こんにちは!
日本なわとびアカデミー代表の粕尾将一(@macchan8130)です。
あやとびは学校で習う縄跳びでもつまずく子供が多い技です。うでを交差するのを、年中・年長・低学年だと理解しにくいんですよね。
この記事では「交差跳び」から「あやとび」になるまでの練習方法と、交差をするのに適した縄跳びや参考図書を紹介しています。学校でお子さんが縄跳びを始めた人は参考にしてください。
[toc]交差跳び・あやとびは、どっちから練習する?
誤解されてる人が多いんですけど、あやとびの方が交差跳びより難しいです。学校で配られるなわとびカードだと「あやとび」⇒「交差跳び」の順番で書かれることが多いですが、本当は逆なのです。
なので記事ではまずは交差跳びを練習するところから、あやとびに繋げる練習をします。
「あやとび」に向いている縄跳びの選び方
練習に入る前に、大切な道具の選び方を紹介します。道具の選び方1つで上達を大きく左右するので注意してくださいね。
縄跳びの素材
交差跳びはロープの形が崩れにくい縄跳びがオススメです。クセがついたり、柔らかすぎるとやりにくいです。
一番のオススメはビーズロープで、クセがつかない上にロープのコントロールがしやすい。ある程度の重みもあることで、交差をする感覚をもつかみやすいですね。
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ビニール製の縄跳び悪くありませんが、ビーズに比べると癖が付きいやすいですね。またロープが軽いので交差の感覚を掴むのが少し難しいかも。
ビニール製を使うなら、やや硬めのロープを選びましょう。硬いほうがコントロールがやりやすいんです。
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一番ダメなのがヒモ製の縄跳びですね。こちらは柔らかすぎてコントロールしにくい。くわえて軽すぎるため、子供が頑張って交差しているのに、ロープが付いてこないんです。
もし小学校に上がるタイミングでヒモ製の縄跳びを使っていたら、ぜひこのタイミングで新しい縄跳びに買い替えてあげてください。
縄跳びの持ち手の長さ
交差跳びはお腹の前で大きくクロスを作ります。このとき、持ち手(=グリップ)が長いほど、交差を効率的にやることができます。
短いグリップだと深く交差する必要があります。でもはじめての子は深く交差できず、上手く回せません。小学生用の縄跳びは短いグリップのものが多いですが、できれば長めのグリップがついてリウ縄跳びを選びましょう。
上達を妨げるなわとび
ロープの素材が軽すぎる縄跳びは上達を妨げます。交差をする瞬間、思ったようにロープが動いてくれずに引っかかってしまうからです。
一番ダメなのがヒモ製の縄跳び。いまだに幼稚園・保育園で一斉に購入して使っている所もありますが、ぜひ子供の上達を考えたら「ビーズロープ」か「ビニールロープ」にしてください。
あやとび練習の流れ
あやとびを練習するには、交差跳びができることが前提です。
まだ交差跳びができない人は、交差跳びの練習をしてからはじめましょう。最低1回以上交差跳びができるようになってから、下記のあやとびに取り組んでください。
交差跳びの姿勢から前とびに戻る
あやとびには、交差に入る・交差から戻るの2種類の動きがあります。交差跳びの練習の段階で「交差に入る」はやりましたので、つぎは交差から戻る練習をします。
まずは交差跳びの姿勢から、前とびの状態でロープを止めてみましょう。
交差の姿勢から回すことで、いつ開いていいか?を理解できます。また跳ばないので腕の動きだけに集中できるメリットもあります。
やや交差跳びの姿勢で回すのは少し難しいですが、焦らず1つずつ課題を練習するのがコツです。詳しく下記の動画を参考にしてください。
前とび3回・交差跳び1回を繰り返す
交差に入るタイミング、そして交差から戻るタイミングを理解しました。次は前とび3回・交差跳び1回を繰り返します。
最初は前とび3回から始めて、いつものように交差跳びに入ります。そして1回でも跳んだら、次にまた前とびを3回して交差跳び。これを何度も繰り返します。
前とびの回数が3回ですが、交差に入る・交差から戻るの両方の動きがあります。もしどうしても引っかかる場合は、1つ前の課題に戻ってみましょう。
前とびの回数を減らしてあやとびにする
前とび3回と交差跳び1回ができたら、あとは前とびの回数を減らしていきます。まずは前とび2回に挑戦して、最後は前とびを1回だけにします。ここまで来たら、あやとびの完成です!
交差に入る・戻るのタイミングが理解できればすんなり回数を減らせますので、ドンドン勧めてみてください。
次からは個別の事例に合わせたワンポイントアドバイスを紹介します。ここまでの練習方法でうまくいかない人は参考にしてくださいね。
ワンポイントアドバイス
上記までで練習の流れは終わりです。ここからは個別に失敗しやすい事例をあげて、どうすればいいか?をワンポイントアドバイスとして紹介しますね。練習してもうまくいかない人は参考にしてください。
交差をするまえに開いてしまう
本人はやってるつもりだけど、交差をする前に腕を開いてしまう子供がいます。これは交差のタイミングをつかめずに、焦って腕を動かしているのが原因です。
この場合は焦らずに交差だけに集中する練習をしましょう。跳ばずに交差で止めるを参考にしてください。
交差で引っかかってしまう
上手に交差できているはずなのに、なぜかロープが引っかかってしまう。これは交差をする場所・目線の作り方で改善する事が多いですね。
交差をする場所が高すぎると、ロープが空中に浮かんでしまう上手く跳べません。かならず交差した時に地面いつくようにしましょう。また正面を向いていると交差が浅くなりやすいので、交差のタイミングでつま先を見るのがオススメです。
無意識に肩が狭まって交差が深くなり、縄跳びが地面につくようになります。
後ろ交差ができない
前回しの交差跳びができたら、後ろ回しもやりたいですよね。後回しの交差跳び・あやとびも練習の流れは同じです。唯一違うのは交差の姿勢で止めるときに、最初から腕を交差させた状態で回すのが良いでしょう。
後ろ交差はこちらの動画で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
交差跳び・あやとびの参考図書と紹介した縄跳び
いかがでしたか?
なぜか世間では「あやとび」と「交差跳び」の指導が逆に行われていますが、本当は交差跳びから練習したほうが良いです。また縄跳びの選び方1つで上達が本当に違うので、くれぐれもヒモ製の縄跳びで無理強いをしないでくださいね。
最後にこの記事で紹介した縄跳びと参考図書を掲載しますので、お子さんの練習の助けになったら嬉しいです。
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