シルクドソレイユに入団する

まずは映像を送ろう。シルクドソレイユのオーディションはこんな人にオススメ!!


Other Talents – Auditions in Las Vegas, NV (USA) – September 2014 – Apply now
PARKOUR – TRICKING – MARTIAL ARTS – SKIPPING

このリンクにあるのはスキッピング(縄跳び)のオーディション情報。
あまり知られていないけど、実はスキッピングは1つのジャンルとしてオーディションが行われている。

夏のこの時期は、シルクドソレイユが一斉にオーディション公募を開始する時期だ。
次回作のクリエーションに向けて、そして既存ショーの補填要員として。

シルクドソレイユのステージに立つには、一般的にオーディションを経由する。
その後にトレーニング等を経て契約が貰えればショーに出演する。

ただ、アクトによって随分事情が違うことはあまり知られていない。

特殊な技能が必要なアクトは強い

Smirkus Auditions

広く知られていると思うが、シルクドソレイユには元体操のオリンピック選手というアーティストが多い。
ラヌーバにも北京やシドニー、ソウルに出場した選手が在籍している。
彼らは体操選手時代に培った基礎を駆使して、様々なアクトのアーティストへと転身していく。
たとえばソウル五輪の銅メダリストInga。彼女は現在ティシューのアーティストとしてステージに立っている。

だが体操出身でもそう簡単に真似できないのが特殊な技術が必要なアクトだ。
縄跳びもその1つで、繊細なロープ操作は簡単には真似できない熟練の技術だ。
他にもジャグリングをはじめとする道具系は専用の練習が必要なのをシルクドソレイユも認めている。
だからこそ、アスリートとは別の括りでオーディションを開催するのだ。

世界チャンピオンじゃなきゃだめなのか?

オリンピック選手や世界チャンピオンのアーティストが取り上げられやすいが、実を言うと別に称号は必要ない。
語弊を恐れないで言えば、上手かどうかは正直そこまで問題ではないのだ。

実はこの「上手」という表現が曲者で、競技出身者が思う「上手」とシルクドソレイユが「欲しい」には隔たりがある。
競技出身者が思う上手は大会で上位になる技ができることや、実績を残している人・チームを指す。
この意味では世界チャンピオンが一番上手なのかな。

でもシルクドソレイユが求めるのはステージで輝く人材。

別に過去に世界チャンピオンになっていようが、ギネス記録を持っていようが関係ない。
目の前で人にインパクトを与えられるかどうか、観客に訴えかけるかどうかが一番重要なのだ。

だから上手であることは大して重要でないし、以下の記事で触れたようにスムーズ過ぎるのもかえって逆効果。

上手な人の落とし穴。技術が高いだけは「透明人間」と同じである。

2014年7月19日

もちろん技術があるに越したことはないけど、反対に縛られる必要もない。
応募してみよう!と思うぐらい真剣に取り組んでる人なら、まず問題ないと思うなぁ。

ただそこは就職活動と同じ。
向こうが求める人材ならスーーッと契約がもらえるし希望に合致しなければ話は来ない。
競技出身者が思う上手下手の基準は殆ど意味を成さない。

だからこそ、色んな人にチャレンジして欲しい。

大会タイトル無いし・・・
もっと上手な人いるし・・・
カプリオールみたいなショーは出来ないし・・・

なんて思う必要は全くない。
シルクドソレイユが求めているのは新しい才能だ。
ステージに立ってみて観客に訴えかけるパフォーマンスだ。
この力が競技の世界で評価されるとは限らない。

★★

昨年、カプリオールがシルクドソレイユに出演した。彼らの演技は素晴らしいし評価も高かったと聞いている。
このカプリオールの活躍は縄跳び界・ダブルダッチ界全体に大きな追い風だ。
なぜなら彼らの演技を見て、シルクドソレイユはダブルダッチの可能性を知ったのだから。

マイケル・ジャクソンのショーに男子新体操が入ったのもシルクドソレイユがその可能性を発見したからである。
単縄で言えば第一人者として活躍しているNORIさんが突破口を開いてくれたから、ラヌーバにも縄跳びアクトが生まれたと思う。

ダブルダッチの突破口はカプリオールによって開かれてた。
認知されているか、いないか。この違いはデカイ。

エントリーシート・写真・パフォーマンス動画があれば応募できる。
是非多くの縄跳び人、ダブルダッチャーにオーディションに挑戦して欲しい。

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