なわとびパフォーマーの仕事論

夢がない人は、夢を見つけるために「あえて何もしない」をしてみよう

こんにちは!

たくさんの「夢」を追いかけ、そして破れてきた縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。

シルクドソレイユに入ることは夢の一つでした。でも入団後はなにか目標を見つけないと…と焦りを感じてたんです。そうしないと自分がダメになるような気がして、不安な気持ちで落ち着かなかった。

だからこそ夢を必死に見つける工夫をしていました。

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夢がなくて不安になった理由

夢がないのはダメだと思い込んでいた

シルクドソレイユに入るまでは色んなことを目標にしてきました。

でもシルクに入る夢がかなってしまった瞬間に、夢が現実になってしまった。すると目の前の現実に追いかけられてしまい、夢を見つけることを忘れてしまったんです。

毎日繰り返されるショー。早く一人前のアーティストになれるようにと、あくせくしてたら時間が知らぬ間に過ぎてしまいました。

ふと、忙しいフリをしてる事に気づいた

ところがショーに出演するのも慣れてくるんです。食らいつくのが精一杯だったものがステージに立つことが日常になっていくんですよ。

ふと「あれ?忙しいフリしてるだけ・・・?」という自分に気付いてしまいました。

繰り返される日々はドンドン効率化・ルーチン化されていき、目の前のショーをいつも通りにこなすだけ。新たな挑戦をすることも、目標を見つけることもなく、忙しいフリをしてショーに向かっていくだけになっていたんです。

忙しいと夢を見失ってしまう

逆説的ですが、忙しいのは安心するんですよね。何かに向かっている感じがして、それなりに充実感もあります。

ただ実際には非生産的。すでに慣れてるコトを忙しそうにやってるだけなんですから、当たり前ですよね。このことに薄っすら気付いていながらも、忙しくしてないと不安になってしまう。

逆説的ですが、忙しそうなフリをして「夢がない」不安を紛らわしてるだけだったんです。

夢を見つけるためにやったこと

何もない、を受け入れた

忙しいフリをしている自分に気づいてからは、あえて何も無いことを受け入れたんです。

人は何もない時間があると不安になるんですよね。ヒマで大丈夫かな・・・何かしなくて大丈夫かな・・・と。しかし不安を正面から飲み込んで、何もしない状態を受け入れることにしました。

とくに意識したのが「スマホ」や「縄跳び」をしないことでした。

時間さえあれば無意識にスマホを触ってしまいますよね。気付けばTwitterやFacebookで投稿を見ています。同じようにシアターで無駄に縄跳びを持って練習してたんです。

いずれも不安だかこその行動なんです。縄跳びの練習さえしていれば、プロフェッショナルだと自らを納得させられる。スマホを触っていれば何も考えない時間を過ごすことができる。

しかしこのどちらも、一時しのぎで不安を忘れるだけ、だったんです。

夢がないことに、焦らない

目標がないのは不安ですよね。

ネット上には夢を追いかける友達が毎日流れてくる。なのに、自分自身はどこに向かっているのか分からない。置いてけぼり感で押しつぶさそうな日もありました。

ただこれって他の人を自分を比べてるから襲ってくる不安なんですよね。人と比べて焦るから不安になって、むやみに忙しいふフリをして誤魔化してしまう。

夢を見つけるために人と比べて焦ることを止めました。

夢や目標を入れる隙間を作る

何もしないと受け入れる。人と自分を比べるのを止める。この二つを意識したことで見えていなかったモノに興味が湧くようになりました。

膝の怪我で動けなくなったことも重なり、空っぽに染み込む「興味」が現れるようになったんですよ。

忙しいフリをしていると、興味の種を見落としてしまいがち。空っぽを受け入れたからこそ、興味が入り込む隙間ができたのだと思うんです。

人間、何もしないのは一番シンドいもの。強制的にでも何もしないを続けていると、どうにか興味を見つける感度が高まるのでは?と思うんです。

夢が見つからない時は一度立ち止まり、自分がどこに向かうのが心地よいかを確かめる時間を作ってはどうでしょうか?