子供になわとびを教えていると同じぐらいの技能でも二種類の子供に出会います。
- 「どうせ自分にはできない・・・」と初めから挑戦しない子、
- 「二重跳びがやりたい!」「もっと跳べるようになりたい!」と意欲的に取り組む子、
この2つの種類の子供の大きな違いは何でしょうか?それは「自信」があるかどうか?なんですよ。
こんにちは、なわとび伝道師のまっちゃん(@macchan8130)です。
今回はスポーツで自信を失った子ども達が、どのようにして自身を失うのか。さらに自身を取り戻すためにはどうしたらいいか?を考えたいと思います。
[toc]自信がない子ども達はどのように生まれるか?
初めから自信がない子供はいません。自信は徐々に削られ、最後には失っていくものです。
ではどのようにして自信がない子どもが生まれてしまうのでしょうか。それは本人の理想と現実のギャップです。
たとえば二重跳びを跳びたい!と思う子が、頑張って二重跳びを練習します。練習で何度か失敗をするのはいいでしょう。でも何度も何度も、何日も何週間も練習を繰り返してるのに全然二重跳びがに跳べなかったらどうですか?
きっと子供はこう考えてしまいます。さらに飛躍して、
こうして徐々に小さなきっかけの種が大きくなり、縄跳び全体からひいてはスポーツ・運動全般へ自身を失っていくのです。
自身を失った子供の特徴
スポーツや運動で自身を失った子にはいくつかの共通の特徴があります。
- 「どうせ」が口癖
- 授業中でも苦手なことが始まると動かない
- 先生の指導を妨害するような行動を取る
いずれも自信を失ってしまった子がよくやる行動です。小学校低学年や幼稚園・保育園の子は1つ目や2つ目をよく見かけます。練習をしようとしないのは、どうせできないから。。。と失った自信を蒸し返したくないからです。
さらに4年生以上の高学年になると、失った自信を直視するのが耐えきれずに行う「逃避」の行動として授業の妨害を行ったりします。
いずれも失った自信を直視したくない、なんとかその場を耐えたり逃げ出したりしたい、という気持ちの現われなのです。
自信のない子が失った自信を取り戻すためには?
自信を失ってしまう原因は適切な課題に取り組でいないことです。
とくに年齢で区切られててしまう学校の場合、早生まれなどに代表される発育・発達の個人差が低年齢ほど大きくなります。
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失敗を繰り返す課題や練習に取り組み続け、「自分にはできない!」を何度も心に打ち込まれ続ける。その結果、自信は徐々に失われていくのです。つまり反対に「自分にはできる!」を実感できる課題に取り組むことが、自信を取り戻すためのカギです。
先にあげた二重跳びの例だと、そもそも二重跳びに取り組むための基本・基礎ができていない場合がほとんどです。いきなり難しいことはできないので、1つずつ細かい課題に分け、徐々に上達していくことが大切です。
二重跳びの場合だと、
- 前とを早くとぶ
- 前とびの習熟度を上げる
- リズム感をつける
などの細かい課題があります。これらを一気に抜かして挑戦させてしまうから、自信をなくす子が生まれてしまうのです。
子どもが自信を取り戻した先にあるモノ
スポーツでは「自信」をいかに実感できるか?が本当に大切です。周囲に自慢するのは本当の自信ではありません。「自分はやればできるんだ…」という静かな熱いガッツポーズです。反対に自慢して回る子ほど実は自信がない。自信が無い不安を、他人から言葉を引き出して埋めようとしているのです。
— 粕尾将一@ なわとび伝道師 (@macchan8130) 2019年2月10日
自信とは、自らを信じられることです。やればできると自分の少し先の未来を信じられる力です。
それは自分の力を誇示して自慢をすることではありません。むしろ自身がある人は、静かにガッツポーズをするように内なる信頼を勝ち取っています。
自信を失ってしまうと、範囲が拡大していきます。最初は二重跳び、そして縄跳び、運動全般。。。ひいては他の勉強などあらゆることに自信を失ってしまうことに繋がります。
とくに小学生時代には「小さな達成感」と共に自信を持てる実体験をしてほしいものです。