こんにちはー。縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
先日、Double Dutch Contest2016に通訳スタッフとして参加してきました。シルクドソレイユに出演していた時は来れなかったので、念願の参加です。
Double Dutch Contestはジュニア(小中学生)、U19(高校生)、そしてオープン(大学生以上)が一堂に会する大会。同じ場所でどちらも見れるのはここだけです。
観戦しながら、いよいよ大学生がU19や社会人には勝てなくなるんだろうなぁ…と感じました。
[toc]なぜジュニアとU19が強い?
以前、社会人・大学生・ジュニアの三つ巴が生まれることで、お互いに刺激し合えるいい関係になるという記事を書きました。
社会人チームが強いのは理解しやすいですよね。彼らは学生時代に本気でダブルダッチに取り組んてます。社会人になってもまだ本気でやりたい!と考えるほど強い思いがある人たち。年齢的にもまだバリバリ動けるし、基礎基本はシッカリしてる。そりゃ強いですよね。
ではジュニア・U19チームが強いのはなぜでしょうか?
それは教えているコーチがいるから。彼らを教えてるのは本気でダブルダッチをやった人達ばかり。なかには時代を作ったチームの先輩達がゴロゴロ。それこそ初心者が観ておくべきダブルダッチ動画として紹介した人たちばかりなんですよ。
ダブルダッチ歴で言えば15年以上大ベテランばかりです。教え方はもちろん、演技構成力、技の指導力、戦略的な演技の作り方…これら熟練知識の全てが、ジュニア・U19の子たちに注ぎ込まれているんです。
大学生が不利な理由
社会人チームは熟練の技術がある。ジュニアチームは熟練の知識を注ぎ込まれている。こう考えると大学生チームは不利な理由がよく見えてきます。
大学生は時間があるようにみえて、実はかなり限られた間に上達しなければいけません。3年間で世界レベルに到達するとか、他の種目から考えたらあり得ない成長スピードですからね。
大学生はチームで集まるのも一苦労。お互いのバイトや授業、キャンパス移動を加味して練習時間を調整しなければいけません。
この点ジュニアチームは生活時間が似ている。たとえ学校が別であっても、学生のようにバイトや履修による時間のズレはほとんどありません。
またコーチが居ない大学生チームはやることが多い。練習はもちろん、演技構成、曲編集、他チーム研究、ネタ出し、もうやることてんこ盛りですよ。ただでさえ時間が限られてるので、どうしても無理が生じてしまうんです。
もうアイディア勝負では勝てない
ジュニア・U19チームと社会人チームに比べて、大学生チームはいくつも不利な条件があります。
ただこの状況は以前から言われていて、だったら発想力とアイディアで勝負だ!という風潮が流行りました。一時はこのブログでもアイディアvs技術論争にもなり、波紋を広げたことも。
では、本当に大学生はアイディアで勝てるのでしょうか?
残念ながらもはやアイディアだけでは勝てません。さらに言えば、アイディア勝負になるほどに社会人やジュニア・U19チームが有利になっていく構図があるのです。
アイディアは突然ゼロから生まれるものではありません。いくつかの無関係な情報や知識が先にあり、これらがあるキッカケて繋がり意味のある関係性になるのがアイディアです。
つまり社会人やコーチ陣に比べ情報・知識の量で劣る大学生は、アイディア勝負になった段階で不利に立たされてしまうんです。
2-3年の情報収集と10年近くの実践知識。どちらが有利かは一目瞭然ですよね。
おわりに
社会人や先輩コーチは強いです。経験と知識量の差が出てしまします。
では今回の Double Dutch Contest で上位に入った大学生チームはどこだったでしょうか。現役大学生チームとして社会人や海外勢に一矢報いたのはどこのチームでしたか?
彼らの演技にこそ、この状況を打破できるヒントがあるのではないでしょうか。