仕事の考え方

オンラインレッスンを実際に運営してわかった苦労と成功のポイント

こんにちは!

なわとびパフォーマーのまっちゃんです。2020年4月から、自分の代表をしている「一般社団法人日本なわとびアカデミー」でオンライなわとび教室というものをスタートしました。

ちょうどコロナウイルスの外出自粛、学校休校などの時期と重なったこともあり見切り発車気味にスタートさせました。

2ヶ月ほどオンライなわとび教室を続けてみて、実践の中でわかったことや気付きをメモとしてまとめておきます。

今後のアフターコロナの世界で同じようにオンラインレッスンを考えている人の参考になったら嬉しいです。

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オンラインレッスンをスタートするまでの経緯

いろんなきっかけが重なり、ある意味で最終手段としてスタートを切ったというのが本音です。その証拠に、オンラインレッスンの構想からスタートまでは本当に1週間以内という急ピッチでした。

時間軸:レッスンをスタートさせるまで

2020年3月に入り、コロナウイルスが一気に猛威をふるうようになりました。定期レッスンをしている愛知県でも感染者が急激に増え始め、日本全国に感染爆発の緊張感が広がっている時期でもありました。

なわとび教室を行っていたのは、いわゆる三密が重なるスタジオです。狭い場所に10名ほどの生徒、さらに保護者も含めると15名~20名の人間が密集します。

さらに子供たちは縄跳びをガシガシ練習している環境なので、どう考えても感染リスクが高いと言わざるを得ません。この段階で、2020年3月の定期レッスンはすべて休校にしました。

2020年4月に入り、休校措置が解除されるかも・・・という淡い期待を抱いたのもつかの間、休校の延長が発表。もうこの状態でレッスンをしないのは無理だ!という判断をして、オンラインレッスンをスタートさせることを決意しました。

開始までの流れ

オンラインレッスンをスタートさせることを決めたのが4月に入ってすぐ、実際にレッスンをローンチ(スタート)させたのは4月7日です。

実質、1週間弱でいろんな方法を検討してスタートさせたことになりますね。

いま考えても見切り発車だったかも・・・と感じることがいくつもありますが、それ以上にあのタイミングで見切り発車であってもスタートさせておいてよかった!とつくづく思います。

オンラインレッスンをスタートして大変だったこと

いざオンラインレッスンをスタートさせるとして、考えることはいくつもありました。実際にスタートさせるまでに準備したことや、大変だったことをまとめて挙げます。

レッスン配信方法

オンラインレッスンといえばZoomが有名ですよね。実際、周囲でオンラインレッスンをやっている人達の多くはZoomでやっている人がほとんどです。

Zoomとは?

Zoomは、パソコンやスマートフォンを使って、セミナーやミーティングをオンラインで開催するために開発されたアプリです。

参考: Zoomって何? 参加するには、どうすればいいの?

しかし、最終的に自分はZoomを選びませんでした。リアルタイムでやり取りのできるZoomにはいくつも良いポイントがあるんですけど、同時に欠点があると感じていたからです。

  • 人数が多くなると会議の管理が大変
  • 見ず知らずの人同士で一緒にレッスンを受けるのは抵抗がある
  • 個別対応が人数が増えるに従って手薄になる

これらの欠点を考えて、YouTubeライブ動画での配信+LINE公式アカウントでの個別フォローという形式に決めました。このやり方は今でも成功だったなぁと思っています。

リアル指導との違い

教える内容は同じであっても、リアルとオンラインでの指導の方法がガラリと違います。

リアル指導の場合は場の空気を作ることで、学習効果を高めることができます。いわゆるノセるというやつですね。レッスンの空気が学びたい、もっと上手になりたい、という雰囲気になれば自ずと子供たちは自主的に学ぶようになり、上達も早まるんです。

しかし、オンラインレッスンでは目の前に生徒がいません。

場の空気は、生徒同士や講師との関係性、その他いろいろな要素が複雑に重なって構成されています。リアルでは自然と生まれていた学びも、オンラインレッスンでは講師側が丁寧に提案していく必要があります。

オンラインレッスンで良かったこと

オンラインレッスンをスタートさせて感じた良いこともたくさんありました。その中でも特に今後の展開に関係しそうな2つのポイントを紹介します。

あらたな指導の柱になっていく

コロナの影響で習い事の形はどんどん変化してくことでしょう。うちに限らず、定期レッスンとして集団に室内でレッスンをしているジャンルの習い事は、変化が求められているんですよ。

すべてがオンラインに変化するとは思いませんが、少なからずオンラインの良さや便利さを大勢の人が再認識して、可能性を否が応でも受け入れざるを得ない状況になったんです。

リアルでの指導はもちろん続けます。でも、それ以上にオンラインレッスンでの可能性を良くも悪くも認識できたのは大きいですね。

誰でも受講・開講できる環境と空気ができた

オンラインレッスンには場所や時間の制限がありません。日本中、さらに言えば世界中のどこにいてもネット環境さえあればレッスンを受けることができるのです。

これってスゴイことであり、さらに残酷なことでもあります。

コロナでオンラインレッスンが注目される前から、技術的にはオンラインで指導をすることは可能でした。流行らなかったのは、別にリアルでよくね??と大多数の人が思っていたからです。もちろん縄のまっちゃんも含めて。

でもいざコロナで外出自粛生活が長くなり、むしろリアルよりもオンラインレッスンのほうが合理的だし安全だし、いいじゃんね!と意識が変化した。

この意識の変化こそが大きなパラダイムシフトなんです。

誰でもオンラインレッスンを受講することができる。さらに誰でもオンラインレッスンを開講することができる。この大きすぎる変化のタイミングに今まさにいるんです。

オンラインレッスンを考えている人へ

オンラインレッスンを受講する人は今後、増えることはあっても減ることはないでしょう。振り戻し的にリアル指導の希少性にも価値が出ると思いますが、時代の流れ的にはオンラインに分がありそうです。

では実際にオンラインレッスンをやってみて感じてきたことをもとに、これから新たにオンラインレッスンをやってみよう!という人に向けていくつか参考になりそうなポイントをまとめます。

本当に学びたい人から学べる

受講する側からすると、オンラインレッスンの流れはプラスです。あこがれの人や雲の上の人が、オンラインレッスンを開講していれば、全国どこにいても受講ができるんです。

さらにいえば1人の先生に縛られる必要性も薄くなり、同じジャンルで複数の先生のレッスンを掛け持ちすることだってOKです。リアル指導でやってしまうと、縄張りとかで揉めそうですけどね。

人間が移動するのは未だに大きなコストが掛かるので、オンラインレッスンを活用できる人はコストを最小限に下げて高い質の学びを得ることができます。

これが、講師側にはシビアであることは容易に想像ができますよね。

オンラインだから集客ができるとは思わない

反対に開講する側の立場でいえば、ライバルがものすごい勢いで増えることを想定しないといけません。とくに自粛期間中なんて、右を見ても左を見てもオンラインなんちゃらで動画配信してる人ばっかりです。

人間の可処分時間は、絶対量が増えても必ず限界があります。

どれだけ暇があっても、どこの誰かわからない人の体操教室なんて受けたくないし、あつ森やってたいんです。Huluで映画も見なきゃいけないし、昼間からお酒だって飲みたい。

暇だからきっと見てくれる!という幻想は、早い段階で気づいておいたほうが良いです。

走りながら考える

ネット業界ではよく「走りながら考えろ!」という表現を使います。スタートさせるアイディアが出たら、準備は60%でOK。あとは実際にプロジェクトを動かしながら修正していくほうが良い結果になる、という考え方です。

オンラインレッスンについてはこの考え方は非常に有効です。

最初のうちは手探りでやっていくのは当たり前で、徐々にサービスの質を向上させてい行きます。というのも、走り始めないと見えない景色がほとんどなんですよ。

もうちょっと準備をしてから、アイディアがまとまったら、○○ができたら・・・とやらない理由を並べている間に、結局チャンスを逃してしまいます。

開講するならキャッシュレス化は必須

オンラインレッスンで収益を上げるなら、キャッシュレス化は必須です。パワープレーで振込とか現金書留とかありますけど、激しくおすすめしませんww

キャッシュレス化にはいろんなサービスがありますが、縄のまっちゃんはSquareがおすすめです。定期レッスンでもお月謝を回収するのに活用していますが、クレジットカード決済が個人でも簡単に設定&管理が可能です。

参考:Square(スクエア)の公式ページ

オンラインレッスンのまとめ

コロナのせいで日常生活に急激な変化を強いられました。縄のまっちゃんもイベントの仕事が何個も飛んで、学校出張指導もいくつか流れてしまいました。

ただ、この変化にネガティブにばかりなっていても仕方ありません。

生物の進化は変化への対応力とも言われています。いかに変化してコロナ後の新日常に適応していくかが、今後の鍵になると信じています。

この記事がオンラインレッスンを考えている人の参考になれば嬉しいです。