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  • 「価値観を押し付けるな!」と「イマドキの若いものは!」に必要だと思う二つの視点

    「価値観を押し付けるな!」と「イマドキの若いものは!」に必要だと思う二つの視点

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    photo by Claudio Gennari …”Cogli l’attimo ferma il tempo”

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    未だに古い体質の環境には「新入りは雑務から!」という意識が根強い場所があります。

    たとえば部活。自分が高校時代に卓球部に所属していましたが、台の準備と球拾いは一年生の仕事でした。そして二年生は自分のタイミングで練習を始めても良くて、三年生はほとんど自由参加。

    そこまで厳しい環境ではありませんでしたが、上下関係と年下が雑務をするという風土が残っていました。

    今はこうした考え方が毛嫌いされていますよね。年齢に関係なく実力で評価をするべき!古い固定観念と価値観を押し付けるな!というのがもっぱらの主張でしょうか。

    けどこれ、実は「苦労」や「失敗」に根ざした深い問題があると思うのです。

    イマドキの若いものは!!はずーっと言われ続けている

    いつの時代も「イマドキの若いものは!」と小言を言われていたようです。出典を失念してしましましたが、江戸時代の中期にも、衣服や習慣の乱れを嘆く年寄りがいたとか。当時から世代間の関係性は同じなのかもしれません。

    しかし「イマドキの若いものは!」と小言をいう人だって、最初から歳を重ねていたわけじゃありませんよね。誰にだって若い時があって、一年ずつ歳を重ねていくのです。

    もしかしたら彼らが若い時にも「イマドキの若いものは!」と言われていたのかもしれません。では、なぜ往々にして年配者は自身の価値観を押し付けたがるのでしょうか。

    自身の苦労は美談にしたい

    人は、過去の苦労をできるだけ正当化したい生き物ではないでしょうか。自分はまさにこれに当てはまります。

    たとえば苦しい練習。基礎練習や過酷な練習を耐えたからこそ、いまのステージがあると自負しています。でも、本当に自分と同じ水準の苦しい練習や基礎がなければ同じ結果を得られなかったか。残念ながらこのサンプルは自分自身しか居ないんです。

    きっと画期的な練習方法やトレーニング理論が生まれれば、自分が通ってきた苦労は単なる過去の遺産。それこそ無駄の集積場と言われても仕方ないのかなぁと思っています。

    でも理解しているつもりでも、いざ目の前に事実を叩きつけられると…心は穏やかではいられません。なぜなら自分の苦労が否定されると、自分自身を否定されたような感覚に陥るからです。

    「雑巾がけ」や「ウザギ跳び」が本当に競技力向上に役立ったかと言われれば、ぶっちゃけ怪しいです。でも「あなたのやっていた事は時代錯誤の無駄だと証明されました。お疲れさん」と言われたら、「オイこらちょっと待て、ウザギ跳びだって…」と反射的に言い返したくなるのが人情だと思うのです。

    新旧の価値観には「尊重」と「付け足し」を

    自分は「価値観の否定」も「価値観の押し付け」と同類だと考えています。押し付けてきたから否定で返す。これではお互いに否定しあうばかりで歩み寄れません。

    ここで必要なのは「尊重」「付け足し」ではないかなと考えてます。たとえ時代錯誤の古い価値観だと感じても、真っ向否定ではただの衝突事故。少々古い流儀や方法論でも尊重し、新しい価値観を徐々に「付け足し」していく。

    「古い=悪」と捉えて全てをぶち壊し、ゼロから作り直す方法もあるでしょう。しかし古い価値観の全てが無駄と本当に言い切れるでしょうか。活かせるところは「尊重」し、新しいことを「付け足し」していく。自分はこちらの方が効率的だと感じます。

  • 「好き」を仕事にしたい人にオススメしたい、自分に聞かせ続けるということ

    「好き」を仕事にしたい人にオススメしたい、自分に聞かせ続けるということ

    http://www.flickr.com/photos/21995882@N03/3279911647
    photo by Brendan Biele

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    自分は高校生のときから、縄跳びの出張指導とパフォーマンスを始めました。小学校の授業にお魔邪魔して、実演を含めた指導や全校向けのパフォーマンスをします。かれこれ300箇所ほど訪問してきました。

    この活動を始めた当初から、自分の中で決めているルールがあります。それは縄跳び関連の対外活動のすべてを「仕事」と呼ぶこと。どんな現場であっても隔たりなく、あえて仕事と呼ぶようにしたのです。

    本業は学生だったのでプロではありませんでした。でもこの「仕事」と呼ぶ行為が、好きな縄跳びを仕事に出来た理由の一つなのかなと考えています。

    仕事と呼んで、責任のプレッシャーをかけた

    ではなぜ縄跳びの活動を仕事と呼んだか。それはもちろん、縄跳びを仕事にしたかったからです。

    高校生といえば大学受験や就職など、いろんな選択が迫られるとき。もちろん勉強もしていました。でも直感的に「縄跳びで生きていきたい」と感じていました。

    ここから「縄跳び=仕事」に結び付いたのです。とはいっても縄跳び歴数年の駆け出しの身分。たとえボランティアでも仕事としての意識を持とう、報酬以上のものを現場で学んでこようと考えたのです。

    これはある意味で自己催眠でもありました。常に「仕事」と呼ぶことで無意識のうちに「現場にしっかり責任を持つ」「成果を出さなければ次の仕事はない」と、自分で自分にプレッシャーを掛けていたのです。

    「仕事」という言葉を自分に聞かせ自己催眠をかけた

    人間の脳は、他人の言葉と自分の言葉を区別できないと言います。自分自身で発した言葉が、そのまま潜在意識刷り込まれていくのです。

    ■参考文献:脳に悪い7つの習慣

    なので自分は、あえて人と話をするときも縄跳びに関することは「仕事」という言葉を選びました。それボランティアじゃない?と言われても、自分にとっては「仕事」なんです。

    不思議なもので「縄跳びの仕事」と言い続けていると、縄跳びは仕事なんだぁと自分自身で錯覚します。すると縄跳びに対する意識や考え方が少しずつ変化していきます。

    もちろん最初から生活できるレベルの収入があるわけではありません。しかし仕事だという意識はしっかり植え付けられました。

    意識の中に「縄跳び=仕事」が染み付いてくると、徐々に仕事の厳しさについて考えるようになります。

    仕事という言葉で厳しさを意識した

    縄跳びをしている時間は楽しくて仕方ありません。練習もパフォーマンスも、出張指導であっても楽しい。縄跳びのことなら何時間でも考えていられます。

    しかし楽しいだけでは仕事は続きません。成果を上げるという厳しさが必要なんです。

    小学校でパフォーマンスをするのは本当に楽しいです。でもこのパフォーマンスの評価次第で、次の仕事が決まります。依頼者が良い評価をしてくれれば口コミが広がり、次の仕事が舞い込む。反対に「イマイチ」と評価されれば、悪い噂も一気に広がることになります。

    ひとつの現場で評価を落とせば次の仕事がなくなる。意識して「仕事」という言葉を使うことで、自分は成果主義の厳しさをいつも確認していたのです。

    忘れてはいけない「楽しい」と「厳しさ」

    今でこそ縄跳びが本当に「仕事」になりました。これだけで食べています。しかし「仕事」という言葉を意識して使う習慣は今でも変わっていません。この意味で今は執筆を仕事と呼んでいます。

    興味がある!楽しみたい!だけなら、ここまでの厳しさは必要ないでしょう。しかし本気で仕事にしたいと考えているなら、「楽しい」と「厳しさ」のバランスを取るのが大切です。

    貪欲に成果と結果を出す厳しさがなければ、「仕事」にすることはできない。自分が楽しいだけでは仕事にできないのです。

    もしあなたが「好きなこと」を仕事にしたいと思うなら、今日からそれを「仕事」と呼んでみてはどうですか?

  • 【中級者向け】二重跳び連続や競技にオススメのワイヤーロープとは?

    【中級者向け】二重跳び連続や競技にオススメのワイヤーロープとは?

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    上手になるには適切な縄跳びの選び方が重要です。とくに高速回転させる技ほど、ロープの材質によってやりやすさが全然変わります。

    関連記事:縄跳びの選び方はこれ!飛びやすいオススメを素材・目的ごとに比較

     

    二重跳びの連続や縄跳び競技にオススメなのが「ワイヤーロープ」です。一般的なビニールや紐のロープと比べ、ダントツに早く回せるのが特徴で、記録に挑戦する人にはピッタリの縄跳びです。

    今回はワイヤーロープの特徴や扱い方、オススメのランキングを紹介します。

    ワイヤーロープ:おすすめランキング

    [jin-rank1]1位:JJRA公認ワイヤーロープ
    一般社団法人日本なわとびアカデミーの公認ワイヤーロープです。二重跳び連続や高速回転で使うのには最適な硬さと太さのワイヤーを採用してます。長さの調整にドライバーが必要なのが玉にキズ。
    おすすめ度 [jinstar4.5]
    ロープの硬さ 硬めのロープで効率が良く力が伝わる
    調整のしやすさ プラスドライバーが必要、YouTube動画で紹介している
    特徴 スピード競技、二重跳び連続に向いている

    詳細ページ公式ページ

    [jin-rank2]2位:SR01スピードワイヤー
    日本なわとびアカデミーと近いグリップを採用しているが、やや耐久性が低い。ロープの素材がやや柔らかいため、力の伝わり方が悪い。工具無しで調整ができるのはとても便利。
    おすすめ度 [jinstar4.0]
    ロープの硬さ やや柔らかい。コーティングにムラがある場合がある
    調整のしやすさ 工具なしで調整できる
    特徴 練習のときにスグに長さ調整できる

    詳細ページ

    [jin-rank3]3位:スチールワイヤーロープ
    デザイン性が高くおしゃれな作りになっている。ただし実用性はやや低めで、ロープが柔らかく力が伝わりにくい。またベアリング構造は回転しすぎることがあり、好みが分かれる。
    おすすめ度 [jinstar3.0]
    ロープの硬さ 柔らかい。力が伝わりにくい
    調整のしやすさ 工具なしで調整できる
    特徴 ベアリング構造がかえって回りすぎるため、好みが分かれる

    詳細ページ

    ワイヤーロープの特徴とは?

    ワイヤーロープとは、金属のワイヤーを使った縄跳びのことです。他の素材に比べて圧倒的に細く、しかも細いにも関わらず一定の重さがあります。

    細いのに一定の重さがあることで空気抵抗に負けず、高速回転が可能になるのです。

    ■実際に競技で使っていたワイヤーロープ

    f:id:shoichikasuo:20150730213953j:image:w500

    ワイヤーロープの種類

    ワイヤーロープには大きくコーティングと非コーティングの2種類があります。コーティングとはワイヤーの周囲にビニールの皮膜をつけている状態のことです。

    よって、皮膜の分だけコーティングワイヤーの方が太くなります。

    またコーティングにも様々な種類があって、厚めのコーティングをしているものや薄く硬いコーティングなどがあります。

    ワイヤーロープの売っている場所・販売店

    ワイヤーロープはスポーツショップやホームセンターで殆ど売っていません。なのでインターネット通販で購入しましょう。

    ネットで探すとAmazonや楽天でも販売しています。ただし、海外の輸入で粗悪品が混ざっているケースがあるので注意しましょう。

    自分も実際に購入したら「長さの調整ができない・・・」という商品に当たったことがあるので、きちんとした品質を提供している組織やお店から購入するのがベストです。

    ワイヤーロープを使い方と注意点

    ワイヤーロープはほかの縄跳びと使い方や保管方法が違います。間違った方法で使うと怪我の恐れもあるので、十分に注意してください。

    ぜったい屋外で使ってはダメ!!

    ワイヤーロープは細い金属が編み込んでできています。屋外で跳んでしまうと細い金属がササクレてしまい、非常に危険です。

    洋服にぶつかれば引っかかり生地を痛めますし、足に当たれば最悪出血の恐れもあります。

    屋外でも練習できるよ!なんてフレコミの商品がありますが、ぜったいに屋外で使ってはいけません。練習するときは必ず体育館などのスポーツ施設を利用しましょう。

    長さ調整方法

    ワイヤーロープの多くはネジの調整で長さを変えることができます。商品によっては工具なしで調整できるものもありますね。

    日本なわとびアカデミーでは公認ロープの調整方法をYouTube動画で紹介しているので、こちらも参考になります。

    ワイヤーロープの保管方法

    ワイヤーロープを保管するときは、折り曲げたり結んではいけません。一度クセがついてしまうと金属なので元には戻せません。

    クセのついた状態だとうまく飛べなくなるので、ロープの交換が必要になってしまいます。

    保管するときは写真のようにクルクルと巻いた状態で置いておきましょう。

    切り口に注意

    ワイヤーはいくつもの細い金属が束になってできています。そのため切り口から細いササクレがでて、腕や足を怪我する恐れがあります。

    これらを防ぐため、まず切断の時は専用のカッターを使いましょう。ニッパーなどで強引に引きちぎるとササクレが広がって危険です。またワイヤーを止めるための止め金具もあるので、切断部分につけておくとより安全でしょう。

    ■ワイヤーカッターの例

    ■ワイヤーの留め金具の例

    まとめ

    ワイヤーロープは記録挑戦にピッタリです。三重跳びに限らず、四重跳びや五重跳びにチャレンジする人には特にオススメ。

    扱い方に慣れるまでは大変です。しかし、一度身につけてしまえばあなたの強力な武器になってくれること間違いなし。

    本格的に縄跳び競技に取り組みたい人、三重跳びや四重跳びにチャレンジしたい人は、ぜひワイヤーロープに挑戦してみてください。

  • 嫉妬から始まる議論があってもいいと思う

    嫉妬から始まる議論があってもいいと思う

    http://www.flickr.com/photos/12917962@N00/2889724420
    photo by Menage a Moi

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    先日書いた「高校野球」の記事がハフィントンポストに転載され、プチ炎上しました。

    ■参考記事:高校野球の「代打バットヌンチャク」を見て思うこと – なわとび1本で何でもできるのだ

    リンク先はブログ内の記事ですが、興味のある方はハフィントンポストのページから検索してください。※強い言葉と批判が並んでいるので閲覧注意です。

    批判、反論、罵詈雑言から誹謗中傷までいろーーんなな意見がコメントに溢れています。とある親切な人が、ハフポス記事についてのリプライをTwitterにくださり、ぷち炎上の事実を知りました。

    今回の記事コメントで「嫉妬してるだけ」という意見をいただきました。パフォーマンスで注目されたことに嫉妬しているパフォーマーとは、上手いことを言うものです。

    では「嫉妬から始まる議論」というのは、本当に不毛なものばかりなのでしょうか?

    事実に対する「引っかかり」からはじまる

    今回の記事で題材に上げた「バットヌンチャク」について、自分は否定的な意見を述べました。論点は「奇をてらう事より、競技に集中する人に光を当てたい」というもの。書いている本人も、注目を浴びたことへの嫉妬があったとは感じていません。

    ただ事実として自分は現役のパフォーマーで、題材にしたバットヌンチャクが世界的な注目を浴びました。ここに嫉妬があったのでは?という意見がくるのもごもっともだと思います。

    でも本当に嫉妬だったかどうかは、あまり関係ないのではないでしょうか。嫉妬や興味は、いずれも物事を考え出す引っ掛かりに過ぎないと考えているからです。

    ちくしょー!羨ましい!!批判をして陥れてやる!!!はどうかと思います。ですが「なぜ不快感を覚えたのだろうか?」「背景にあるのは何なのか?」を考えて意見を組み立てる。

    たとえ引っかかりが嫉妬から出発していても「事実に対してこんな風に考えます」と発信をするのは、意義があることだと思うのです。

    嫉妬で文句を言いたいだけ、との違い

    一方で、嫉妬から出発した意見には偏った考えが入りやすいのも事実。今回も「スポーツは真剣勝負であるべき」「奇をてらうより実力を」という自分の価値観が強く反映されています。

    やもすれば、単なる文句や誹謗中傷。これは十分に気を付ける必要があると考えています。

    事実を分解して考えたとき、ただの嫉妬しか残らない場合は発信しません。誰にも有益じゃないからです。ここに嫉妬を越えた「どうしても伝えたい何か」「危惧している事実」があるかどうか。それが、文句と意見の違いだと思います。

    まとめ

    今回の一件でちょっとだけ心が疲れました。名指して暴言をぶつけられることには慣れていませんからね。でも悔しいので発信はやめません。むしろそれだけの段階にきたのだと腹を括り強くなります。

    もちろん意図的に炎上させたいワケじゃありません。意見を発信した結果でたとえ炎上しても負けないようにしよう、という話です。

  • 三重跳びがやりたい人向け!!跳び方のコツと練習方法を徹底解説

    三重跳びがやりたい人向け!!跳び方のコツと練習方法を徹底解説

    こんにちは!

    日本なわとびアカデミー代表の粕尾将一(@macchan8130)です。

    これまで沢山の小学生になわとびを教えてきました。多くは二重跳びや交差とびの練習法を教えますが、中にはさらにハイレベルな技を教えることも。

    中には、低学年で三重跳びをする学校もあります。小学2年生で三重跳びのはやぶさをしている時は、心の底から驚きました。ただ平均的な小学校だと高学年でクラスに1人いるかどうか。三重跳びができれば学年のヒーローになれます。

    そこで今回は上級者向けに、三重跳びの練習法を紹介したいと思います。

    [box class=”green_box” title=””]新しい概念のなわとびカードを作りました。順番に練習をしてくことで自然と上達を促す、スモールステップを取り入れています。

    [btn class=”big lightning”]なわとびカード
    日本なわとびアカデミー
    [/btn][/box]

    [toc]

    三重跳びのための準備編

    まず三重跳びのための準備をします。難しい技なので、順番に見ていきましょう。

    [box class=”green_box” title=””]

    • 二重跳びを練習する
    • 三重跳びのやりやすい縄跳びを選ぶ
    • 練習環境を選ぶ

    [/box]

    二重跳びで熟練度をあげる

    二重跳びができなければ三重跳びはできません。しかも「できる」だけではなく「上手にできる」必要があるのです。

    具体的には「二重跳び連続50回」の技術が必要です。ただし連続回数は熟練度の指標にすぎません。50回できたからといって、三重跳びができる!というわけではないのです。

    また勘違いしやすいのは「自己最高記録」で考えてしまうこと。そうではなくて「平均記録」で50回ぐらいできる熟練度が必要です。1回目は50回で2回目は20回では、また熟練度が不十分と言わざる得ません。

    ■関連記事:三重跳びは二重跳びが何回とべればできますか?また練習のコツはありますか? – なわとび1本で何でもできるのだ

    三重跳びをやりやすい縄跳びを選ぶ

    三重跳びは縄跳びの選び方でやりやすさが大きく変わります。ポイントは高速回転させやすいか?です。

    ロープを早く回すには、できるだけ空気抵抗が少ないほうが良い。なのでできるだけ細いロープを選ぶようにしましょう。

    しかし細いロープは「軽い」という欠点があります。ロープが軽いと遠心力を感じるのが難しくなります。できるだけ細く、それでも軽すぎないロープを選ぶようにしてください。

    オススメしているのは「ビニールロープ」です。いわゆる100円ロープとして販売されているヤツですね。ビニールは重さも細さもバランスよく作られているので、三重跳びに向いています。

     

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    また興味がある人は「ワイヤーロープ」に挑戦してみてください。こちらはどんな素材よりも三重跳びに向いていて、国際大会の三重跳び競技の9割以上の選手が使っています。

     

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    練習環境を選ぶ

    三重跳びに一番必要なのは「リズム感」です。もし環境が許すのであれば、自分はトランポリンなどの跳ねる床の上で「リズム感練習」をすることをオススメします。

    体育館開放などで大きなトランポリンがあれば、その上で縄跳びをしてみましょう。滞空中に三回ロープをまわすリズム感を身につければ、何もない床の練習でも活用できます。

    トランポリンの上で縄跳びをしていいか、事前に確認してください。

    また家庭トランポリンで練習してもよいでしょう。周囲に気を付けて練習をすれば、大きなトランポリンで練習するのと同じ効果が得られます。

    三重跳び練習の流れ

    いよいよ三重跳びの実践練習に入ります。この練習では二重跳びができないと無理なので、まだ二重跳びが怪しい人は先に練習をしてくださいね。

    二重跳びを早く跳ぶ練習をする

    二重跳びをとぶペースを早くしてみましょう。10秒で20回ぐらい跳ぶ早さにできると良いですね。

    三重跳びには早くロープをまわす技術が必要です。これはつまり「加減速」が上手にできる技術のことなんです。着地する瞬間は少しだけゆっくりにして、跳び始めたら一気に加速する。

    二重跳びを早く跳ぶことで、この2つの技術が身につけられます。

    三重跳びの1回目に挑戦する

    次は三重跳び1回に挑戦します。

    前とびを3回とんでから、いきなり三重跳びをしてみましょう。このとき、思いっきり着地するのがポイント。変に気にしてつま先で着地してはダメです。床の音を出すぐらい、勢いよくジャンプして着地します。

    こうすることで、ジャンプの時に力が入りロープの加速がやりやすくなります。また空中で身体に力が入るので、バランスも崩しにくくなるんです。

    他にもいくつかのポイントがあるので、下のワンポイントアドバイスのところを参考にしてください。

    三重跳び1回と、前とび1回を繰り返す

    三重跳びが1回でもとべるようになったら、すぐに前とびに戻りましょう。しゃがみ込む着地でも問題ありません。思いっきり着地したところから、スグに前とびに戻るのです。

    前とびに戻る意識ができると、三重跳びの空中姿勢に余裕がでてきます。

    すると徐々にしゃがみ込まなくなり、さらにはつま先で着地できるようになっていきます。前とびにきれいに戻れるようになったら、連続の三重跳びまで目の前ですよ!

    三重跳びのワンポイントアトバイス

    三重跳び最大の難関は1回目を跳ぶことです。ここでは三重跳び1回目を跳べるようになるためのワンポイントアドバイスをまとめました。

    うまくいかない人はここのアドバイスを参考にしてください。

    目線をあげてジャンプしてみる

    縄跳びはなぜか下を向いてジャンプする人が多いです。でも三重跳びのような高いジャンプをする技では下を向いてはいけません。ジャンプ力低下するからです。

    顔をまっすぐ前に向ける、もしくはなにか1つのものをジックリ見つめて練習してましょう。斜め上ぐらいにあるものだと、よりジャンプ力を高める効果がありますよ!

    助走で二重跳びをしない

    三重跳びの助走で二重跳びをする人がいます。これはオススメできません。三重跳びをするまでに、二重跳びをやりすぎて疲れてしまうからです。

    また三重跳びにはリズムが大切。前とびからいきなりやる方がリズムを作りやすく、成功率が上がるのです。

    縄跳びを短くしてみる

    ロープは1cmでも短いほうが早く回る性質があります。なのでカンフル剤的に縄跳びを短くしてみましょう。それだけで一気に三重跳びができることがあります。

    ただし、短くするほど引っかかりやすくなります。またいつも長さを変えてばかりいると、丁度の長さがわからなくなり技術が混乱してしまいます。

    少しずつ調整しながら短くしていってください。

    まとめと参考図書、紹介した縄跳び

    小学校で三重跳びができればヒーローです。縄跳び競技でも三重跳びができると技のバリエーションが一気に増えるため、演技をつくるのが楽になっていきます。

    この意味で学校体育では卒業の技、競技では登竜門の技をもいえるのです。

    この記事で紹介した書籍と縄跳びを最後に掲載しておきますので、ぜひ三重跳びを目指して頑張ってください!

     

     

     

     

    [box class=”green_box” title=””]新しい概念のなわとびカードを作りました。順番に練習をしてくことで自然と上達を促す、スモールステップを取り入れています。

    [btn class=”big lightning”]なわとびカード
    日本なわとびアカデミー
    [/btn][/box]

  • 縄跳びが新聞紙で上手になる!?ユニークな前とび練習法を紹介

    縄跳びが新聞紙で上手になる!?ユニークな前とび練習法を紹介

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    photo by *¦·twindorella·¦*

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    先日、Youtubeで前とびの面白い練習方法の動画を見つけました。このブログでも前とびの練習法を紹介していますが、この動画にある方法は初めて見ました。

    ■参考記事:縄跳びがとべない子供に贈る、前とびが跳べるようになる6つのステップ – なわとび1本で何でもできるのだ

    縄跳びで一番教えるのが難しいのは「前とび」です。なぜなら、基本運動ほど無意識にやっているから。そこを分解して整理するのは大変なんですよね。

    今回は動画で紹介されている「新聞紙」を巻く方法について考えてみたいと思います。

    [aside]オススメ教材
    本当になわとびが上達する!「縄のまっちゃん式なわとびカード(〜あやとび編)」

    いまスグ使える!縄のまっちゃん式「本当に上達するなわとびカード(完結編)」

    [/aside]
    [toc]

    新聞紙を縄跳びに巻く利点は?

    ではまず動画を紹介します。どうやら「伊東家の食卓」っぽい動画です。

    ここで紹介されている方法は、縄跳びの両側に丸めた新聞紙を通すモノ。ロープのほとんどが覆われた状態で練習をします。そして慣れてきたら新聞紙を少なくしていき、最後は普通の前とびができるという流れ。

    専門家の解説だと、前とびの準備でロープを背負ってしまうのが失敗の原因とのこと。この姿勢からはキレイな円が描けず、ロープが上手に回せないと言います。

    ここに新聞紙があると、背負う姿勢になりにくい。するとロープでキレイな円を描くことができ、前とびの上達に繋がるのです。

    本当に新聞紙は効果があるのか?

    ではこの方法は本当に効果があるのでしょうか?自分は非常に効果が高いと考えています。

    動画で説明されている通り、背負う姿勢になるとロープを上手に回せません。ここで必要なのは「縄の遠心力を感じる」という技術。重さを感じながら回すことで、柔らかいロープをキレイな円で回すことができるのです。

    しかし初心者の子どもにはこれが難しい。大人だと無意識に遠心力を感じているんですが、大抵は気付きません。

    硬いモノは遠心力を感じるのが簡単になります。動画にあるように新聞紙で覆われた状態なら、子どもでも感覚を掴みやすいのです。

    次の課題を急ぎ過ぎないこと

    縄跳びの練習で一番大切なのは「できた!」と思える成功体験。動画で紹介されている子ども達は、みんな前とびを跳べていました。素晴らしい効果だと思います。

    ただ、いきなり上達を焦るのは危険です。この段階の次は「一回旋二跳躍(ピョンピョンとび)*1」が妥当な課題になります。

    連続して前とびを跳ぶのにはリズム感を養うのが必要です。しかしここで紹介されていた子どもは、映像を見る限りまだリズムを掴めていません。彼らはまだ一回ずつ跳び越える運動を繰り返している状態なのです。

    練習を続けて熟練度が上がれば問題ありません。しかしこの状態で次のレベルへ進むのは早すぎます。このまま交差跳びや二重跳びをしても、うまくいきません。

    成功した!!というモチベーションを活用し、しばらくは前とびを上達させることに集中するのが良いと思います。

    新聞紙練習法のまとめ

    この練習法はとても有効です。機会があれば自分も前とび練習で取り入れようと考えています。

    単純な運動に見える縄跳びですが、どうやって上達を手助けするかは難しい。その点、今回の新聞紙練習法はユニークかつ新鮮なモノでした。

    これからも「おっ!」と思った方法はブログで随時紹介していきたいと思います。

    *1:二回のジャンプで一回ロープをまわす跳び方。前とびの前段階で見られる動き

  • 採点競技は「同じ審判」が採点しなければ不公平か?

    採点競技は「同じ審判」が採点しなければ不公平か?

    http://www.flickr.com/photos/86530412@N02/8213432552
    photo by StockMonkeys.com

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    ちょうどいま、フランスのパリで縄跳び世界大会が開催されています。

    World Jump Rope

    この大会には日本からも多くの選手が出場しています。しかも今回はDouble Dutch Contest Worldが同時開催ということもあり、ダブルダッチ熱が過去最大になっていることでしょう。

    本当は会場に行きたかったのですが、今回も仕事のためネットで観戦。またYoutubeやブログで選手の皆さんがどんな様子かを毎日楽しみに見させてもらっています。

    そんな中、ダブルダッチ30歳以上部門で出場している「Yoshitakaさん」が、興味深い記事を書いていたので紹介します。

    Yoshitakaさんの疑問点は?

    ■Yoshitakaさんのブログ記事
    世界戦3日目 ここで疑問点|前進&Enjoy!!!!!

    Yoshitakaさんは大会のフリースタイル*1と計測競技を見て、ふと疑問があったとおっしゃっています。

    主な疑問点をまとめるとこの三点。

    1.結果に不具合があると判断されればやり直しができる
    2.同じジャッジがフリースタイルを採点していない
    3.ジャッジの質が世界基準かが不明

    これらは、実際に多くの国際大会を経験されたYoshitakaさんだからこその視点だと思います。では大会から少し離れた立場から見て、この問題はどうなのかを考えてみたいと思います。

    競技やり直しは不公平か?

    まずは競技のやり直しについて。縄跳び競技では「ロープの破損」や「やむを得ない理由」などで再競技が認められます。今回の世界選手権では、採点に不具合があったことがやり直しの理由になったようです。

    ここでYoshitakaさんは「再競技もOKだが、途中過程の結果は伏せるべき」「記録の上下に関わらず、やり直しの記録を採用」とおっしゃっています。自分もこの意見には賛成です。

    一点や一回で順位が入れ替わるのがスポーツの世界。たとえ不具合であっても二回目のチャンスが生まれるのは公平ではなくなります。ここに個人やチームの思惑が入ればさらに複雑に。

    一回目の演技は失敗が多かったから、もう一度やりたい。こんな身勝手な言い分をぶつけてくる選手が出る恐れもあります。なので途中過程は結果は非公開、かつやり直しの記録のみを採用、といった配慮が必要だと思います。

    同じジャッジが採点しないフリースタイルは不公平か?

    次にフリースタイルの競技形式について。今回の世界選手権では四つのブースで予選を行い、上位選手が決勝へコマを進める方式でした。つまり同じ階級・カテゴリーであっても別のジャッジが採点をすることになるのです。

    常に同じジャッジが採点を行えば、評価基準にブレは生まれにくい。同一人物ですからね。しかし違うジャッジだとどうでしょうか?ジャッジのAさんは8点、ジャッジのBさんは6点をつけるという状況が普通に発生します。

    ゆえにYoshitakaさんは公平を期すために「同じ階級・カテゴリーでは同じジャッジが採点」が望ましいと仰っているのです。ただ自分は「競技人口の増加」と「予選」という視点で、仕方ないのでは?と考えます。

    競技人口が増えれば地方予選、地区予選を行う必要が出てきます。このとき、すべての会場に同じジャッジを派遣するのは現実的ではありません。東西ぐらいならまだしも、都道府県予選ともなれば47箇所もあります。

    競技規則やルールは、こうしたジャッジによる個人差を極力なくすためにあるのだと思うのです。ルールを十分に理解していれば、誰でも一定基準の評価を下すことがでいる。そのためルールです。なので競技の広がりを考えれば、違うジャッジに採点されても不公平とは言い切れないと思います。

    ただ、この意見はジャッジの質と深く関係します。あまりに地方によってジャッジの質にバラつきが大きいと、この理屈は通りません。実際の点数に多少のズレが出るのは仕方ないでしょう。しかし、どのジャッジが判断しても順位に大きな変化がないようにする必要があります。

    この意味でも、Yoshitakaさんが三個目におっしゃっている「ジャッジの質」は非常に重要な課題。競技選手と同じぐらい「競技が見れるジャッジ」の増加育成は大切なのです。

    ジャッジ採点のまとめ

    ヒトの判断に頼ることが多い採点競技。どの競技でも「いかにして公平性を保つか?」が命題として扱われています。場合によってはお金が動いたり、国同士の政治的なしがらみまで関わってくる複雑な問題です。

    ですが一番大切なのは、フロアの上で選手がどれだけベストパフォーマンスを出せるかではないでしょうか。採点方法やジャッジの不信感で万全の演技ができなければ、本末転倒。彼らの情熱と素晴らしい演技がなければ、採点競技は成立しないのです。

    完璧な公平は無理かもしれません。ただ、どうすれば皆が納得してベストを尽くせるかを考える努力を止めてはいけないとおもいます。

    *1:75秒以内に音楽に合わせ、自由に技を組み合わせて演技を行い難易度や構成力、完成度を競う種目

  • 高校野球の「代打バットヌンチャク」を見て思うこと

    高校野球の「代打バットヌンチャク」を見て思うこと

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    photo by JML78

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    いま、バッターボックスで代打の選手がやるパフォーマンスが話題になっていますね。

    高校野球・埼玉大会で珠玉のバット芸、「ニンジャかよ!」海外メディアも注目

    2015年7月23日の高校野球の埼玉県予選の5回戦。上尾市民球場で行われた滑川総合と埼玉栄の一戦で、滑川総合の馬場優治選手(3年)がバットを振り回すパフォーマンスをしながら打席に立ちました。

    その動画はネット上で反響を呼び、あのダルビッシュ選手までTwitterでつぶやいたほど。またこのツイートがきっかけで、アメリカのテレビ局にも取り上げられ話題になったようです。しかし、直後に埼玉県高野連から「危険行為」として注意が入ったとか。

    しかし自分には、どうしても拭えない「不快感」が残りました。

    面白ければ、楽しければOKなのか?

    この選手の行為はパフォーマンスとして取り上げられています。そう、これはあくまで「パフォーマンス」なんですよね。

    あの場所は野球の試合会場。甲子園をかけてしのぎを削る、真剣勝負の場だったと思うんです。本人の意図はわかりかねますが、真剣勝負の場に「パフォーマンス」を持ち込まれることに不快感があるんです。

    アスリートは一点の差を埋めるために、死にものぐるいで練習をします。競技は毎試合が真剣勝負。勝つか負けるかのギリギリで戦っているのです。

    こんな状況で「パフォーマンス」をされたら、周囲の選手はどのような感情を持つでしょうか。

    正々堂々と「プレー」で目立ってほしい

    今回の一件で、選手と高校はすごい注目を浴びました。海外にまで話題が飛ぶとは本当にすごい拡散力です。

    たとえば野茂投手のピッチングフォームは独特で話題を呼びました。でもあれは良いボールを投げるために必要だったからこそ。イチロー選手のバットを立てる動作も同じです。

    では本当に、彼のバットヌンチャクは良いプレーに必要だったのでしょうか?

    「ルールにないからと何をやってもいいわけではありません。ルール以前にマナーがあり、それ以前にモラルがあるんです」(埼玉県高野連・高間専務理事)

    自分が観客としてスポーツを見るのは、意地と意地のぶつかる真剣さが好きだからです。お互いに譲らない緊張感あるプレーをみて、一緒にその臨場感と高揚感を味わいたい。

    こうしたパフォーマンスは、せっかく緊張感を吹き飛ばしてしまいます。

    次世代には「記憶」よりも「記録」を目指してほしい

    一部には「記憶に残ったからいいじゃん」というコメントも見られました。

    しかし、自分は次世代にこのやり方を真似してほしくない。勝負の結果を求めてしのぎを削るのがスポーツです。目立てばいい、観客の記憶に残ればいいというのは、どうしても納得できません。

    記録より記憶じゃありません。記録を残すために必死になる姿が記憶に残るのです。今後、注目を浴びることを目的に安易なパフォーマンスする次世代が増えないのを願ってやみません。

  • 英語から日本語訳された本に違和感を覚える理由

    英語から日本語訳された本に違和感を覚える理由

    http://www.flickr.com/photos/24388834@N04/5320038741
    photo by pedrik

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    自分は月に数冊本を読んでいます。海外生活では日本語の本が読めるだけで、随分と癒やしになるんですよね。

    でもいろんな本を読んでいて、外国語から翻訳された本は読むのがシンドイのに気付きました。日本語ではあるものの、読み進めながら何とも言えない違和感がある。

    これ、日本語以外の文章独特の表現に違和感を覚えているのだと思うんです。

    回りくどい、比喩がピンとこない

    英語から翻訳された本に多いのが回りくどい表現。「ーーあなたもそうかもしれないがーーー」のようなノリツッコミ的な言い回しををよく見かけます。

    これがあると、文章がダラダラと長くなるんですよね。しかもこの部分、正直本筋と関係ないことが多いんです。

    比喩表現もイマイチ分かりにくいのが多くて、たとえば「フットボール選手の集団のように」と言われてもピンときません。フットボールといえばアメリカの人気スポーツなのかもしれませんが、そう言われても日本で育った自分には状況を想像すするのに時間がかかります。

    書き出しが独特

    書き出しは大切な「つかみ」。言語が変わると「つかみ方」も変わるんです。

    たとえば英語記事の書き出しだと、格言やら名言チックな表現をつらつら書いて、最初の数行は人物や事実を登場させないパターンをよく見かけます。

    世界40億人を虜にした、かつてない規模と表現力、そして芸術性を持ったエンターテイメント集団。その舵を取り続けてきた敏腕社長はいま、大きな決断をマーケットに委ねようとしている。

    これは自分がいま考えた架空のつかみです。シルク・ドゥ・ソレイユの買収についての記事を読んでいたとき、大抵はこんな感じの書き出しでした。

    たしかに原文の英語で読むなら「ふーん」と思えるんです。けどそのまま日本語訳されてると違和感になる。きっと日本語になったとたん、読み慣れた「つかみ」とズレる違和感を覚えるのだと思います。

    文章が長い

    全体的に言えるのがこれです。センテンスや文章全体が長いんです。

    多くの意図を一つのセンテンスに盛り込みすぎ、あまりにセンテンスが長すぎると、結局のところ何が言いたいのか分からず、しかも情報の優位性が曖昧になることで、読む人に誤解を与える恐れがあります。

    と、こんな風に長いと読みにくくないですか?ww

    センテンスが長いと理解速度が落ちます。難しい用語や表現がなくても、一度じゃ理解できない。仕方なく何度か繰り返して読んで、やっと把握できる。全編でこの調子が続くと、さすがに読むのも疲れます。

    まとめ

    こうして見るいると、自分が文章を書くときに気をつける点が浮かんでくるんです。長いセンテンスや分かりにくい比喩は、日本語であっても伝わりにくいモノ。

    自分まだまだ研究中です。その一つに「どんな文章は読みにくいのか?」を考える方法があります。読みにくい文章を分析すると、反対に読みやすい文章が浮き彫りになると思うのです。

    とはいえ、読みたい本母国語で読めるなんて贅沢な話です。平易な文章に慣れすぎてた事を反省しつつ、読みやすい文章の研究を続けたいと思います。

    ■読みやすい文章を書きたい人必読の一冊

    伝わる・揺さぶる! 文章を書く (PHP新書)

    伝わる・揺さぶる! 文章を書く (PHP新書)

  • 英語の雑談で思わず困ってしまう3つの話題

    英語の雑談で思わず困ってしまう3つの話題

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    photo by GIORGIO MERCALLI

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    シルクドソレイユには多くの国と地域からアーティスト*1が集まっています。自分が出演しているラヌーバも、約20の異なる国の人がいます。

    これだけ多国籍な状況だと、お互いの国のことを聞くだけで十分な雑談になるんです。◯◯語で「Hello」はなんて言うの?からはじまり、それぞれの国の文化の違いについて興味深く話をします。

    もちろん日本について聞かれることも。ですが、ときに日本人であっても回答に困ってしまう話題を振られることがあるんです。

    アニメやマンガについて

    まず一番多いのはこれです。日本といえば「アニメ」「マンガ」というぐらい、確実に話題に出ます。

    自分もマンガは好きで「地獄先生ぬ~べ~」や「るろうに剣心」は詳しいです。アニメも86世代でいう「人並み」には見ていたと思うんです。しかし、日本で見ていたアニメが海外で流行っているとは限らないんですよ。というか、こっちで聞かれるタイトルはほとんど知らないアニメばかり。

    向こうとしては「日本人なら知ってて当然!」ぐらいの勢いで話しかけてくるので、ちょっと困ってしまいます。

    また日本人ということで「コスプレ」や「オタク文化」に詳しい人も、高い確率で話しかけてきます。ある同僚はコスプレが好き過ぎて、日本語を学び語学留学をしにいったとか。ハロウィンは毎回、自作のコスプレ衣装(この前は犬夜叉だった)で登場してきます。

    相手も共通の話題として振ってくれてるハズ。だったら、もう少し海外で流行っているマンガやアニメについて勉強しておくべきだったなぁと、いまさら思っています。

    日本文化の詳細について

    次に多いのは文化についての質問です。こちらは全くの無知、という事が少ないので比較的返しやすい。しかし、細かい文化の不思議に突っ込まれると困ってしまいます。

    たとえば先日「なんで日本人はNOを言わないのか?」という話題になりました。日本人はYESはいうけど、NOを絶対に言わない。なんで意思表示で大切なNOを言わないんだ?という、素朴な疑問です。

    これ、説明できます??

    たしかに日本人は表立ってNOと言うのを避けますよね。相手のメンツを潰さないため?和を以って尊しとなす?空気を読むから?いろんな理由が頭を駆けめぐるんですが、結局ズバッと答えを出せない。

    日本人ゆえに気付きにくい「ヘンな日本」が話題になると、自分自身も上手く答えられないもの。日本人ゆえに不思議に思わない、日本の不思議って結構あるんです。

    政治、国際情勢について

    自分が居た環境のせいか、日本にいる頃は表立って政治や国際情勢について話をする機会はありませんでした。たまーに選挙について話をする程度だった。

    しかしここには、ド真ん中の直球で質問を投げかけてくる人が居ます。たとえば「北方領土問題」について。いまだに解決に向けて議論が平行線を辿っていますよね。

    この話題、まさかのロシア出身のアーティストが直球で質問してきたりします。自分だったら逆のことはできません。なにか、お互いに触れちゃいけない「腫れ物」のように感じてしまうのです。

    でも相手はそんな事をお構いなし。むしろ「日本側の言い分を教えてほしい」と、積極的に議論を持ちかけてくるんです。恥ずかしながら、当時は議論ができるほど問題背景の知識がなく表面的な話で終わってしまいました。

    勝手にデリケートと思っていた国同士の問題。案外フランクに話題に出してくる感覚は、多国籍な状況ならではなのかもしれません。

    まとめ

    多国籍な集団では、お互いの価値観の違いで揉め事がしょっちゅうです。でも裏を返せば、互いに相手の価値観に興味があるんですよね。

    なんでその判断をしたか、なんでこの国の人は◯◯な考え方をするか。こうした話題がひっきりなしに交されています。

    こうした環境に見を置く日本人として、もっと日本の事について知ってく必要があるんだなぁと今も痛感しています。英語がしゃべれるのも大切です。が、いかに自分の言葉で自分のことをしゃべれるかも重要なのだと思います。

    *1:パフォーマーのこと。シルクドソレイユではこう呼ぶ

  • ダブルダッチを体育授業に導入するのに必要な「集団への教え方」という視点

    ダブルダッチを体育授業に導入するのに必要な「集団への教え方」という視点

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    photo by edenpictures

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    以前、ダブルダッチを学校体育の中に取り入れるための課題について記事を書きました。自分はその主な課題は、回すのが難しいロープだと考えています。

    ■参考記事:ダブルダッチを学校体育で広めるのに必要だと思うこと – なわとび1本で何でもできるのだ

    たしかにロープを回すのは難しいです。一朝一夕に習得できるものでもありません。ですがロープを回すのが難しいのと同じように、どのようにダブルダッチを教えるか?という方法も不足していると思うのです。

    ここ数年で爆発的にダブルダッチスクールが増えました。ジュニアを国際大会で優勝させる指導力はさすがです。では、はたして30人を一度に教えられるコーチはどのぐらいいるでしょうか?

    学校の体育は基本がクラス30人。しかも先生は1人。ロープを回すだけでなく、大人数の子ども達をうまくマネジメントして上達させる必要があります。

    そこで今回は、学校体育授業研究をしている、TOSS研究会の表先生の提案する「ダブルダッチ指導法」を紹介したいと思います。

    表先生のダブルダッチ指導
    ■参考記事:表克昌氏のダブルダッチの指導 | TOSSランド

    ダブルダッチの基本は「迎え縄」

    表先生の方法論ではまず「迎え縄」*1を練習します。ダブルダッチに入るには手前の縄を見て中に入るように教えますよね?実はこの手前の縄が「迎え縄」です。一般的な長縄と反対まわしと考えると分かりやすいです。

    長縄ならダブルダッチのターニングができなくても問題ありません。なので子どもに順番に回させることができる。つまり一気に多くの子ども達を練習させることができるのです。

    また表先生は色の付いた長縄を使うことを推奨されています。というのも、はじめから赤いロープを跳んでいれば、いざ二本になってもどっちを跳ぶかが理解しやすい。次のステップを見据えた作戦なのです。

    はじめは「1抜け」から

    迎え縄ができたら、いよいよダブルダッチに入ります。まずは1抜けの練習です。

    【1抜け】
    ロープの中で止まらないで、反対側に跳び抜けるダブルダッチの技。

    といっても、実はこれ最初の練習と全く同じ動き。迎え縄を8の字で跳ぶのと同じ要領で、ダブルダッチの1抜けはできるんです。

    しかし子ども達も二本のロープが回ると緊張します。いざダブルダッチだ!と身構えるのです。でも実際に跳ぶロープは手前だけ。長縄で使っていた赤いロープだけです。奥にある二本目のロープは無視してオーケー。

    実際に自分もなわとび教室で実践してみました。2年生の集団でもここは十分に到達できます。

    また二本が上手に回せない場合は、二組を一本ずつ回しても良いでしょう。四人で回して一人が跳ぶんです。慣れるまではリズムの取り方が難しいですが、長めのロープを使うと感覚を掴むのが早くなります。

    1抜けができたら「2抜け」「5抜け」と進んでいきます。ところが「5抜け」あたりになると「ターニングをどう教えるか?」という課題に取り組む必要が出てきます。ここの課題については前回の記事で触れました。

    【2抜け】
    入った場所と同じ方向に「くの字」で抜けるダブルダッチの技

    子どもの「跳ぶ力」を上達させる

    熟練のターナー*2であれば幼稚園児でも跳ばせることができます。ただこのレベルになるまでは膨大な練習が必要。ダブルダッチを扱う以上、ロープを回すのが難しいのは避けて通れない課題です。

    たしかにターナーが上達するに越したことはありません。ですが、ターナーばかりにに高い技術を求めるのではなく、子どもの跳ぶ力を育てるのはどうでしょうか。

    ロープを見て自力で跳べる子どもならば、熟練の合わせる技術は必要ありません。一定のリズムでロープが回ってさえいれば跳べます。これなら、一気に学校の先生方にもハードルが低くなると思うのです。

    まとめ

    学校体育でダブルダッチを扱うのに、ロープ回しが難しいのは大きな課題です。

    しかし同じぐらい課題だと思うのは「集団にどうやって教えるか?」というノウハウや教材が少ないこと。たとえ熟練のターナー技術があっても、ノウハウが無ければ30人の子ども集団相手に教えるのは至難の業です。

    体育の授業でどうやってダブルダッチを教えるか?を真剣に考えるとき、表先生のダブルダッチ指導法のような「集団に教えるための視点」は欠かせないと思います。

    *1:跳ぶ人の方に向かってくる方向に回す長縄のこと

    *2:ロープを回す人のこと

  • ヤル気のある・なしは他人から評価できるか?

    ヤル気のある・なしは他人から評価できるか?

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    photo by Graniers

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    あなたも「ヤル気がない!!」「ヤル気を見せろ!!」と叱られた経験ありませんか?自分は高校時代によく言われてました。縄跳びばかりやって、勉強にヤル気を見せていなかったんです。点数も残念な感じでしたし…。

    しかし時を経て、自分も同じ事を言う立場になりました。教室の子どもや後輩を教えるときです。自分の目にはどうしても頑張っているように見えず、思わず「ヤル気を出せ」とゲキを飛ばしてしまう。

    高校時代、自分には確かにヤル気がありませんでした。でも教室の教え子や後輩にヤル気がなかったかといえば、そうでもないと思うのです。そもそも「ヤル気のある・なし」は人から見えるものなのでしょうか?

    ヤル気があるとき・ヤル気がないとき

    まずヤル気が見えるのはどんな時でしょうか。

    「元気である」「キビキビと行動する」
    「返事をしっかりする」「諦めずに何度もを挑戦する」

    ざっと思いつくのでこの辺でしょうか。いずれも共通するのが「前向きに物事に取り組む姿勢」という感じですかね。反対にヤル気が無いように見えるのは、

    「元気がない」「すぐ行動しない」
    「声をかけても返事しない」「すぐ諦める」

    ひっくり返すとヤル気がないように見えますね。元気が開く、なにを言っても響かない人というイメージでしょうか。

    ヤル気があるように見える、ないように見える

    では上に挙げた特徴で「ヤル気がある人」「ヤル気がない人」で分類したとしましょう。でもこれ、随分危険な決めつけになる恐れがあると思いませんか?

    たとえば「元気がある」という項目。元気なんて人によって尺度は違いますし、本人は元気100倍!!でも周囲にはそう見えないかもしれません。また内心は「だりぃ〜」と思ってても元気一杯に見える人もいます。

    つまりヤル気がある・ないの尺度は、見ている人の尺度に大きく依存すると思うのです。

    ヤル気の基準が高い人の恐怖

    世の中には情熱で燃えたぎっているような人がいます。きっと自分もそのうちの一人でしょう。

    この手の人は自己評価でのヤル気基準が高いんです。このぐらいじゃヤル気があるとは言えない!の水準が高い。本人だけで基準突破に努力しているだけなら良いのですが、影響は間違いなく周囲にも及びます。

    人は脳のクセで「統一性」がない物事に不快感を覚えるといいます。つまり「自分の基準」と「人の基準」が大きく食い違う=統一性を保てないと、不快感を感じてしまうのです。

    ■参考文献:図解 脳に悪い7つの習慣

    ひどいケースになれば周囲にヤル気の基準を押し付けることも。シルクドソレイユにはいった当初(今も?)、自分にもこの傾向がありました。

    ■参考記事:「好き」を仕事にしてわかったこと。シルク・ドゥ・ソレイユのステージから見えた風景 – リクナビNEXTジャーナル

    「ヤル気がある!」は演出できる

    ヤル気のある・なし、は他人から完全には分かりません。「行為」で判断してるに過ぎないのです。行為で判断しているということは、どちらにも行為を演出することができます。

    「ヤル気がある!」と思われたいなら、そう見えるよう演出を考えてみましょう。反対もまたしかりです。