縄跳びには数百、数千とも言われる技がある。
新しい技も日々発掘されて、もはや数年前では考えられないほど。
今は舞台が違うとはいえ、縄跳びの技をやっていることに変わりはない。
競技選手の技はもちろん、いろんな仲間から技を参考にさせてもらっている。
けど、ふと気付いてしまった、
「俺って殆どの技がパクりじゃん!!!」
って・・・。
一緒にShowをしているnasaのリリース、
Thomasの縄裁き、
AdriennやReneさんのスピードステップ、
みむさんのルーティンの作り方、
みずしーのリズムの取り方、
ヒジキの、、、は縄以外の部分だけど、
師匠のSADAさん、NORIさんは、もはや書き切れない。
ぱっと思いつくだけでも、これだけの人の技やアイディアをパクってる。
後輩、教室の教え子、彼らからも色んな技を参考にさせてもらったなぁ。
考えてたら「自分のスタイル」ってのが本当にあるのか不安になった。
実は全部が真似してるだけじゃない?って。
確かに自分には「ゼロから1」を作る力はない。
でも考えてるうちに、
「パクって掛け合わせる力」はあったんじゃないかなって思えるようになった。
誰かがやってる良い動き、技、アイディア。これらは素晴らしいものだし、初めて生み出した人って本当にすごいと思う。それこそ才能と努力の結晶だ。
頑張って新しいことを生み出す努力、自分だってやってきたつもり。でも当然そう簡単じゃない。思い浮かぶのは既に誰かがやってることとか、細かすぎて伝わらないとか。
こういう苦労を重ねて、みんな新しいことを生み出してる。
ってのは百も承知の上で・・・
色んなアイディアを掛け合わせるのも、一つの創作じゃないかな。もちろん元ネタには最大の敬意を払って、その上で別の要素を加える。たとえば【A】ってのに【B】を足して、【A’】にするぐらいの僅かな進歩でも・・・。
革命的な発見、世間の注目を浴びる進歩!とは行かないかもしれない、
けど、
皆が皆、ゼロから1を創ることばっかりじゃ、せっかくの素晴らしいアイディアが進歩しないんじゃないかな。誰かが生み出した「ダイヤの原石」を、色んな人が磨いていくような。
この意味で、
自分は「縄跳び界の磨き職人」ってなスタイルを目指そうかなと思う。