こんにちは!ドラえもん映画大好きなわとびパフォーマーのまっちゃんです。
実家にはVHSのドラえもん映画が全巻あり、子どもの時代に繰り返し観すぎて今でもセリフを全部覚えてるほどです。
ドラえもん映画には短編とは違う良さがあるんですよ。ドラえもんに助けてもらうダメのび太だけじゃなく、ドラえもん映画には登場人物の内面に迫る人間ドラマがあるんです。
今回はドラえもん映画ファン歴20年の自分が選ぶ、ジャンル別オススメドラえもん映画ランキングを紹介します。
心が震える!!ランキング
ドラえもん映画でも泣ける映画、感動する映画はいくつもあります。そのなかでも泣けるだけでなく心に響くメッセージを感じる作品を厳選しました。
ドラえもんのび太と鉄人兵団
子供の頃はどうでもなかったんですが、年齢を重ねる度にジワジワと来るのが「鉄人兵団」ですね。
敵の鉄人兵団の手下だったリルルが、ドラえもん達と触れ合う中で心が変化していく物語です。生きてると、どうしても妥協せざるを得ない事情や状況にぶち当たりますよね。そんな場面に出くわす度に、
「自分でも悪いと分かっているのに、祖国メカトピアは裏切れない。どうしたら良いかわからない。」
いつもこのフレーズが頭をよぎります。
最後に「心」に素直な決断したリルルの清々しい顔。冷たい鉄人兵団が瞬間的に消えたのに対し、リスすはほんの僅かだけしずかちゃんと最後の言葉を交わす猶予があった。旧作の方は音楽もまた良いんですよ!!
個人的にドラえもん映画の中でもベストシーンの一つです。
ドラえもんのび太の海底鬼岩城
バギーちゃんの名作としても知られる「海底鬼岩城」は外せませんね。
最後には自らを犠牲にして世界を救うバギーちゃん。結果としては身を挺して世界を守ったんですが、実はバギーちゃんはしずかちゃんを守りたい一心だったんだと思うんですよ。
「お前か!?しずかさんを泣かせたのは!?」
には、大切な人のためには命すら惜しくないという熱い想いを感じます。こんな生き方で命を燃やせたらカッコいいなぁ。。。
じつは海底鬼岩城ってバギーちゃんの男前さに惚れる作品だと思うのです。
ドラえもんのび太の太陽王伝説
のび太と瓜二つのマヤナ国の王子「ティオ」の成長を描く作品です。
王子という立場ゆえ周囲からチヤホヤされて自分を見失ってしまうティオ。どこか、実績や経験を積んでいくと周囲をイエスマンに囲まれて裸の王様になってしまう様子と重なります。
どうしても、人を作るのは環境なんですよね。
王子という環境がティオの考え方や価値観を決めていくのは仕方ないこと。でものび太たちとの出会い、そして彼の中にある立派な太陽の王になりたいという思いが「殻」を破るキッカケになる。
人との出会いで環境が変わり、そして人間が変わっていく。生々しいほどの変化が胸にグッと来る作品です。
キャラが素敵!!ランキング
短編ではいつもは普通の小学生の4人。でも長編映画の中ではビックリするようなイケメンな行動・発言をするんですよ。主要メンバー以外の登場人物もいいキャラの人が多いんですよね。
そこでとくにキャラクターが印象的な作品を厳選しました。
ドラえもんのび太の大魔境
ジャイアンのイケメンが光る作品といえば、大魔境で間違いないですね。
アフリカの奥地にあるバウワンコの秘境を目指して冒険をするとき、ジャイアンの半ば強制的な提案で道具を置いていってしまうドラえもんたち。いくつものピンチを招いた責任を感じて塞ぎ込んでしまうジャイアン。
敵の猛襲で負けが濃厚になったとき、ジャイアンが口数少なく勇敢に立ち向かっていくんです。しかもペコに見つかって追い返されても、喧嘩をしながら最後は握手をしてともに歩いて行く。ここで流れるBGMもまた素晴らしい!
ジャイアンは責任感が強すぎるんですよね。
仲間を守りたい、一緒に楽しみたいという思いは強い。でも自分の思い通りにならないと思わず手が先に出てしまう。だからこそ冒険で危険な目に合わせてしまった仲間たちに申し訳ない思いで押し潰されてしまう。
素直にジャイアンがカッコイイなぁ!!と感動できる作品です。
ドラえもんのび太とふしぎ風使い
台風の子どもの「フー子」をめぐる争いを描いた作品です。
フー子が悪者の手に渡り世界征服の力を秘めた「マフーガ」が復活してしまいます。この時、世界を救うためにフー子は「マフーガ」の渦と反対方向に飛び勢いを中和を試みる。自らを犠牲にしてでも飛び込むフー子と、それを見守ることしかできないのび太。
最初は友達のフー子のことを思って「やめろ!」と止めるんですけど、しばらくして想いを汲んで「がんばれーーーー」と応援に変わる。戦いに勝ったフー子の居なくなったぬいぐるみが落ちてくるシーンは、何回見ても泣けます。
友達を失ってしまう悲しさと辛さより、友達が成し遂げようとすることを必死に応援する勇気。心が通じたのび太とフー子にしか分からない関係性が、腹の底にズッシリくる作品ですね。
ドラえもんのび太のねじ巻き都市冒険記
勝手に隠れた名作と呼んでいます。「熊虎鬼五郎」に乗っ取られてしまった自分たちの街を、ぬいぐるみ達が取り返すために戦う様子を描いた作品です。伏線が多いのもポイント高めの理由です。
悪者として登場する熊虎鬼五郎ですが、コピーして増えた1人に「ホクロ」が付いるイイ人が混ざってるんです。周囲に合わせなきゃいけないけど、自分の意志とは違う、でも・・・と葛藤する彼のキャラがなんとも良い。
人の弱さを凝縮して煮出した感じのキャラクターなんです。
でもどこか悪者になりきれないホクロさん。ドラえもん達を宇宙ステーションに取り残して爆破するときに、コッソリ縄を緩めて逃してあげるんです。表立って何かを表現できないけど、ふとした瞬間に良心が戻ってくる感じがなんとも人間らしい。
悪者でどこかドジなんだけど惹かれてしまう魅力のある「ホクロさん」が好きなんですよね。
総合満足度が高いランキング
1位:ドラえもんのび太と雲の王国
環境問題をショッキングな形で扱ってるのが「雲の王国」です。ドラえもん映画の中でもスバ抜けてメッセージ性の強い作品です。
雲の上にある王国では地上人の環境破壊が深刻な問題になり、このままでは絶滅するしかない危機に晒されています。そこでやむを得ず地上の文明を大洪水で全て洗い流してしまう「ノア計画」を発動することに。地上人代表として天上国で裁かれるしずかちゃん・スネ夫・ジャイアンの3人の様子は、不気味なリアリティがあるんです。
のび太が一時的に自宅に戻った瞬間、家が傾き全てが流されていく。そこはもうノア計画が発動されたあとの地球だったんです。
環境問題は叫ばれる現代に、子どもの見る映画とは思えないほどのショッキングな形でメッセージを伝えている作品です。
2位:ドラえもんのび太の日本誕生
ドラえもん映画の中で一番回数を見た作品で、うちの息子も大好きな日本誕生です。3歳にしてセリフを覚えてるので、こりゃ将来有望ですね(なんの)
個人的にはとくに旧作が好きなんですが、随所に細かいネタが小ボケが挟まってるんですよ。
大根型の器に入ってる食事をのび太がそのままかじってしまうとか、
独立への第一歩を踏み出すぞ---といって、一歩目を踏み外すとか、
たずね人ステッキを出しすぎてネタにされるとか・・・
また場面に合わせた音楽も秀逸で、最後の武田鉄矢さんの「時空の旅人」はジンワリ染み込んできます。
日本誕生はリメイクでも作られただけあって、本筋のストーリーも見応えあり。息子は新作が好きで、自分が旧作方が好きなので、いつもどっちを見るかで喧嘩してます(笑)
3位:ドラえもんのび太と恐竜2006
ドラえもん映画の第一作目として制作されたのが「のび太の恐竜」で2006年にはリメイクされてます。
1980年に作られた旧作は時代を感じるネタが満載。「鼻でスパゲテイを食べて、目で南京豆を噛む」とか自分も意味不明なんですけど(笑)
のび太がいまよりもお調子者で動きが面白いのも旧作の良さですが、じつはリメイク版のほうが好きなんですよね。旧作は子ども目線で作ってあるのに対して、新作の方は大人がみてもジーンとする情景表現が多い。
ただ泣けるだけじゃない、ほっこりと感動するピー助とお別れするシーンは特に好きです。
息子と一緒にドラえもん映画を楽しめる嬉しさ
ドラえもん映画は「のび太の恐竜2006」以降から、隔年ぐらいのペースで旧作がリメイクされています。新旧では絵のタッチやストーリーの展開が微妙に違いますが、親子二世代で楽しめるのはうれしいですね。
うちの息子は「ドラえもんのび太と日本誕生」がお気に入り。一方で自分は旧作の方で何回も見てるんです。
「ペガはねー、一番かっこいい」とか「のび太くん一人で残って寒そう」とか息子が言ってるのも、どこのシーンを言ってるのかよく分かるんですよね。子供の頃に見ていた作品を息子と一緒に楽しめる、共通の話題がドラえもん映画になるのが、なんだか嬉しいんですよね。
今日も息子とどのドラえもん映画を見るかの話題で持ち切りです。
息子とリモコン合戦をしながら(たいてい負ける)、親子二人でドラえもん映画を楽しんでします。