なわとびパフォーマーの仕事論

「身体が資本だけど大丈夫?」という人に返したい3つの回答

こんにちはー。ロープ1本で生きている縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。

シルクドソレイユから帰国して2017年で1年目になりますが、おかげさまでなわとび1本で生きています。着実にブログ経由で問い合わせも増えて、パフォーマーとして初めてのスポンサー契約も結びました。

ただパフォーマーという仕事柄「身体が資本だからねぇ…。いつまでその仕事と思ってるの?」と忠告をしてくれる大人がいます。

2016年で自分は30歳になりました。10代、20代に比べれば体力的な衰えも感じる今日このごろです。

きっと親切でこんな質問をしてくれるのでしょう。本当に大丈夫なのか?と。でも実をいうと、本人はそこまで心配してないんですよね。

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パフォーマーだけが身体資本ではない

まず大前提としてどんな仕事の人でも身体が資本ですよ。

風邪引いたら会社にいけませんよね。怪我をしたら休まざるを得ませんよね?この点において、職業による違いはないと思うのです。

むしろパフォーマーとして身体に気を使っているので、そこらに30代より健康的ですよ。運動不足なんて言葉とは無縁ですし、体のケアや食事についても人一倍気にするようになりました。

知らずに身体を蝕まむ「不摂生」「運動不足」を考えれば、よほど健康的な生活を送れています。

周辺にある仕事の選択肢が多い

とはいえ、年齢的にパフォーマーとしてステージの第一線から退く日は遅かれ早かれ来ます。ただ意外とパフォーマーに関係する仕事って多いんですよ。

たとえば演技振付。パフォーマーとしての経験を活かして次世代に振り付けをするんです。実際、今でもなわとび競技の全日本大会に向けて数名の演技振付をしています。

他にも「音楽編集」「舞台構成」「ショー創作」など、仕事を探せばいくらでもあるもの。なにより人とは違う経験をしたことが、そのまま仕事に繋がる業界なんです。

パフォーマーの寿命はいくらでも伸ばせる!?

もう一つの考え方として、パフォーマーの寿命は本人の気持ち次第でいくらでも伸ばせるモノなんですよ。

体力を使うパフォーマンスは年齢と共に難しくなるかもしれません。でもパフォーマンスの種類は体力を使うものばかりじゃありません。

たとえば「話芸」は年齢が比較的いっても出来るジャンルですね。もちろん相応のトレーニングや訓練が必要ですが、本人の気持ちさえあればステージの第一線に立ち続けることができます。

同一ジャンルの中でも似たことがいえます。

なわとびのパフォーマンスでも「宙返り」や「◯重とび」といった技は体力が必要です。でも他にも技はたくさんありますし、なにより表現の仕方はそれこそ無限に広がっています。

技や体力だけに頼れば、年齢を気にせざるを得ません。しかし年齢重ねても、自分自身に合わせて変化する気持ちがあれば何も怖がることはないんです。

再生産ばかりの人はヤバイ

パフォーマーは必然的に変化を求められる職業です。

それは年齢と共に、そして気持ちの変化と共に変わらざるをえない時期が必ずやってくるからです。

これはパフォーマー以外にもいえることだと思うのです。10年後には多くの仕事が機会に奪われると言われています。自分のように20代でリストラされる時代が、もうスグそこに来てます。

いまある能力や肩書を使って「価値の再生産」を繰り返すだけの人って、これからヤバイと思うんですよね。

たしかにコスパは良いですけどいま生み出せるモノが無価値になったとき、なにも残らないことに気付いてないんです。

パフォーマーは「体力に頼った演技」はいずれ生み出せなくなります。

だからこそ自分は、新しい価値を生み出し「創造」し続けていくのです。