10000時間の法則をご存知でしょうか?
過去に偉大な功績を残した人々は共通して特定の分野に「10000時間」打ち込んできたという説です。
しかし、いざ決心をして始めた勉強や運動が三日坊主で終わってしまう・・・なんて方も多いはず。これは単にあなたの意志が弱いからでしょうか?
いいえ、そうではありません。
意思は強い弱いではなく、如何に使うか?が大切なのです。
意思は無限にあるものではなく、使えばなくなります。その意思は環境によって浪費しやすくなります、どのように環境を整えるか、それが継続できる人とできない人の違いなのです
ではどうすれば「意思」を浪費せず、物事を継続できる人になれるのでしょうか?
1.あえて途中でやめる
大学時代の教授に「授業終了時間がいつもキッチリ」という人がいました。この教授はよく「進捗度合いで切ってはいけない、時間で切り上げるのが続けるコツだ」とおっしゃっていました。
たとえば残り2分であと計算式3問が残っている時、あなたならどうしますか?10分ぐらい延長して最後までやってしまおう!と考える人が大半だと思います。しかしここで終えてしまってはいけません。あえて途中で止めるのです。
キリの良い所までやりたいのが人情ですが、ここはグッとこらえて作業をストップします。なぜならこの残った3問こそが、あなたの意思を充電しておくのに必要だからです。
中途半端で止めると、人はそれを早く終えてしまいたいと考えます。これが次に再開するための着火剤。人は最初の2分間を始めるキッカケさえあれば、あとはすーっと進んでいくことが出来るのです。
2.時間設定を短くする
もう1つは時間を短くすることです。もっとやりたい、物足りない!!ぐらいで切り上げるのが理想的。時間が決まっていないのは最悪です。
人は「時間」と「ヒマ」さえあればなんでも出来ると思っています。これは勘違いです。時間があると逆に何にもできません。なにより1つのことを長時間続けると飽きてきます。「飽き」は意思を浪費する最大の敵です。
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★★
自分は毎日のショーのメモを残しています。今年で5年目、数えると約1500回分のショーの記録と感想コメントが残っています。
しかし最初の半年500回分は記録を続けることが出来ませんでした。理由は丁寧すぎたから。事細かく記憶したショーの内容を毎回書き連ねていくのは苦痛でしかありませんでした。結局3日もしないうちに挫折、スグに飽きてしまったのです。
そんなある日、フト思い立って「ステージの合間の時間で記録を取ろう」と考えました。そこで縄跳びアクトが終わった直後、大量の汗と乱れた呼吸の中で記録をすることにしました。
アクトから次の出番までは約15分。以前は記録を取るに30分使っていたのでちょうど半分の時間です。初めは書き終わらずにステージに走って行くことが多かったものの、次第に書く内容が選別され、簡単なひな型が出来ていきます。
ちょっとだけ書き残した「前回のショー分」と「今回のショー分」を15分間書き続ける。。気付けば始めてから1ヶ月が経過していました。
あれから5年間、ショーのメモは今でも続いています。
まとめ
これまで意志が弱いのは本人の問題であると言われてきました。しかし意思は気持ちの持ち方で強くなるモノではありません。如何に充電し、どのように使い、如何に浪費を防ぐかが重要なのです。
これは「時間」や「お金」と同じく物事を達成するための「リソース」と言えるでしょう。
意思というリソースを上手に活用すれば、あなたも10000時間の壁を突破できるかもしれません。
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