こんにちはー。 縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
日本に帰るまでにやりたかった夢が一つ実現しました。
2015年12月19日(土)にオーランド日本語補習校で縄跳びのパフォーマンスをさせて頂きました。
オーランドに来てからずーっと考えてたんですよね。日本語補習校でパフォーマンスしたいなぁ…って。この夢がついに実現したんです。
ステージと違うライブ感覚
シルクドソレイユでは毎日のようにショーに出ていました。でも自分的に学校でのパフォーマンスは全く別なんですよ。
ショーでは音響や照明などすべてが整った環境で演技します。そしてステージと観客の距離がある。この距離間があることで「舞台上」という芸術空間を作ることができます。
一方で学校で縄跳びパフォーマンスするときって、ほとんど距離感がゼロなんですよ。子ども達は目の前に座っていて、しゃべりかければ反応が返ってくる。残念ながらこうした近い距離間はショーの中だと無理なんですよね。
しゃべれる快感
自分はパフォーマンスで喋ります。ガッツリしゃべります。喋りながら縄跳びを跳んで、子ども達に伝えていくんです。
どうしても縄跳びの技や演技って伝わりにくいモノが多いんですよね。腕の交差がどうなったとか、ロープが空中でなんか移転したとか。スーパースローが使えるテレビには向いてますが、リアルなパフォーマンスだとこれが難しい。
なので自分は、喋りを交えながら技の紹介や縄跳びの魅力を伝えるスタイルを続けてきたんです。今回のオーランド日本語補習校でも、このスタイルでやらせてもらいました。
一方でシルクドソレイユのステージは「喋りなし」の演技です。ステージ上で叫ぶぐらいはOKですが、意味の通じるフレーズを伝えることは出来ません。この点でも学校でのパフォーマンスと大きく違うんです。
「演技そのもの」を見せる意味ではステージの方が良いんですけどね。あとは喋りは体力が・・・。
学校では子どもに身近な兄ちゃんでありたい
学校で縄跳びパフォーマンスをするとき、いつも「身近」であることを意識してます。縄跳びの上手な兄ちゃんと一緒に遊んだよ!って子どもに感じてほしいんです。
たしかに大会で受賞したりシルクドソレイユのステージに立たせてもらったりしました。でも「すごい人=向こう側の人」になりたくない。
だって、向こう側世界で生きてる人より、身近な兄ちゃんで縄跳び上手な人!の方が子どもに想いが届くと思うんですよ。
せっかく子どもにとって身近な縄跳びですからね。身近なスタート地点から縄跳び、ひいては様々な運動に興味・関心を持って欲しいんです。
子ども達に受け取ってほしいモノ
もちろん縄跳びパフォーマンスでは「すげーなぁ」と思ってほしいです。知らない技に驚いてほしいですし、早いロープさばきに感動してほしいです。
でも「スゴイ」だけで終わってしまうパフォーマンスは、自分的に70点なんです。スゴイから地続きに自分もやってみたいなぁを子ども達に受け取ってほしい。
シルクドソレイユでの演技は「ショー」として高い目標を求めました。高みを目指して5年半を死に物狂いで走り抜けました。ただ、学校には「子どもに伝えたい想い」という別の目標があるのです。
校長先生はじめ、オーランド日本語補習校のみなさま、貴重な機会を頂き本当にありがとうございました!!