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  • 業界常識の壁をぶち破れ!「カプリオール」がシルクドソレイユの門前払いをこじ開けた

    業界常識の壁をぶち破れ!「カプリオール」がシルクドソレイユの門前払いをこじ開けた

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    Photo by Xenja Santarelli

    縄跳び・ダブルダッチ関係者にとって、2015年5月25日は大きな意味のある1日でした。業界内では超有名プロダブルダッチチームの「カプリオール」。そのリーダーNOBUさんが、かの有名な情熱大陸に出演されたのです。

    ダブルダッチチーム|カプリオール|公式HP|CAPLIORE
    NOBU(プロダブルダッチ アーティスト): 情熱大陸

    番組で取り上げられたのは、プロとして生きるカプリオールの等身大の現実。たとえ「世界チャンピオン」「ギネス世界記録達成者」でも、決して現実は甘くありません。

    そして2015年ミラノ万博で公演中のシルクドソレイユの特別ショー「Allavita」。カプリオールはダブルダッチアーティストとして出演しています。

    【0.30秒ぐらいからカプリオールが登場】

    いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのカプリオール。でもホンの5年前まで、ダブルダッチはシルクドソレイユに門前払いされていたのです。

    「縄跳び」のサーカス界における常識

    サーカスでは古くから縄跳びを使った演技が行われていました。シルクドソレイユのショーだと、Dralionの縄跳びアクトが伝統的なタイプですね。

    Skipping Ropes. Cirque du Soleil, Dralion – YouTube

    伝統的な縄跳びアクトに専門家は必要ありません。なぜなら大縄の中でアクロバットをするだけだから。基礎的なアクロバット技術があれば誰でも出来る。縄回しも誰でも良い。順番にアクロバットをやらない「脇役」がやればいい。

    こうした縄跳びアクトがの捉えられ方は、長年サーカス界で根付いてきました。ところが、この伝統に一石を投じたのがシルクドソレイユのQuidamです。初めて縄跳びの専門家がアーティストとして参加したのです。

    Quidam Jump Ropes – YouTube

    ところがQuidamで参加したのは「単縄(一人とび)」のアーティストでした。ダブルダッチの専門家は参加していません。これがダブルダッチにとって不遇の始りだったのです。

    単縄は専門アーティストを雇うだけの価値がある、でもダブルダッチは教えれば誰でも出来る。こうした常識がシルクドソレイユの中ではびこってしまいました。この常識のせいで、ダブルダッチの専門家はオーディションで門前払いされ続けたのです。

    カプリオールがシルクドソレイユの常識を打ち破った

    Michael Jacksonのアリーナショーに「男子新体操集団演技」が抜擢されたのは記憶に新しいですよね。

    この大抜擢以降、常設のMichael JacksonショーやVarekaiにも採用され、シルクドソレイユ内で空前の男子新体操ブームが巻起こっています。しかし彼らも初めから注目されていたわけではありません。

    どうしても技術で及ばない体操競技やタンブリングに押され、男子新体操出身選手の活躍の場は多くありませんでした。ところが、その驚異的なシンクロと独特な演技構成が、技術一辺倒だったシルクドソレイユの常識をぶち破ったのです。

    ■参考記事:男子新体操はなぜシルクドソレイユから注目されたか?

    同じことがダブルダッチにも起こりました。シルクドソレイユにはびこっていた「ダブルダッチなら誰でも出来る」という常識の壁を、カプリオールがぶち壊したのです。

    業界常識が実力よりも高い壁になる

    今年に入って「キャスティング*1がダブルダッチのアーティストを探している」と内部の知人から聞きました。これは5年間で初めてのことです。

    もしカプリオールが常識の壁をぶち破らなければ、今後も単縄アーティストばかりが採用される時代が続いたことでしょう。それほどに業界常識の壁を取り除くのは難しく、根気と実力の両輪が必要なことです。

    世界にはまだまだ日の目を見ていないパフォーマンスが沢山あるはず。たとえエンターテイメント性が高く、世界的な広がりを見せていても業界内で知られていない、前例が無いという理由だけでチャンスが失われている可能性があります。

    男子新体操しかり、ダブルダッチしかり。

    いまはシルクドソレイユでは新しいアイディアを求めています。業界常識の壁に小さな風穴さえ空けられれば、種目の実力次第では大きなパイプへと変貌させることが可能なのです。

    *1:シルクドソレイユのスカウト集団

  • 駆出しフリーランスこそ、身銭を切ってプロに依頼する経験をしよう

    駆出しフリーランスこそ、身銭を切ってプロに依頼する経験をしよう

    mano + keyboard

    自分はプロのパフォーマーはWEBサイトやプロモーションビデオ(PV)は、プロにお願いしたほうが得策であると考えています。

    なんでわざわざお金を掛けるのか。最初は今は無料で自力で作れるサービスもあるんだから良いじゃない?と思われるでしょう。いいえまずは何よりハイクオリティの「WEBサイト」「プロモーションビデオ」を手に入れた方が良い理由があるんです。

    クライアントが最初に見るのは「リアルな演技」じゃない

    プロにお願いする仕事はクオリティが保証されます。残念ながら素人が数日いじった程度では、プロ仕事の足元にも及びません。技術はもちろん、ノウハウや機材など素人が手出しできないレベルの仕事をしてくれます。

    別に綺麗な映像じゃなくても演技が分かれば良い!!というあなた。それは大きな機会損失です。あなたと同じレベルの演技が出来る人は他にも居ますし、他ジャンルのパフォーマーと競合する場合もある。

    クライアントが真っ先に目にするのは「プロモーションビデオ」か「WEBサイト」です。クライアントは実際に演技を見て仕事をお願いするのは稀なケース。優れたWEBサイトやプロモーションビデオは、仕事を得る大きなアドバンテージになるのです。

    最も成長できるのは「本番ステージ」

    実績も名前も売れていない段階だと、WEBサイトやプロモーションビデオは大切な宣伝手段。ここでケチっていたら、いつまで経っても仕事は入ってきません。競技実績あれば仕事が舞い込むというのは大きな勘違いです。

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    100時間の練習よりも1回の本番のほうが遥かに学ぶことは多いモノ。駆け出しのパフォーマーにとって現場経験は重要です。スタートダッシュを切れないと、ライバル達や後輩達にドンドン追い抜かれて仕事を得ることが出来ません。

    デザインや編集作業は時間がかかる

    また意外な盲点が時間というコスト。パフォーマーの本文は演技です。どれだけ営業をしても演技がイマイチでは仕事に繋がりません。とくに駆け出しの時は寝る間を惜しんででも練習に時間を割き、行けるだけの現場に出向くことがステップアップに繋がります。

    このブログでも自力でサイトを作る方法を紹介していますが、実際に動かすまでに時間と労力が必要。特にこれらの作業が大好きでハマってしまう人は要注意。自分もサイトをいじっていたら知らない間に1日過ごしてしまった!!という経験があります。

    プロにお願いするとは作業時間を買うことでもあります。限りある時間をパフォーマンス以外に割くのは、それだけリスクです。同じ1時間なら新しい技を考え練習をしましょう。やるべきことの優先順位を間違えてはいけません。

    プロにお願いする時の注意点

    一方でプロに依頼する時の注意点もあります。

    まずプロにお願いするだけの力量を持っているか?という問題です。どれだけ優れたWEBサイトやプロモーションビデオを作っても、実際の演技がイマイチでは次の仕事に繋がりません。

    ですが広告のクオリティと仕事の現実があまりに乖離していては問題です。むしろ実物との悪い意味でのギャップに、クライアントをがっかりさせてしまうことでしょう。

    またプロに仕事を丸投げするのも良くありません。「適当にカッコイイ映像作って!!」とか「仕事が来るようなWEBサイトを!!」では何も生まれません。最低限の予備知識や下調べをしておくのは仕事をお願いする上のマナーとも言えます。

    プロだからといって丸投げするのではなく、当事者として積極的に創作に携わる姿勢が重要です。

    自分にお金を使える人=お金を払ってもらえる人

    お金がない時期ほど、何でも自力でやってしまおうと考えるもの。しかしそれはライバルも同じこと。特別に才能のある人や学校で学んでいる人を除けば、素人が突貫工事で作ったWEBサイトやプロモーションビデオはどんぐりの背比べです。

    1つでも多く仕事を得て現場経験を積むことが成長への近道。未来への投資と思って、しっかりお金を掛けましょう。貯め込むだけでなく、上手にお金を使える人こそ世間からお金を払ってもらえる人だと思います。

  • いくら習慣作りに苦労しても、止めればわずか2週間で失われる

    いくら習慣作りに苦労しても、止めればわずか2週間で失われる

    habit: july 19

    5月の下旬、1年ぶりに日本に一時帰国してきました。久しぶりの家族、友人、縄跳び仲間。あっという間の2週間です。

    今回この2週間で1つの実験をしました。それはブログの記事更新を停止すること。せっかく帰国するんだから日本でないと味わえない経験や感覚を全力でインプットしよう!と考えたのです。

    でも実際に2週間が過ぎて感じたのは、全く逆の結果でした。

    習慣で書き続ける、たとえ公開出来なくても

    帰国前までは更新を頑張ってきました。できるだけ毎日更新、どうしても無理な場合も2日以上は空けないとマイルールを決め、ひたすらに文章を書きまくりました。とくに最初の1週間はシンドかった。というかその時点で毎日更新は無理だって感じました。「書くんだ!」という気迫と根性で書き続けたようなもんです。

    でもある時から、徐々に書くことが日常になっていったんです。当初のような気迫も必要無く、自然とパソコンに向かって記事を書けるようになりました。

    この頃から記事ネタにも困らなくなりました。不思議と書きながら次のネタや話題が浮かんできて、むしろ書く時間が足りないほど。他のブログや本、ニュース記事も積極的に読みました。しかしこうしたインプットより、記事を書いている時の方がネタが下りてくるんです。

    何を言う、毎日更新は達成できていないじゃないか!?と言われれば間違いないです。でも毎日キーボードを叩いて、文章を捻り出す作業は続けていました。すると文章を書くのが普通と感じ、むしろ文章を書かない方が違和感を感じるようになりました。

    習慣を止めざるを得なかった

    自分はアメリカの携帯しか持っていません。なので帰国中はネットが満足にできませんでした。数少ない無料Wi-Fiを探し当ててはメールを受信する程度。スマホもパソコンも、ネットが使えないと触る時間が減るんですよね。

    すると必然的に文章を書く機会が失われました。だったら開き直ってあえて全く文章を書かず、その分をインプットに活用しようと考えたのです。

    2ヶ月近く続けた習慣。最初は違和感を拭うために何気なくパソコンを開きました。でも3日過ぎた頃にはパソコンも開かなくなり、結果に2週間でパソコンを開いたのは数えるほどでした。

    インプットの質が低下 ⇒ 何も書けない ⇒ 習慣の崩壊

    では2週間後に何が起きたか。まずはインプットの質が劇的に低下しました。

    これまでは、どんなインプットでも意見を考えながら取り入れていました。でもそれは文章に起こす前提があったからこそ。文章を書かなくなった途端に、インプットが頭の中を素通りしていきます。記憶にも印象にも残りません。

    またインプットの質が低下するに従って、アンテナの感度まで鈍っていきます。記事を書き続けていた頃は日常の些細なことでもアンテナが反応しました。でも感度の鈍ったアンテナでは何も反応しません。ただただ情報を受け流すだけです。

    アメリカに戻り、こんな状態で記事を書こうとしました。案の定、何も書けません。

    何を書いていいか分からず、インプットも思うようにできない。ネタが浮かばないまま、真っ白なブラウザ画面を眺めるだけの時間が過ぎていく。イケダハヤトさんが「ブログを書くのは筋トレと同じ」と仰っていましたが、これは本当でした。2週間も筋肉を動かしていなければ衰えてしまうのは当然です。

    習慣は筋トレと同じ

    いまはリハビリのように文章を書いています。1ヶ月前の自分に比べると驚くほど筆が進みません。

    学生時代に「トレーニングを1日怠れば取り返すのに3日必要だ!」と脅かされました。これ、あながち間違っていません。筋力の低下は恐ろしいほどに早く、取り戻すのには3倍の時間が必要なのです。半月板損傷の時も、衰えた筋力を取り戻すのに1ヶ月以上必要でした。

    半月板損傷手術で知った『アメリカ医療』のシステムが驚きの連続だった|なわとび1本で何でもできるのだ

    何より、書きたい欲求があるのに筆が進まないシンドさ。書きたいけど書けない。焦燥感ばっかり募って、エイヤッと踏み出すのに大きなエネルギーが必要でした。

    習慣にするのも大変ですが、一度止めてた習慣を取り戻すのはもっと大変。気持ちだけは以前の感覚でイケると錯覚します。が、能力と実働が伴いません。

    きっと、プロブロガーと呼ばれる人達にはこの感覚はないことでしょう。事実、自分も縄跳びなら2週間跳ばなくてもスグに元に戻せます。プロブロガーでいうブログ、自分で言う縄跳びぐらいのハマり方をしてるしてるなら問題ないです。こういう人達は呼吸をするように習慣化してますから。

    でも苦労して身につけた習慣は筋トレと同じ。一度止めてしまえば、再び動き出すのに大きなエネルギーが必要だと忘れてはいけません。

  • 「教える」は自己満足か?

    「教える」は自己満足か?

    Counsultation of Experts
    Photo BY Randen Pederson

    誰しも一度は「人に何かを教える」という経験があるはず。フォーム、練習方法、ルールを教えるのはスポーツで必須です。また仕事でもノウハウや暗黙の了解を教えなければ新人は戦力になりません。

    しかし中にはやたらと教えたがる人がいます。別の言い方をすれば世話好きな人というやつです。

    あなたも後輩や新人に何か教えるとき、つい先回りして相手の問題点を指摘していませんか?実はこの問題はすごく根深いと思うのです。

    教えるのは快感である

    少し前、世界一受けたい授業という番組で「叱っている時にもドーパミンが出る」という話をしていました。ドーパミンとは脳内麻薬と呼ばれるホルモンの一種で、放出されると快感を伴います。

    また最新の研究では目標を達成する前にはドーパミンが放出されることが分かり、物事を達成したり行動を促進する効果があると言われています。

    人間のモチベーションと深い関わりを持つ「ドーパミン」はどのように作用しているのか? – GIGAZINE

    これ「教える」という行為にも言えると思うんです。

    人の役に立って感謝されるのは嬉しいですよね。感謝の言葉を貰ったら胸の内で噛み締めたい。次も役に立てるように頑張ろう!と心に誓う人も多いはず。

    ドーパミンには放出直前の行動を「上達したい」「効率化したい」という仕組みがあります。これを強化学習と呼びます。教える行為にもこの強化学習が行われているのではないでしょうか。

    ドーパミンは脳内麻薬とも呼ばれます。相手の気持ちは二の次で「教えたがる人」が居るのは不思議じゃありません。

    教えたい相手が「教わりたい」と思ってるとは限らない

    しかし教えたい時と教えて欲しい時が一致するとは限りません。以前書いた逆上がりの記事も同じ状況ですね。

    はじめて逆上がりが出来た女の子:成功後の一言が指導者を撃ち抜く|なわとび1本で何でもできるのだ

    この女の子は本当に逆上がりが習得したかったのでしょうか。実は先生の行為は「ドーパミンの強化学習」に影響を受けた余計なお世話だったのかもしれません。

    ところが「教える側」が上記のように快感を強化させてるため、多少強引にでも教えたくなる。ここに教わる側との「溝」が生まれるのです。

    「教える」は自己満足なのか?

    縄跳びの技のコツや練習方法は教えることが出来ます。でも、実際に練習するのは本人です。本人がやらなければ永久に技は習得できません。それは勉強でも仕事でも同じこと。周囲が何を言おうと、本人が自分の頭と身体を使って動かなければ何も生まれません。

    つまり最後まで手助けしか出来ないんです。替りに練習も勉強も出来ないんです。

    自分は相手から求められた時、教える行為が成り立つと考えています。しかし口で「教えて下さい」と言えずに教えて欲しいケースもあるので事情は簡単に割り切れない。反対に社交辞令を真に受け、本当は教わりたくない相手に「教える」を押付けてしまう場合もあるでしょう。

    ここは潔く「教える」は自己満足だ!!と受け入れてみてはどうでしょうか。相手のためでなく、あなた自身のために教えていると腹を括るのです。

    本来、教えるのは人助けのはず。でも同時に、教える快感を暴走させないよう気をつけたいですね。

  • 安定を目標にしてはいけない。ピクサー流に学ぶ変化と不確実性への適応。

    安定を目標にしてはいけない。ピクサー流に学ぶ変化と不確実性への適応。

    http://www.flickr.com/photos/34871032@N08/4657125857
    photo by pascalbovet.com

    本番でミスをした時ほど、逃げ出したい瞬間はありません。

    1000人を超える観客からの冷たい視線、漏れ聞こえるため息。押し潰されそうな空気に卒倒しそうになります。縄跳びは特にミスが目立ちやすい演目。少しロープが接触しただけで演技が中断してしまい、誰が見ても「あ、ミスったな」とバレてしまいます。

    とはいえ、5年もステージに立っていると切り替えが上手になります。落ち込む気持ちを引きづらずに次のショーに臨めるのも、回数と経験があってのこと。

    ですが、実はこれ以外にもミスをしたくない大きな理由があるんです。

    見えにくいミスの原因

    ミスをしても、例えば自分一人の失敗なら話は簡単です。気持ちを立て直し、次のショーで繰り返さないように練習する。自分自身の問題なので、納得行くまで何度でも練習できます。

    ところが複数のアーティストが絡むミスだと話が変わってきます。関わっている人数が多いほど問題が複雑になっていくんです。

    演技中、誰かがロープに引っかかったとします。単に引っかかったアーティストが修正すれば良いように思えますが、問題はそんな単純じゃない。回している人や一緒に跳ぶ人、引いては周囲に居るあらゆる人が影響しあってミスが生まれるんです。

    演技中に並んでジャンプをする場面があります。一人ならリズムが崩れることはありません。しかし隣にリズム音痴が居ると、たちまち影響されてリズムを失います。リズム音痴本人に悪気はありません。ですが、こうした見えにくい原因がミスを生むのです。

    ミス原因が分かったら解決、ではない

    見えにくい原因を突き止めたとしても、話は簡単に進みません。手間の掛かるコミュニケーションを乗り越える必要があるんです。

    上記のリズム音痴の場合、本人に悪気もないし問題にすら気付いていません。修正の指摘を受けるなんて寝耳に水。表面的には聞き入れたように見えても、多少なりの反発は割けられません。まぁ人によってはマシンガントークで弾き返してくることも…。

    改善点をズバリ指摘されて気分のいい人は居ません。反発したくなる気持ちも痛いほど分かるんです。指摘をすれば嫌われるかもしれない。出来ることなら指摘せずとも自然に改善して欲しい。

    このようなコミュニケーションには、一歩踏み出すエネルギーが必要です。だからこそ、ミスしたくないんです。

    一歩踏み出すエネルギーの目減り

    しかしミスを防ぐことばかりに意識を注ぐと、一歩踏み出すエネルギーが知らぬ間に衰えていきます。

    筋肉と同じで、一歩踏み出すエネルギーも定期的に発揮しておかないとダメなんですよね。自分では同じ水準を保っているつもりが、使わなかった期間だけ着実に低下していくのです。

    またエネルギーが低下すると使い惜しみします。エネルギーを使うのは疲れるし面倒くさい。だったら避けられる方法はないか?という方向に知恵を働かせます。ここまで行くとエネルギーは飛躍的に目減りしていくことでしょう。

    変化と不確実性は、人生につきものだ。それらを拒むのではなく、予想外の出来事が起こったときに回復できる力を養うことが必要である。

    出典:ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

    予想外の出来事が起きた時、エネルギーを目減りさせた人は傍観します。自身への実害や変化の波が押し寄せてこない限り、事なかれ主義を通そうとするのです。

    「安定の日々」に潜む落とし穴

    安定した日々は心地よいものです。しかし何もない平穏な日々こそ、エネルギーを削いでいく一番の要因。一歩踏み出すエネルギーは知らぬ間に目減りします。

    まちがっても安定を目標にしてはならない。安定よりもバランスのほうが重要である。

    出典:ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

    ミスを防げば、ミスに対処する必要がなくなるという幻想に陥ってはならない。実際には、ミスを防ぐためのコストのほうがミスに対処するコストよりはるかに高くつく場合が多い。

    出典:ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

    特段変化のない平穏な日常が続いている人は要注意です。気付かぬうちに事なかれ主義に流され、エネルギーを目減りさせているかもしれません。

    一度目減りしたエネルギーを回復させるのは大変。それはコミュニケーションに限ったことでありません。心当たりのある人は、「億劫だな…」「面倒くさいなぁ…」と思うことを振り返ってみてください。

    ショーで複雑なミスが起きた時、最初は自分も事なかれ主義で傍観していました。しかしこうして一時的に逃れることを繰り返していたら、本当に必要なコミュニケーションまで億劫になってしまいました。エネルギーが枯渇してしまったのです。

    傍観し上手く立ち回るのも良いでしょう。でもたまには正面から億劫にぶつかる訓練をしたいもの。ちょっとした積み重ねがエネルギーの目減りを食い止めてくれるはずです。

    ピクサー流 創造するちから

    ピクサー流 創造するちから

  • 次世代の次世代を育てろ!!スポーツ普及における「エリート教育」の重要性

    次世代の次世代を育てろ!!スポーツ普及における「エリート教育」の重要性

    shake your tail feather
    Photo By emdot

    USA Jump Rope All Star Teamという縄跳び集団をご存知でしょうか?

    アメリカは縄跳び競技の強豪国です。FISAC世界選手権でも上位常連で、WJRでは日本としのぎを削るライバルです。特にアクロバティックな演技は定評があり、アメリカ国内のテレビ番組でも頻繁に取り上げられています。

    アメリカの縄跳びを取りまとめるのが「USA Jump Rope」。単縄もダブルダッチも全てのスタイルを一括管理している団体です。このUSA Jump Ropeが招集しているのがAll Star Teamです。

    All Star Teamは、いわばスポーツ団体が認定したプロチーム。これは単なるプロ選抜システムではなく、スポーツ普及を考える人が知っておきたい「エリート教育」の参考になると思うのです。

    USA Jump Rope All Star Teamとは?

    そもそもAll Star Teamとは何なのでしょうか。

    All Star Teamとは毎年のトライアウトから選ばれた19人のエリート選手から構成されています。このトライアウトの過程は非常に難易度が高く、また複合的な評価で選抜されています。

    (原文)
    The USA Jump Rope All-Star Team is comprised of 19 elite jumpers that tryout every year for a position on this team. The tryout process is very difficult and the team is judged on very complex criteria.

    参照:USA Jump Rope

    年に一回、全米から選び抜かれたトップ選手19名で構成されるドリームチームと言った感じです。いまでも縄跳び界で名前を轟かせる「Nick Woodard」や「Lee Resing」は、何度もAllStar Teamに選ばれました。

    まずAllStar Teamが他のプロチームと大きく違うのは、毎年トライアウトでメンバーを決めること。一般的にプロチームといえば固定のメンバーですよね。でもAllStar Teamの場合、毎年どんどんメンバーが入れ替わっていきます。

    さらにUSA Jump Ropeが直接的に関与している点も、他のプロチームとは一線を画しています。もちろん同種目のプロであれば何らかの形で団体へ協力しています。でもAllStar Teamの場合、スポーツ団体自身が率先してマネジメントし、講習会やパフォーマンス、更には演技構成にも積極的に関わっているのです。

    All Star Teamはエリート教育の場である

    All Star Teamに選抜されるのは選手にとって名誉なこと。全米縄跳び界へ名前が知れ渡り、またたく間にスター選手の仲間入りです。

    このように選手が目標とするだけでなく、All Star Teamはエリートを育てる教育課程としても機能するのです。

    All Star Teamは全米各地でパフォーマンス、講習会、イベント出演を行います。その全てをUSA Jump Ropeがマネジメントし、演技構成や講習方法を伝えていく。つまり実践を通じ、現役トップ選手を次世代を担うリーダーとして育てているのです。

    世界で名前を轟かせた選手も、いつか引退する時が来ます。その時、彼らは次世代を導く大切な人材になるのです。

    本人が跳べるのと世間へ拡めていくのでは勝手が違います。たとえ高い競技力があろうと、何の経験もなく講習で教えたりイベント用の演技を構成することは出来ません。

    トップ選手を「エリート」として取り込み、将来のリーダーとして必要なノウハウと実地経験を伝授をする。数年でAll Star Teamを離れたエリート達は、各々の地元で次世代を導くリーダーとなります。

    その結果、アメリカは世界有数の人口と競技力を誇る「縄跳び大国」になりました。All Star Teamの真価はここにあるのです。

    次世代の次世代を育てるシステム

    トップに上り詰める選手は業界にとっても貴重な存在。彼らの活躍を見ている次世代が、次の業界を担っていきます。しかし次世代のその次、孫世代が居なければこのリレーは途絶えてしまいます。

    スポーツの場合は小学生が孫世代。彼らに適切な講習や指導を出来る人材を確保していくことが、スポーツ競技が永続的に発展していくカギなのです。

    USA Jump Ropeはこの仕組みをよく理解しています。

    All Star Teamをトップ選手の憧れに位置付け、毎年トライアウトによる新陳代謝を促し、トップ選手を現役の段階からエリート教育する。

    ここに、マイナースポーツを普及させるヒントがあるのではないでしょうか。

  • 厳しい指摘にイラッとするのは「仕事」と「人格」を同一視しているから

    厳しい指摘にイラッとするのは「仕事」と「人格」を同一視しているから

    ショーは基本的に同じ演技ですが、たまに振付家やディレクターから手厳しいコメントを投げかけられます。

    ある時、振付家に「(ある技が)全然面白くない!何やってるんだ!?」と唐突に言われました。この技は必死に練習した動きで、習得までに随分と苦労しました。でも振付家の目には単調すぎてツマラナイ動き、に見えたそうです。

    正直ヘコみました。技はもちろん自分自身を否定されたような気がしたのです。結局、単調に見えない工夫を加えて動き自体は残ることに。それでも、どこか厳しい指摘にイラっとしながら振付家の言葉を聞きました。

    渾身のアイディアや仕事が否定されるのはシンドイです。率直な意見に対して怒りや憎しみの感情を覚えるのも理解できます。でもこれって気付かない間に「仕事」と「自分」を同一視してるんですよね。

    仕事への「思い入れ」が自己投影と愛着を生む

    真剣に熱心に取り組むのはいい事ですが、思い入れがある仕事には自分を投影しがち。誰でも長い期間を一緒に過ごした仕事には愛着が沸くものですよね。仕事が自分の分身みたいに感じるんです。

    すると仕事への評価や批判を自分への攻撃だと捉えてしまい、仕事を守ろうとします。成果の有用性を必死にアピールし、何としてでも仕事の価値を認めてもらおうと腐心します。

    でも最初から完璧な仕事はありません。他人の目で見て初めて分かる発見もあり、こうした意見を取り入れながら仕事は歩みを進めていくものです。

    仕事に人格を宿してしまう

    さらに進むと、知らない間に「仕事=人格」と捉えてしまいます。こうなると周囲の指摘を冷静に聞けません。例え仕事への意見であっても、無意識に「人格攻撃」と捉えてしまいプライドをかけて反撃してくるんです。

    否定的な意見にはすぐ反撃し、仕事の優位性を守ろうとする。それが改善点や建設的な意見であっても、仕事の内容を変えようとするもの、優位性を揺るがそうとするものは排除していきます。

    こうなると誰のための仕事か分かりません。

    否定的なコメントを排除して反撃していれば優位性は保てます。しかしこれだと本来挙げられていた成果を失う結果になります。仕事の本来の目的は「誰かの役に立つ成果」です。担当者の思い入れを満たすことではありません。

    仕事と人格を切り離す努力

    誰でも愛着あるものを批判されたら気分よくありません。でもここはスーッと深呼吸をし「仕事」と「人格」を切り離す努力が大切です。誰に何と言われようと、あくまで仕事への指摘だと割り切るのです。

    もし手厳しい意見がいきなり来るのが怖い…という場合、まずは自分の手で叩きのめしましょう。否定的コメントを重箱の隅を突くように探しておくのです。否定できる要因を見つけ頭の片隅に忍ばせておくと、随分と心に余裕が持てます。

    愛着あるに仕事こそ、千尋の谷に突き落とす覚悟が必要なのかもしれません。

    [kanren postid=”46″]

  • いつも責任を一人で負おうとする人:無意識に周囲を見下してない?

    いつも責任を一人で負おうとする人:無意識に周囲を見下してない?

    Scream to avoid suffering in silence
    Photo by Dmitry Kalinin

    先日、アーティストが舞台袖で釘を踏んで怪我をしました。

    普段ならありえない場所にメンテナンス道具が放置されており、不幸にもショー中の舞台袖で足に刺さってしまったのです。幸い大事には至りませんでしたが「釘を置き忘れた」という状況は問題です。

    しかし、ここで誰かが「私が置きました」「次から気をつけます」で片付けてしまうと本質的な問題が隠れてしまいます。安易に責任を被って幕引きをすれば再発防止になりません。

    本当の原因は、外部委託業者やメンテナンスルールという複数の問題が絡まっていました。これらを見なおさなければ再び同じミスが起こることでしょう。

    責任を被るのは美しく聞こえます。しかしこの事例のように、無思慮に責任を被ることがむしろ全体のマイナスになることがあります。

    それ、あなただけの責任?

    同じことはステージ上でも起こります。

    縄跳びのアクトはソリスト*1以外にも沢山の人が出演します。演技でミスが起きた場合、これまで自分は「ソリストが頑張る」と考えていました。

    縄跳びに一番詳しいのはソリストだし、修正をするのも自分自身が一番手っ取り早い。多少の乱れもカバーしてしまえば良いのだ、と高をくくっていたのです。

    でもこれ、実はコミュニケーションを避けていただけ。

    ミスを指摘されて気分の良い人は居ません。ときには反感を買って口論になったり、ひどい時は「私は悪くない!!」と怒鳴り散らされました。

    人に何かを伝えるのは、かくも面倒くさい。でもコミュニケーションを避ける事は相手の責任能力を認めないことです。仕事上で相手の責任能力を認めないのは、見下していることと同じと思うんです。

    責任を被り続ければ、崩壊する

    目先を見ると、コミュニケーションを避けて自力で解決する方が簡単です。自分が頑張れば良いし誰の反感も買わない。面倒くさいやり取りも必要ありません。

    でもこれが続くと、次第に自力で解決する部分が増えていくんです。何かが起きても常に自分自身に解決を求める。周囲には助けを求めす、ひとりで全てを何とかしようとする。

    この行き着く先は「これだけ頑張っているのに…」と滅入って崩壊します。全てを抱え込んで潰れてしまうパターンですね。そして抱え込まれていた仕事は暴発し、むしろ周囲に迷惑を被る結果になります。

    良いカッコせずに、ときには衝突する勇気を

    コミュニケーションには根気が必要です。言葉を選んだりタイミングを選んだりと、相手を尊重したやり取りが求められます。それでも拒絶され、弾き返されるかもしれません。でも、衝突を避けてばかりいては何も進みません。

    自分もあるアーティストと随分やり合いました。お互いに譲らず何度も口論しました。途中でコミュニケーションを諦めた時期もあります。しかも得意じゃない英語で相手の意思を汲み取るなんて、骨の折れる作業です。

    もし自分自身を騙して相手を見下し、適当に慣れ合っていれば心地よく過ごせます。でもショーは嫌われるどうこうより「良い演技」が最優先なのです。

    いまも状況は打破できていません。相手も自分を嫌がっていることでしょう。それでも衝突を避けていては前に進めません。

    まとめ

    仕事は1人で成り立ちません。いろんな人が協力して取り組んでいます。

    同僚にもしかるべき責任があります。あなたが肩代わりすれば、早く進むかもしれません。でもそれは相手を見下し、仕事を奪うことに繋がります。

    誰かを認めるとは、しかるべき責任を負ってもらう事ことなのかもしれません。

    嫌われる勇気

    嫌われる勇気

    *1:縄跳び専門で演技をするアーティスト。自分達のこと

  • アメリカ5年目なのに英語が苦手:急激に上達した理由は「一言コメント」と「笑い」だった

    アメリカ5年目なのに英語が苦手:急激に上達した理由は「一言コメント」と「笑い」だった

    Girl Talk
    Photo by Dean Wissing

    自分は5年間英語が苦手でした。

    仕事上使わなければいけない場面はありますが、それも必要最低限。意思の表明とYes、Noさえ使えれば何とかなります。どうしても必要な時は事前にセンテンスを作文してから、満を持して話をする…ほとほと、会話というレベルには達していませんでした。

    ところが先日、ふと友人のアーティストに「最近いきなり英語しゃべるようになったけど、勉強したの?」と聞かれました。たしかに言われてみると何も考えずに友人と雑談をしている。半年前だったらありえない事です。

    もちろん勉強はしてないです。でも考えてみると思い当たる変化がいくつかありました。

    英語が苦手でも生活できるアメリカ

    アメリカで5年も生活してるくせに、本当に英語が苦手でした。そりゃなんとか会話は出来ます。でも可能な限り英語で会話はしたくない。電話なんてもってのほか、避けられるものなら極力避けて生活してきました。

    実はその気になれば、アメリカでも英語をほぼ使わないで生活出来てしまうんですよ。

    スーパーやお店で交わす会話は「Hello」「Thank you」の2つあれば十分。もし何か話題を振ってきたら笑顔で受け流します。こうすると相手も「あ、通じてないなぁ」と気を使ってくれて、これ以上会話が発展しません。

    仕事場でも同じです。特別に意見を発する必要がある場合を除いて、日常会話は避けることが出来る。何となく笑顔で会釈をして、英語の飛び交う場から逃げていれば良いのです。

    自分の場合ですとステージでは当然会話はしません。ステージを下りてもストレッチや運動をしていれば会話を避けられます。休憩時間になれば皆が集まる場所には行かず、ひたすらドレッシングルーム*1で読書やブログを書いていればあっという間に時間はつぶせます。

    一言でいえば面倒くさかった。シンドイ思いをしてまで英語を話すモチベーションが沸かなかったんです。よく「人に興味を持てば喋れる」と言いますが、残念ながら「喋れないならそれでいいか…」と興味を持つことすら面倒くさがっていました。そして一層しゃべれなくなり、一層興味が無くなっていく。英語がしゃべれなくなる負のスパイラルにハマっていきました。

    キッカケは「一言コメント」

    10月に長期離脱してからというもの、殆どの時間をフィジオ*2と過ごしました。彼らの説明を受けながらリハビリに取り組みます。

    最初は別に自分から会話はしませんでした。でもシアターに行くたびに、毎回同じメンツが他愛もない会話をしています。家の犬がソファを壊したとか、彼女がものすごい勢いで椅子から落ちたとか…こんな会話を毎日聞き続けてたんです。

    こういう会話の場にいると、不意にコメントを振られることがあるんですよ。相手も別に気の利いた一言なんて求めてなくて「転んじゃった」「大丈夫?」とか「新しいフライパン買った」「何に使うの?」とか。

    いま考えると、この「一言コメント」がターニングポイントでした。

    コメントで笑いを狙ってみた

    一言コメントが馴染んでくると、少しずつ会話に入れるようになります。適当に会話の流れに相槌を入れたり感想を挟んだり。誰かの話題に乗っかるコメントを出すだけなので気楽です。

    一言コメントも慣れると次第に欲が出てくる。ここで自分が試したのは「大喜利」でした。話題の流れてちょっと笑いを取ってやろうと画策したのです。といってもハイレベルな大喜利ではなく、何となくウケるかも?程度の低レベルでもコメントを出します。絶対にウケなきゃ!とかも考えません。

    ウケればもうけモン、スベればドンマイ。文化のズレで謎にウケるという棚ボタ的な状況も含め、英語が飛び交う場所を楽しむことが出来るようになったのです。

    英語の場に居れば情報が入り人に興味が沸く

    味をしめた自分は、他の場所でも「一言コメント」作戦を頻繁に使いました。メイク時間を同僚と合わせて会話に参加してみたり、アクト直後に整理体操とクールダウンを兼ねてトレーニングルームに行ってみたり。以前は避けてきた場所が、一言コメントという武器が手に入ったことで苦痛じゃなくなったのです。

    会話に参加すると、その人の日常が見えますよね。新しい車を買っただの、週末に彼女とケンカしただの、一見どうでもいい情報がジャブジャブ入ってきます。すると、人に興味が沸いてくるんです。

    新しい車はどこのメーカーを買ったのか、彼女とは仲直りしたのか、ってかお前彼女いたの!?など、誰かの情報を得ると更に突っ込んで話を聞いてみたくなるものです。これが人に興味を持つってことなんですよね。

    前の自分は英語の飛び交う場所から逃げていたので、同僚の情報は一切入ってきませんでした。自ら遮断していたのです。そして一層興味が無くなり、英語を使わない生活に慣れてしまう。

    反対に一言コメントを手に入れたことで、英語の場所に率先して居座り、情報を仕入れ、人に興味を持つようになりました。ここまで来てやっと、人に興味を持つのことが英語上達に役立つと実感できました。

    まとめ

    興味のある人はぜひ「一言コメント」を引っ提げて「英語の飛び交う場」に飛び込んでみてください。最初は単語でもフレーズでも、話題に乗っかる練習が大切。

    笑いを取るのにチャレンジしても面白いですよ。文化が違う人の笑いのツボも分かりますし、適当なギャグやフレーズを真似して鉄板にもできます。

    英語圏で生活していれば黙ってても喋れるようになる、というのは大きな間違い。ましてやこれだけ便利な世の中です。放っておけば何年でも喋らずに生活が出来てしまいます。

    英語をしゃべらないのも選択の1つです。ただいくら便利な世の中でも「想い」だけは自分の口から伝えてはどうでしょうか。

    【やったこと3つ】

    ・英語が飛び交う場所に飛び込む
    ・ひと言コメントを返す
    ・大喜利をかます

    【得られた結果】

    ・情報が入り人に興味を持つようになった
    ・フレーズを真似できるようになった
    ・もっと喋る機会が増えた

    *1:メイクをしたり衣装に着替える控室。1人1スペースある

    *2:シルクドソレイユ専属のアスレティックトレーナー。リハビリ指導をしてくれる

  • ジャンパー膝の痛みから回復!!再発防止のため心掛けている5つのポイント

    ジャンパー膝の痛みから回復!!再発防止のため心掛けている5つのポイント

    Fun in spring
    Photo by Kathryn Decker

    膝の痛みから復帰して2ヶ月が経ちました。今のところ復帰後は一度もショーを休まずに出演しています。

    しかし復帰後も痛みが襲ってくる場面がありました。また悪化して再度離脱することだけは避けたかった。とくに最初の数週間は駆け引きの連続でした。

    こうした駆け引きの中で、膝の痛みを和らげ翌日に繰り越さない方法、そして痛みを起こさせないためのマネジメント方法を学びました。今回はこの2ヶ月、どのように膝の痛みと付き合ってきたかを紹介します。

    【目次】
    1. 運動後にストレッチとマッサージ
    2. 膝を守るための筋トレを欠かさない
    3. 膝に負担のある準備運動はやり過ぎない
    4. できるだけ膝は冷やさない
    5. どうしても痛い時は入浴orサロンパス

    まとめ

    運動後にストレッチとマッサージ

    復帰後にまず気をつけたのはクールダウンでした。運動をした後の整理体操を入念にやります。

    これまでも簡単なストレッチはしていました。でもこれじゃ不十分なんですよね。ストレッチはもちろん、ストレッチポールを使ったマッサージも取り入れました。今では15-20分はクールダウンに使っています。

    ◀ストレッチポールの例

    これは自分の感覚ですが、炎症している状態でストレッチをし過ぎるのは良くないと思います。伸びるのは筋肉だけでなく、炎症が起きている部分にも力が加わり痛みが悪化するように感じました。

    なので、痛みがある時はストレッチポールでマッサージを入念にやるだけ。痛みが無い・少ない場合は、様子を見ながらストレッチをするようにしています。

    膝を守るための筋トレを欠かさない

    復帰から2週間後、一番強い膝の痛みが襲いました。ショーには出れる、でもこのまま出演して悪化させたらどうしよう。こんな思いがグルグルと巡っていた時期です。

    このタイミングで自分を救ったのが膝周辺の筋トレでした。ハムストリング*1と大殿筋*2を中心に、これまで以上に筋トレに熱心に取り組みました。

    参考記事:
    本気で縄をするなら、筋トレも知っておいた方が良い
    これでジャンパー膝の痛みを消せ!今すぐできる膝痛を解消する5つの方法

    すると不思議にも膝の痛みが日に日に引いていきます。筋トレで追い込んだ分の筋肉痛はありますが、それでも膝の痛みに比べればだいぶマシ。1週間も筋トレを続けたら殆ど痛みがなくなっていました。

    実は復帰後、筋トレのペースを落としていました。ショーに出てる分、エクササイズの量を減らしていたんですよね。結果的にこれが良くなかったのです。

    本当は復帰しても同レベルで筋トレを続けなければいけなかった。たった2週間でも筋力は低下し、膝の痛みに直結してしまったのです。

    膝に負担のある準備運動はやり過ぎない

    復帰後、ジャンプ動作の準備運動をできるだけ避けています。ジャンパー膝は、こうした日々の小さな蓄積が原因だからです。

    昔は三重跳びや四重跳びといった演技で使う技を、1つずつ丁寧に確認していました。でもこんなに毎日丁寧に確認する必要、本当は無かったんです。もちろん課題がある技は何度も練習します。しかし100%自信がある技まで逐一掘り起こし、全部を確認する必要はありませんでした。

    今では課題がない限り、三重跳び以上は跳ばないことにしています。かわりに「自転車」や「ランニング」を積極的に取り入れ、縄跳び以外で体を温めステージに向かうことにしました。持久力トレーニングにもなるので一石二鳥です。

    膝はできるだけ氷で冷やさない

    シアターには製氷機が常備されており、前は毎回の縄跳びアクト後に冷やしていました。それだけじゃなく帰宅後も自宅の製氷機の氷を使って再び冷やす。1日で3-4回冷やすのが普通になっていました。

    しかし以前こんな記事を紹介しました。復帰後にこの記事を思い出し、むやみに冷やすのを止めました。

    [kanren postid=”417″]

    どうしても痛い!という時は1日1回だけ10分以内。怪我を治すのに、これ以上冷やすと逆効果です。

    どうしても痛い時は入浴orサロンパス

    痛みが継続する時は15分ほど入浴します。冷やすより翌日の痛みが少なくなるんです。

    膝が痛むと、痛みがある場所にのみ注意が行きがちです。でも実際には周辺の筋肉や靭帯など、関節に関係する様々な部位が凝ったり張ったりことが多いのです。入浴でゆっくり温めてあげると、これらの凝りを一斉にほぐすことができます。

    また入浴後、ストレッチポールを使ったマッサージや柔軟運動もオススメ。筋肉が温まった状態で伸ばすと、いつもより軟らかくなっているのに気付くはず。運動で疲れがたまった膝関節を、普段伸ばせない場所までじっくり労ることができます。

    また、痛みがひどい時は消炎効果のあるサロンパスを使ってます。本当は炎症を抑えると良くないのですが、寝る前膝の痛みがある箇所に張っておくと楽になります。アメリカで手に入りやすいのも大きな理由ですね。


    (※)同じものがアメリカでも手に入る!

    まとめ

    自分は長いリハビリ期間を経てようやく復帰しました。あの4ヶ月はほんとうに本当に長く感じました。怪我は復帰したら終わりじゃありません。場合によっては、運動を続ける限り半永久的に付き合っていく必要があります。

    膝の痛みはどんな運動に支障をきたす厄介モノ。この痛みさえ無ければ!!と、4ヶ月間で何度思ったか分かりません。

    一度起きてしまった怪我はシッカリ治療して、その後も油断すること無く怪我と付き合っていってください。

    [kanren postid=”474,417″]

    *1:太ももの裏側

    *2:お尻の筋肉

  • シルクドソレイユが買収された!!騒動をめぐるアーティストの想い

    シルクドソレイユが買収された!!騒動をめぐるアーティストの想い

    日本時間の2015年4月21日未明、シルク・ドゥ・ソレイユが買収されたニュースが駆け巡りました。

    買収を決めたのは米国テキサス州に本拠地を置く「TPG Capital LP」と中国の「Fosun Capital Group」、そしてカナダ第二の規模を誇る年金基金団体「Caisse de dépôt et placement du Québec」の3つ。

    創業者のギー・ラリベルテ氏は今後も10%程度を所有し、シルク・ドゥ・ソレイユのクリエイティブ・アドバイザーとして社内に残る方針だとか。またこれらの企業が、それぞれどの割合で買収をしたかは公表されていません。

    関連ニュース:
    シルク・ドゥ・ソレイユ、過半数株を米中投資家に売却 | ロイター

    Cirque du Soleil sells majority stake to U.S., Chinese investors | Reuters
    TIMELINE: The history of the Cirque du Soleil | Globalnews.ca

    創業者ギー・ラリベルテ氏のコメント:
    http://www.snappytv.com/tc/559790/127381

    買収されるまでの内部の状況

    2014年の年末にシルク・ドゥ・ソレイユ売却のニュースが流れました。

    シルクドソレイユ創始者ギー・ラリベルテ:所有権の売却に向け動き出す|なわとび1本で何でもできるのだ

    数日後には「投資者を探しているが心配ない」という手紙がシアターに貼りだされました。この時にようやく、我々ショー関係者はシルク・ドゥ・ソレイユの置かれた状況を知ることになりました。

    当初は20-30%程度の売却と噂されていました。しかし蓋を開けてみるとおよそ90%の売却。ギー・ラリベルテ氏は今後10%程度しか保有しないと言われています。

    正直、自分はものすごい不安でした。会社が買収されるとなれば、様々な経営方針や運営方針が変わることが予想されます。場合によっては、ショーの打ち切りや入れ替えがこれまで以上に加速するのでは?と懸念しました。

    しかし、同僚のアーティスト達はそこまで不安に思っていないようでした。むしろ彼らは「この転換期を経て、より良くなればいい」と非常に前向きに捉えているのです。シアター内でこの話題が話されることも殆どありませんでした。

    ピクサーも買収されて成功した

    世界的に有名なCGアニメーション制作企業の「ピクサー」も、最初は買収から始まっています。その買収者がApple創業者のスティーブ・ジョブズであることは有名ですよね。

    創業当初のピクサーは赤字を出し続けたといいます。出資者のスティーブ・ジョブズはAppleを追われた直後で、自身の立ち上げた企業を軌道に乗せるのに手一杯。利益の出ないピクサーの役員達と何度も衝突したと言います。

    しかしその度にスティーブ・ジョブズはピクサーの持つ独自性を信じ、ピクサーの創作活動には一切の口出しをしなかったと言います。彼はピクサーの持つコンピューターアニメーションの可能性を信じたのです。

    その後のピクサーの大成功は説明の必要ありませんね。トイ・ストーリー、Mrインクレディブル、カーズなど、輝かしい創作の歴史は全てスティーブ・ジョブズの買収がなければ始まらなかったのです。

    参考文献:ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

    買収されることへのアーティスト想い

    欧米では買収=悪いという印象は薄いようです。これはあくまで会社の成長の手段の一つ。独自性を持続させるための手段と捉えているのだと思います。

    そのため同僚のアーティストも過剰な不安を抱いていません。むしろ今後の発展を楽しみにしているように見えました。

    ただ今回の買収を決めた創業者のギー・ラリベルテ氏の心境は察するに余りあります。コメント映像の彼はどこか疲れが見え、以前ラヌーバを見に来た時よりも痩せ細った印象でした。

    30年以上にも及びシルク・ドゥ・ソレイユを発展させ、これほどまで世界中でサーカスを有名にした人は他に居ません。それは観客だけでなく、我々アーティストにとっても同じこと。一塊のアスリートだった自分達をサーカスに迎え入れ、一流の振付と舞台を用意してくれた。素晴らしい共演者とステージを共に出来るのは掛け替えの無い経験です。

    これも全てギー・ラリベルテ氏の努力の賜物。一人のアーティストとして感謝してもしきれません。コメント映像で必死に明るく振る舞い笑いを取るギー氏を見ていると、心が痛みます。

    今後に期待すること

    今回シルク・ドゥ・ソレイユを買収した企業はいずれも、これまでの企業文化を壊すこと無く発展に力を注ぐとコメントしています。なかでも中国のFosun Capital Groupはアジアのマーケット発掘に力を入れると発表しており、今後の展開が楽しみです。

    クリエイティブには時間とお金がかかり、失敗のリスクが避けらません。もしギー氏が利益のためだけにシルク・ドゥ・ソレイユを動かしていたら、間違いなくもっと早くに潰れていました。今も世界で高いブランド力を保っているのが、彼の最大の功績です。

    シルク・ドゥ・ソレイユは創業者のギー・ラリベルテの手を離れたかもしれません。しかし彼のクリエイティブ・マインドはこれからも社内で生き続けることでしょう。

    ■関連記事
    【レビュー】シルク・ドゥ・ソレイユ「Totem(トーテム)」|なわとび1本で何でもできるのだ

  • 三重跳びは二重跳びが何回とべればできますか?また練習のコツはありますか?

    三重跳びは二重跳びが何回とべればできますか?また練習のコツはありますか?

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    Photo by Bailey Weaver

    縄跳び上手が目指す大技、それが三重跳びです。

    小学校はもちろん、大人にも三重跳びを目指して練習されている方がいるんですね。質問の割合としては小学生、中高生、大人がそれぞれ同じぐらいでした。

    中でも多いのは「二重跳びが何回跳べれば三重跳びができますか?」というもの。きっと二重跳びの延長としてイメージをしているからだと思います。

    二重跳びが出来なければ三重跳びは出来ません。しかし一概に、○○回跳べればできる!とは言えない理由があります。

    [aside]オススメ教材
    本当になわとびが上達する!「縄のまっちゃん式なわとびカード(〜あやとび編)」

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    [/aside]

    [toc]

    二重跳び連続回数で測れるのは「熟練度」

    たとえば二重跳びが50回できるとしましょう。ではこの50回が意味するところは何でしょうか?それは二重跳びの熟練度です。連続で跳ぶことができるだけの熟練度がある、という意味なのです。

    しかも回数には厄介な一面がある。記録が「自己最高記録」か「平均記録」かで大きく意味が違うんです。二重跳び50回は奇跡の一発だったのか。いつやっても50回前後の記録は出せるか。両者では熟練度に大きな違いがあります。

    したがって二重跳びの回数は、三重跳びの直接的な指標にならないんですよ。

    ただ、二重跳びの熟練度が上がれば三重跳びの基礎になります。よって自分は「平均50回」が跳べれば熟練度としては十分だと考えています。1回きりの自己最高記録ではない点に注意しましょう。

    この熟練度があれば、三重跳びに必要な基礎があると言えます。

    三重跳びには感覚を磨く練習が必須

    二重跳びで熟練度の基礎が出来れば、三重跳びがスグできる…とは行きません。稀にセンスのいい人がいますが、いきなり出来ることは殆どありません。

    関連記事:センスとは「モノマネ力」である

    三重跳びを跳ぶには感覚を磨く必要があります。縄跳びを三回転させる感覚です。こればかりは熟練度だけじゃ足りません。感覚を身につけるには回数を重ねること。これ以外に道はありません。

    この感覚習得でオススメなのが「トランポリン」や「ジャンピングパネル」のように高く跳べる環境。ここだと早く回す負担が減り感覚を身につけやすくなります。

    三重跳びで本当に必要なのは早く回すことではありません。縄跳びを止めず連続的に3回転させるリズム感覚なのです。

    (※)ジャンピングパネルの例

    (※)家庭用トランポリンの例

    三重跳びには三重跳びの練習を!

    三重跳びが出来るようになるには、三重跳びに合わせた練習が不可欠。二重跳びの回数ばかり伸ばしてもあまり効果はありません。

    もし二重跳びが平均50回以上跳べるなら、これ以上二重跳びの記録を伸ばしても同じです。繰り返しになりますが、三重跳びには「連続してロープを3回転させるリズム感」が大切なのです。

    世間には二重跳びが沢山できれば三重跳びができる、と思っている方が多いようです。しかし三重跳びと二重跳びは別物です。自転車と一輪車ぐらい違うのだ!と覚えておいてください。