こんにちは!
なわとびパフォーマ―のまっちゃん(@macchan8130)です。
自分は日本中の小学校やイベントで縄跳びを教えています。最近では小学校だけでなく、地域の縄跳び大会やクラブイベントに個別に呼んで頂く機会も増えました。
学校ではない、親がいる場所で縄跳びを教えるとき「子供の気持ちを親が追い越してるなぁ」を感じることがあります。
この現象って実は根が深くて、深刻な事態を招くこともあるんです。
[toc]やる気があって上手な子ども
子供には得意不得意があります。これって実は年齢が低いほど成長段階の個人差でしかない場合が多いんですけど、親としては同級生よりも上手にできている我が子を見ればやぶさかではありません。
自信を生み出すのは周囲に認められること
自分も息子がいるのでよくわかります。
●●ちゃんはすごいね!〇〇くんは上手だね!なんて言われたら、本人よりも本心では親の方が嬉しいものです。親も笑顔になって、周りからも褒められる状況になれば、子供だってやる気に満ちてきます。
さらに上手になって得意になって、称賛される機会も増えていくことでしょう。
ただし、子ども本人が称賛を受けて嬉しいだけならまだ良い方です。親が称賛を受けている我が子を求め始めると、黄色信号です。
親の気持ちが子供を追い抜くとき
子どもは周囲の称賛や親の笑顔が嬉しいのです。
得意なことや上手なことを最初にうちは楽しそうにやっていきます。しかし「周囲の称賛を浴びている我が子像」を親が見始めると危険です。
子どもの気持ち(楽しさ)と親の気持ち(欲)
はじめは同級生や友達より少し上手だね!からスタートしたのに、少しずつ称賛を浴びることに慣れてきます。すると親に欲が出てくるんです。
もっと注目されたい、もっと形ある実績を残したいと、現実には子ども本人よりも親の欲が見え隠れしはじめるのです。
このとき、親の気持ち(欲求)が子どもの気持ち(楽しさ)を追い抜いてしまいます。
気持ちが逆転した親は急に要求を突きつける
気持ちの逆転が起きた子どもに対して、親は突如として要求を突きつけます。
(有名な)〇〇ちゃんはもっと上手なんだから!
(遠く離れた)●●くんはこんなこともできるんだよ!!
同級生や友達同士で完結していた世界から、急に広い世界に引っ張り出される。しかも見たこともない同世代のライバルを引き合いに出されて、頑張れと尻を叩かれる。
ここまで来ると末期症状に近づいています。
誰のため?なんのため?が迷走するとき
子どもが楽しさと自身に満ちた顔で、自慢気に得意を披露してくれたことを思い出してください。
いきなり広い世界に引っ張り出されて比べられ、楽しそうにしていますか?小さいうちぐらい、井の中の蛙大海を知らずでいいじゃないですか。小さい世界で大きな自信を付けてから、大海を知るのでも遅くはないと思うのです。
同じ子を持つ親としては、我が子の得意を伸ばしたい、上手なことを応援したい気持ちは痛いほど理解できます。
親は応援のつもりで時間と労力を割いているのに、あなたのお子さんはノリ気じゃない暗い顔をしていませんか?こんなときはもう一度、子どもの気持ちと親の気持ちが逆転していないかを冷静に見る必要があります。
誰のため?なんのため?が迷走した先には、
自信を失い得意が押しつぶされた、子どもの暗い顔が待っています。