こんにちは、日本なわとびアカデミーの粕尾将一です。

以前の記事で「アジアジャンプロープチャンピオンシップ2024」(中国開催)について、選手たちの活躍を報告させてもらいました。

アジア大会では選手たちがもちろん主役なので、頑張って活躍してくれるのは非常に嬉しいですし、日本なわとびアカデミーから、そして日本代表の選手が素晴らしい結果を出したのはとても良いことだと思っています。

その一方で、今回は自分が関わった「裏方」の話も残しておこうと思います。

というのも、今回関わった裏方の業務は自分にとって初めての経験となりました。

今まではジャッジとして関わることが多かったのですが、今回はジャッジの副統括という立ち位置で、マネジメント側の人間として携わることができました。

この経験から学んだことをブログに残しておきたいと思います。

ジャッジではなく統括としての動き方

まず今回の大会に関して、自分はそもそもジャッジを育成する人員として、アジアジャンプロープ連合(AJRU)の中のテクニカルコミッティ(TC)という委員会の中で仕事をしていました。

TCというのは、アジア全域のジャッジの育成やルールの整備、また大会期間中はジャッジのマネジメントといった仕事を担う委員会です。

初めてこうした国際組織の委員会の一員として仕事をすることになったのですが、人と関わりながら組織を動かしていくというのは日本でも海外でも同じだなという点と、海外だからこその関わり方があるんだなという点を学ぶことができました。

一番大きな学びだったのは、言葉の壁がある中で「日本以上に表情や笑顔が重要である」と気づいたことです。

「笑顔」コミュニケーションの重要性

日本国内では、相手の気持ちを察する、心の内をおもんぱかるといった美学が通用します。相手が考えていることを思いやり、おもてなしとしてこちらから察してあげるという文化があります。

一方で海外の場合はそうではなく、「こちらから何を発信するか」が非常に大きな意味を持ちます。

ただ、こちらとしても言語の壁があり、向こうも英語ネイティブではないため、英語が通じ切らない部分もあります。そうした中でどのようにコミュニケーションを取っていくかを考えたとき、言語的なやり取り以上にお互いの表情がかなり重要であると実感しました。

コミュニケーションを取るために考えたこと

例えば今回のアジア大会でいうと、日本語が通じるのは日本選手団のみなのは当然として、英語が通じる人も実は意外と多くないという印象でした。

国際組織の人間は公用語としてほとんど英語が話せますが、一歩外に出て各国のジャッジや現地のボランティアスタッフとなると、英語が話せない、あるいはつたない単語しか分からないという人も少なからずいます。

そういった人たちとどうコミュニケーションを取っていくかは、大会運営を円滑に回す上で非常に重要です。

その際、自分は以下の3つの方法を試していきました:

 スマホの翻訳アプリを使う:

最低限の役には立ちましたが、その場でタイムラグが生まれたり、相手の言語に合わせて変換する手間があったりと、それぞれ話す言語が異なる中ではスマホの翻訳アプリだけでは賄えない部分がありました。

2. 英語を端的に、ゆっくり話す:

相手にとっても自分にとっても分かりやすく簡単な単語を使うのは良い方法だと思ったのですが、そもそも相手がその単語すら知らない、こちらが知っていると思っている単語すら伝わらないという事態も起こりました。

特に現地のボランティアスタッフの方は、英語に全く触れてこなかった人も一定数おり、「ハロー」「サンキュー」レベル以上の英語を知らないのも無理のないことでした。

3. 笑顔で接し、挨拶を自分から発信する:

最後にたどり着いたのがこの方法でした。

人は相手の表情を見て、どのような感情や意図があるかを受け取るものだと強く感じます。英語が通じない現地のボランティアスタッフの方には、常に笑顔で丁寧に接することを心がけました。

言葉での深い会話はできなくても、こちらから感謝を伝える「Thank you」や「謝謝」、朝会ったときの「你好」といった簡単な言葉とともに、笑顔と積極的な挨拶を届けることで、常に良好な関係性を築くことができました。

もちろん言語がしっかりと話せたらより深いコミュニケーションができるとは思いますが、逆に「言葉ができるから」といって表情や挨拶といったコミュニケーションをおろそかにしてしまうと、人と人とのつながりや組織運営はうまくいかないのではないかと強く感じています。

結果として、今回のジャッジ運営は自分なりに全力を尽くせましたし、ジャッジや国際組織からの評価も非常に高く、粕尾将一という人間をアジアのなわとび界にしっかりアピールできたと感じています。

今後も国際組織に積極的に関わりたい

今後もアジアの組織の中で関わっていく予定ですが、こうした国際組織の中で自分の名前を知ってもらいながら、なわとびというスポーツを通じて色々な場所に活躍の場を広げていくのも面白いなと思っています。

海外の大会やイベントに参加する際にも今回のつながりは活きてきますし、国際組織でのあり方や自分自身の学びを今後に活かしていきたいです。

ということで今回は、アジア大会という舞台で裏方の組織の人間としてどう人と関わっていったか、その学びをまとめました。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。