現実社会では、努力が結果や夢に結びつかない事が山ほどあります。
では夢に費やした時間までもが無駄になるのでしょうか?そんなことありません。費やした時間は活かすことが出来ます。今回は、今まさに努力を重ねている人、夢に敗れた人が過去の努力を無駄にしないための方法を紹介したいと思います。
興味のアンテナを張る
漫画家の手塚治虫さんは、こんな言葉を残したそうです。
夢は二つ以上持ってください
僕も漫画家と医者という
二つの夢を持っていました
夢が一つしかないと
その夢が破れた時挫折してしまう
でも二つ以上夢があれば
そうはならないでしょby 手塚 治虫 (漫画家)
ちなみに彼自身、医者と漫画家の2つの夢を持ってました。
ただ保険を掛けているだけでしょうか?いいえ、これは興味のアンテナを広げているから出来ることだと思います。自分の興味の範囲を限定しないで、面白いそう!と思えるモノを常に収集する。こうすれば、たとえ1つの夢に敗れてもすーっと次の夢に挑戦を始めることが出来ます。
今はこの夢を追いかけてるけど、いつかこっちもやりたい!!ぐらい、貪欲に夢を探しても良いのではないでしょうか?
経過を記録しておく
夢中になっている時は「俺って最強じゃね?」と思えるほど、何でも出来るような気がします。この全能感も大切なのですが、どこかで鼻っ柱をへし折られる時が来ます。その時に自分を見つめるヒントになるのが「過去の記録」です。
参考記事:考える力でシルクドソレイユにすら行き着く:夢をつかむ『メモ帳』の習慣
ここでポイントなのは「活動」の記録ではなく「思考」の記録を残すこと。行動は思考から生まれます。つまり思考の経過を振り返ることで、行動の修正ができるようになるのです。
またメモ帳に記録を残すときは「○○年◯月◯日」といった日付も一緒に書きましょう。残酷ですが、こんな長い期間努力したけどダメだったんだ…と、諦めるかどうを判断する材料にもなります。
叶わないと思ったら潔く諦める
シンドイですが、諦めることから逃れてはいけません。無理だ!と思ったら潔く諦める。○○までに出来なかったら諦める、という制限期間を設けてもいいでしょう。
自分もラ・ヌーバでキャラクター*1になる夢を諦めました。キャラクターになるために7ヶ月間のアクロバット練習に取り組んだり、Balto*2に指導を頼み込んでキャラクターオーディションを受けたり。でも結局ラ・ヌーバのキャラクターにはなれず、5年間の夢を諦めました。
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『あきらめたら、そこで試合終了ですよ?』の落とし穴
シルクドソレイユの中で5年間追い続けた『夢』を諦めることにした
過去記事でも触れていますがアクロバット技術の無さ、ソリストという条件の悪さを考えたら仕方なかった。これ以上努力を続けても夢に近付くことは出来ないんだと悟り、潔く諦めることにしました。
悔しさをきちんと爆発させておく
諦めるのは簡単じゃありません。
人は弱いもので、どこかでまだ可能性があるのでは?と思いたくなるのが人情。あと少しで成功できるかも?もう1年だけ頑張れば芽が出るかも?という気持ちも十分にわかります。しかしココで引きずってしまうと、ズルズルと惰性で努力を続けることになります。
ここはあえて、全力で悔しがりましょう。泣き崩れても、のた打ち回っても良いです。ともかく「夢に敗れた!!」という感情を爆発させておく。諦める決断をしたからには、相応の理由があるはず。先の見えない可能性を追い掛けるよりも、全力で悔しがって吹っ切るほうが建設的です。
頑張った自分を認める
昔、島田紳助さんがテレビで「努力をする筋力」という表現をされていました。筋トレと同じく集中して努力するのにもトレーニングが必要という意味です。
自分もこの考え方には賛成で「続ける」というのは精神的な筋力が必要。何をしても続かない人は努力をする筋力が弱いのです。また苦労せずに成功した人は、つまずくと再起が難しい。これも努力の筋力がない状態で登ってしまったゆえの不幸だと言えるでしょう。
仮にあなたが1つの夢に敗れたとしても、努力の筋力は確実に向上しているはず。その事実に自信を持ちましょう。
まとめ
夢が叶えばそれに越したことはありません。しかし現実には夢に敗れる事の方が多いのではないでしょうか。だからといって「もう良いよ」と自暴自棄になるのは勿体無い。それこそ今までの努力を無駄にしてしまいます。
過去の努力を活かし次の夢に繋げていきましょう。
1つぐらい夢を諦めても、あなたの人生を諦めてはいけません。