なわとびパフォーマーの仕事論

ボランティアと搾取を混同してはいけない。自主性と善意の強要は搾取である。

こんにちはー。縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

高校生でパフォーマー活動を始めた時、自分はボランティアで出演していました。地域のお祭りや児童館、出演依頼を貰ったらどこでも縄跳びを跳んでました。

世の中にはいろんな場所でボランティアを募集しています。しかしここで勘違いしてはいけないのが、ボランティアと搾取を混同しちゃダメんです。

志願を強要するのは搾取である

ボランティア(英: volunteer)とは、自らの意志により参加した志願兵のこと。長じて、自主的に社会活動などに参加し、奉仕活動をする人のこと。また、奉仕活動そのものを指すこともある。

出典:ボランティア – Wikipedia

ここにもある通りボランティアは自ら志願して自主的に社会活動に参加することを意味しています。しかしボランティアを相手に強いるような状況もあるんですよね。

「パフォーマンスをしてもらえませんか?」

「すみません、ボランティアでの出演はお断りしています」

「お金で動くんですね。」

「・・・。」

「子ども達は演技を楽しみにしています。我々もあなただからお願いしたいんです。」

「・・・わかりました。」

これは作り話ですが、似たような状況で苦しんでるフリーランスの人は少なくないと思うのです。むかしお世話になったとか、古くからの友人であるとか、どうしても断れない事情もあるはず。

でも思い出してほしいのは「ボランティアは自主的に参加する」ことなんです。あくまで出演する側が、自らの意思で無料で出演させてほしいとお願いする立場。この意思を強要するのは搾取と変わりません。

どちらかが苦労するのは健全ではない

知り合いのフリーランスでも、昔からの付き合いでボランティア状態で安く買い叩かれて困っているという人が何人かいます。そりゃ気持ちには応えたいですが、正直この姿勢は人間関係を破壊してしまう。

ぜひ友人や信頼している人にこそ、きちんと仕事を願いしてください。そうすれば感謝が循環して、精一杯いい仕事をするぞ!とお互いにプラスになるんです。

もちろん人がお金だけで動くわけじゃありません。でも反対に善意だけで動ける限度もあるのです。

事情によっては自分も無償でパフォーマンスをしに行きます。しかしそれはあくまで縄のまっちゃん発信でお願いしたケース。お仕事としてではありません。

毅然と立ち向かう姿勢も必要

Crying

たしかに人にお仕事をお願いするのは安くありませんが、その分の価値を提供できるからこその値段です。

反対に仕事にボランティアを強要されるケースがあるなら、潔くお断りする勇気も必要ですね。しかもこうした依頼をする人ほど、輪をかけて無茶な依頼やお願いをしてくるもの。

仕事をするなら気持ちよく。相手にメリットを提供するからには正当な対価を頂く。人間関係や付き合いを考えて片方だけが苦しむ関係性は、決して健全ではありません。

もちろんボランティアであっても金銭ではない対価を頂いているハズ。それは互いの同意のもとでなされた活動で、一方的に対価を提示して押し付けるのとは違います。

ボランティアという言葉で巧みに搾取してくる人とは、静かに距離を取り身を守る。ときに毅然とした態度を取る心の強さも、フリーランスのパフォーマーには求められるのではないでしょうか。