こんにちは!
なわとびパフォーマーの縄のまっちゃん(@macchan8130)です。
2020年度から小学校で必修化されるプログラミング教育が話題になっていますね。文部科学省のHPにもどの職業に就くにもコンピュータを活用することが重要であると述べられています。
プログラミング教育の中でとくに小学校段階で身につけたいとされる能力が「プログラミング的思考」です。
プログラミング的思考とは?
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力
プログラミング的思考では直接的にコンピュータに触れなくとも、各科目内で学ぶことができるとされています。
つまり、スポーツや体育の中でもプログラミング的思考を育むことができるのです。この記事では、縄跳びでプログラミング的思考を学ぶ実践例を紹介します。
[toc]縄跳びはプログラミング的思考で練習する
なわとび競技にはフリースタイル(自由演技)という種目があります。ルールをざっくり解説すると以下のとおりです。
- 難度点、構成点、ミス減点で評価される
- 各技にはレベルがついてて、レベルごとに点数が決まっている
- 難度点はレベル点の合計、構成点は出来栄えやパフォーマンス性
フリースタイルで勝つには、いかにレベルの高い技を多く入れるかが重要になります。
ただし、縄跳びは体力勝負です。後半は疲れますし、疲れるとミスもでます。ミスをすると減点されてしまいますし、技の点数も入りません。
つまり、どのタイミングで、どの技を入れて、どれだけ高い点数を出すか?を必死に考えて組み合わせる競技なんです。
記号と組み合わせを座学で学ぶ
できる技が増えても、テキトーに組み合わせるだけではフリースタイルは作れません。
たとば二重跳びと三重跳びができるとしても、連続で繋いでしまうとミスをしやすくなります。だったら途中で3回だけ前跳びを入れればミスをしにくくなります。
二重跳び → 三重跳び xミスをしやすい
二重跳び →(前跳び3回) → 三重跳び ◯ミスをしにくい
この理屈を知っていないと演技を自力で作れません。
そのため、なわとび教室や選手クラスのワークショップでも、この活動は座学で教えています。紙とペンを準備して子どもたち自身に組み合わせを書き込んでもらい、実際に跳べるかどうか?を身体で確認します。
プログラミング的思考はスポーツに必須
自分の意図した活動のためにどのように改善していくかは、問題解決能力と近いですね。
小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議:文部科学省
スポーツや運動の技能改善や記録の向上には、この考え方が必須です。どうやったらより良い記録を出せるだろうか? を考え、意図した活動のために身体をどう動かしてどのような練習が必要かを順序を追って考えるからです。
これまでの指導経験でも運動をする子供は頭も良くなっています。これは自分の頭で論理的に考えて上達していくからではないでしょうか。
プログラミング的思考というとコンピュータに向かってカタカタとキーボードを打つイメージがありますが、もっと身近な生活にも学習のチャンスが隠れています。この記事ではなわとびの実践例を紹介しましたが、もちろん他のスポーツや種目でも応用可能です。
むしろ、自分の頭で考える力(プログラミング的思考)を身につける練習をするからこそ上達が早いし、有効なんだと思います。
プログラミング的思考はスポーツでも身に付けられる
ただし、自ら考えて課題を解決する方法を練習から学ぶ必要がある