こんにちはー。
縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
小学校に出張指導してたころ、たまに「冷めてる子ども」に出会いました。
大人に逆らうのがカッコいいと思っているのか、反抗期なのか。縄跳びなんかダセー−と言って取り組んでくれません。どうしても小学校高学年になると、子供っぽいコトに反感をもつ子が出てくるんですよ。まぁ縄跳びなんて、低学年の子どもの遊びだと。
こんな冷めた子どもに効果的な関わり方があります。あえて「挑発」するんです。
プライドを少し傷つける
大人に反発するときは、大抵の場合「刃向かってる自分がカッコいい」と考えています。なので「課題をやれ!」とぶつかっても逆効果。むしろもっと反発して、本人たちの欲求を満たすだけです。
ここで少し視点を変えるんです。
「この技はすごく難しいんだ。」
「君たちは上手そうだけど、さすがにこの技は出来ないだろうね」
「だって、この技が出来た子どもを今まで見たこと無いから。」
なんだか、上から目線のムカつく大人ですね。ポイントはちょっとだけプライドを傷付けて揺さぶること。
冷めている子どもは内心で、俺たちは大人に刃向かうぐらいスゲー奴なんだ、と考えてます。なので他の子どもと一緒にされるとプライドを傷付けられるんです。
するとプライドを回復するために「売られたケンカ」に乗ってきます。それが「難しい技」という課題です。テメーの出した課題をクリアすれば、他の奴らと一緒じゃないだろ、と。ここまでくればシメたもの。
絶妙な課題をぶつける
挑発に乗ってきた子どもに対し、本気で難しい課題をぶつけては意味がありません。「課題をやらない」という反発をさせるスキを与えてしまいます。
大切なのは「ギリギリできそう」な感じの課題をぶつけること。五分も真剣に練習すればで出来るぐらいが丁度いいです。この課題はあえて達成させるモノを選ぶんです。子どもに「ふざけんな、やってやろうじゃん」という感情を起こさせれば十分。
ある程度練習してから「できたぞ!」とドヤ顔をしてきたら、矢継ぎ早に次の課題を投げつけます。ここで同じく「難しいから出来るか分らない(ということにしてある)」課題を出しましょう。
二回目の課題を突破してきたら、もうそこに冷めた子どもは居ません。
おわりに
きっと、冷めた子どもはエネルギーを内側で滞留させているるのだと思います。
どうやって外側に発散すればいいかわからず、大人への反発で表現してしまう。このエネルギーの流れる方向を、本人に悟られないようにちょっとだけズラす。それが「あえて挑発する」というテクニックです。
集団学習の場において空気は大切です。ときに「冷めた子ども」が空気を揺さぶり引き戻し不能になることも。
ですが「冷めた子ども」のヤル気を引きだせば、素晴らしい影響力を見せてくれます。もともと内側に持っているエネルギーは大きいですからね。なんなら、意図せず集団の中心でモチベーションを引っ張り上げる「ムードメーカー」になってくれます。
冷めた子どもに出くわして「どうしよう…」となった場合、ぜひ一度「あえて挑発」を試してみてください。