なわとびコラム

「あやとび」の正しい数え方をお教えします。実は正式なルールが存在しません。

こんにちはー。 縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

「あやとび」ってどのように数えるかご存じですか?

そうあれです。「前回し」と「交差回し」を交互に跳ぶ技です。これって前と交差を跳んだら1回?それともジャンプをすれば1回?意外とここに迷っている人が多いんですよね。

実を言うと「あやとび」に正式な数え方はありません。そこで今回はこの「あやとび」の数え方についての考え方を紹介します。

あやとびの数え方は大きく三種類

あやとびの数え方には大きく三種類あります。

  • ジャンプの回数でかぞえる
  • 「前回し→交差回し」のセットで1回
  • 「前回し→交差回し→前回し→交差回し(最初と違う腕が上)」*1がセットで1回

大きく分けてこの三種類です。繰り返しですがどれが正しいというわけじゃない。学校や地域によって本当にマチマチです。

どれを選んでも良いのですが、小学校のなわとびカードを作成する時は「求める方針」によって決めるのをオススメしてます。

「あやとび」は数え方で難易度が違う

あやとびは数え方で「難易度」が変化します。上記の三種類は上から順番に難しい。最後の「左右で1セット」の数え方とか、大人でも10回とぶの大変です。

難易度が高い数え方にすれば習熟度が上がります。10回を跳ぶにしても、三種類ではそれぞれジャンプの回数が違います。ジャンプの回数が増えれば、それだけ習熟度が上がるのです。

【ジャンプ数と数え方の関係】

  • ジャンプの回数でかぞえる = そのまま
  • 前回し→交差回しのセットで数える= x2
  • 交差を左右して数える= x4

左右の交差をセットにする数え方だと、10回跳んだら40回もジャンプをすることになります。これ、かなり大変ですよね。

難しすぎると意欲が落ちる

習熟度を高めたい!!じゃ、交差を左右して数える方法だ!!と考えた、あなた。ちょっと待ってください。

難易度が高いと「意欲が落ちる」というデメリットがあります。子どもにとって小さな成功体験は非常に重要。成功体験が積み重なり、自信と意欲が湧き出してくるのです。

たとえば「あやとび10回」の課題を出したとしましょう。交差を左右して数える方法だとジャンプは40回です。これを失敗なくとぶのは大変です。

なわとびカードを作るコツは「ホンのちょっと頑張れば出来る」です。頑張ったけど出来ない、ではダメです。

面白い事例だと、数え方で技の名前を変えてる小学校がありました。

  • ジャンプで数える → 「あやとび」
  • 前回しと交差回しのセット → 「あやとびセット」
  • 交差を左右して数える → 「あやコンビネーション」

それぞれを別の技として「なわとびカード」で紹介してるんですよね。なのでいきなり低学年が壁にぶち当たって意欲を削がれることもありません。

最後のあやコンビネーションとか、ネーミングが秀逸ですよね。左右の腕を入れ替えるので、単一技ではなくコンビネーションとして捉えてます。これは高学年にも十分歯応えのある課題になりますよ!

おわりに

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他の技と違い、あやとびは二つの技を組み合わせたものです。なので数え方にバラつきが出るんですよね。

ちなみに縄跳び競技の全日本大会を開催する「日本ロープスキッピング連盟」の競技規則では「あやとび」という技が存在しません。あやとびはあくまで別々に「前とび」「交差跳び」としてしかカウントされないんです。

あやとびには絶対的に正しい数え方はありません。学校の事情を一番ご存知の方が、児童にあった方法で決めてしまって良いのです。

※交差跳び、あやとびの練習法はこちら!
あやとび練習のコツと流れを解説。つまずきポイントを克服するには?|なわとび1本で何でもできるのだ

※交差跳びレッスン動画もありますよ!
交差とびレッスン(全3回)
後ろ交差とびレッスン(全2回)

*1:最初が右腕が上なら、二回目は左腕が上