縄仲間から面白い記事を紹介してもらった。
“ジョギング”は、ゆっくりなペースだったら、慣れれば誰でも1時間休むことなく続けることができます。運動不足の場合でも数十分は行えるはずです。
では、“縄跳び”の場合はどうでしょう。ずっと休みなく続けることができると思いますか?答えは“NO”です。
縄跳びはただ単位時間当たりの消費カロリーがそこそこ多いだけで、長時間継続できないため、縄跳びでカロリーを消費するのは困難なんです。
なので、“縄跳びはダイエット効果はあまり期待できない”という結論になります。
実は痩せない!?縄跳びダイエットの効果・消費カロリー | ダイエット&健康の最新情報
おっと・・・これは縄跳び関係者としては見逃せない記事。
良いの機会なので、縄跳びのダイエット効果について自分なりの意見をまとめてみた。
どうやって消費カロリー計算をしている?
まず先の記事はどのように消費カロリー計算をしているか?記事によれば、
縄跳びの消費カロリーの目安は、
体重(kg)×0.1532×時間(分)×補正係数(参考HP)なわとびによる消費カロリーは!?
例えば補正係数がわかりやすい50kgの20代男性が30分やったとすると、
50x0.1532x30x1.00=229.8kcal
ということになる。
だがこの記事にあるHPを見ても、どこから0.1532という数値が出てきているかは見つけられなかった。そこで厚生労働省発行文書の中に紹介されているメッツ法と呼ばれる計算法で、再度算出してみよう。
メッツ法:
①「メッツ」(強さの単位)
身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当します。
②「エクササイズ(Ex)」(=メッツ・時)(量の単位)
身体活動の量を表す単位で、身体活動の強度(メッツ)に身体活動の実施時間(時)をかけたものです。より強い身体活動ほど短い時間で1エクササイズとなります。
(例)
3メッツの身体活動を1時間行った場合:3メッツ× 1時間=3エクササイズ(メッツ・時)
6メッツの身体活動を 30 分行った場合 :6メッツ×1/2時間=3エクササイズ(メッツ・時)1エクササイズの身体活動量に相当するエネルギー消費量は、個人の体重によって異なります。具体的には、以下の簡易換算式から算出することができます。この式から算出した体重別のエネルギー消費量を下の表にまとめていますので、自分の身体活動量の目標に対応したエネルギー消費量を確認してみましょう。
簡易換算式:
エネルギー消費量(kcal)=1.05×エクササイズ(メッツ・時)×体重(kg)
そして国立健康栄養研究所が発行している文章によると縄跳びは8.8-12.3メッツだという。
2012年4月11日改訂 改訂版 『身体活動のメッツ(METs)表』
ではこれらを踏まえ、50kgの人が30分やったとして、、、
1.05x8.8x0.5x50=231kcal
(※)便宜的に8.8メッツを使用
記事にあった数値が229.8kcalで、後者が231kcal。数字を見る限り大きな誤差はなさそうだ。つまり縄跳びは先の記事にある通り少し高い程度の運動強度になる。
大切なのは続くかどうか
先の記事で「縄跳びを長時間跳び続けるのは難しい」と指摘されているが、この意見には賛成だ。黙々と20分、30分と跳び続けられるなんて、よほどの才能か忍耐力があるかのどちらかだ。
一方でジョギングは20分-30分なら走れそうな…気がする。残念ながら自分は走るのが苦手なので長時間走るのが無理なのだけど…
ただ、ジョギングはダイットに効果的ですよ!と言われ、過去どのぐらいの人がチャレンジしてきただろう。正確な数字は分からないが、誰しも一度はスポーツウエアーを買う衝動に駆られたことがあると思う。しかしその後ジョギングを実際に購入し、走り始め、成果が出るまで続けられた人はどのぐらいだろうか?
先の記事で「縄跳びが好きな人」は縄跳びをすればいい、と書かれているが、同じことがジョギングにも言えると思う。自分はジョギングが好きだ!という人なら、ジョギングをすればいい。ロッククライミングもローラーブレードも、縄跳びと同じぐらいのメッツがある。これも好きな人がやれば良いのだ。
楽しさを見つけること、やりがいを探すことの必要性
ダイエットには運動が良いと言われているが、何より大切なのは継続すること。ここには楽しみ・やりがいが欠かせないと思う。そうじゃなければあっという間に心が折れて、効果が現れるまで続かない。
日本よりも肥満が問題になっている諸外国にはJump Rope For Heartという組織がある。
この組織は運動習慣をつけることで心臓病の予防することを目的とし、その運動に縄跳びを提唱している団体だ。上のリンクは本拠地のアメリカで、アジア周辺だと香港の協会が大きい。
JUMP ROPE FOR HEART
(※)Jump Rope For Heart Hong Kong
Jump Rope For Heartはただ跳べ!と言ってるだけじゃない。継続的に出来るよう、演技や集団での活動などの様々なシステムを提案している。
Jump Rope Skills
(※)HPに紹介されている技リスト
まとめ
後半はやや本筋とズレたけど、縄跳びに限らず運動でダイエットしたいなら継続的に出来るシステムや工夫が大切だと思う。その1つの方法として、運動そのものに「楽しさ・やりがい」を見出すのをオススメしたい。
楽しいことなら続けられる。
辛いことや単調なことは飽きて続かない。
縄跳びでダイエットを考えている方は、仲間で一緒に始めてみてはどうだろうか?1人跳びだけでなく、ダブルダッチもオススメだ。縄跳び2本でどこでも手軽にできる。
運動そのものを楽しみ、時間を忘れて没頭してたら、
自然と運動時間も伸びて消費カロリーも増えていく。
結果、体重も減っていくと思う。