こんにちはー。縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
以前、なわとびで鯉のぼりに絵を描こう!のワークショップでも訪問した「かがわ・山なみ芸術祭2016 綾川町エリア」に滞在してきました。
今回は本祭の企画として竹縄跳び作りとパフォーマンスを披露してきました。
竹縄づくりを提案した理由
企画に持ち込んだ竹縄づくりは、なわとび小助でチームメイトの生山ヒジキが栃木で発掘した企画です。
参考ページ:竹でオリジナル縄跳びを作ろう!(第7弾)|なわとび小助のブログ
竹縄づくりをぜひ香川県でも!とお願いして今回の企画に繋がりました。
縄のまっちゃんは、世界で一つのオリジナル自作縄跳びをを作ることに大きな意義を感じています。
それは道具への心。
小学校を訪問すると、校庭に放置された縄跳びや切れて捨てられたロープをたまに見かけます。縄跳びパフォーマーとして道具の大切さを伝えるのも大切な仕事だと思うのです。
道具への心は人付き合いにも通じる
道具を大切に扱い、道具に心を込めるのは日本人ならではの精神性。自分は道具の付き合い方を通じて、他者と丁寧に接する姿勢が身に付くと考えています。
上手になる人は道具にこだわれる人です。こだわれる人は道具を丁寧に扱い、素材の持つ力を最大限に発揮させることができます。
みんさんも縄跳びを買ったことありますか?100円ショップやおもちゃ屋、今でもコンビニでも手軽に手に入る道具です。手軽にできる身近な運動という良い面もありますが、実は手軽過ぎるゆえのデメリットもあると思うのです。
簡単に手に入るモノゆえ、簡単に捨てたり無くしたりしてしまう弊害があります。
竹縄はロープを通すのが面倒くさいです。手作業で長さの調整をしなければいけません。苦労して作ったものでも乱暴に扱えば壊れます。こうした竹縄を作るという工程を通じ、子ども達に道具への付き合い方を学んでもらいたいと考えました。
いまを遺す「大切にした道具」との記憶
参加させてもらった「かがわ・山なみ芸術祭2016」綾川町エリアのテーマは「いまとの対話」でした。
いまを共に過ごした道具たちは、将来にわたって記憶と思い出を刻みこむ装置ではないでしょうか。小学校で使った縄跳びを見て、苦労して練習した記憶が鮮明に蘇ります。学校のノートを見て居眠りした授業がフラッシュバックします。
いまを繋ぎ留めることはできません。過ぎ去っていく「いま」の断片を遺してくれるのは、大切に付き合った道具たちです。
大切に付き合った道具たちは、将来過ぎ去った「いま」と対話をする手助けになると思うのです。