の手引:文部科学省

    プログラミング的思考では直接的にコンピュータに触れなくとも、各科目内で学ぶことができるとされています。

    つまり、スポーツや体育の中でもプログラミング的思考を育むことができるのです。この記事では、縄跳びでプログラミング的思考を学ぶ実践例を紹介します。

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    縄跳びはプログラミング的思考で練習する

    なわとび競技にはフリースタイル(自由演技)という種目があります。ルールをざっくり解説すると以下のとおりです。

    • 難度点、構成点、ミス減点で評価される
    • 各技にはレベルがついてて、レベルごとに点数が決まっている
    • 難度点はレベル点の合計、構成点は出来栄えやパフォーマンス性

    フリースタイルで勝つには、いかにレベルの高い技を多く入れるかが重要になります。

    ただし、縄跳びは体力勝負です。後半は疲れますし、疲れるとミスもでます。ミスをすると減点されてしまいますし、技の点数も入りません。

    つまり、どのタイミングで、どの技を入れて、どれだけ高い点数を出すか?を必死に考えて組み合わせる競技なんです。

    記号と組み合わせを座学で学ぶ

    できる技が増えても、テキトーに組み合わせるだけではフリースタイルは作れません。

    たとば二重跳びと三重跳びができるとしても、連続で繋いでしまうとミスをしやすくなります。だったら途中で3回だけ前跳びを入れればミスをしにくくなります。

    二重跳び → 三重跳び xミスをしやすい

    二重跳び →(前跳び3回) → 三重跳び ◯ミスをしにくい

    この理屈を知っていないと演技を自力で作れません。

    そのため、なわとび教室や選手クラスのワークショップでも、この活動は座学で教えています。紙とペンを準備して子どもたち自身に組み合わせを書き込んでもらい、実際に跳べるかどうか?を身体で確認します。

    プログラミング的思考はスポーツに必須

    自分の意図した活動のためにどのように改善していくかは、問題解決能力と近いですね。

    小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議:文部科学省

    スポーツや運動の技能改善や記録の向上には、この考え方が必須です。どうやったらより良い記録を出せるだろうか? を考え、意図した活動のために身体をどう動かしてどのような練習が必要かを順序を追って考えるからです。

    これまでの指導経験でも運動をする子供は頭も良くなっています。これは自分の頭で論理的に考えて上達していくからではないでしょうか。

    プログラミング的思考というとコンピュータに向かってカタカタとキーボードを打つイメージがありますが、もっと身近な生活にも学習のチャンスが隠れています。この記事ではなわとびの実践例を紹介しましたが、もちろん他のスポーツや種目でも応用可能です。

    むしろ、自分の頭で考える力(プログラミング的思考)を身につける練習をするからこそ上達が早いし、有効なんだと思います。

    プログラミング的思考はスポーツでも身に付けられる

    ただし、自ら考えて課題を解決する方法を練習から学ぶ必要がある

  • あなたは大丈夫?親が子どもの気持ちを追い抜いた先に待つ未来

    あなたは大丈夫?親が子どもの気持ちを追い抜いた先に待つ未来

    こんにちは!

    なわとびパフォーマ―のまっちゃん(@macchan8130)です。

    自分は日本中の小学校やイベントで縄跳びを教えています。最近では小学校だけでなく、地域の縄跳び大会やクラブイベントに個別に呼んで頂く機会も増えました。

    学校ではない、親がいる場所で縄跳びを教えるとき「子供の気持ちを親が追い越してるなぁ」を感じることがあります。

    この現象って実は根が深くて、深刻な事態を招くこともあるんです。

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    やる気があって上手な子ども

    子供には得意不得意があります。これって実は年齢が低いほど成長段階の個人差でしかない場合が多いんですけど、親としては同級生よりも上手にできている我が子を見ればやぶさかではありません。

    自信を生み出すのは周囲に認められること

    自分も息子がいるのでよくわかります。

    ●●ちゃんはすごいね!〇〇くんは上手だね!なんて言われたら、本人よりも本心では親の方が嬉しいものです。親も笑顔になって、周りからも褒められる状況になれば、子供だってやる気に満ちてきます。

    さらに上手になって得意になって、称賛される機会も増えていくことでしょう。

    ただし、子ども本人が称賛を受けて嬉しいだけならまだ良い方です。親が称賛を受けている我が子を求め始めると、黄色信号です。

    親の気持ちが子供を追い抜くとき

    子どもは周囲の称賛や親の笑顔が嬉しいのです。

    得意なことや上手なことを最初にうちは楽しそうにやっていきます。しかし「周囲の称賛を浴びている我が子像」を親が見始めると危険です。

    子どもの気持ち(楽しさ)と親の気持ち(欲)

    はじめは同級生や友達より少し上手だね!からスタートしたのに、少しずつ称賛を浴びることに慣れてきます。すると親に欲が出てくるんです。

    もっと注目されたい、もっと形ある実績を残したいと、現実には子ども本人よりも親の欲が見え隠れしはじめるのです。

    このとき、親の気持ち(欲求)が子どもの気持ち(楽しさ)を追い抜いてしまいます

    気持ちが逆転した親は急に要求を突きつける

    気持ちの逆転が起きた子どもに対して、親は突如として要求を突きつけます。

    (有名な)〇〇ちゃんはもっと上手なんだから!

    (遠く離れた)●●くんはこんなこともできるんだよ!!

    同級生や友達同士で完結していた世界から、急に広い世界に引っ張り出される。しかも見たこともない同世代のライバルを引き合いに出されて、頑張れと尻を叩かれる。

    ここまで来ると末期症状に近づいています。

    誰のため?なんのため?が迷走するとき

    子どもが楽しさと自身に満ちた顔で、自慢気に得意を披露してくれたことを思い出してください。

    いきなり広い世界に引っ張り出されて比べられ、楽しそうにしていますか?小さいうちぐらい、井の中の蛙大海を知らずでいいじゃないですか。小さい世界で大きな自信を付けてから、大海を知るのでも遅くはないと思うのです。

    同じ子を持つ親としては、我が子の得意を伸ばしたい、上手なことを応援したい気持ちは痛いほど理解できます。

    親は応援のつもりで時間と労力を割いているのに、あなたのお子さんはノリ気じゃない暗い顔をしていませんか?こんなときはもう一度、子どもの気持ちと親の気持ちが逆転していないかを冷静に見る必要があります。

    誰のため?なんのため?が迷走した先には、

    自信を失い得意が押しつぶされた、子どもの暗い顔が待っています。

  • 子供への運動指導をするとき<音楽>を流す3つの理由とメリット

    子供への運動指導をするとき<音楽>を流す3つの理由とメリット

    こんにちは!なわとびパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。

    縄跳びの指導のとき、自分は必ず音楽を流しています。これは単なるBGMとしてだけじゃなく、きちんとし理由があります。

    とくに子供に運動指導をする人には「集団をコントロールする手法」として使えてオススメなので、この記事で音楽を流す理由とメリットと紹介します。

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    音楽を使う3つの理由

    音楽を準備してまで流すのにはキチンとした理由とメリットがあります。まずはメリットと理由を紹介しますね。

    音楽のオンオフで集中力を操る

    音楽が流れていると人は無意識に耳を傾けます。反対に音楽が急に止まると、無意識に音を探そうとするんですよ。

    こうした人間の習性を利用して、

    子供の集中力をコントロールすることができるんですよ。

    最初から音楽を流しておいて、こちらの話を聞いてほしいときや集中力が低下したときに音楽を止める。すると、無意識に音を探すので声に集中力が向いてくるんです。

    リズム感を養う

    音楽にはリズムがあります。常に音楽に触れていると、無意識の中で音楽に身体を合わせる感覚を養うことができます。

    縄跳びは音楽に合わせて演技をする競技です。

    日本なわとびアカデミーのレッスンでも必ず音楽をかけているのは、日常的に音楽が流れてる状況で練習すれば、別で音楽に合わせる練習が必要なくなるからです。

    選手クラス以外の子供でも、スーッと音楽に合わせられるようになるのはこれが理由だったりします。

    音楽で場の雰囲気を創る

    音楽は場の雰囲気を創ります。流す音楽を選ぶことで、場の雰囲気をコントロールして空気を操りやすくするんです。

    よく使う手法として、しっとりした落ち着いたジャズ音楽を流し、過剰に興奮する子供を落ち着けることができます。

    友達同士が集まると、どうしても過剰に興奮する状況が生まれやすい。すると興奮のあまり集中力が落ちてしまい、学習のレディネス(準備状態)が崩れてしまいます。

    ヤバいな・・・と思うときは、準備しておいたシットリ系の音楽を流して場を鎮めてから指導を始めるようにしています。

    1. 音のオンオフで集中力をコントロール
    2. 無意識の中でリズム感を養う
    3. 場の雰囲気をつくり「興奮」と「リラックス」を操る

    曲を流す機材と使っている道具

    次に縄のまっちゃんが普段の指導で使っている機材とや道具を紹介します。

    出張が多いため、すべて持ち運べてスーツケース1つで完結するようになっています!

    CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MoniOne PAスピーカー

    音響はCLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MoniOne PAスピーカーで完結しています。ミキサーもついている上に、コンパクトで持ち運びもしやすいのでオススメです。

    出力も150wで体育館で使っても十分な音量です。また接続端子が3つあるので、このあと紹介するワイヤレスマイクを同時に接続することもできます。

    CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MSST/BLACK ショートブームマイクスタンド

    CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MSST/BLACK ショートブームマイクスタンド

    意外と重宝するのがCLASSIC PRO ( クラシックプロ ) >MSST/BLACK ショートブームマイクスタンドです。上記の音響をこのマイクスタンドに立てることで、土グラウンドやコンクリート地面など屋外でやる場所でも対応できます。

    とくに屋外では砂埃が気になりますからね。

    音響は精密機械なのであまり砂に近い場所に置きたくないですし、故障の原因にもなりかねません。少しだけでも地面から離しておくことで、見た目もスマートになります。

    Satechi サテチ Bluetooth ボタンシリーズ (メディアボタン)

    一番重宝しているのが、このSatechi サテチ Bluetooth ボタンシリーズ (メディアボタン)です。

    音楽を再生停止するのに、毎回スマホを触りに行くのは面倒くさいですよね。しかも音楽の操作のたびに指導が止まるので、せっかくの空気までも止めてしまいます。

    このBluetoothリモコンをスマホに接続しておけば、ササッと手元で音楽の操作ができます。

    • 音量の上げ下げ
    • 再生
    • 停止
    • 曲送り、曲戻し

    これだけの操作ができれば十分なので、縄のまっちゃんはイベント出演や指導のときに必ず常備しています。

    SHURE ( シュアー ) / SVX14/PGA31 ワイヤレスマイクセット

    SHURE ( シュアー ) / SVX14/PGA31 ワイヤレスマイクセット

    もし屋外での指導や大人数への一斉指導が多い場合は、ヘッドセットマイクを持っておくと良いです。縄のまっちゃんは手軽に使えるSHURE ( シュアー ) / SVX14/PGA31 ワイヤレスマイクセットを使っています。

    上で紹介したCLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / MoniOne PAスピーカーにも一括で接続できますので、これで音響は完結できます。

    地声で通せる範囲は、多くて15人までです。

    それ以上の大人数を教える場合、また屋外で指導をするときはマイクを使いましょう。無理して大きな声を出して長時間指導を続けると、喉を炒める原因にもなります。

    あなた自身のノドを守る意味もありますし、継続的に指導のクオリティを維持するためにもマイクを使うことをおすすめします。

    音楽を上手に使って指導のクオリティをあげよう!

    縄のまっちゃんの指導では音楽は欠かせません。

    最近ではもっぱらAmazonプライムの音楽とか、iTuneミュージックとかをよく使って適した音楽を探しながら流しています。

    自分の練習のときにも音楽を流してテンションを上げたり、反対に気持ちをリラックスさせたりしています。

    音楽の持つ力は運動指導に非常に効果的です。ぜひあなたも音楽を使った指導を実践してみてください。

    [box06 title=”あわせて読みたい”]体育の授業に使える便利グッズ!遠隔操作で音楽再生できる「リモコン」は全ての学校にオススメしたい。|なわとび1本で何でもできるのだ[/box06]

  • 自分の子どもを褒めるのが苦手なお父さん・お母さんに贈りたい言葉

    自分の子どもを褒めるのが苦手なお父さん・お母さんに贈りたい言葉

    こんにちは!

    縄跳び伝道師のまっちゃん(@macchan8130)です。なわとびを教えるとき、お家の方と一緒にお子さんが練習する様子をよく目にします。

    「まだ3回しか跳べないじゃない」

    「もっと上手にまわしなさいよ」

    このような声掛けをしている親御さんを多く見かけます。子を持つ親としては気持ちはよく理解できるんですが、これでは子供の意欲を削いでしまうんです。

    この記事は我が子を褒めるのが苦手なお父さん・お母さんにぜひ読んでいただきたいです。

    [toc]

    子どもを褒めるのは難しい

    自分の子供を褒めるのは難しいですよね。

    気恥ずかしさもありますし、そもそも何を褒めていいか分かりません。全然上手にできていないのにお世辞で褒めるのも違います。

    反対に「まだできないね・・・」といったマイナスな声かけは簡単です。人間はアラ探しは得意ですからね。マイナスな声掛けは、せっかくの意欲を削いでしまいます。

    もっと上手に跳べるでしょ!

    ◯◯くん・〇〇ちゃんは何回跳べるよ!

    でもこれって、褒め方を知らないだけなんです。声をかけようとした結果、簡単に口に出せるマイナスな声掛けをしてしまうんです。

    褒め方のコツと工夫を知れば、あなたにもプラスの声かけは難しくありません。

    褒め方の工夫

    褒め方にはとコツがあります。しかしどれも小手先のテクニックだけでは意味がありません。意欲を高めている子どもに寄り添う姿勢が一番重要です。

    子供のBefore/Afterを見る

    他の子と比べてはいけません。本人がどれだけ進歩したかだけにフォーカスを当てましょう。基準にするのは昨日・先月の本人です。

    あのときに比べて、こんなに上達したね!と声をかけてあげてください。

    まだ3回しかできないじゃん

    練習をはじめたときは、前跳びが1回しかできなかった。でも今日3回も跳べるようになってる!

    成功・失敗だけの両極端にしない

    上達は緩やかな曲線です。いきなり成功するわけではありません。何度も失敗を繰り返して成功するものです。

    「失敗」はすべて同じと考えてしまいがちですが、そうではありません。失敗の中にはいくつものグラデーションがあるんです。

    • 初めてで全然できない失敗
    • ちょっと上手になってカンを掴んだ失敗
    • もうちょっとでできる惜しい失敗

    失敗であっても、さっきと比べてどうなったか?を伝えてあげましょう。失敗しているけど少しずつ成功に近づいているんだ!と教えてあげてください。

    「できていない」をキチンという

    何でもかんでも褒めるだけでは嘘やお世辞です。褒めるでばかりいると「テキトーに言ってるだけかも・・・」と不信になります。

    矛盾しているようですが、良くなかったときはキチンと伝えましょう。

    1つ前のジャンプのほうが良かったよ!

    もう少し優しくまわしてみよう!

    このように具体的な言葉を使うことで、子どが意欲を削がれることはありません。

    子どもをノセるということ

    練習の意欲が高まったまま維持されてる状態を「ノッている」と表現します。子どもがノッているときは恐ろしいほどの集中力を見せます。

    [box01 title=”ノッている子供の特徴”]

    1. ひたすらに練習を続ける
    2. 集中力が高まるので、理解力が上がる
    3. キラキラした顔で練習をする

    [/box01]

    子どもがノッている状態が作れるか?で上達のスピードは大きく変化します。楽しくて我を忘れて練習している、しかもキラキラ顔をして練習しているなんて、素敵なことですよね。

    もっと子どもを見てあげよう

    褒めるとお世辞・嘘は違います。褒めるからには違うことや間違いもキチンと言わないと、不信感がうまれるだけです。

    大切なのは、楽しそうに練習する子どもに寄り添うメンタリティーです。

    大人だって一人で練習するのは簡単なことじゃありません。子どもならなおさらです。でもふとした時に「あなたを見てるよ!」というメッセージが届けば、俄然ヤル気が湧き上がるもの。

    おしゃべりやスマホなど別ごとに気を取られて掛ける安易な言葉こそ、意欲を削ぐマイナスな言葉になってしまうのではないでしょうか。

  • 子供のモチベーションを高めるコツ。達成の実感を伝える言葉かけ

    子供のモチベーションを高めるコツ。達成の実感を伝える言葉かけ

    こんにちは!

    なわとびパフォーマのまっちゃん(@macchan8130)です。

    子どもに縄跳びを教えていると、自分なんて・・・どうせできない・・・と言葉を発する子どもが増えています。いわゆる自己肯定感の低い状態ですね。

    しかも年々こうした自己肯定感の低い子どもが低学年にも増えている印象で、こうした子供たちにどう接するかを日々考えています。

    [toc]

    達成感の欠如が自己肯定感を削いでしまう

    達成感は自信に繋がります。自信とは自らを信じること。つまり自己肯定感を高くするんですよ。

    でも今の世の中っって達成感を感じにくい状況がいくつもあって、とくにネットの普及と上昇志向が拍車をかけているんです。たとえば運動が得意であっても、ネットを探せばスグに世界レベルに打ちのめされます。

    そりゃ世界レベルに比べれば自らが見劣りするのは当たり前なんです。でも、あまりにネットが身近になりすぎた結果、遠い世界のハイレベルと身近なレベルの境目が曖昧になってしまいました。こうして常に自信を持ちにくい環境が形作られてしまったのではないでしょうか。

    完成形ばかりを追い求める危険性

    ある地点まで上達すると、一定の完成形を見ることができます。完成形もすぐにYoutubeで探せば出てきますし、仮に子供たちが頑張って磨いた完成形でも、ネットからはさらに磨き上げられた完成形を見せつけられます。

    これではいつまでも達成感を感じることはできません。極端に言えば、世界トップの人以外は達成感を感じにくい構造になってしまったんです。

    ネットで完成形はひとつの目的地点になります。でも、大きな落とし穴として途中過程が全て省かれて提供されてるんです。どれだけ練習したのか、どんな練習をしたのか、どれほどの時間を費やしたかなどは完成形だけを見える動画からは知ることができません。

    比べるべきはちょっと前の子供自身

    世界トップレベルの完成形をネットで見せつけられて、疲弊してしまうのは子供だけじゃありません。大人も「どうして出来ない?なぜ違う?」と悩みを大きくします。とりわけ我が子に対しては同世代の子どもの様子をネットで見てしまうと、無性に不安になり焦ってしまうもの。

    でも比べるべきは世界トップの動画でも、同世代の子どもでもないんです。

    ちょっと前の子ども自身と比べるんです。

    たとえば卓球なら連続的なラリーを続けてビシバシ打ち合いをするのが完成形だとしましょう。でも子どもが卓球をしたって、まずラリーなんて続きませんし打ち合いなんて程遠い状態。これを見て「まだまだ練習が足りない!」と思うのか「ラケットにボールが当たっていていい感じ!」と捉えるのか。

    きれいなフォームで連続してラリーができる地点を目指すなら、ピンポンとボールを打ち合うだけなんて練習不足です。しかし、卓球を始めたばかりの子供がようやくラケットにボールが当たるようになったなら、これは立派な成長です。

    子供がやる気とモチベーションを高め、楽しさを感じるのは「達成の瞬間」と「達成を実感した瞬間」なのです。

    技術の上達は小さな達成を繰り返してラセンのように登っていくもの。いきなり連続のラリーもできませんし、速球のスマッシュも打てません。まずはラケットにボールが当たるようになるところから始まります。ラケットにボールが当たるようになるのも立派な達成。達成を実感することで、子供の気持ちは一気に高まっていくものです。

    本人も気づかない上達と達成

    子供たちは小さな上達と達成に気付きにくい。些細な変化は客観的に見ているからこそ分かるものなのです。些細な上達や達成を見つけたら、気付かせてあげてください。本人も知らずに上達しているかもしれないんです。

    上達を認識できると小さな達成を実感するキッカケになります。

    いきなり遠すぎる完成形や無駄にハイレベルなネットを追いかけるのは苦しいので、まずは小さな達成と上達を積み重ねること。この小さな積み重ねがモチベーションとやる気を強固なものに育て上げ、子供の中長期的な成長につながるのではないでしょうか。

  • 技がたくさんできるだけ、と「本当に上手」の決定的な違い

    技がたくさんできるだけ、と「本当に上手」の決定的な違い

    縄跳び競技を始めて約15年が経ちます。

    こんにちは縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。

    2018年に入ってから、ジュニア選手の成長が著しいものがあります。一昔前だと大人が苦労して練習していた技を、今では小学生がやってしまう時代なんですよね。

    競技の成長と言う側面では、非常に素晴らしいことだと思います。でも一方で、上手になりすぎる子供たちに少しだけ不安を感じるんですよね。

    [toc]

    技の習得がものすごく早い

    子供の成長は目を見張るものがあります。世界レベルの技であろうと、ひたすら練習していくと子供たちはあっという間に習得していくんです。

    それこそ自分たちが1年がかりで練習した技も、今の子はひと月足らずで習得してしまったり。自分たちの世代ができなかった技でもあっという間に習得してしまう。

    世代が変わることの恐ろしさとともに、本当にこんなに技を早く習得してしまっていいのだろうか?という疑問が残るんです。

    習得が早すぎる弊害

    早く習得できることが一見すると素晴らしく見えます。しかし早すぎる習得には2つの弊害があると思うのです。

    1つ目は、習熟度を上げる期間が短いこと。

    1つの技を習得させるのには一定の時間が必要です。この技ができたら次の技、さらに次の技ができたらあっちの方・・・

    こんな感じで、次々と新しい技を習得していくことばかりに目がいってしまうと、1つずつの技の習熟度が上がらないままになってしまうんですよ。

    結果として今の子に多く見られる特徴としては、できる技の数こそ多いけど、一つ一つの完成度が低い。。。これはたくさんの技を習得したい、ないしは習得することが第一の目的になっている弊害だと思うのです。

    楽しみ方のバリエーションが乏しくなる

    もう一つの弊害は、楽しみ方のバリエーション欠如です。

    新しい技を習得するのは楽しいです。これをより細かく見ていくと、新しい技が初めてできるようにになる瞬間こそが楽しい。

    でも技の総数はそうそう増えるものじゃありません。Youtubeで見られる限りの技を習得し尽くしてしまえば、次に目指すべきところがなくなってしまう。そうなると、より過激な技や高難易度の技に取り組むようになる・・・。

    このループにハマると、新し技の習得以外の「なわとびの楽しみ方」のバリエーションが極端に乏しくなっていくんですよ。

    新しい技ができるようになることも1つの楽しみ方です。ただ、他にも沢山の楽しみ方があります。こうした楽しさの広がりを見えないままに上達していくと、いずれ頭打ちになった時にパンクしてしちゃうんですよね。

    [box class=”red_box” title=”習熟度が低い技のループ”]
    新しい技ができるようになる

    頭打ちになって新しい技を探す

    無理な技を練習する

    習熟度が低い技を習得する

    スタートに戻る
    [/box]

    本当に上手な子供が、習熟度が高い理由

    一見するとたくさんの技ができそうな子供も、習熟度が低いケースがあります。しかし、本当に上手な子供は習熟度も総じて高いのです。

    ではなぜ上手な子は習熟度が高いか。一言でいえば単純な反復回数が多いからです。楽しさのバリエーションを知ってる子どもは、新しい技を習得する以外にも沢山の遊び方を知っているんです。

    たとえば名古屋なわとび教室の生徒たちは「T.J. 30秒スピード」なんてアホな遊びをしています。

    これも遊び方のバリエーションの形。こうした遊びの中で自然と反復を行い、知らずに習熟度が上がっている。これが本当に上手な子どもの正体だと思うのです。

    本当に上手な子供は、何回やっても1つの形が崩れない。だから本番の試合でも簡単な方で失敗してしまう。

    ここに本当に上手なこと、技のバリエーションがあるんだけどこの決定的な違いがあると思うのです。

    反復練習は避けて通れないが、順番が大切

    縄跳びの悪しき習慣の1つとして、ひたすらにトレーニング的に反復練習をさせるというのがあります。

    確かにこうした反復練習は、楽しさの要素を感じられない悪しき習慣だと考えています。

    しかし反復練習の全てが、悪だとは思いません。

    習熟度を上げるためには反復練習が必要です。1つの技を反復することで、技の効率運動の効率が改善されていくのは、紛れもない事実だからです。

    ただし、楽しさを知ることと反復練習が逆転してしまってはいけない。

    楽しさを知らずに行う反復練習はただの苦行です。楽しさを知った上で行う反復練習は、自らの挑戦となる楽しい時間に変化していきます。

    本当に上手な子供たちは、こうした反復練習の楽しさすらも知っています。

    だからこそ本当の意味で上達するには、楽しさを知り、反復練習を通過する必要があると思うのです。

  • 本音は上達したくない人、それに気付いてない人。

    本音は上達したくない人、それに気付いてない人。

    1つのことをしっかりと身に付けるには、それなりの時間が必要です。

    こんにちはなわとびパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。自分も縄跳びの基礎技術を身に付けるのに、約2年かかりました。

    「どうやったら縄跳びが上手になるんですか?」

    過去たくさんの人から受けてきた質問ですが、この手の質問をする人の大半が、本人でも気付いていない「本当は上達したくない人」だと思うんです。

    [toc]

    質問がテキトーで返答に困るパターン

    本当に上達したい人って、ほぼ例外なく自分であれこれ試行錯誤してから質問に来るんですよ。

    [aside type=”boader”]

    • こんな風にやってるんだけど何が問題か教えて欲しい、
    • いまの課題がこれなのでアドバイスが欲しい、

    [/aside]

    いずれも求めてくるアドバイスが明確です。

    でも本当は上達したいと思ってない人って、適当な感じで質問しに来るんです。

    キツイ言葉でだと「縄跳び上手になるにはどうしたらいいですか」が言いたいだけ。なんならコミニュケーションをしたいだけ、なんですかね。

    まぁだとしたら比較的可愛いパターンでして、もっとタチが悪いのはも上手になりたくないと気づいてない人です。

    自らの慰めと言い訳の根拠が欲しいだけの人

    私はこの技がやりたい、僕はこの取り方ができるようになりたい、熱く質問してくる人がたまにいます。じゃあこういう練習したらどうですか?とアドバイスすると、

    [aside type=”boader”]

    • 「いやそれはちょっと無理です」
    • 「いやそこまでやりたいわけじゃないんです」
    • 「いやそんな環境は身近にありません」

    [/aside]

    何度アドバイスを提案しても、アドバイスが不可能である理由を並べて否定してくる。

    こういう人って、自分では気づいてないんですけど本当は上達したくないんですよ。その言い訳をぶつけたいだけ、あるいは認めて欲しいだけなんです。

    本当に上達した人だったらなりふり構わずできる事は何でもやってるんです。その上でキッカケを掴むためにアドバイスを求めに来る。

    上達したくない人って、上達しない理由を質問から引き出したいだけ。つまり、まっちゃんを上達しない言い訳にしてるに過ぎないんです。

    言い訳より、必要なのは自信

    本人が上達したくないことに気付いてない人に限って、あれこれ質問してくるんです。けど何も生み出さないんですよね。

    上達しない言い訳を人に求めている。上達しないのは仕方がないことだと裏付けが欲しい。

    残念ながらこういう人はいつまでたっても上達できません。

    まずは自分自身が本当に上達したいかどうかをしっかり認識し直すこと。上達しないことを言い訳にして、誰かに裏付けを求めてるだけじゃないですか?

    本気で上達したいなら、言い訳をしないだけの自信が不可欠なんですよ。

    四の五の言わずにやる!がスタート

    身も蓋もないですけど、あれこれ質問を並べて言い訳をしている時間があればさっさと練習すれば良いんですよね。本当に上達する人はアドバイスを求める前から衝動的に実践を繰り返してるものです。

    もし誰かにアドバイスを貰うなら、とりあえず実践してみればいい。せっかくのアドバイスを否定してばっかりでは、できない理由を並べる力が上達するだけです。

    言い訳を他人にまで求めるなら、そんな無理して上達しなくても良いなじゃないですか?

  • 子どもを「ノセる」という技術。どのジャンルの指導でも応用できる基盤。

    子どもを「ノセる」という技術。どのジャンルの指導でも応用できる基盤。

    休憩時間を取ってるのに、全く休もうとしない子ども達。1時間近くぶっ続けで動いてるのに、グイグイこちらに詰め寄ってくる。

    次はなにやるの!?もっとこれやってみたい!!

    この状態を自分は「ノッている」と表現しています。どうも。縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。

    興味のあることはやるけど、つまらないことは一切やらない。悲しいことに、親や大人が怒鳴りつけて強引にやらせても、表向きは取り組むけど全く身にならないモノ。

    子どもがノッているかどうかで、成果に大きな違いが出ます。さらに「ノセる」は技術として誰でも習得できると考えています。

    [toc]

    ノッている子ども・ノッていない子ども

    ノッてる子どもは、自ら進んで課題に取り組んでいきます。

    なぜなら、課題そのものを楽しんでるからなんです。広い意味で言えば、課題を楽しむ雰囲気が作られてるのです。

    子どもがノッてる状況では、

    1. 課題を提示したら自然と取り組む
    2.進んで反復練習をする
    3.笑顔やコミュニケーションが絶えない

    反対にノッてない状況では、

    1. コーチが尻を叩かないと課題に取り組まない
    2. 決められた回数しか反復練習しない
    3. 無言で黙々と作業的にこなす

    自由時間、休憩時間を見たらよくわかります。ノッてる子ども達はほとんど休まずに動き続けます。ノッてない子ども達は、壁にもたれて座り込み指示があるまで動こうとしません。

    極論をいえば、ノッてる子どもの状況を生み出せれば授業やレッスンの8割は成功と言えます。

    ノセるための空気コントロール

    子どもをノセるために一番大切なのは「空気を掴むこと」です。

    モチベーションの高い集団なら、いきなり課題をぶつけても反応が返ってくるでしょう。しかし低い集団にいきなり課題を押してもダメです。

    まず、目の前の集団を「押す」のか「引く」のかを見極めなければいけない。

    自分はほとんどの小学校授業はまず「引く」ところからスタートします。縄跳びに対して高いモチベーションを持ってる集団ではないからです。

    引くときに意識してるのは「意外性」です。

    1. 難しそうだけど簡単なクリアできる課題
    2.スグできそうなのに、難しい課題
    3.見た目が派手、オモシロイ課題

    引くとは興味を引くとほぼ同じ。相手にとって「?」を植え付けて、こちらに興味を持ってもらうことを意識しましょう。

    言葉でノセるコツ

    子どもがノッてくる言葉には本当の意味でコミュニケーションが必要です。

    教科書に書いてるようなセリフを繰り返しても、子どもには届きません。あなたの口から、あなたの言葉で子供とコミュニケーションを取ろうとした時に、はじめて子どもはノッてくるんですよ。

    ここで自分が考えているのは「子供との上下関係」をできるだけ無くすこと。

    完全に平らな関係ではダメです。集団を制御するためにある程度の上下は必要です。でもあまり上下関係が強すぎると、言われたことに対してただ反応するだけの集団になってしまいます。

    「これできる?お、いい感じだね!じゃこっちは?」

    こんな風に、あなたの言葉に対して素直にリアクションできる程度の関係性に持っていくことで、言われたことに対して反応するだけじゃない雰囲気を作り上げることができます。

    ここに言葉でノセるコツが有るのです。

    技術としてのノセることは技術の重要性

    子どもをノセるのは技術です。誰でも回数を重ねれば、一定の成果を出せるようになります。

    スポーツや運動に限らず、どんなジャンルを教えるにしても「ノセる技術」は基盤として活用できます。

    どれだけ専門知識があっても、ノセる技術がなければ子どもの上達は限定的になってしまうでしょう。反対にノセる技術があれば、専門知識をあとから仕入れれば上達ささせることができます。つまり応用が効くんです。

    あなたの教えてる子どもは、ノッていますか?