こんにちはー。
縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
ダブルダッチの競技シーズンが始まりましたね!単縄人の自分も、毎年この時期を楽しみにしています。まぁYoutube越しでしか演技を見れないのですが。。。
いまのダブルダッチは、めまぐるしく高度化してます。正直ちょっと見ただけじゃ何をやってるか判別できません。しかもアクロバット、縄技、面ハリーなどなど、どんどん新しい概念やアイディアが登場してて、もはや追い付くので精一杯。
なにで勝負したらいいのか分らない…、オリジナリティって言われても…、というダブルダッチ初心者のみなさん。いま現役のライバルチームの演技を研究するのも大切です。でも同じぐらい過去からどのような系譜で今の演技が生まれたかを知ることは大切です。なぜなら、流れが見えれば、どこが未開拓かが浮かび上がってくるんですよ。
そこで今回は、自分の考える「ダブルダッチ界に影響を及ぼしたチーム演技動画」を10個選びました。これからダブルダッチで名を挙げよう!!という情熱のある人は、ぜひ参考にしてください。
J-TRAP
言わずもがなの日本初のダブルダッチプロチーム。みなさんが使ってる技名、シャーとかエーメンとか、ほとんどがこのチームで生まれたんですよ!彼らが日本でダブルダッチをやっていなければ、今の発展はなかったことでしょう。
Run-D-Crew
NDDLの日本人初優勝、1999年には「Amateur night」で年間チャンピオン。輝かしい経歴でダブルダッチ界を牽引してきた伝説のチームです。Double Dutch Contestを創設したのも彼ら。世界中にダブルダッチが広がるキッカケを作ったチームです。
Style-D
Double Dutch Contest vol.1優勝、日本体育大学ダブルダッチサークル「乱縄」の初代メンバーで構成されたチームです。ブレイクダンスの要素を多く取り入れたこのスタイルが、この後の乱縄全盛期のキッカケを作りました。
ASGRM
NDDL二連覇の世界チャンピオン。アクロバット、洗練されたダンス、音へのこだわり、そして独創的な振付、同時代のダブルダッチャー全員に衝撃と影響を与えたと言っても過言じゃありません。コンテストのゲストパフォーマンスでは、イントロが流れただけで大歓声だったほど。
カプリオール
世界初、ダブルダッチのシルクドソレイユアーティスト。名実ともに日本でトップに君臨するプロチームです。世界初の技や振付を生み出す演技はもちろん、こうした彼らの試みや挑戦がダブルダッチ界に大きな影響を与えています。
真華(マカ)
Run-d-Crewの系譜をたどり、より洗練されたダンスとダブルダッチを融合させたチームです。今では当たり前にやっている「スピードの左右でダンス」も、真華がやり始めました。またハイテンポな曲が主流だった時代に、あえてスローペースの曲を挟み込んで緩急をつける演技も特徴的でした。
Kurui
史上初、3人でダブルダッチデライトで優勝したチームです。当時は3人で優勝は不可能だという風潮。しかしKuruiの演技がその常識をぶち壊し、3人で魅せる演技の可能性を押し広げました。またメンバーのShowtaさんのアクロバットと構成力は時代の数歩先を行き、この後のDSP全盛期の礎を築きました。
太陽(ラー)
正面を向いてステップを跳ぶ、通称「面ハリー」で衝撃を与えたチーム。今でこそ必修科目のようにやられていますが、太陽が出るまでは正面を向く人なんて居ませんでした。
超三流
アクロでもない、ダンスでもない。超三流が披露した「コンセプト」と「ストーリー性」を前面に押した演技は、画期的でした。その後、たくさんのチームがアイディア勝負やストリート性のある演技に取り組み、新しいダブルダッチのスタイルとして認識されました。
Royal double dutch
そもそも、ロープがあってこそのダブルダッチ。ロープの魅せ方を極限まで研究したスタイルです。これまでは「いかに動くか?」ばかりに焦点が当てられ、ロープは脇役でしかありませんでした。しかしRoyal Double Dutchのスタイルは全く正反対。「ロープを魅せる」という概念が、パフォーマンスの可能性を押し広げました。
おわりに
いかがでしたか?
過去の系譜を見ると、ライバルがどのチームから影響を受けて構成をしているかが分かります。地域差、サークル差もあるでしょう。でもそれだけでなく、脈々と受け継がれている「必修科目」がどこで生まれたのか。そしてどう発展してきたか。はたまた、未来の必修科目はどこにあるか。こうした「流れ」を考えてみましょう。
新しい発見があるかもしれません。たまには過去の動画とにらめっこして、今みなさんの立っている場所を確認してみましょう。