こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
しくじり先生という番組をご存知ですか?人生でしくじった先生を招いて、その失敗から学ぼうというコンセプトの番組です。
自分はこの番組が大好きで毎週欠かさず見ているんですが、2015年6月29日の3時間スペシャルで登場した「紫吹淳さん」の授業がとても興味深かったです。
紫吹淳さんの授業テーマは「46歳になっても一人では何もできない先生」というもの。家事洗濯はもちろん、ありとあらゆる身の回りのことが未だにできないといいます。
たしかに46歳で身の回りのことができないと苦労するでしょう。しかし、紫吹淳さんが無意識に発揮している「お願い力」は我々も学ぶところがあると思うのです。
宝塚歌劇団時代から何もしなくてよかった!?
紫吹淳さんといえば宝塚歌劇団月組のトップスター。これだけ頂点を究めた人ゆえ、なにもしなくて良かったのか?と思うと実は違うようです。
紫吹さんは劇団に入った当初一番年下だったようで、身の回りのことを同期で年上の周囲が全てやってくれていたといいます。これ、体育会系出身の自分からするととても不思議なことなんです。
たとえ年下とはいえ同期は同期。なんなら年下だからと周囲に気を遣い、率先して雑務をするようなイメージでした。でも実際はその反対だったようです。
人にお願い、できますか?
自分は人にお願をするのが苦手です。できることなら自力でやるほうが楽だと感じてしまう。誰かにお願いすることへの心理的な抵抗感があるんです。
その理由は「お願いしたからにはお返しをしなければ…」とか「相手は迷惑じゃないかな…」とか、余計なことを考えてしまうから。相手が実際になにを考えているかではなく、一方的に妄想で面倒くさいことを考えているんです。
また「自分でやったほうが早い!」と判断しがち。本来は周囲に振るべき仕事も、なにかと自分がやってしまう癖があるんです。
自分みたいな「お願いが面倒で自分でやっちゃう病」の人って、少なからず居ると思うんです。
自然と嫌味なくお願いできる
紫吹淳さんの身の回りをお世話してくれたのは、最終的に「ファン」だったといいます。劇場までの送迎から公共料金の支払いまで…というと本当にびっくりです。
ここでポイントなのは、みんなイヤイヤやっていたわけじゃないという点。また一方的に紫吹淳さんがお願いしたわけでもなく、周りの人にが察して身の回りの事をやっていたといいます。
誰しも面倒なお願いをされたら嫌ですよね。時間と手間を取られて損した気分になります。
でもこうした嫌な気分を相手に与えず、むしろ率先してお願い事をしてもらえる能力。紫吹淳さんがトップスターだったという事実を差し引いても、周囲にこれだけの影響力を与えられる力はスゴイことじゃないでしょうか?
可愛げという武器
これは自分の想像ですが、紫吹淳さんの「お願い力」を圧倒的に高めた背景には可愛げという武器があったと思います。
年下や後輩で、抜けててちょっとダメなやつほど放っておけないですよね。「ったくしょうがないなぁ…」と言いながら、あれこれと世話を焼いてもらっている人、あなたの周囲にも居ると思います。
こういう人たちはパッと見「デキそう」には見えません。でも意図して上手に「可愛げキャラ」を演じていたとすれば、これは恐るべき戦略です。
なんでも一人でこなして、ジワジワと力を付けていく後輩。
あれこれミスをするけど、こちらに頼ってくるダメ後輩。
どちらが可愛げがあるかといえば、後者ではないでしょうか。
「デキる人」や「頭のいい人」に見られるのは嬉しいかもしれません。しかし能ある鷹は爪を隠すという言葉があります。あまり周囲に能力をアピールしすぎると、人にお願いする力が下がってしまうかも。
トンガってばかりではなく、たまには「お願い力」や「可愛げ」を考えてみてはどうでしょうか。