長年の基準も、時にはひっくり返してみる必要があるのかも。
縄跳びをする人にとって、縄の長さは命。
単縄は特に繊細で、縄の長さが1cm変化しただけでも感覚が変わる。
細心の注意を払ってないと、簡単な技でも失敗する。
自分も長さにはうるさい。
僅かな誤差でも感覚がずれるからだ。
このズレを防ぐため、自分は「基準縄」というのを作っている。
縄を新しく交換するときに、基準縄にぴったり合せて長さを測る。
長くても短くてもダメ、長年で培ったちょうど良い長さ。
でも今年に入ってから基準縄が調子悪いんだよね。
縄を新調すると失敗しやすい。何かシックリこない。
中でも縄を手から離す技はガッツリ影響受けて、まぁ見事に失敗する。
仕方ないから少しずつ短くして、良い長さを探す。
おかしいなぁ・・・
せっかく基準縄で良い長さにしてあるはず、なのに。
そうしばらく考えてた。
でもこれ、
基準の方がが変化したんだって、ようやく気付いた。
基準縄を作ったのは3年前、La Noubaに入る前のモントリオールでのトレーニング時代。
あれから3年の月日と1300回のShowを経験。
冷静に考えてこれだけの期間、基準縄が変化しなかったほうがオカシイ。
潔く基準縄の長さを4寸短く調整したら、
驚くほどシックリくる。
もっと早く変えとけばよかったなぁ・・・。
人間は機械じゃない。
常に変化していることを認めなきゃだった。
たとえそれが基準としてるモノでもね。
基準とか、ルーティンとか、
儀式みたいに続けてるモノは、簡単には止めずらい。
「これさえやってれば大丈夫!」みたいな自信も湧くし、何より安心する。
反面、気付いているはずなのに、原因に蓋をして見ぬ振りしちゃうんだよね。
続けてきたことを変えるってのはシンドイもん。
自分も半年も前から違和感に気付いてたのに、基準を変化させる勇気が出せなかった。
でも時には勇気を出して、
「全部ひっくり返す!!」
ってのが必要なんだと思う。
一部復帰して2週目。
完全復帰を目指して、新しい「基準縄」と共に頑張っていこーー。