子供に教えるときに何を大切にしていますか?
こんにちは、縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。
10人を超える子供に集団に物事を伝えるのってスゴイ大変です。とくに小さい子供は集中力が続きませんからね。
1人がしゃべり始めたら一気に広がっていき、収集がつかなくなります。また話を聞く雰囲気が崩壊すれば、あなたの方を誰も向いてくれません・・・
そう、子供の集団に教えるのときは、空気を創れるかで9割が決まってしまうんです。
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しゃべれば聞いてくれるのは幻想
子供たちは授業で話を聞いてるイメージがありませんか?でも、あなた自身は本当に先生の話を聞いていましたか?
教わる側に回ればよく分かるんですけど、いざ教える側に回ってしまうと「話せば聞いてくれるのが当然」と思い込んでしまう。
じつは子供の集団が話を聞くのってすごい高度なことなんです。
人は興味のあることしか聞きません。たとえ興味があることでも持続するとは限らない。つまり授業内容をどれだけ考えてきたところで、伝える技術が伴っていなければ全く無意味なんです。
集団を創るという考え方
集団に教えるときは話を聞いてもらえない前提でスタートしたほうが良いですね。そのうえで、子供の集団はあなた次第で創ることができます。
え?だって子供の性格で集団が決まるんじゃないの?
ちょっと違うんです。集団の性質はたしかにあります。でも集団は場の空気と雰囲気によって大きく変化していくんです。
たとえば誰も喋っていない30人の空間でいきなり意見が言えますか?反対にみんなが喋っている雰囲気なら「自分もちょっとぐらい…」と思って隣の人と喋ってしまうんじゃないでしょうか?
これは、集団は性質以上に空気と雰囲気によって支配されることが多いから。だからこそ空気を創ることができれば、集団が何を目指すのかをある程度コントロールできるのです。
空気を創るときに大切な3つのポイント
ではどうやって集団の空気を創るのでしょうか。それには大きく3つのポイントがあります。
- 発信
- 受信
- 調整
それでは順を追って説明していきますね!
発信:言葉で集団の空気をデザインする
まず大切なのはあなたが発する言葉です。集団でおもに声を出しているのはあなただけですよね。つまり、あなたが発する言葉によって集団の空気が形成されていきます。
強い口調で威圧的にいくのか?丁寧で優しい言葉を使うのか?三枚目を演じて笑いを取るのか?
どの口調でも集団の空気は少しずつ作られていきますからね。逆に言えば無意識に言葉を発し続けてしまえば、あなたの意図する方向に進んでいくか?が分からない。
どんな発信をすれば意図する集団を創れるか?を常に意識する必要があります。
受信:集団の様子を細かく観察する
発信を続けていくと集団から反応が返ってきます。この反応を敏感に察知するのが受信です。集団の空気を創る3つのポイントの中でもっとも大切で難しいですね。
俗に言う「空気を読む」とは似ていますがちょっと違います。
空気を読むのはもちろんのこと、なぜこの空気になったかを受信して考えるんです。
- 発信のタイミングが悪かったのか?
- 発信のテンポ・スピードが適切じゃなかったか?
- 発信が不足 or 過多だったのか?
空気創りが上手く行ってないときの原因はだいたいこの3つですね。あなたが言葉を発したときなど、集団がどんなリアクションをしているのかを敏感に感じてください。
調整:創りたい集団に合わせて発信を変える
発信で創りたい集団の方向性へ進めて、受信で向かってる方向性がきちんと進んでいるかを確認してきました。最後は次の発信をどうするか?を調整します。
あなたの意図する方向に進んでいれば進めればいいでしょう。でも思ったような方向じゃないのなら、なにかしら違った発信をしなければいけません。
そして再び発信に戻り、受信、調整と戻ってきます。
この3つは集団を創るときにものすごい勢いで回転しています。とくに調整が遅れると、どんどん違った方向に進んでしまいますからね。
軍隊的な統制と集団創りは違う
集団の空気を創るのでよく勘違いしてしまうのが「軍隊的な統制力」ですね。上官の言うことに絶対服従するような、恐怖で集団の空気を創る方法です。
縄のまっちゃんはこの方法には否定的です。
軍隊のような極限状態であっても的確に命を守るためには必要かもしれません。しかし、子供の集団に必要はないと思うからです。
なにより恐怖で集団を統制するのは脆弱なんです。統制力のある「恐怖の対象」が居なくなった途端、モラルが崩壊する。
あなたが子供の集団に教える目的はなんですか?あなたが教えてる時間だけ静かに話を聞かせることですか?
縄のまっちゃんは、子供の将来を豊かなものにするためになわとびを教えています。だからこそ集団の空気創りには全力で取り組むんです。
何より大切にしたいのは、
「楽しかった!!」
「またやりたい!!」
という未来に向いた感想です。
すこしだけでも、子供たちの将来にプラスになってくれたら嬉しいですから。