こんにちは!日本なわとびアカデミー代表理事のまっちゃん(@macchan8130)です。
縄跳びの運動指導を専門にしているので、他の運動も細かく分析するのが大好きです。
うちの子供が4歳になり、へんしんバイクで自転車に乗るようになりました。その様子をじっくり観察していると、自転車に乗るのにはバランス感覚以外にも大切な能力があることに気付きました。
これから自転車の練習を始めるお子さんをお持ちの親御さんは、是非参考にしてください。
[toc]自転車の練習で必要な能力
自分は、自転車に必要な能力は大きく3つあると考えています。
- バランス感覚
- 恐怖心の克服
- ブレーキ使用の判断力
バランス感覚は簡単に納得できますよね。でも実はバランス感覚と言ってもいくつかの種類があると思うのです。
またバランス感覚と同じぐらい大切なのが「恐怖心の克服」と「ブレーキ使用と判断力」ですね。この2つが身につかなければ自転車を乗ることはできません。
次の項目から順番に説明していきます。
自転車のバランス感覚は1つじゃない
自転車のバランス感覚といえば前進している状態のバランスがイメージしやすいですよね。でも実際には他の場面でも異なるバランス感覚が必要なんです。
- 坂道で加速しながらのバランス
- ブレーキで減速しながらのバランス
- 停車している状態で足で支えるバランス
自転車が加速しているときは、通常の漕いでるときと違うバランス感覚が必要になります。ここには恐怖心も密接に関係しているので、次の項目でも触れますね。
公園では平坦な場所が多いですが、公道には坂道もあります。長い坂道以外にも歩道との境目やちょこっとした坂がいくつもあるんですよ。加速しながらバランスを取れないといつまでも自転車で公道を走れません。
またブレーキをかけるとき減速します。自転車はゆっくりの状態のほうがバランスが難しいので、減速してくのは意外と難しいんです。さらにある程度まで減速したら足で地面を押さえて倒れないように支えます。
つまり「減速 → 足で支えて停車」までの一連の動作にも、異なるバランス感覚が必要なのです。
子供にとって自転車は恐怖心がつきもの
補助輪なしの自転車はバランスを崩せば転びます。転べば痛いですし、怪我をすることもあります。つまり二輪で不安定な状態の自転車に乗ることは、子供にとって恐怖心があるんですよ。
大人は前進していれば転ばないと知っています。でも子供はいつ転ぶかわからない恐怖のまま自転車に乗って進んでいます、いくら周囲の大人が進めば大丈夫!といっても、いつ転ぶかわからないのは恐怖ですよ。
バランス感覚が十分に養われていても、最後の恐怖心を乗り越えなければ自転車に乗ることはできません。
自転車を安全に止めるブレーキの使用
新幹線は早くするよりも安全に止めることに多くの研究を費やしたといいます。自転車も安全に止まれなければ乗れるとは言えません。
自転車はスピードが出ます。漕げるようになればさらに速くなります。自転車を停められるのは子供本人だけです。
いま止める!と頭で判断して、焦らずにバランスを保ったまま減速していく。この判断力とブレーキの使用技術が養われないと、自転車に乗れても他人や子ども自身の怪我に繋がります。
とくに乗り初めの子供はバランスをとることで精一杯になってます。いざブレーキと思っても、頭が混乱して思ったように止まれないケースもしばしば。
乗れるようになった!だけじゃなく、止まれるようになった!まで習得できて、はじめて自転車が乗れると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
単純に自転車に乗ると言っても、分析するといくつもの能力が必要になります。とくにブレーキで減速しながらバランスを取り、安全に止まる能力は必須です。自転車に乗ってしまえば自分の安全を守れるのは子ども自身なのです。
ぜひ焦らず、安全に自転車に乗れる練習をしましょう。
- バランス感覚
- 恐怖心の克服
- ブレーキ使用の判断力