シルクドソレイユアーティストの日常

【レビュー】シルク・ドゥ・ソレイユ「Totem(トーテム)」

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(c)Cirque du Soleil images

こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

シルクドソレイユの次回作が発表されましたね。2016年2月に「Totem(トーテム)」が日本上陸します。

実は自分達がモントリオールにいたとき、ちょうとトーテムのメンバーは入れ違いで国際本部からテントに移動したところだったんです。ライオンズデン*1も、ショーの名前すら決まっていませんでした。

同じタイミングで公演が始まったこともあり、個人的に思い入れのあるトーテム。日本公演に先駆けていくつかオススメポイントを紹介したいと思います。

トーテムは人類の進化を表現

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(c)Cirque du Soleil images

シルク・ドゥ・ソレイユのショーにはコンセプトがあります。たとえばラスベガスの「O」は水、「Ka」は双子の物語がコンセプトになっています。

今回上陸するトーテムは「進化」をテーマにしています。最初は「カエル」や「猿」が登場し、徐々に人間に進化し最後は近未来的な人類の進化を表現します。

ここでは「動物」→「猿」→「人間」→「サーカスアーティスト」という並びで進化を捉えています。人間の象徴としてビジネスパーソンがいて、人間がさらに進化したら芸術サーカスもできるんだよ!というメッセージを伝えているんです。

トーテムの見どころ

自分はこのショーの見どころは二つあると思っています。

一つ目は「デュオトラピス」という男女二人組のアクトです。この2人はモントリオール国際サーカス学校の出身。トーテムのゲスト*2として鳴り物入りでデビューしました。また新人サーカスアーティストの登竜門とも呼ばれるCirque du mondで優勝を果たし、名実ともにサーカス界の有名ペアになりました。

うっとりと見惚れる2人の演技は必見です。

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(c)Cirque du Soleil images

もう一つは「ロシアンバー」という細い棒の上でジャンプをして宙返りをするアクト。このアクト、元アレグリアのアーティストが多く移動しています。ちょうとアレグリアがアリーナショーに移行する時期と重なり、迫力ある演技をそのままトーテムに持ち込んだのです。

ゆえに技術と実力は相当のモノ。あまりのレベルの高さに、同僚アーティストが声を上げて驚愕していました。

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(c)Cirque du Soleil images

日本人アーティスト

トーテムには1名の日本人アーティストが出演しています。*3しかもこの人、トーテムのロゴになってるんですよ!

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(c)Cirque du Soleil images

トーテムの中央で「T」をやってるカエルが日本人アーティストです。なぜ彼がこのロゴに選ばれたかは内緒ですが、ロゴにガッツリ入ったのは日本人で初めて。未来永劫、トーテムのポスターに残ります。なんか羨ましいなぁ…。

日本人アーティストが出演しているのはオープニングアクト。鉄棒とトランポリンを融合した演目です。シルク・ドゥ・ソレイユでは、あまりオープニングで大人数のアクトをやっているショーがありません。なので自分は、開始早々から大人数でぐわーーっと迫ってくる雰囲気が大好きです。

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(c)Cirque du Soleil images

トーテムの監督は日本マニア!?

トーテムの監督はラスベガスで有名な「KA」を創作したRobert Lepage(ロベール・ルパージュ)です。KAといえばシルク・ドゥ・ソレイユでも代表的な作品の一つです。

ロベール・ルパージュについて
Cirque du Soleil
Robert Lepage – Wikipedia, the free encyclopedia

KAについて
KÀ an Epic Show – MGM Grand in Vegas | Cirque du Soleil

彼の特徴は「最新技術」と「日本マニア」であること。KAのステージはあまりの斬新さに世界中で話題になりましたね。そしてKAのマーシャルアーツで使用されるマットの名前。なんと日本のタタミに着想を得て造られ、その名も「TATAMI」です。

トーテムでも彼の手腕は発揮されています。プロジェクションマッピングや反り上がるステージ、ツアーショーでここまで最新技術を取り入れたショーは今まで見たことがありません。また随所に日本の原風景を思わせる演出もあり、ロベールさんの日本好きが漏れ出ているのを感じることができます。

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(c)Cirque du Soleil images
※池の中で泳ぐ鯉、竹林のようなセット。古きよき日本の風景を彷彿させます

ちなみにロベールさん、モントリオールの自宅に五重塔を作ってしまうほどの日本マニアなんだとか…。

まとめ

いかがでしたか?

こちらのページからトーテム最新情報が公開されています。個人的な思い入れがある、というのを差し引いてもオススメのショーです。

SS席はけっこう売り切れてるので、見に行く予定の方は早めに席を確保してくださいね!