3月末に半月板損傷をして5月11日に【半月板内側切除】の手術をした。
半月板損傷は通常、3か月で部分復帰、6か月で完全復帰らしい。(※)出典1 また半月板損傷が起こると、ギブスや手術をする、しないにかかわらず、ただちに太ももの筋肉(大腿筋)が萎縮するため、損傷を起こした後の2週間後には15%、1か月後には30~50%もの筋力低下がある。(※)出典2
一秒でも早く痛みから解放されたいのは受傷者すべての願いだろう。とりわけ、あなたが競技スポーツや激しい運動をしていたら、本当に元のように動けるのだろうかと不安な気持ちも募ると思う。
[toc]手術後の痛みはほぼゼロ、2日で日常生活に支障なし
縄のまっちゃんは手術をした後、1日で松葉杖を手放した。家の中だけでなく、外出中も松葉杖を使うことはなかった。痛みも無かったので、痛み止めも貰っただけで使うことはなかった。薬を飲んでいないので料理や運転も問題なし。全治という表現が正しいかはわからないが、5日で日常生活の全てに支障がなくなった。
(※)日常生活例:運転、家事、料理、小走り、買い物…etc
半月板の手術から1週間の術後検診で「あなたは本当に1週間なの?!」と医者が驚く。リハビリのメニューも日増しに負荷が上がり、気付くと抜糸前に「術後6~8週間のレベル」まで到達していた。周囲は回復の早さに驚いてばかりだ。
怪我をしたら、今すぐに復帰に向けた準備を!
どこかを痛めた場合、安静にして悪化を防ぐようにするだろう。でもそれじゃ不十分。ただちに復帰を見据えた準備をするのだ。ダラダラと怪我をかばっているだけでは、復帰までの時間を長くする一方だ。そこで今回は、縄のまっちゃんが周囲を驚かせた早期回復をするために行った「手術前活動」を紹介したいと思う。
復帰のための準備、いつするの?
いまでしょ!!www
1.まずは筋トレ、筋力低下を防げ!
半月板損傷は怪我をしてすぐに筋力の低下が始まる。怪我をした足を「かばう」からだ。体重を支える筋力なので、日常生活だけでも筋力低下は起きる。
そこで怪我の痛みがある程度引いたら、すぐに筋力トレーニングを始めよう。
トレーニングする筋肉は膝周りと太もも。これらは体重を支える筋肉で、受傷後すぐに萎縮が始まる。先にも書いた通り、筋力低下はあっという間に進行してしまうので、早めにやるに越したことはない。
本当は専門トレーナーに指導を仰ぐのが一番。もし難しい場合には以下のページで紹介している運動がおススメだ
(※)出典 スポーツの鉄人に聞け!
http://www.zamst.jp/tetsujin/ask/40_trainer.html
ちなみに縄のまっちゃんは以下のようなトレーニングをした。
- バイクでハムストリングを鍛え、身体を温める
- レッグエクステンション(器具)
- レッグカール(器具)
- ヒップアブダクション
- ヒップエクステンション
- スクワット
- スタンディングカーフレイズ
- サイドランジ
- フロントスクワット (※)出典 3
この中から3-4個を選んで、30分/週3日を続けた。
※主に「大臀筋」「ハムストリング」「大腿四頭筋」の筋力向上を目的としたトレーニング。
2.筋力だけじゃなく「締める」トレーニングも
先に挙げたような筋力を上げるトレーニングだけでなく、筋肉を「締める」トレーニングも行う。締めるとは力を入れて筋肉を固くすること。半月板損傷で萎縮した筋肉は、うまく力を入れられなくなる。足を伸ばしつま先を上に向け、思いっきり脚全体に力を入れてみよう。
この時、膝の内側上部のある「内側広筋」を軽く触りながら締めると良い。触りながら締めることで意識を入れやすくなり、効果が高まるのだ。
3.筋トレの後にはマッサージを
負荷を掛けると、筋肉が固くなりやすい。特に今回鍛える筋肉は大きいため、ストレッチと筋トレをセットで行うようにしよう。マッサージをして筋肉をほぐすのも効果がある。
湯船に入り暖まった状態でマッサージとストレッチをすると、一層効果が高まるのでオススメだ。また伸ばすのは主に太ももの裏側。長座体前屈の姿勢で足の裏側を伸ばしたり、伸ばした足に紐をくくって自分の方に引き寄せる方法も効果的。
4.術後はできるだけ通常の生活を貫く
いざ手術、詳しいことは他の専門ページに任せるとして、術後におすすめの過ごし方を紹介しよう。
まず最初に痛み止めはできるだけ飲まないこと。
痛みは大切な体の信号なので、痛みがある=やってはいけない動きという指標になる。また手術後に処方される薬は強いことが多いので、料理や運転などの日常生活への復帰がそれだけ遅れる。
次に身体の痛みに素直に答えるようにしよう。
痛みがあるときは無理をしてはいけない。だが痛みがないのならば積極的に進んでいこう。松葉杖も1~2週間必要だと言われるかもしれないが、自身の判断で必要がないと思えば早めに手放してしまおう。ただし歩き方も変にかばったり、痛みを押して歩くようなことは避けるように。痛みがあるなら素直に松葉杖に頼ろう。
5.膝の曲げ伸ばしは毎日
手術後は膝の曲げ伸ばしで痛みが出る。だが、少しずつ自力でも膝の曲げ伸ばしをするようにしよう。リハビリでも行うことだが、自力でも根気よく動かすように。
半月板損傷は特に曲げるときに痛みが出やすい。体育座りで膝をくっつけるようにカカトを引きつけよう。ただし無理は禁物。身体の痛みに素直に答えることを忘れずに。また曲げ伸ばし以外にも、膝のお皿を上下左右にゆっくり動かす「モビライゼーション」と呼ばれるマッサージも効果的だ。お皿の動きがよくなれば曲げ伸ばしを助ける。
ちなみに、膝の浮腫み自体も曲げ伸ばしを妨げるので浮腫み取りのソックスやバンドを常時付けておくように。浮腫みを取るのも動きを戻すために大切な作業だ。
6.抗生物質は必ず服用すること
ひとつだけ絶対に守らなければいけない。それは抗生物質を服用することだ。
医者からも痛み止めと、手術跡の感染症を防ぐ抗生物質をもらうはず。この抗生物質を飲むのを忘れると、時に感染症を起こす。内視鏡手術は見た目、傷口が小さいが膝の奥深くまで傷がつながっている。もし関節液の中に細菌が混入してしまうと、最悪の場合、関節炎を起こして人工関節という恐ろしい結果にも…。
■細菌性関節炎
進行が急速で非可逆的であるため、早期に強力な治療を開始します。まずは関節液から採取された細菌に感受性のある抗菌薬の投与を点滴で行います。次に関節切開術、内視鏡下関節腔の洗浄、滑膜切除術などを施行します。通常は術後にチューブを関節腔に留置し、持続洗浄を追加します。持続的他動運動装置などを用いて関節のリハビリテーションを術後の早期から開始します。
(※)出典 関節炎の症状・原因・治療 http://allabout.co.jp/gm/gc/393357/
まとめ
いかがでしたか?
リスクを負って大切な体にメスを入れる決断をしたからには、煩わしい痛みを一秒でも早く取り除きたいもの。あなたも手術前から術後、復帰までを見据えた積極的な準備を今すぐに始めてほしい。
(※)あくまで縄のまっちゃん個人の意見なので、専門の方の意見に従ってくださいね。
術後経過も後日報告します。
(※)出典一覧
2.江本ニーアンドスポーツクリニック http://www.ekasc.com/s_kneejoint.html#surgery
3.筋トレ種目大全集ー肉体改造・ダイエット 筋肉/筋力トレーニング http://www.kintore-daizen.sakura.ne.jp/
4.スポーツの鉄人に聞け! http://www.zamst.jp/tetsujin/ask/40_trainer.html
5.jimmy23の日記 http://d.hatena.ne.jp/jimmy23/20110810/1312974814
6.関節炎の症状・原因・治療 http://allabout.co.jp/gm/gc/393357/