アスリートキャリアとビジネス

マイナースポーツの余白が創造性を生み出す。地方移住とマイナースポーツの共通点。

こんにちはー。 縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

ツイッターで興味深いコメントがRTで流れてきました。

高知県に移住したブロガーのイケダハヤトさんのツイートです。

彼はここでは地方移住の事としておっしゃっています。でもここで「東京」をメジャースポーツ、「高知」をマイナースポーツと言い換えても同じことが言えるんですよね。

「マイナー」スポーツという利点

例として、メジャースポーツの代表格「サッカー」「野球」をあげてみましょう。これらで誰もやってない新しい仕事って何があるでしょうか。

実は、けっこう色んな事がやりつくされてると思うんですよ。選手にしても、コーチにしても、研究にしても。それこそ商品化やビジネス化、もう自分のような未経験者が想像できる範囲のほとんどに先駆者が居ます。

一方でマイナースポーツの代表格「なわとび」はどうでしょう。

初めての全日本大会が開催されたのは2004年。まだ10年ちょっとしか経っていません。競技選手の人数も少ないし、経験者が少ない。コーチなんて数えるほどしか居ません。学術的な研究、ビジネスモデル化・・・果たしていつになるでしょうか。

これ、まだ縄跳びを本気でやってる人が少ないからなんです。裏を返せばやりたい放題なんですよ。

メジャースポーツより第一人者になりやすい

第一人者になるのは、縄跳びとサッカーのどちらが簡単でしょうか。比べるまでもなく「縄跳び」ですよね。サッカーの第一人者とか、今となっては教科書に載るレベルの偉業をしないと無理な気がします。

でも縄跳びは違います。誰もやってないから、始めれば第一人者です。

たとえば「まっちゃんのなわとび教室」は日本初のなわとび専門教室です。来年で10週年を迎えます。やろうと思えば誰でも出来た。でもやる人が居なかったから、第一人者になることができたんです。これってとんでもないチャンスなんです。

マイナースポーツの「余白」が生み出す創造性

残念ながらメジャースポーツほど余白が見つけにくいです。だって、あなた以外の誰かが既にやってる事のほうが多いですから。歴史が長く競技人口が多いほど、残った余白の絶対量も少ないでしょう。

これがマイナースポーツでは余白ありまくりです。むしろ人が足りなくて、協力して欲しいほど。

いま、日本ロープスキッピング連盟(JRSF)の理事として全日本大会の運営に携わっています。が、この仕事量がハンパない!!

会場探しから始まって、運営組織の発足、大会概要作成。細かい所だと「英語ルール和訳」とか「申し込みフォーム」のプログラミングとか・・・少ない人数ですので、みんな必死に何でもかんでもやるんです。

もちろん前例は皆無なので手探り。だからこそ、創造性が生まれると思うのです。

初めての取り組みばかりなので失敗も苦労も多い。それでも「新しい歴史を創りだしている感」がヤバイんです。誰もやってない事を見つけるワクワク、挑戦するヒリヒリ感。

これらはマイナースポーツを頑張る人の特権なのです。

前人未踏を切り開く楽しさ

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縄跳びを始めた高校生の時、まわりのほぼ全員が「アホか?」と冷笑しました。それなりに競技歴が追いついてきて冷笑は減りました。

お次は「食べていけるの?」でした。縄跳びで食べていけると思っている人は皆無だったんです。たしかにその時代に「なわとびだけ」で生計を立ててる人はほぼ居ませんでした。

しかしこれはやり方次第でチャンスが隠れているというコト。まだ誰もやっていないから第一人者になります。はやくにビジネス化すれば先行利益が得られるんです。

イケダハヤトさんは「地方には仕事が溢れている!」と頻繁におっしゃっています。ただこれは受け身の人だとダメだと付け加えてます。

マイナースポーツも同じです。起業精神のある人が本気で取り組めば、チャンスが溢れているのです。