こんにちは!
なわとびパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。
小学校の出張授業やレッスンでは、学校授業と同じ45分で内容を組み立てています。もう2003年から15年以上も授業を創り続けてきて、45分の組み立て方のコツがわかってきました。
とはいえ、
最初は試行錯誤で理想と現実に悩みながら授業を作っていた時代もあります。
そこでこの記事では小学校の若手の先生や、外部講師として45分の授業を組み立てる人向けに授業の作り方のコツを紹介します。
[toc]授業づくりの前に準備すること
授業づくりの前に、準備しておく材料があります。授業の中で使う教材(ネタ)です。
教材の1つずつは10分~15分程度で完結するものが多く、目的や技能に合わせて選ぶことができます。なかには教材を自作される方もいるんですが、はじめのうちは無理をせずに、既存の教材を活用しましょう。
教材のネタはインターネットで探せばいくらでも見つかります。書籍でも教材を特集している雑誌・専門書などがたくさん出ているので、参考にしましょう。
教材はネタとしていくつもストックしておくのが良いですね。なぜなら、実際の授業でやってみたらハズレた!というのは良くあることです。
授業を受けるのは生身の子供たちです。いざやってみても、教科書どおりに動くことなんてほぼありえません。
だからこそ、
引き出しの中にいくつも教材のネタを忍ばして、目の前に対峙した子供たちに対応するのです。
45分の授業を実際に組み立てるコツ
教材のストックが増えてきたら、次は組み立てに入ります。
授業はいきなり45分で作ろうとすると破綻するので、はじめは45分を15分ずつの3つに分解し、それぞれに教材を当てはめるように構成しましょう。
- 5分 整列・準備体操
- 15分 教材①
- 15分 教材②
- 5分 整理体操・整列
- 5分 片付け・教室移動と着替え
最初と最後の部分はいつも同じなので、単元の進捗に合わせて教材の部分を入れ替えていきます。この場合は15分の長めの教材を使っていますが、30分を10分ずつの3つに分けても良いでしょう。
- 5分 整列・準備体操
- 10分 教材①
- 10分 教材②
- 10分 教材③
- 5分 整理体操・整列
- 5分 片付け・教室移動と着替え
どちらも、45分の時間を細かく分解して構成しています。もしあなたが授業構成に自信があり、ざーっと45分を把握して見通せるなら、このやり方は必要ないでしょう。
しかし、
ダラダラと続く授業ほどツマラナイものはありません。
授業で考えたい「子どもの意欲」の変化
細切りで構成がオススメなもう一つの理由は、子供の意欲の変化に対応しやすいことです。
とくに低学年は集中力が続かないため、一定の刺激だけではすぐに授業に飽きてしまいます。飽きて他のことをしている児童を叱ってばかりいる先生は、授業構成が下手です!と宣言して回っているようなもの。
子供の授業中の集中力は意欲と大きく関係します。意欲(=やってみたい!ワクワク!!)があるうちは、集中して授業に参加します。
しかし一度「ツマラナイなぁ・・・」と意欲が失われたら、引き戻さないと授業には参加してくれません。
縄のまっちゃんは、授業中の子供の意欲は以下の図のように変化すると考えています。
ここで注目したいのは意欲のピークです。子供の意欲のピークは授業スタート時点なのです!!
理由としては、授業がスタートしてスグは新しいものに触れる好奇心が高まっている状態にあります。すると自然と意欲が高まり、集中力も高くなります。
しかし時間が経つにつれて少しずつ授業に慣れていき、後半では意欲はほとんど失われていきます。この図を知っているかどうかで、授業の組み立て方が変わりますよね。
授業内の理想的な教材の当てはめ方
でも理想をいえば、授業中に意欲も集中力も低下しないでほしいですよね。
そこで重要になるのが教材です。教材を活用して目線を変化させ、子供の意欲を引き戻す方法があるのです。
上記の図にある青い曲線が理想の意欲の変化です。子供の集中力が下がってきたなぁ・・・というタイミングで、次の教材を投入して集中力と意欲を押し戻します。
教材も時間経過とともに慣れていくので、また集中力が下がったなぁと思ったら次の教材を投入。
このように、
教材投入のタイミングを集中力の低下に合わせて構成できるのが理想的です。
授業を組み立てる3つのコツ
この記事では以下の3つに絞って授業づくりのコツを紹介してきました。
- 既存の教材(ネタ)でOK。引き出しを増やそう
- 授業を15分ずつの3つに分解して構成しよう
- 子供の時間経過による意欲(集中力)の変化を考えよう
授業づくりにはコツがあります。でも授業は毎日やってきますし、常にフルスイングをしていたら先生の方が壊れてしまいます。
授業は回数を重ねながら進化していくものです。
同じ単元でも教材を変化させたり、同じ教材でもアプローチの仕方を変化させたりしながら、少しずつ進化をしてきます。
若手の先生や外部講師として子供の接する人の参考になれば嬉しいです。