なわとびパフォーマーの仕事論

いきなり正解を知ろうとする事のリスク。

あなたは説明書を読むタイプでしたか?自分は説明書を読まずに始めて、触りながら慣れていくタイプでした。

こんにちは、縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。

縄跳びにしてもブログにしても、適当に自分でやりながら覚えていったので教科書や説明書をほとんど読まずにはじめました。

その分時間が掛かったり無駄な寄り道をしてると思うんですが、ともかく触りながら覚えるのって上達には有効だと思うんですよね。

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正解を知ると満足してしまう

いまはネットで調べれば大抵のことはノウハウが出てきます。練習方法だってYoutubeを探せばいくらでも見つけられますよね。

でもいきなり正解を見てしまうのって良くないと思うんです。

正解を知ってしまえば、正解以外の方法を試さなくなります。だって正解を知ってるんですから、無駄な失敗をする必要ないんですもの。

するとどうなるか。正解以外を経験する機会を失ってしまうんです。

失敗を知ることで、正解をより深く知る

正解と同じように失敗も1つの経験なんです。正解だけしか知らないのは、経験の絶対量が少ないのと同じ。

たしかに正解を知れば素早く成果を得られるかもしれません。でも、なぜ失敗したのか?という経験が乏しくなります。

失敗することで、人は本気でなぜ?と省みるんです。

誰かが見つけた正解ばかりを使っていたら、失敗で省みる機会も一緒に失っていくんですよ。そして失敗した理由を考えるのではなく、探した正解が間違っていた!と別の正解を探しに行く。

根本的な問題に直接的に向き合わないで、どこかの誰かが探し当てた問題の解決方法ばかりを求めるようになってしまうんです。

これが正解ばかりを追いかけるリスクの正体です。

正解を求めるだけの堂々巡り

縄跳びの技だって何度もロープを体に当てながら練習するんです。ミミズ腫れやアザを作りながら練習をするんです。効率のいい練習方法はたしかにありますが、失敗を避けて通ることができません。

縄跳びに限らず、初めてのことがスグにできないのは当たり前です。アドバイスはアドバイスに過ぎないので、試行錯誤を繰り返すのは本人以外誰もいない。

それでも「教え方が良くないから」と別のノウハウを探して、けっきょくは堂々巡り。

問題の本質を顧みることなく繰り返すだけなので、いつまでも進歩しないままです。

絶対の正解は自分でしか見つけられない

誰にでも当てはまる絶対の正解はありえません。

日本の体操競技界の偉人「加藤沢男」先生は、本番直前に演技失敗の練習を繰り返したといいます。このやり方をすれば失敗する、だったらこのやり方をしなければいい。成功のための失敗をしたのです。

まさに失敗は1つの経験という捉え方ですよね。

本来、正解には無数の失敗が折り重なって成り立っているもの。上澄みの正解だけを使っても、結局は失敗の土台が無ければ弱々しい正解なのではないでしょうか。