こんにちはー。 縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
日本のダブルダッチャーの誰もが一度は憧れる「NDDL Holiday Classic」。ニューヨークのアポロ・シアターで、毎年12月に開催されるダブルダッチの世界大会です。
実はいま住んでるオーランドはニューヨークが近いんですよ。飛行機でサクッと2時間ほど。
今年一杯で日本日本帰国してしまうため、せっかくの機会ということでニューヨークのNDDLを見学に行ってきました。
NDDLとはどんな大会か?
【アポロ・シアターの入り口】
NDDL Holiday Classicは1991年から開催されているダブルダッチの大会です。
【正式名称】
David A. Walker Memorial
DOUBLE DUTCH HOLIDAY CLASSiC™
National Double Dutch Leagueを発足させたDavid A. Wakerさんの遺志が引き継がれ、2015年でこの大会は24回めを迎えます。しかも開催場所は、かの有名なアポロ・シアター!!
もうね、このステージに立って演技するだけでもスゴイ経験です。それこそ名だたる有名アーティストが、ここのステージから世界に飛び立ってますから。
アポロ・シアターまでの道のり
大会が行われるアポロ・シアターは「125th」ストリートにあります。
これまた有名なニューヨークの地下鉄で近くまで行きます。
地上に出るとこんな感じで、
右の方に向くと・・・
アポロ・シアター、きたーーー!!
NDDLは撮影禁止
過去にこれだけ日本人選手が出場してるのに、ほとんどNDDLの大会映像って出回ってないですよね?なぜならアポロ・シアター内は撮影厳禁だからです。
なので大会の様子を見たければ、実際にニューヨークのアポロ・シアターまで行って来いと・・・。
だからなのかシアター内の客席には日本人らしき人が大勢いるんです。ジュニアチームの保護者をはじめ、日本から応援に来てる人がチラホラ目に入ります。
アメリカ国内チームが伸びてきてる
【シアター内のショップ】
NDDLは日本だと世界大会と位置づけられていますが、アメリカ国内のチームは予選無しで出場できます。この経緯はまた別の機会に。
アメリカは世界でも有数の縄跳び大国。日本人がブイブイ言わせまくってる大会に、アメリカ国内のチームは黙ってません。有名どころだと「Bouncing Bulldogs」とか「Green Belt Skippers」あたりが今回のNDDLに出場してました。
アメリカチームの強さは、なんと言っても「スピード」と「アクロバット」です。今回の大会でも「Juzzy〜」と名前のつくチームが、スピードで結構な記録を叩きだしてました。
またアメリカ以外も「フランスチーム」が台頭してきてます。ダブルダッチコンテストにも出場した「Rope Stylers」、そして「Skip-R Crew 」という別チームはフュージョン部門で3位になってました。
これまで日本の天下だったNDDLにも、徐々に他国の勢力が迫ってる印象です。
NDDLは奨学金の出る大会
NDDLの大きな特徴は「優勝賞金」が出ることです。他の世界大会ではまだ殆ど聞きません。
でもこの賞金は「奨学金」の意味が込められてるんです。今でこそ状況は変化しましたが、アポロ・シアター周辺は「ハーレム」と呼ばれる貧しい地域でした。この地域に住む子ども達は、貧困のせいで高校や大学に行けなかったんです。
そこでNDDLを発足させたDavid A. Wakerさんが「ダブルダッチを頑張って、貧しい子ども達に奨学金を」との思いで始めた大会だと言われています。
この思いはDavidさんが亡くなったいまでも受け継がれ、大会優勝チームには賞金という名の「奨学金」が出るんです。
おわりに
実際に行ってみた感想として、アポロ・シアターの空気感はハンパないですね。あれだけの人数から見つめられて演技をするのって、すっげー緊張だと思います。二階席とかまでありますし。
きっとこの緊張感と空気感に押しつぶされず、普段の実力を発揮できる人だけが立っていられるステージです。だからこそ、この場所から多くのスターが誕生したのではないでしょうか。
こうした緊張感と空気を吹き飛ばすだけの力があったこそ、今をときめくダブルダッチのプロチームがあるのだと思います。
ということでダブルダッチの世界大会「NDDL Holiday Classic 2015」をまとめてみました。