アクロバットの練習を再開した。
去年の膝の怪我から半年ぐらい時間が空いちゃったけど、
目指せ、カッコいい「バク転」ってね。
けど実は、アクロバット練習には自分にとって別の理由があって、
それはもはや苦肉の策なのかもしれない。
怪我は治った。
去年の5月に手術した右膝半月板、お陰様でいい感じ。
縄跳びの演技には支障ないし痛みや違和感もない。
まだ半年しかたってないなんて、本当にウソみたいだ。
怪我をしてアクロバットの練習を中断した時、自分の中で
いつから再開するか?ってのをずーっと考えていた。
やっぱ縄跳びをするのが仕事だし、本業に支障が出ちゃダメからさ。
んで去年の12月あたまに「身体」の不安感が無くなって、
中旬から年末にかけて、気持ちの整理もできた。
アクロバットは気持ちの方が重要だからね。
怪我するのは殆どの場合はビビってる時。
最初は簡単な技から再開して、徐々にバク転、宙返りと感覚を戻す。
一発目の宙返りはスゲー怖かったなぁ。。。
なぜ、ここまでアクロバット練習にこだわるのか
数日前の記事にも、アクロバットは縄跳びの演技には入れられないって書いたばかり。
シルクドソレイユが競技力だけでアーティストを選ばない理由 – なわとび1本で何でもできるのだ
危険性の関係でディレクターからNGが出ている。
じゃ何のために練習するか。それは、
レコンになりたいからだ
このブログでは何回も登場してるレコン。
彼らは愉快でおバカな4人組。
ラヌーバの中で中心的な役割をしているキャラクター。
でもは最後のパワートラックで本領を発揮するっていうね。
「レコン」になるための条件
レコンになりたいと書いたけど、正確にはバックアップとして。
キャラクターには必ずバックアップが居て、レコンにも3人のバックアップがいる。
ショーの中心的な役割は負担が大きいから、定期的にローテーションをしているのだ
あとは怪我とか病気の場合の代役もね。
じゃ「レコン」のバックアップになるには何が必要か。
あくまで自分の意見だけど、
1.House Trompであること
2.アクロバットができること
3.キャラクターの素質があること
こんな感じかな。
まずHouse Trompってのは「大人数アクト」のアーティストって意味。
ラヌーバで言えば「ティシュー」「フライングトラピス」「パワートラック」の3つ。
じゃ、なぜHouse Trompなのかといえば、演技の柔軟性が高いからだ。
仮に縄跳びのアーティストが1人休んでしまえば、確実にソロの演技になる。選択肢はない。
けどパワートラックの場合、
上手に入れ替えて配置を組み替えれば、1-2人ぐらい減っていても何とか回せる。
同じことは「ティシュー」「フライングトラピス」にも言える。
次にアクロバットができること。
これは言わずもがな、バックアップである以上は同じ資質が求められる。
中でもアクロバットができるかどうかは重要な判断基準だ。
過去にオーディションを受けた時にも、
「タンブリング、もしくは人を上に乗せる技は出来るか?」
と聞かれた。
キャラクターの種類によってはアクロバットが出来なくてもOKだが、
レコンは最後に本領を発揮するのが面白いため、必須とのこと。
最後はもちろん、キャラクターの資質。
これはキャラクターによって違うんだけど、
レコンの場合は「クラウン」の資質が必要。
この理由もあってクラウンのオーディションにチャレンジした。
シルクドソレイユオーディションへの道のり【0章】 決めた!9月にオーディションを受ける – なわとび1本で何でもできるのだ
あとは「コレオグラファーショーケース」とか「キャバレー」とかね。
https://www.shoichikasuo.com/entry/Choreographers-Showcase-2013
Cheryl Ann & Shoichi in La Nouba Cabaret No.3 – YouTube
ここに関しては頑張ってきたと思いたい。
悪あがき、もしくはこじ付け。
条件を見ると、
自分は不利なのが痛いほどわかる
先に挙げた条件は、上に行くほど重視される。
House Tromp >>>> アクロバット ≧ キャラクター
ってな具合。
なぜなら、あくまで「バックアップ」は「バックアップ」だから。
ホンチャンの入れ替えならキャラクターをもっと重視するかもしれないけど、
バックアップである以上は、ショーへの影響が最優先。
全体として、
ソロアーティストが1人居ないより、House Trompが1人少ない方が影響が少ない。
だからショーへの影響が大きいソロアーティストは、バックアップになるのが難しい。
けどね。
なんか釈然としないわけさ。
そりゃ、この場所に来れただけでも運が良かったと思う。
でも、入ってからも何かしらを求めて向上してたいワケさ。
それが環境が邪魔してやりたいことに挑戦できないって。
なんか悔しい。
だからバク転の練習を意地で復活させた。
優先順位1位の「House Trompであること」は自分の力じゃ動かすことはできない。
縄跳びのアーティストである以上は、おそらく今後もソロアーティストのままだ。
(※)死ぬ気でサーカスアクトを練習してHouse Trompとして違う契約を貰うってのは別ね。
ならせめて「キャラクター」「アクロバット」だけでも食らいつきたい。
まだ自力で出来ることがあるうちは、
悪あがきだろうが、コジツケだろうが、
粘りたい。
考えれば、かれこれ1年以上もアクロバット練習してる。
https://www.shoichikasuo.com/entry/20120420/1334848791
https://www.shoichikasuo.com/entry/20130214/1360796426
目標は「タンブリング」で、バク転~テンポ宙~1回捻り。
まだまだ目指すレベルには到底及ばないし、
結果的にこの努力は無駄になるかもしれない。
「キャラクター」「アクロバット」の2つが揃ってもなおダメだったら、、、
そん時は潔くあきらめようと思う。
でも、まだ出来ることがあるうちは諦めない。