こんにちはー。
縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
「もったいない」は日本独特の言い回しだそうです。
この表現には「自然」「物」に対する敬意、さらに3R(Reduce、Reuse、Recycle)を一言で表す言葉であるとして、やノーベル平和賞を受賞した「ワンガリ・マータイ氏」が世界に「MOTTAINAI」として発信しました。
もったいない
もったいない(勿体無い)とは、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表している、日本語の単語である。
もったいない – Wikipedia
ワンガリ・マータイ氏
ワンガリ・マータイは、ケニア出身の環境保護活動家である。環境分野で初めてノーベル平和賞を受賞した人物でもある(2004年)。
ワンガリ・マータイさんとMOTTAINAIキャンペーンのあゆみ|MOTTAINAI もったいない モッタイナイ
では、あなたは実際にどのような場面で「もったいない」を感じますか?
時間を無駄にした、
チャンスを逃した、
せっかく貰えるなら全部欲しい、
でも気を付けないと、こうした「もったいない」があなたを苦しめるんです。
何がもったいない?
はじめに紹介したワンガリ・マータイ氏のいう「MOTTAINAI」は「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている状態」や、そのような状態にしてしまう行為を戒める意味で使われます。ここから転じて命や地球資源への尊敬へと繋がると考えられているのです。
では先ほど挙げた方の「もったいない」はどうでしょうか。こちらは「機会の損失」に対して使われてるんですよ。
たとえば、隣町のスーパーで卵の割引があったとしましょう。もちろん近所のスーパーでも同じものは買えます。でも、なぜか隣町の卵を買いに行かないと損をした気がしますよね。そして「(卵の差額分が)もったいない」と感じるのです。
さらに突き詰めると、ここで感じる「もったいない」は「隣町の卵が安く買える機会」に対して感じているんですよ。10円、20円といった値段は関係ありません。安く買える機会を得るか失うか。ここでは二択しかないのです。
全ての機会を得るのは不可能
もちろん、実際に隣町の卵を買いに行く程度なら全然問題はありません。しかし機会を得るコトに対して「もったいない」が加速すると苦しくなっていきます。
当然ながら全ての「得する機会」を獲得はできません。こっちを取れば、あっちは取れない。ところが「もったいない」が加速すると、あっちが取れないのは「もったいない」と考えるようになってしまう。できるだけ多くのお得な機会が欲しい、取り逃すのはもったいない…。
ここまで来ると苦しい。
全ての機会を得ることが目的になり、時間や労力を割くコトも厭わなくなります。忙しくても、疲れていても、移動に時間がかかっても、機会を得るのが再優先になってしまうのです。
本当に「もったいない」のは何か
photo by “Stròlic Furlàn” – Davide Gabino
この状態は、いわば「もったいない病」です。
たしかに誰しも「得したい」「損をしたくない」という思いはあります。でも全てを手に入れれば損をしないとは限りません。時間、労力、気持ちの余裕を失うコトが見えていないんです。
疲弊を重ねてでも「得」な機会を追いかけ回すコトを、本当にあなたは求めているでしょうか。
本当にもったいないのは、「もったいない病」に取り憑かれて失った「心の平静」だと思うのです。