パフォーマンスの哲学

テレビ業界のパフォーマー地位を底上げした男 賀出泰崇

4月27日放送「ウラマヨ!春のスゴ技パフォーマー祭り」(関西テレビ)

今回のウラマヨ!は「春のスゴ技パフォーマー祭り」!R-1ぐらんぷり準優勝のアンドーひであきを始め、話題急上昇中パフォーマーのスゴ腕披露&ウラ側に密着する!●水晶を自由自在に操る男●世界一の逆立ちファンタジスタ●世界で3人の縄跳びテクニシャン●リフティングでフットボールを自由自在に操り、「世界が尊敬する日本人100」に選出されたスーパー集団「球舞CUBE」が登場!【出演者】<司会>ブラックマヨネーズ<パネラー>円広志 大久保佳代子(オアシズ) さゆり(かつみ さゆり) 銀シャリ<ゲスト>もりやすバンバンビガロ 賀出泰崇(株式会社超人プロ代表取締役社長) MASAKI みっちゃん しゃちほこ 球舞CUBE<VTR出演>アンドーひであき<アシスタント>高橋真理恵(関西テレビアナウンサー)

以前にTwitterでつぶやいたけど、

日本に居るころにお世話になった「超人プロ」という事務所の社長と、当時から一緒に仕事をしていた仲間がTVに出演しました。

超人プロは当初、とあるテレビ局の企画としてスタートしたパフォーマンス事務所。日本各地で活動している名もなき【パフォーマー】=【超人】を賀出団長(※当時呼称)が発掘していき、日本最強のパフォーマンス集団を作ろう!という目標のもと、2006年に活動開始。

実は縄のまっちゃん、第一号超人として最初に発掘されたのですww

企画当初は殆どパフォーマーもいなくて、小さい規模で活動。ゲリラパフォーマンスをしたり、イベントのイチ区画でひっそり演技をさせてもらったり。時には大きなイベント、ハーフタイムShow、テレビ番組にも出演させてもらったり。

過去に「うたばん」や「アッコにおまかせ」「世界丸見えテレビ特捜部」に出演させてもらったのも、賀出社長の手腕によるもの。

彼のおかげで知名度が上がって、仕事が増えて。色々迷惑もかけてしまって、めっちゃお世話になった人。

縄のまっちゃんが日本を離れる少し前、事務所「超人プロ」として形を整えて、日本初のパフォーマー事務所を作ったとのこと。何をするにもエネルギーのある人だ。

日本のパフォーマー地位向上の立役者

出る杭は打たれる。賀出社長のことを悪く言う人も実はけっこういた。縄のまっちゃんの身近にも、彼のやり方に苦言を呈する人がいた。確かに賀出社長のやり方に強引な部分もあったのかもしれない。大道芸や路上パフォーマンスに関する古くからの掟?とか、シキタリみたいなのも知らない新参者だから、超人プロのことを面白く思わない諸先輩も居たことだろう。

しかし賀出社長はいつでも前向きで、彼自身の野望はもとより、国内のパフォーマーの為にという使命感に燃えていた。

当時はもとより、今でもパフォーマーはTV番組で「素人」としての扱いを受けることが一般的だ。

TV業界では、事務所に所属して初めてプロとして認めてもらえる。しかしその門戸は、俳優さんや芸人さん、著名人に限られてしまう。パフォーマーとして事務所に所属できる人は一握りもいなくて、出演するにも「街中のスゴ技」「町で見つけたすごい人!」みたいな取り上げ方が多かった。

しかし賀出社長はこのような事情に一石を投じたいと、当時から口癖のように語っていた。パフォーマーも、プロとしてTVに出演して欲しいと。

素人とプロの違いは信用の違い、引いてはお金の面での違いになる。素人でTV出演するのだから、出させてもらうだけでいいじゃないか、という論調が当時から多かった。日々の練習や努力で技術を身につけ、プロとして演技を行うパフォーマーであっても、これらの論調が覆ることは殆どない。

あれから7年。

いま超人プロの所属でTV出演するパフォーマーは台本にもテロップにも、しっかりと「超人プロ所属」と記載がされている。きちんと業界にもパフォーマーが芸能人の一員、プロとして認められつつあるという、なによりの証拠だ。

パフォーマー、スペシャリスト、超人(?)の未来

パフォーマーがプロとしてTV出演し活動していくことは「芸能人」としての新しいジャンルを作ることになると思う。 これまでのTV出演は突発的に企画に出演するものばかりだったが、定期的に番組に出演したり、レギュラーとして番組に扱われたり。

もちろん今までのように、イベントや営業で出演することも含めて、TVという新しい戦場を開拓しているように思う。

将来的に、パフォーマーが「タレント」の地位でTVに出演していたら嬉しい。