なわとびコラム

縄跳び競技は「小さな集団」が殴り込みをかけてくる時代になった

こんにちは!JJRA名古屋なわとび教室で講師をしています、縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。

2017年12月16日、17日に第13回全日本ロープスキッピング選手権大会が開催されました。JJRA名古屋なわとび教室からも4名の選手が出場し、さらに縄跳中毒の仲間2名が出場しました。

JJRA名古屋なわとび教室が快挙!第13回全日本ロープスキッピング選手権大会に出場しました | 名古屋なわとびスクール

大会を見ていて、これからどんどんジュニア層の競争激化が進むんだろうなぁと感じました。

[toc]

なわとび競技を1人だけで完結できる時代の終焉

これまで日本では、縄跳び競技をするなら自力で練習して出場するのが一般的でした。

自力で練習方法を探して、自力自分で演技を創って、自力で大会に申し込んで・・・誰しもがゼロから始めるのが多かったんです。

でも徐々に集団で試合に臨んでくる人達が増えました。たとえばつくばRSC、柏なわとびクラブといった縄跳び強豪クラブがまさにそうですね。

彼らは自力で練習するスタンスは変わらずとも、仲間や先輩・後輩が協力して競技力を向上させてきたのです。今でも日本のトップクラスの競技力を持ってる選手が多数在籍してるのも頷けます。

そしてさらに時間が経ち競技が成熟した現在、彼らとはまた別の勢力が続々と現れはじめました。

小・中学生の「新世代」の出現しつつある

つくばRSCや柏なわとびクラブといった大きなクラブだけでなく、各地で小さな団体やチームが生まれ始めています。

その1つがJJRA名古屋なわとび教室「縄跳中毒」であり、富士市のE-Jump Fujiであり、千葉県松戸市の松戸 縄遊ぼう会ですね。

これらの団体やチームはココ数年で動き出した新勢力。でも、既にジュニア層のトップ選手を排出してるんですよ。

どれも中心にいる人物が大のなわとび愛好家です。

愛好家の周りに本気で縄跳びを楽しむジュニアが集まれば、自然とお互いに高め合えます。そこに競技のエッセンスを伝授できれば、競技力はジワリジワリと伸びで行く。こうしてついに競技の世界に殴り込みを掛けてきた。

これからは、こうした小・中規模の集団が台頭してくる時代が訪れると思うのです。

愛好家にはもっと新勢力を作って欲しい

自分としてはもっと愛好家を中心とした小規模の組織が増えてくれたら嬉しいですね。もっともっと、違う組織で生まれたライバルが欲しいんです。

柏・つくばが強い時代は今後も続くことでしょう。しかし、別の勢力がビシバシ脅かすようでないと全体のレベルが上がりません。

ジュニア選手を教えてる身としてはライバルが増えるのは困ったことなんですが・・・(笑)

関東が中心だった競技選手が、関西にも増えました。さらに中部地方の静岡県・愛知県・三重県にも増えています。さらに今後、北海道や九州、四国、中国地方にも増えてくれることでしょう。

すでにこれら全ての地方に素晴らしい愛好家がいます。あなたのことですよ!!(縄のまっちゃんは個人名が言えますよ!)

みんなが小さな集団を作って全日本で集結する。全国大会として遠い土地の選手と交流できたら楽しいじゃないですか。

全日本大会はみんなで創るもの

なわとび競技の全日本大会はみんなで創るモノです。

選手を増やす、各地で競技を広める、小さな集団を作る。こうした小さな一歩が積み重なって2017年現在の規模の大会になっています。

そして、忘れてはいけないのが大会運営の大変さ。

自分も運営スタッフ&ジャッジとして参加していますが、裏側の準備は本当に大変です。

なにより大変なのが事前準備の人手が少ないこと。これだけの規模の大会でありながら実質運営を回しているのは10人足らずの実行委員会メンバーなんです。

競技選手を増やすことも大切です。でも同じかそれ以上に大切なのが大会を運営すること。みんなで創る大会であることはどれだけ規模が大きくなっても変わりません。

13年間も続いている伝統ある大会です。ぜひこれからも一緒に大会を創り続けていきましょう。