こんにちはー。 縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
すーっとモヤモヤしていた事をスッキリさせてくれる記事を見つけました。
激しく同意!自分も家族と過ごす時間はできるだけPCとスマホを触らないようにしてる。 / “「好きなことを仕事にする」と、「金曜日」がゆううつになる。 : まだ東京で消耗してるの?” https://t.co/XxIsYsjcB4
— 粕尾将一 (@macchan8130) 2015, 11月 20
ここでは「Happy Saturday」という言葉があります。直訳すると「やっと土曜日だね!」「土曜日で嬉しいね!」といった感じ。
ラヌーバは日曜日と月曜日が休演なので、土曜日はいわば週末の金曜日なんですよ。なので土曜日になると「Happy Saturday」と口々に挨拶を交わします。
これ、ずーっと違和感があったんですよね。でも上手く言葉にできませんでした。
好きを仕事にした人の感覚
Happy Saturdayを使うという人は、週末を楽しみにしてるんですよね。気持ちは理解できます。週に5日ショーをやって、ようやくの休みですから。
ただ自分は違和感がありました。全然ハッピーじゃないでしょって。どうやらこれは、前述の記事にあった「好きを仕事にした人」の感覚らしいです。
自分は大好きな縄跳びを仕事にしました。ショーとパフォーマンスにのみ集中していれば良い。これ以上ない環境です。
いまも「好きを仕事にしている」という事実は変わりません。ただ、少しずつ微妙な心の変化が出てきました。週末を楽しみにすることを、どこか受け入れて染まっている自分が居たんです。
「好き」に飽きてくる
シルクドソレイユに出演するアーティストなので、大半は「好きを仕事にしている人」です。みんなアクロバットやサーカスが大好き。
ただしこの環境でシンドいのは「変化の少なさ」なんですよね。
日々のショーは基本的に同じ構成、同じ振付で上演されます。たまにマイナーチェンジがありますが、それも年に一度程度でしょうか。大きな変更となると振付家やディレクターが本部から登場するので、それこそ数年に一度のレベルです。
つまり「好き」をひたすらに繰り返す事になるんですよ。
人間は良くも悪くも飽きていきます。どれほど「好き」であっても、数年単位で繰り返していると「飽き」が回ってくるんですよね。
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「週末が楽しみ」は黄色信号かも
当初は不思議でしたが、同僚のアーティストはビシバシ仕事を辞めていくんですよ。6年前と今を比べると半分以上のアーティストが入れ替わりました。
これは同じ環境に長く居すぎないためだったのかなぁと思うんです。
好きを仕事にした人でも、長い期間の単調な繰り返しには勝てません。すると前述のような「Happy Saturday」という想いが湧き上がる。
きっとこれ、そろそろ環境を変えろ!っていう黄色信号なんです。
おわりに
シルクドソレイユのステージに立てたことは、今でも感謝しています。おかげで好きを仕事にできました。
だからといって長く居座るのは危険。同じ環境だと変化にも限度があります。変化が失われれば、たとえ好きを仕事にしても「飽き」が回ってくるんです。
来年の契約が貰えなかったのは残念でした。でも実は自分自身の「変化をする時期」がとっくに来ていたのかもしれません。