こんにちは!
縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。
小学校でやる技は多くても10種類程度です。でも競技で入れるのは50~60種類と言われています。そのため、縄跳び競技のフリースタイルがある程度形になったら、次は技の種類を増やす必要があります。
今回は縄跳びの技の増やし方・作り方のコツと具体的な流れを紹介します。
ただしこの記事はフリースタイルが形になった人向けです。まだ演技ができていない人は、ゼロから縄跳び競技をはじめて全日本大会に出場するまでの練習法と流れを先に読んでくださいね。
[toc]技の定義を理解する
まずはじめに技の定義として「トリック」と「スキル」の違いを理解しましょう。
ロープが1回も足の下を通過していない技。競技で難度点がつかない。
■スキル
ロープが最低でも1回は足の下を通過している技。競技で難度点が付く。
※例外的に「リリース」は足の下を通過しなくても難度点が付きます。
この違いを知らずに新しい技を創っても競技的にはあまり意味が無いので注意てください。
技を構成する3つの要素
技を作るためには3つの要素があります。これらを組み合わせて技を創っていきます。
- 基本9技
- サイドスイング入り
- 技のレベル
すべて大切な要素なので、順番に見ていきましょう。
基本9技
縄跳びの技はざっくり分けて基本の9技に分類されます。この9技をいかに組み合わせるかで、技を無限に作れます。
大会でやられている技はすべてこの9技の組み合わせて多重とびにしています。たとえば縄跳び競技で有名な「T.J.」も、「サイドスイング→トード→前とび」を一度に跳ぶ3重とびです。
よってまずはこの9技を習得するのが技を増やす近道なのです。
1回のジャンプで2回転以上を通過させる技のこと
サイドスイング入り
縄跳び競技の3重とび以上の技はほぼ全てサイドスイングから入る多重とびです。たとえば「サイドスイング→交差→交差」は多くの選手が使います。
よって新しい技を作るときはサイドスイングをからスタートする組み合わせると良いでしょう。
さらにサイドスイングは2回以上入れてもOK。「サイドスイング→サイドスイング→サイドスイング→交差」でも4重跳びのスキルになります。
技のレベル
スキルにはすべて技レベルがついています。細かい説明は省略しますが、あなたが創ったスキルのレベルを知りながらやるとモチベーションが上がるのでおすすめです。
レベルの付け方は、「基礎レベル + 付加レベル」です。主な基礎レベルは下記のとおりになります。
- 二重跳び → レベル1
- 三重跳び → レベル2
- 交差とび → レベル1
- EB、TS、AS、CL、→ レベル2
- トード、クルーガ → レベル2
上記の基礎レベルに、付加レベルとなるスキルを加えることでレベルが上下します。
たとえば二重跳びの基礎レベルは1ですよね。ここに交差とびを入れると、「+1」が付加レベルとして加えられるます。よってはやぶさ(交差→前)は、レベル2となります。
他にもT.J.は「サイド→トード→前とび」ですよね?三重跳びの基礎レベルは2で、トードの付加レベルは「+2」になります。よってT.J.は 2 + 2 = 4 となり、レベル4です。
はじめは付加レベルは基礎レベルと同じだけ増える!と覚えてください。ホントはもっと細かく決まりがあるのですが、ここでは割愛します。
もし正確なルールが知りたい方は日本ロープスキッピング連盟のルールを御覧ください。
技の作り方の流れ
上記までの技の知識が理解できれば、あとは基礎技とサイドスイングを組み合わせるだけです。
組み合わせ方は自由ですが、繋げやすい定石がいくつかあるので是非意識してみてください。
サイドスイング → 前とび は左側サイドスイング
サイドスイングからの流れは実は左右を決めたほうがやりやすい。これを反対にするとロープの速度が十分にでなかったり、空中でよじれる原因になります。
ちなみに上記は右利きの人向けなので、左利きの人は反対にしましょう。
上記3つの技は背面や膝裏で交差をします。なので技に入るために必ず前とびを通過する必要があるんです。知らないと「サイドスイング → 交差 → A.S」という組み合わせを創ってしまいますが、これは構造上不可能な技です。
これ以外にも構造上不可能な組み合わせがあるので、まずは1回ずつ跳んでみて無理なく通過するかを確認するクセを付けましょう。
サイドスイングは最初や途中に入れれば回転数として認めてもらえます。しかし、最後に入れると回転数に認めてもらえず、技のレベルが変わってしまいます。たとえば、
サイドスイング → 交差とび (レベル2)
交差とび → サイドスイング (レベル1)
となります。厳密に言えば、2つ目はただの交差とびなんですよ。あまり無いですが、最後の1回転は必ず足の下を通過させるようにしてください。
他の選手の技を分析してみよう!
この記事にある技の作り方を理解できれば、他の選手の技を分析できるようになります。
技は無限に作れると言っても、大会で使われる技のバリエーションはある程度まで決まっています。なぜなら、どの選手もやりやすい技や点数を取りやすいスキルを創って大会に挑んでくるからです。
あなただけでゼロから創るのもいいですが、もしアイディアに詰まったら他の選手の大会動画や練習動画を参考にしてみましょう。