スポーツ・運動指導

運動が苦手な子に縄跳びを教えるコツ:遊びで基本運動を習得しよう!

こんにちは!

なわとびパフォーマーの縄のまっちゃん(@macchan8130)です。

全国小学校への出張指導や、日本なわとびアカデミーの代表として子どもたちに日夜縄跳びを教えています。2020年に入ってから、自分は縄跳びの指導方針が大きく変化しました。2019年までもいくつもの理論や研究を重ねて指導をしていましたが、大きく抜け落ちている要素に気づいてしまったのです。

運動が苦手な子どもの実態

子供の体力低下は長年叫ばれていますよね。でも、いざ現場でリアルな子供に触れるようになると本当にヤバい状況というのが見えてきます。体力テストの点数はもちろんのこと、基本的な運動経験が乏しい子どもが少なくありません。

片足で立てず、ジャンプができない

たとえばバランス感覚一つとっても、片足立ちがままならない子どもが少なくないんです。さらにいえばジャンプができない子が多くなっています。

ジャンプが出来ない??なんて大人にとっては、理解できないですよね??本人は必死にジャンプをしているつもりなんですが、重心が動かずに足を素早く曲げ伸ばししているだけ。この状態で縄跳びの技術を教えても、上達は難しいと言わざるを得ないんです。

運動経験がない子供が増えている

基本的な運動能力を伸ばすのは「遊び」です。幼少期にいかに遊んでいるか??で運動能力は大きく差が開いてしまいます。

たとえばバランス感覚だって、特別な練習は必要ありません。地面にある線の上を落ちないように歩くであるとか、ちょっとした塀の上を落ちないように歩くとか、子供の自然な好奇心から育まれる能力ばかりなんです。

公園の遊具なんて豊富な運動経験の場です。ぶらさがったり、飛び降りたり、ときには転んだり。自然な興味や好奇心のままに運動をしていくことが、基礎的な運動能力を上げる秘訣になるのです。

運動の基本をなわとび指導で取り入れる

これまでは、なわとび指導では「ロープの操作技術」の指導をメインで教えてきました。でも縄跳びの技術だけでは太刀打ちできない状況にぶつかるケースが増えてきたんです。そこで思い切って指導の一部をなわとびから運動基本の方にシフトすることにしました。

遊びの経験をレッスンで取り入れる

なわとびに必要な運動の基本は大きく分けて「ジャンプ・バランス・リズム」の3つです。とくにジャンプの技術は分析するに従って子供の個人差が非常に大きく、いくつかのポイントを指摘して体操をしただけで二重跳びや三重跳びができてしまうケースが増えました。

そこで「遊び」のエッセンスを取り入れた体つくり運動をレッスン内で取り入れ、体の使い方が上手になる方法を子どもたちに伝えていくことにしたのです。

遊びの中には子供の好奇心と大人の意図の両面を入れる

遊びと言ってもただ単に楽しく遊んでいるだけでは意味がありません。子供の好奇心を刺激する要素と、大人の理論で導いた意図の両側面を入れています。

片足バランスを例にあげると、単純な10秒x3セットでは子供の好奇心を刺激しません。しかしここに競争や勝負の要素を入れると一気に好奇心を刺激できます。たとえば握手をした状態で2人ともが片足バランスをして、お互いにバランスを崩し合うゲームはどうでしょうか?競争で楽しみながら、バランス能力を鍛えることができます。

このように、子供が楽しんで取り組むうちに、気付いたら運動神経がよくなっていた!を目指しています。

基本運動を取り入れた2ヶ月後の様子

2020年1月・2月では積極的にレッスンや小学校出張指導で、基本運動を取り入れた指導を行いました。その結果、出張指導での二重跳びのアドバイスの幅が広がり、目の前で二重跳びを初成功させる子供が一気に増えました。同じように三重跳びも成功させる子供を何人も見てきました。

レッスンでは長い目で見た運動能力を向上させたいなぁと考えていたので、いきなりは結果が出ないかもと思っていました。しかし実際には新しい技を習得する子が増えたんです。さらに個々の生徒の運動の得意・不得意がより鮮明に理解できるようになったことで、より個人に特化した指導をできるようになったんです。

なわとびは運動神経がそこまで必要はないと考えてきました。しかし、体を動かすスポーツである以上、最低限の基本運動を身につけたほうが上達が早まります。結果としてできる技も広がり、楽しくなっていくんです。

闇雲になわとびを振り回して練習するだけじゃなく、一度冷静になって縄をおき、つま先立ちをするだけで二重跳びができてしまう。そんな可能性を基本運動から知ることができました。