縄跳びが上手になるには「回数を跳ぶこと」が必要です。
とは言っても子どものやる気を続かせるのは難しい。少しでもツマラナイと別のことに気持ちが流れてしまいます。しかも縄跳びは失敗するし、当たると痛いし、外は寒いし・・・冬の縄跳びには敵が沢山です。
そこで今回は過去に訪問した小学校でテッパンだった「縄跳びジャンケン」を紹介したいと思います。この教材*1は縄跳びが苦手な小学校低学年にも有効でした。
一緒にお子さんの「やる気スイッチ」を押しましょう!
縄跳びジャンケンとは?
縄跳びジャンケンをひとことで言うと「足を使ったジャンケン」です。昔、ご自身でも足ジャンケンをされた方も多いのではないでしょうか?
足ジャンケンでは次のようにグーチョキパーを出します。
●グー:両足を閉じる
●チョキ:足を前後に開く
●パー:足を左右に開く
足でやる以外は普通のジャンケンと同じ。これにロープを混ぜたのが「縄跳びジャンケン」です。
◆縄跳びジャンケン:基本形
これが縄跳びジャンケンの基本形です。「じゃーんけーん」の掛け声で前とび2回、「ポイ!」の掛け声でグーチョキパーのいずれかの跳び方をします。
最初はこれだけでもやる気を出してくれます。しかし少し上手な子には物足りないことも。そんな時は少し工夫をして最初はグーを入れてみましょう。
最初はグーを入れてみる
発祥はドリフターズらしいですねww
ジャンケンにお馴染みの最初はグーを入れてみましょう。
◆縄跳びジャンケン中級編:「最初はグー」を入れてみる
「さーいしょは」の掛け声で前とびを2回、「グー」の所でゆっくり前とびをします。その後は上の基本形と同じ。
「最初はグー」を入れると一気に揃えるのが難しくなります。ゆっくり前とびが曲者なのです。しかしジャンケンは揃えないと後出しになってしまうので、子ども達はなんとかして合わせようと繰り返す。
この「何とかして揃えよう!」というのが素晴らしい練習になります。
意欲が湧き上がる!!子どもに運動を「楽しんでもらう」3つのコツでも紹介しましたが、「できそうで出来ない」「上手に騙す」のがやる気を維持しながらを取り組ませるコツです。
前とびがまだ苦手な場合
前とびからやってもらうと本当は効果が高いのですが、幼稚園生や小学校低学年だと苦手な場合もありますよね。そんな時は「ポイ!」だけを合わせる方法をオススメします。
◆縄跳びジャンケン入門編:前とびをしないで合わせる
まずは相手と向い合い掛け声を合わ、最後の「ポイ」のところだけロープを跳んでジャンケンをします。前とびが一回しか跳べなくても、これなら参加することが出来ますね。
また「失敗しても気にさせない」のが苦手なお子さんのやる気を削がないポイントです。縄跳びジャンケンで重要なのは「勝敗」を子どもに楽しませること。一度や二度ロープが引っかかっても「ジャンケン」が成立していれば問題ありません。
もっとやる気を引き出すポイント
高学年になると「ジャンケンなんて…」と人気にも陰りが見えます。そんな時は「ポイ!」までの掛け声で難易度を上げてみましょう。例えば最初はグーで二重跳びを入れるというのが人気です。
◆縄跳びジャンケン上級編:最初はグーで二重跳びを入れる
やり方は先ほど上げた最初はグーと同じ。ゆっくり前とびを二重跳びに変えただけです。これもまた相手に揃えるのが難しい。二重跳びのような難しい技は1人でやるのに慣れている子がほとんどなので、相手のリズムに合わせた途端に失敗します。
他にも、
●掛け声で失敗したら負けにする
●最初はグーでお互いに相手の顔を見る
●「ポイ」で出す跳び方を二重跳びにする
…etc
このように難易度はいくらでも上げることが出来るのが、縄跳びジャンケンがテッパンだった理由です。
まとめ
勝敗は子どものやる気を刺激します。しかもジャンケンは低学年の子どもにも理解がしやすい。「近くの友達と3回ジャンケンをしましょう!」や「チームで縄跳びじゃんけん大会!!」のようにゲームに発展させることも出来ます。
冬の縄跳びシーズン、ぜひあなたも縄跳びジャンケンを取り入れてみてください。
*1:教えるシステムのこと