ショービジネスは生活時間がずれ込みます。ラヌーバは18時〜21時〜の2回公演で、17時までにシアターに入り23時に帰宅します。9-5時の仕事と間逆な感じですね。
すると食事のタイミングが難しい。お昼は12時に食べたとして、帰宅するまでにはお腹が空きます。しかも朝起きるのも遅くなりがちなので、むしろ朝ごはんを食べるのも11時頃になってしまったり…。
自分は15時に出勤しショーをして家に帰ります。遅い時は日付が変わることもあり、単純計算で9時間ぐらい何も食べません。
すると必ずシアターで空腹になる。グーグーとお腹を鳴らせながらショーに出演してます。ちなみにシアターにはちゃんとカフェがあります。ご飯を食べようと思えば食べれる。
でもわざと何も食べず空腹状態にしています。なぜなら、お腹が空いた状態こそが最高のパフォーマンスを発揮できると考えているからです。
空腹状態であるメリット
まず1つ目のメリットは「物理的にお腹に何もない」こと。
縄跳びは常に身体が上下する運動なので、胃の中に物が入っているとシンドイ。水分ならまだしも、自分は固形物が胃の中にあるのが好きじゃありません。
また、空腹状態は集中力が一番高まるんです。
ステージ上での集中力が不可欠。これがお腹一杯だと判断が遅れたり、演技中についボーっとしたり。なぜか集中力が落ちる感じがするんです。集中力低下はミスに繋がり、演技の質を落としてしまいます。
もう一つ、空腹状態って気が立ちやすい。これをショーで利用できるんです。
お腹が空いてくるとイライラします。このイライラを自分はエナジーと考えていて、空腹状態で溜めたエナジーをステージでぶつけます。言葉は悪いですが、ややクレイジーな状態の方がエナジーが客席に届くのではと考えています。
空腹すぎる危険信号は忘れない
ただ、空腹状態も度が過ぎると逆効果。
あるラインを超えるとガクン!と反動が来ます。まずは急激な眠気・倦怠感に襲われ、みるみる集中力の低下していく。立ってるだけでフラフラするレベルですね。
もうここまで来たら危険信号。急いで食事をとり糖分を補給する。そして間欠的に、満腹にならない程度に食べ続けます。この症状は過去に2度やってしまい、これはやりすぎたなぁ…と今でも反省しています。
自分は帰宅後にキチンと食べます。ただ昼ごはんと夕飯の間が9時間以上開いているだけで、摂取カロリーや栄養はごく一般的。無理な絶食や偏食は健康に悪影響があるので、絶対に止めましょう。
空腹はコントロールして利用できる
空腹状態は利用できます。高まった集中力は爆発的なエネルギーを発揮し頭も冴える。食欲をうまくコントロールできれば、誰でも使える武器になります。
いつも何か食べている人は、ぜひ数時間でも「食べない」を試してみてください。ボーっとした頭が冴え、エネルギーに満ちた状態を体験できるかもしれません。