こんにちはー。 縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。
シルクドソレイユ2016年日本公演の「TOTEM」がついに始まりましたね!!
友人のアーティストも出演しているので早く観に行きたいのですが…名古屋公演はもう少し先かなー。
さて、シルクドソレイユのような「舞台芸術」と「サーカス」が融合した現代サーカスのことを皆さんご存知でしょうか?
日本でシルクといえば「シルクドソレイユ」ですが、海外ではもっと沢山のカンパニーや集団がいるんです。これらが総称して「現代サーカス」と呼ばれているんです。
いま、「瀬戸内サーカスファクトリー」の田中未知子さんが日本でも現代サーカスの拠点を創ろうとを尽力しているんです。
現代サーカスは人間だけじゃできない
現代サーカスには動物が出てきません。鍛え上げられた人間の肉体を、舞台芸術として創りあげたのが現代サーカスなのです。
しかし!魅せるものは人間の肉体とはいえ、演技の全てが人間の力だけでは出来ないんです。たとえば空中ブランコ。そりゃバーの部分は人間の力で動いています。が、その周囲を支える強靭な装置が必要なのです。
出演していたラヌーバにも空中ブランコのアクトがありました。その演技中、自分はバンジージャンプのために9Fにスタンバイします。すると空中ブランコが振れる勢いで、大きなシアターがきしむんのが分かるんですよ。ネットの宙返りで上に降りる技なんて、人間一人が降りただけでシアター全体が揺れます。
つまり、それだけ大きな負荷が周囲の器具に掛かるんですよ。ただ適当にバーをぶら下げただけじゃ、あっという間に壊れて大事故になってしまいます。
器具の発展が現代サーカスの発展に直結
体操競技は器具の発展で技の難易度が格段に上がるといいます。たとえば「跳馬」*1の場合、昔はリアルに「生きた馬」を飛び越えていたんですよ!?
その後、馬に模した器具に生まれ変わり、これが現代では跳ねる器具に進化。生きた馬の頃では考えられないほど高い跳躍や高難度の技ができるようになりました。
同じことが現代サーカスにもいえます。むしろ、器具の発展により現代サーカスが発展していくと言っても過言じゃありません。
正直なところ、人間の技や動きに限界はあります。ですがこうした「鍛えられた肉体の技」と「新たなサーカス器具」が融合した時、現代サーカスはクリエイティブな発展を遂げるのです。
こんな新しい器具を創ってみた。これを使ってどんな「遊び」ができるだろうか?
現代サーカスの創造性は、こうしたアイディアと肉体の衝突で生まれるのです。
瀬戸内サーカスファクトリーが目指すもの
瀬戸内サーカスファクトリーは、日本に現代サーカスの拠点を創ろうとしてます。彼らが挙げる拠点とは大きく以下の5つ。
- 必要な器具が揃い年中「創作」できる施設を創設し(環境づくり)
- アーティストにとって刺激的な芸術交流の機会を提供し(創作や交流)
- 技術者を育て(人材育成)
- 地域の子どもたちが情操教育としてサーカスに触れ(教育)
- かつ、ビジネスとしてアーティストが活躍できるイベントの機会も増やす
※過去公演の様子
そして、これらの第一条件にあるのが「環境づくり」です。場所も器具もなければ、創作活動が出来ません。サーカスをするには大きな負荷に耐えうる特殊な環境が必要になります。
2016年3月1日から、瀬戸内サーカスファクトリーは環境づくりのための第一歩を踏み出しました。それがエアリアルアクト専用の「トラス」の創作です。
(※)田中さんがフランスで撮影されたトラスの写真
一見するとシンプルな創りですが、現代サーカスの大きな負荷に耐えうる特殊な設計。これまで日本国内でサーカス器具を創った企業は無いです。ゆえにイチから手探りで設計し、受注し、創りあげる。
このステップ全てが日本の現代サーカスの一歩になるんです。
おわりに
カナダで生まれたシルクドソレイユは、世界中の観客を魅了しています。しかしその始まりは、少数の熱い魂を持ったストリートパフォーマーの集合でした。
これと同じことが、日本の香川県から始まろうとしているんですよ。熱い魂を持った人が瀬戸内サーカスファクトリーに集まり、現代サーカスを根付かせるために歩みを始めました。
プロジェクト第一弾、トラスの創作はクラウドファンディングのFAAVOで2016年3月1日から行われています。
あなたも一緒に、日本の現代サーカスの始まりに参加してみませんか?
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*1:助走をつけて専用の台に手を付き、宙返りなどで跳び越す種目