こんにちはー。 縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
自分はシルクドソレイユに出演していた約6年間、アメリカのフロリダ州で生活していました。はじめての海外生活、異文化、そして言語の壁。思い出しても最初の時期は大変でした。日本食がどれほど恋しかったことか…。
ただ人間、慣れるモノなんですよね。あれほどシンドかったアメリカ生活も、気付いた時には慣れていました。
すると今度は、日本での生活を忘れていくんですよ。帰国して生活してると「あ!言われてみればそうだった!」という逆カルチャーショックを受けるんですよね。
1.平気で中指を立てる人が多い
まず一番ビックリしたのは、中指を立てる人が本当に多いこと。店員さんが説明をするとき、お釣りを示すとき、方角を示すとき…。本人はきっと無意識なんでしょうが、中指を立てて説明する人が結構いるんです。
アメリカ生活で中指を立てるのはご法度です。御存知の通り相手を侮辱するワードを連想させるので、意識的に出さないように気をつけます。そして自分が気をつけるので、相手の中指にも知らずに意識が行くんです。
きっと渡米前は気づいてなかっただけ。無意識に中指を立ててしまう人、多いんですよね。
2.ゴミ箱が…どこにもない
アメリカで「ゴミ箱」に困ることはありませんでした。シアターがディズニーワールドの敷地内にあったこともあり、10mおきぐらいに一つはゴミ箱があるんです。いつどこでゴミが出ても捨てられます。
日本だと、ゴミ箱を見つけるのって一苦労ですよね。駅前コンビニは軒並みゴミ箱を撤去してて、駅のホームはもちろん無し。何気なく買った缶コーヒーを、通勤中ずーっと持ち続けてたことも…。
すると頻繁に使うルートで、どこにゴミ箱があるかを覚えていきます。この感覚はアメリカ生活にはありませんでした。
3.トイレにペーパータオルがない
日本のトレイは抜群に綺麗です。どこのトイレに入ってもあれだけキレイなのは、マジで感動します。
ただ唯一困ったのが「ペーパータオル」が置いてある場所が皆無なこと。たまーーーに病院や公共施設で見かけますが、それも数えるほど。たいていの場所だと空気で水分を吹き飛ばす機械?が置いてあるだけですよね。
たしかに紙を使わずエコなので賛成です。でも無意識にペーパータオルを探してる自分が居たり…。ちゃんとハンカチを持ち歩くようにしなきゃですね。
4.自動販売機が多い
これは嬉しいですね。日本は自販機がどこにでもある!!!
アメリカ生活で飲み物を手に入れるには、ガソリンスタンドに入るかスーパー、薬局などにいくしかありません。自動販売機なんて、モールの中ぐらいしか見かけません。
日本は本当にどこにでもありますよね。しかも電子マネーでささっと買えるとか、マジで便利。サクッと飲み物が手に入るのは日本ならではです。
5.目があっても笑顔で返す人が少ない
日本では笑顔を交わす機会が極端に減りました。友人・知人は別ですが、すれ違った人やエレベーターに乗り合わせた人、こうした人達と笑顔を交わすことが無いんです。
文化的な背景もあり、日本では見知らぬ人に笑顔を返すなんてしないんでしょう。これがアメリカ生活だと、本当に色んな人と笑顔を交わしました。さらに言えば、見知らぬ人とよーーーく喋ってました。
諸外国だと笑顔で会釈したり会話を多くするのは全て、相手を伺ってるからです。
見知らぬ人は何をするか分かりませんからね。もしかして、いきなりナイフで襲ってくる危険な人物かもしれない。目前の人を笑顔や会話を通じて伺うことで、自己防衛してるともいるんです。
この意味だと日本のほうが相手を信頼してますよね。見ず知らずでも、同じ日本に住む者同士。「いきなり襲ってくるようなヤベー奴じゃないよね?」という見えない信頼関係があるからこそ、相手を伺う必要もないのでしょう。
おわりに
今回は日本生活とアメリカ生活の違いを紹介しました。
どちらが良いとかじゃありません。でも個人的に「中指を立てない」「相手に笑顔で返す」は取り入れてます。もちろんヤベー奴を見分けるためとかじゃなく・・・。
たとえば道すがら目があった時、笑顔で返したら少しだけ気持ちが和みません?笑顔をつくるのも観るのも、どっちも気持ちがラクになると思うんですよ。
また、知らなかったとはいえ「中指を立てる行為」人に嫌な思いをさせる可能性があります。せっかくアメリカ生活で気付けた感覚なので、今後も大切にしたいなぁと。
異文化に触れることで、より自身が馴染んできた文化が浮き彫りになります。
ここに違いを受け入れ、さらに取り入れる柔軟性が生まれるのではないでしょうか。