カテゴリー: シルクドソレイユアーティストの日常

  • シルクドソレイユの日常を外部発信するアーティストの動画がスゴイ。

    シルクドソレイユの日常を外部発信するアーティストの動画がスゴイ。

    こんにちはー。
    縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    いま一部のシルクファンと内部の関係者で話題になっている動画があります。

    この動画を撮影しているのは2016年2月に日本に初上陸する「TOTEM(トーテム)」のアーティスト「Eric Hernandez」さん。シルクドソレイユでの日常を動画で紹介しています。

    ■動画:Cirque Life – YouTube

    トーテムは世界中を回るショー。なので自分のいるディズニーワールドのシルクドソレイユとは少し生活が異なりますが、同じアーティストとして「あるある!」と膝を叩くコメントがいくつもあるんです。

    またこの動画ではどうやってシルクドソレイユに抜擢されたか?も解説されていて、将来ステージを目指す人にはとても参考になるはず。

    ■動画:How I got into Cirque du Soleil – YouTube

    しっかり外部発信を意識している

    この動画のスゴイのは、非公式ページにもかかわらず公式のフェイスブックページ紹介されていること。これって今までありえなかったんです。

    シルクドソレイユも企業ですので、所々の事情が絡んできます。でもこうした部分をすっ飛ばしてでも紹介されるのは、過去に前例がありません。

    というか、これまで内部の人間でここまで本気で発信している人は居なかったんですよね。なんとなく日々のトレーニング映像をアップしたり、ちょっとだけ写真をインスタグラムに載せる程度の人ばかり。いわば身内や知り合い程度に見てもらうぐらいにしか考えてなかったんです。

    この動画はその点突き抜けていて、ガッツリ外部に目が行ってます。動画を通じてシルクドソレイユに興味を持った人も少なくないはず。こうした外部発信をきちんと意識したメディアとして、シルクドソレイユ内部のアーティストが発信をした人は前例がありません。

    気になった動画三選

    ではCirque Lifeで自分がオススメしたい動画を三つほど。

    1.Before Cirque – YouTube
    アーティストがシルクドソレイユに入る前のキャリアを紹介してます。日本人アーティストも最初に映ってますね。

    2.Q & A: Johnny Depp at Cirque du Soleil – YouTube
    ジョニー・デップがトーテムを訪問した時の様子だそうです。みんなはしゃいでますねw

    3.Cirque du Soleil Makeup Artists – YouTube
    アーティストのメイクを紹介しています。どのショーもアーティストは自力でメイクをします。

    おわりに

    f:id:shoichikasuo:20130410135758j:image:w500
    Ericさんご本人 (c)Cirque du Soleil IMAGES

    自分もシルクドソレイユの公式アカウントをフォローしてますが、ここまでリアリティある動画は見たことがありません。これは内部の人間で、しかも本人だからこそ発信できたのではないでしょうか。

    コマーシャルのようなプロの動画も素晴らしいです。

    一方テクニックは劣っても、こうした「生きた現場のリアリティ」を届けてくれる動画には、違った魅力と発見があると思うのです。

    Ericさんが出演する「トーテム」日本公演の情報

    ■トーテムの公式ページ
    ダイハツ トーテム 日本公演 <オフィシャルサイト>

    ■チケット予約はこちら
    フジテレビエンタメチケット

  • リーダー経験のない「デキる人」がチームにとってヤバイ理由

    リーダー経験のない「デキる人」がチームにとってヤバイ理由

    こんにちはー。
    縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    あなたはリーダーの経験がありますか?

    部活の部長、サークルの学年リーダー、バイトリーダー…人数に関係はありせん。なにも100人の組織をまとめた!とかじゃなくてです。

    リーダーは何かと面倒な役回りな感じがしますよね。責任がありそうだし、メンバーに気を遣うし、仕事は増えるし。でもこうしたリーダーの経験の「あり」「なし」は、近い将来大きな違いになって跳ね返ってくるんです。

    人は誰でもムラがある

    リーダー経験をしていれば、将来リーダーをするときに役立つ!!というのも一理あります。しかし、社会に出てスグの人間がそう早い段階でリーダーを任せられることはないでしょう。大抵の場合、最初は誰かの下について仕事を覚えながら「仕切られる側」になります。

    ここでリーダー経験が無いと、思惑や考えを想像しにくくなるんです。

    たとえばプロジェクトを進める会議をしているとしましょう。ここで「仕切る人がなにか煮え切らない。どこに向かうかわからない。結論が出ない。」こんな時、あなたはなにを想像するでしょうか?

    例1:この人、リーダーに向いてねー。
    例2:俺がリーダーやったほうが仕事早いし
    例3:なんでこれが分らない?処理能力が低いな

    こんなことを考えませんでしたか?

    でもこれだと、リーダーの置かれた立場への想像力が弱いです。もちろん適正はあるでしょうが、全ての人間がどの状況においても素早く判断ができるとは限らないんです。どんな能力の高い人だって、処理能力にムラはありますしね。

    自称デキる人が陥るミス

    ここで注意が必要なのが、自称デキる人。たしかに本人は能力も高いし仕事もデキるのかもしれません。

    しかし、こういう人は勝手な個人プレーに出がちです。リーダーの上司に自身のアイディアを直談判したり、自身が仕事のデキる人間だ!というアピールに余念がない。

    これは、リーダーを経験してない人が陥りやすいミス。自身の評価を上げるのも大切でしょうが、チームには役割があります。その想像力が欠け「ポジション」と「自身への評価」にこだわれば、全体にマイナスを引き起こしてしまうのです。

    リーダーの気持ちを想像できる人

    こんな時「こっちの方向に進んだらどうですか?」「これを決めたほうが良いですよ」と、何気なくフォローできるか。リーダー本人が見えていなかった問題に引き戻し、本質へ向けて背中を押せるかが大切だと思うのです。

    プロジェクトを進める時は「期日」や「全体判断」など、「広い範囲」で物事を見ることが求められます。すると、ときに見落としが発生するんです。それはチーム内の意思疎通だったり、方向性だったり、メンバーの方がよく見えているケースも多い。

    ここで「あいつは使えない!」と愚痴っているようでは何も進みません。ましてや悪い噂を立てるようなリーダーを引き釣り下ろす行為は本末転倒。たしかにリーダー自身の精進も必要でしょう。でも本質はプロジェクトを進めることですよね。

    リーダー経験のある人は、本人が迷った時に足を引っ張るのではなく、そっと背後からフォローが出来る人なのです。

    おわりに

    http://www.flickr.com/photos/65345085@N00/2491794134
    photo by anandvinay

    なんでも一人で全てができれば、組織を組む必要はありません。

    でも一人じゃできないから、チームとして仕事をするんですよね。ここで目指すべきは「みんながリーダーを狙う」じゃありません。リーダーを含めた全員が力を合わせて、目的のプリジェクトを達成する事です。

    いま携わっているとあるプロジェクトでは、幸いにもこうしたフォローが上手な人材が揃っています。あまりに的確な指摘でグサッと来ますが、しっかり目標に突き進めてくれるメンバーたちです。

    彼らにはリーダーが力を発揮できるようにフォローする「参謀力」のある。こんな人が、ゆくゆくはリーダーとして選ばれる人材になるのだと思います。

  • まじか…!?舞台上からどうしても気になってしまう「観客」4選

    まじか…!?舞台上からどうしても気になってしまう「観客」4選

    こんにちは。
    縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    ショーでは一回ずつ微妙にお客さんのリアクションが違います。「満席で凄いエネルギーだ!」という日もあれば「今回はリアクションが薄いなぁ」という日も。

    するとたまにパプニング的なリアクションをするお客さんが居るんです。今回はステージから見て「おっと…」と笑ってしまった例を紹介します。

    1.黄色い大歓声

    ディズニーワールには毎年7月-8月に大勢の「修学旅行生」が訪問します。自分の出演しているショーにも、恒例行事として数十人単位で観に来てくれる。

    修学旅行生がくると、メーーーーチャメチャ盛り上がります。さらに彼のようなイケメンが登場したら、黄色い歓声がすごすぎて音楽が聞こえないほど。

    f:id:shoichikasuo:20150703220816j:image:w500

    そこは年頃の女の子達なんでしょうね。歓声の上がり方が尋常じゃないんです。こっち向いて〜〜!!結婚して〜〜!!とか・・・演技がどうこうとか、そういう次元で生きていません。目の前に存在するイケメンに対して思いの丈をぶつけまくる事もしばしば。

    イケメンは良いですよね。ズルいです。(嫉妬)

    2.完全に寝ている

    ディズニーワールにくるお客さんは、朝から大忙しです。広いパークはいくつもあり、乗り物に買い物に一日中動き回っている人が殆どではないでしょうか。

    そこにきて、ゆったりとした座席で薄暗い中のショー幕開け。・・・たしかに眠くなるのも仕方ないですよね。

    もちろんショーを楽しんでもらえたら嬉しいのですが、暑い日差しの中を一日中歩き回っていたのを想像するとどこか微笑ましく「どうぞごゆっくり」と笑ってしまいます。

    3.デーモン閣下

    ディズニー・スプリングスには「Face paint」のできるお店があります。

    ◆参考ページ:Face Painting Prices at Downtown Disney

    子どもから大人まで頻繁にペイントをしている人を見かけます。が、たまに客席にもガッツリペイントの人が居るんです。中でも全面白のフェイスペイントだと、演出のブラックライトで浮かび上がってモノ凄い目立ちます。

    あと「光るおもちゃ」はよく目につきます。客席はショー中ほとんど暗いですからね。クルクル回って点滅するやつとか、もう面白いぐらい気になります。

    この手の目立つお客さんはバックステージで話題なるんですよ。なので目立ってアーティストにアピールしたい!という人には良い作戦かもしれません。ただ、あまり大げさにやって周囲への配慮を忘れずに・・・。

    4.犬

    過去に一度だけ「犬」を連れて入ったお客さんが居ました。介助犬や盲導犬といったお手伝いをする「犬」ではありません。普通のペットの犬です。ベビーカーに乗せられて座席に居るに気付いた時は、思わず二度見。

    しかし、公演中は大きな音や照明効果があります。ワンちゃんにとっては少し刺激が強すぎたのかも。オープニングから数分で「ワン!ワン!」と鳴き声が聞こえ始め、20分を過ぎたあたりでご退席頂いていました。

    ディズニーワールドにはペット用休憩施設もあります。ペットと一緒に旅行している人は、ぜひこちらをご利用ください。

    おわりに

    http://www.flickr.com/photos/9422878@N08/9521702805
    photo by Bill Gracey

    舞台に立っている人間からも、観客席はけっこう見えてます。ときに面白いお客さんを見て「クスっ」と笑うことも。

    ショーを見るのに決まりはありません。盛り上がりたければ盛り上がる。ツマラなければ…それなりに。ただ、ショーを創るのは舞台に立っている人間だけではありません。

    観客席と舞台が一体になる瞬間にこそ、ライブショーを見る醍醐味があります。このとき、ショーは観るモノではなく「体験する空間」になるのだと思います。

  • 無理な帳尻合わせより「また逢う日まで」的な感覚で。

    無理な帳尻合わせより「また逢う日まで」的な感覚で。

    こんにちはー。
    縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    いま2016年以降の仕事探しに向けて、いろんなことを考えています。

    つい先日は「シルホイール」というアクトに初挑戦しました。大きな輪っかの中に入って演技をするやつです。同僚のアーティストが練習をしていたので、せっかくならと混ぜてもらいました。

    この時ふと「もしかして、ある程度シルホイールが習得できれば仕事になるかも?」という想いが湧き上がりました。シルクドソレイユのショーでは結構頻繁に使われてますからね。縄跳びだけよりも可能性が拡がるかなぁなんて妄想しました。

    あれから2週間。たしかに練習は楽しかったんです。でもある考えに至ってから、もうシルホイールの練習はしていません。

    縄跳び以外は「それなり」にしかなれない

    たとえばシルホイールを習得して、どこかのショーに入ったとしましょう。そこでは日々のショーでシルホイールを披露する。これって本当に望んでいたことなのかって感じたんです。

    そりゃ縄跳びだけよりも可能性が広がります。ショーに残れる可能性もグンと高くなるでしょう。ただこれって自分がやることなのか?という疑問に答えられません。

    くわえて、自分よりシルホイールに適した人を沢山知ってるんです。日本で活躍しているパフォーマーもいます。世界中にはもっと沢山の素晴らしいパフォーマンスがあることでしょう。そこに自分がフラッと入って仕事をするのは、全体にプラスにならないのかなと。

    今から練習しても、本気でシルホイールをしている人に追いつける気がしません。「それなり」にはできるでしょう。でも結局「それなり」止まりなんです。だったら「それなり」の自分が肩肘張って仕事をするより、彼らがステージに上がって演技した方がお客さんにもショーにも良いと思うんです。

    同じことが自分の場合は「縄跳び」に言えます。数年練習しただけの人には負けません。だから「縄跳び」でパフォーマンスが求められるなら、自分が行くことに合点がいくんです。少なくとも損はさせませんよ!って。

    現実をありのまま見る

    来年の2月でQuidamが終わり、ラヌーバから2015年一杯で縄跳びが無くなる。そうなれば縄跳びアクトはシルクドソレイユから消滅します。この現実を見て「縄跳びアクトが無くなるなら、きっと新たに別の所でやるはず!!」という発想は危険。また「縄跳びがないなら別のことを!!」と無理に帳尻を合わせるのもシンドい。

    だって、先のことは誰にもわからないんです。

    予測と期待を込めていろんな準備をする。準備は悪いことじゃありません。でも、これはあくまで妄想なんだ!と心の片隅に入れておきたい。もし予測と期待が実現すればラッキー。もし「縄跳び」が完全消滅するなら、それもまたアリなのかなと。

    諦めではなく、適材適所

    こう書くと諦めに聞こえますよね。でも諦めでるんじゃなくて「妄想に振り回されないようにしよう」ということです。シルクドソレイユから縄跳びが消滅したところで、世界中から縄跳びが消えるわけじゃありません。自分の能力が消滅するわけでもない。ただ求められる場所が変わるだけです。

    「いまはシルクドソレイユで求めてませんよー。」って言われたら「そうなんですかぁー。」って別の所を探せばいい。また逢う日まで的な感じで。

    http://www.flickr.com/photos/44284392@N04/7843845860
    photo by -MRGT

    おわりに

    この世界には幅広くどんなこともできるサーカスアーティストが居ます。一時期バックアップ出来てくれたThomasがそうです。体操もできる、サーカスアクトもできる、縄跳びもできる…そんな人だっています。

    そういう人は羨ましいし、自分にもThomasにならってステージに残る可能性を上げる方法があると思います。でも自分には縄跳びがしたい。だからここで無理に帳尻を合わせる方が苦しいんだろうなと思うんです。

    求めてくれる場所と自身が求める「自分」が一致した時、人は思いっきり情熱を燃やせるのだと思います。

  • 広い会場でソロ演技をするために必要な「意識」の話

    広い会場でソロ演技をするために必要な「意識」の話

    http://www.flickr.com/photos/49503002894@N01/5540685016
    photo by Kris Krug

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    オーランドの近くにあるタンパという街にVarekaiを見に行きました。

    去年の中旬にラヌーバ休演時にオーランドに来て以来、約1年ぶり。新たにマイケル・ジャクソンのイモータルに出演していたチームの「男子新体操アクト」も加わり、まぁ日本人アーティストの多いこと!!ww 全シルクドソレイユのショー中で一番日本人が多いんじゃないかな?

    Varekaiを見たあと、うちのディレクターとこんな話を。

    たしかにバトントワリングのArisaさんは素晴らしかった。今更ながらこの違いを分析してみて、改めてソロで大きなステージに立つ時のポイントが見えた気がしました。

    シルクドソレイユの客席は広い

    シルクドソレイユは1500-2000人を収容する大きな会場で公演をします。Varekaiのようなアリーナショーだと、それこそ3000人とか5000人規模の会場もあるといいます。

    広い会場でも近くの人に迫力が伝わりやすい。だって近いんですから。でも遠く座席だと「表情」や「細かい動き」が見えづらい。これを越えて遠くまで伝えられる力。これこそソロのパフォーマンスに必要な要素です。

    シルクドソレイユではこうした「迫力」や「伝わる力」のことをエナジーと表現します。エナジーが強い、弱い、なんて感じで使います。

    では、このエナジーってどうやったら強くできるのか。Arisaさんの演技を見ていて感じたのは、外に向ける意識でした。

    意識を外側に飛ばせるか

    演技中は難易度の高い技や良い動きをするため自身に意識を入れます。でもそれだけじゃ半分。Arisaさんはもう半分の意識を外側に飛ばしていました。客席がどこにあるのか、照明はどこから当たっているか、ステージ上はどんな展開か…こうした外に向けられた意識です。

    誰かの視線を感じると思わずそっちを見てしまいますよね?これと同じで、人は見られてると感じるとこちらも見てしまう。Arisaさんはこの「視線を感じる状況」を何千人にも客席に向けて生み出していたんです。

    この点、自分はどうしても「技」や「キャラクター」といった内側に意識が向いてしまいます。また客席に意識を飛ばすにしても、特定の場所にばかり詰め寄ってしまう。すると見えやすい位置、すなわち近場の客席にしか意識が行かないんです。

    また技に集中していると「外」に向ける意識がどんどん薄くなっていく。技を間近で見れる位置なら「技」からエナジーを感じてもらえますが、遠くの客席だとそうはいきません。

    Arisaさんはステージ立っている間、常に「見られている」「動きを見せている」という意識があったのだと思います。。

    おわりに

    Arisaさんの演技から外に意識を飛ばす重要性について分析して、これは「演技の自分を俯瞰できる力」ではないかと考えました。

    ステージで演技している自分と、客席から覚めた目線で見下ろしている自分。この二面性を持つことが、外側へ意識を飛ばすための鍵なのでは?と考えています。

    「見てくれ!見てくれ!!」と衝突していくのではなく、自然と客席から意識を集めて繋がれる状況。この状況を生み出す力が、1000人を越える広い会場でソロの演技をするのに大切なのだと思います。

  • 20代でリストラされた今、将来に役立つかもと感じてる6つの経験

    20代でリストラされた今、将来に役立つかもと感じてる6つの経験

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    先週の発表以降、次に何をしようかとあれこれ考えています。シルクドソレイユのステージに残る道はあるのか、そして日本に完全帰国したら何ができるのか。

    ■関連記事:

    シルクドソレイユ「ラヌーバ」を2015年一杯で離れることになった…という報告|なわとび1本で何でもできるのだ

    今の日本はまだ正社員、契約社員という分断があります。しかし欧米式の契約雇用社会に入るのも時間の問題ではないでしょうか。そうなれば新人の20代であっても自分のようにリストラされる可能性があると思うのです。

    もちろん年齢的に若いのはメリットです。しかし今の日本の雇用形態が変わったときも、同じことが言えるでしょうか。「経験がない若者」に市場はどれだけ価値を見出してくれるでしょうか。

    今回はこれまでの5年間を振り返って、これは次に繋がるかもと感じている6つの経験を紹介します。

    1.リーダーを経験をした

    縄跳びアクトにはダブルダッチがあります。これは二年前にアクト改変計画の最終段階として構想され、現在も実際のショーでやっています。

    ■関連記事:
    ラヌーバ「なわとびアクト変革計画」 最終章 ~ラヌーバにダブルダッチを迎える~|なわとび1本で何でもできるのだ

    それ以前はソロ同士の演技だったので、二人でコミュニケーションが取れれば問題はありませんでした。しかしダブルダッチは、自分達ソリスト+三人のアーテイストが加わります。

    新しいチームメイトに一からダブルダッチを教え、演技を構成し、ディレクター提示と期限を考えながらアクトを作ります。この時、自分は「リーダー」を買って出ました。出しゃばったなぁ…と思いますが、この数ヶ月の経験はとても貴重でした。

    縄跳び大好きな仲間とチームを組むのと、仕事としてチームを組むのでは意味が違います。前者は何もせずともモチベーションを高く維持しやすい。しかし仕事の場合、こちらが積極的に歩み寄らないとモチベーションはみるみる低下していきます。

    メンバーの不平不満、チーム内のイザコザ、ショー中のミス…。勝手に出しゃばってやったとはいえ、リーダーの立場でこれらの問題に取り組めたのはとても良いチャンスでした。

    実は去年の今頃、縄跳びアクトのキャプテン*1をしないか?という打診があったんです。でもタイミング悪く膝の怪我の関係で延期になり、今回の一件で立ち消えになってしまいました。

    それでも、出しゃばりか始めたリーダーがこうして仕事として評価を受けることができたのは嬉しく、自信に繋がる経験でした。

    2.自発的にプロジェクトを進めた

    シルクドソレイユのショーで演じるのは縄跳びだけですが、その背後でいろんな取り組みをしてきました。

    たとえばクラウン・キャラクターへの挑戦。正直、ソリストの立場では勝算は見えませんでした。しかし想いをディレクターにぶつけキャバレーでチャンスをもらったり、師匠である元ラヌーバのクラウン「Balto」にクラウニングの基礎を教わったり、Orkando Balletとのコラボレーション企画でキャラクターを演じたり…。

    結果的にラヌーバ内でキャラクターになる夢は途絶えました。それでもこの経過で「人に何かをお願いすること」「教わるタイミング」「どうにもならない大人の事情」を身を持って経験できました。

    ■関連記事:
    シルクドソレイユの中で5年間追い続けた『夢』を諦めることにした|なわとび1本で何でもできるのだ

    シルクドソレイユオーディションへの道のり【最終章】 師匠の言葉が的を射すぎてる|なわとび1本で何でもできるのだ

    3.限界まで追い込む経験をした

    良くも悪くも、この職場は自分次第です。ショーで求められる演技さえできれば、それ以上も以下もありません。でも自分の性格上、一時期は日々のショーに120%の全力投球をしていました。

    結果、完璧主義に陥り自分と周囲を苦しめたり、身体がボロボロになるまで追い込んでしまうことに。ですがこの経験を通じ「ここまで行くとヤバイ」という感覚を掴みました。ここまでは踏ん張りがきくけど、こっから先は身体と心が壊れるラインを自覚できたのです。

    今後別の場所に行ったとしても、シンドい時や苦しい時は必ず来るはず。その時、無謀なやり方で最終防衛ラインを超えない。これは今のうちに知っておけて良かったなぁと感じています。

    4.自力で最後まで解決する度胸がついた

    こちらに来た当初、本当に沢山の日本人に助けてもらいました。生活の基盤を作り、ショーに専念できたのもあの当時お世話になった人達のおかげです。

    英語の喋れる日本人に助けてもらえば、英語を喋る必要はありません。日本人の間で生活をしていれば、大抵のことは助けてもらえます。でもある時、このままじゃ駄目だと気付きました。いざって時に自力で何もできないと気付いたんです。

    アメリカで嫁が出産した時も日本人に助けてもらいました。でも入院中や退院後の手続き、病院の定期検診など、自分達で切り抜け無ければいけない場面が押し寄せてきたんです。

    事故って保険会社と怒鳴られながら交渉したり、治療費請求の手違いで何度も保険会社に電話をかけたり、賃貸を自力で探して大家さんと交渉しで引っ越したり・・・。英語が堪能な人なら容易いことでも、自分達には結構なサバイバルでした。

    しかし言葉や文化の違いを言い訳に面倒くさがっていては、アメリカに来た意味がありません。失敗しても怒鳴られてもやってみよう!!そう考えられる度胸を、アメリカ生活で身に付けられたと感じています。

    5.ブログをやっていた

    ブログを通じて知り合った方、ブログを通じて知り得た知識・情報は自分の財産になっています。それは単に「文章が書く」という次元を超えて、ビジネス、考え方、人生をブログから垣間見ているんです。

    ブログをやっていなければ、他のブロガーの記事を読むこともありませんでした。しかし今は沢山のブログを購読し、面白い生き方やビジネスの取り組み方を学んでいます。

    また嬉しいことに、出世作の逆上がりの記事をきっかけに「ハフィントンポスト日本版」への転載やWEBメディアへの寄稿、書籍出版の話までいただくように。縄跳びだけをやっていたら絶対に見ることの無かった世界。ブログがその一端を見せてくれました。

    6.結婚していた

    どうしても外せません。結婚して息子が居なければ、これほど頑張れませんでした。

    家にいる時は息子と遊び、嫁と会話をします。その時間を持つことがどれだけ精神的な安定に繋がったか計り知れません。膝の手術、怪我での長期アウト、また来年の契約を失った今。これらの苦労を乗り越えられたのは結婚し家族が居たからです。

    この5年間で気持ちが折れそうになった回数は数え切れません。一人だったらもっと早くに日本に帰っていたことでしょう。しかし「家族」という想いが、折れそうな心を奮い立たせ、再び明日のステージへ向かう力を与えてくれました。

    まとめ

    ディレクターによれば、自分の能力と会社内の仕事のポジションが合致すれば、別のショーに移動できるようです。しかしラヌーバ以外で縄跳びアクトのある「Quidam」は2016年2月で終演予定。縄跳びアーテイストが移動するポジションは、事実上消滅してしまうことになります。

    近い将来、日本も自分のように20代でリストラされる人が出ることでしょう。既にその流れは始まっているのかもしれません。

    「若者は3年で仕事を辞め転職する」と言われています。しかし今後はその3年を待たずして、仕事を変えざるを得ない状況が発生するかもしれない。

    自力で生きる力は、誰しもが備えておく必要があるのではないでしょうか。

    *1:アクトに関する周辺的な仕事を解決することでディレクターとコーチをサポートする役割

  • 【レビュー】シルク・ドゥ・ソレイユ「Totem(トーテム)」

    【レビュー】シルク・ドゥ・ソレイユ「Totem(トーテム)」

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    (c)Cirque du Soleil images

    こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

    シルクドソレイユの次回作が発表されましたね。2016年2月に「Totem(トーテム)」が日本上陸します。

    実は自分達がモントリオールにいたとき、ちょうとトーテムのメンバーは入れ違いで国際本部からテントに移動したところだったんです。ライオンズデン*1も、ショーの名前すら決まっていませんでした。

    同じタイミングで公演が始まったこともあり、個人的に思い入れのあるトーテム。日本公演に先駆けていくつかオススメポイントを紹介したいと思います。

    トーテムは人類の進化を表現

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    (c)Cirque du Soleil images

    シルク・ドゥ・ソレイユのショーにはコンセプトがあります。たとえばラスベガスの「O」は水、「Ka」は双子の物語がコンセプトになっています。

    今回上陸するトーテムは「進化」をテーマにしています。最初は「カエル」や「猿」が登場し、徐々に人間に進化し最後は近未来的な人類の進化を表現します。

    ここでは「動物」→「猿」→「人間」→「サーカスアーティスト」という並びで進化を捉えています。人間の象徴としてビジネスパーソンがいて、人間がさらに進化したら芸術サーカスもできるんだよ!というメッセージを伝えているんです。

    トーテムの見どころ

    自分はこのショーの見どころは二つあると思っています。

    一つ目は「デュオトラピス」という男女二人組のアクトです。この2人はモントリオール国際サーカス学校の出身。トーテムのゲスト*2として鳴り物入りでデビューしました。また新人サーカスアーティストの登竜門とも呼ばれるCirque du mondで優勝を果たし、名実ともにサーカス界の有名ペアになりました。

    うっとりと見惚れる2人の演技は必見です。

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    (c)Cirque du Soleil images

    もう一つは「ロシアンバー」という細い棒の上でジャンプをして宙返りをするアクト。このアクト、元アレグリアのアーティストが多く移動しています。ちょうとアレグリアがアリーナショーに移行する時期と重なり、迫力ある演技をそのままトーテムに持ち込んだのです。

    ゆえに技術と実力は相当のモノ。あまりのレベルの高さに、同僚アーティストが声を上げて驚愕していました。

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    (c)Cirque du Soleil images

    日本人アーティスト

    トーテムには1名の日本人アーティストが出演しています。*3しかもこの人、トーテムのロゴになってるんですよ!

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    (c)Cirque du Soleil images

    トーテムの中央で「T」をやってるカエルが日本人アーティストです。なぜ彼がこのロゴに選ばれたかは内緒ですが、ロゴにガッツリ入ったのは日本人で初めて。未来永劫、トーテムのポスターに残ります。なんか羨ましいなぁ…。

    日本人アーティストが出演しているのはオープニングアクト。鉄棒とトランポリンを融合した演目です。シルク・ドゥ・ソレイユでは、あまりオープニングで大人数のアクトをやっているショーがありません。なので自分は、開始早々から大人数でぐわーーっと迫ってくる雰囲気が大好きです。

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    (c)Cirque du Soleil images

    トーテムの監督は日本マニア!?

    トーテムの監督はラスベガスで有名な「KA」を創作したRobert Lepage(ロベール・ルパージュ)です。KAといえばシルク・ドゥ・ソレイユでも代表的な作品の一つです。

    ロベール・ルパージュについて
    Cirque du Soleil
    Robert Lepage – Wikipedia, the free encyclopedia

    KAについて
    KÀ an Epic Show – MGM Grand in Vegas | Cirque du Soleil

    彼の特徴は「最新技術」と「日本マニア」であること。KAのステージはあまりの斬新さに世界中で話題になりましたね。そしてKAのマーシャルアーツで使用されるマットの名前。なんと日本のタタミに着想を得て造られ、その名も「TATAMI」です。

    トーテムでも彼の手腕は発揮されています。プロジェクションマッピングや反り上がるステージ、ツアーショーでここまで最新技術を取り入れたショーは今まで見たことがありません。また随所に日本の原風景を思わせる演出もあり、ロベールさんの日本好きが漏れ出ているのを感じることができます。

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    (c)Cirque du Soleil images
    ※池の中で泳ぐ鯉、竹林のようなセット。古きよき日本の風景を彷彿させます

    ちなみにロベールさん、モントリオールの自宅に五重塔を作ってしまうほどの日本マニアなんだとか…。

    まとめ

    いかがでしたか?

    こちらのページからトーテム最新情報が公開されています。個人的な思い入れがある、というのを差し引いてもオススメのショーです。

    SS席はけっこう売り切れてるので、見に行く予定の方は早めに席を確保してくださいね!

  • いつも責任を一人で負おうとする人:無意識に周囲を見下してない?

    いつも責任を一人で負おうとする人:無意識に周囲を見下してない?

    Scream to avoid suffering in silence
    Photo by Dmitry Kalinin

    先日、アーティストが舞台袖で釘を踏んで怪我をしました。

    普段ならありえない場所にメンテナンス道具が放置されており、不幸にもショー中の舞台袖で足に刺さってしまったのです。幸い大事には至りませんでしたが「釘を置き忘れた」という状況は問題です。

    しかし、ここで誰かが「私が置きました」「次から気をつけます」で片付けてしまうと本質的な問題が隠れてしまいます。安易に責任を被って幕引きをすれば再発防止になりません。

    本当の原因は、外部委託業者やメンテナンスルールという複数の問題が絡まっていました。これらを見なおさなければ再び同じミスが起こることでしょう。

    責任を被るのは美しく聞こえます。しかしこの事例のように、無思慮に責任を被ることがむしろ全体のマイナスになることがあります。

    それ、あなただけの責任?

    同じことはステージ上でも起こります。

    縄跳びのアクトはソリスト*1以外にも沢山の人が出演します。演技でミスが起きた場合、これまで自分は「ソリストが頑張る」と考えていました。

    縄跳びに一番詳しいのはソリストだし、修正をするのも自分自身が一番手っ取り早い。多少の乱れもカバーしてしまえば良いのだ、と高をくくっていたのです。

    でもこれ、実はコミュニケーションを避けていただけ。

    ミスを指摘されて気分の良い人は居ません。ときには反感を買って口論になったり、ひどい時は「私は悪くない!!」と怒鳴り散らされました。

    人に何かを伝えるのは、かくも面倒くさい。でもコミュニケーションを避ける事は相手の責任能力を認めないことです。仕事上で相手の責任能力を認めないのは、見下していることと同じと思うんです。

    責任を被り続ければ、崩壊する

    目先を見ると、コミュニケーションを避けて自力で解決する方が簡単です。自分が頑張れば良いし誰の反感も買わない。面倒くさいやり取りも必要ありません。

    でもこれが続くと、次第に自力で解決する部分が増えていくんです。何かが起きても常に自分自身に解決を求める。周囲には助けを求めす、ひとりで全てを何とかしようとする。

    この行き着く先は「これだけ頑張っているのに…」と滅入って崩壊します。全てを抱え込んで潰れてしまうパターンですね。そして抱え込まれていた仕事は暴発し、むしろ周囲に迷惑を被る結果になります。

    良いカッコせずに、ときには衝突する勇気を

    コミュニケーションには根気が必要です。言葉を選んだりタイミングを選んだりと、相手を尊重したやり取りが求められます。それでも拒絶され、弾き返されるかもしれません。でも、衝突を避けてばかりいては何も進みません。

    自分もあるアーティストと随分やり合いました。お互いに譲らず何度も口論しました。途中でコミュニケーションを諦めた時期もあります。しかも得意じゃない英語で相手の意思を汲み取るなんて、骨の折れる作業です。

    もし自分自身を騙して相手を見下し、適当に慣れ合っていれば心地よく過ごせます。でもショーは嫌われるどうこうより「良い演技」が最優先なのです。

    いまも状況は打破できていません。相手も自分を嫌がっていることでしょう。それでも衝突を避けていては前に進めません。

    まとめ

    仕事は1人で成り立ちません。いろんな人が協力して取り組んでいます。

    同僚にもしかるべき責任があります。あなたが肩代わりすれば、早く進むかもしれません。でもそれは相手を見下し、仕事を奪うことに繋がります。

    誰かを認めるとは、しかるべき責任を負ってもらう事ことなのかもしれません。

    嫌われる勇気

    嫌われる勇気

    *1:縄跳び専門で演技をするアーティスト。自分達のこと

  • 空腹はエネルギーの源である!ステージに立つ時は「空腹状態」にこだわる理由

    空腹はエネルギーの源である!ステージに立つ時は「空腹状態」にこだわる理由

    http://www.flickr.com/photos/45820496@N08/8374474752
    photo by MikaelWiman

    ショービジネスは生活時間がずれ込みます。ラヌーバは18時〜21時〜の2回公演で、17時までにシアターに入り23時に帰宅します。9-5時の仕事と間逆な感じですね。

    すると食事のタイミングが難しい。お昼は12時に食べたとして、帰宅するまでにはお腹が空きます。しかも朝起きるのも遅くなりがちなので、むしろ朝ごはんを食べるのも11時頃になってしまったり…。

    自分は15時に出勤しショーをして家に帰ります。遅い時は日付が変わることもあり、単純計算で9時間ぐらい何も食べません。

    すると必ずシアターで空腹になる。グーグーとお腹を鳴らせながらショーに出演してます。ちなみにシアターにはちゃんとカフェがあります。ご飯を食べようと思えば食べれる。

    でもわざと何も食べず空腹状態にしています。なぜなら、お腹が空いた状態こそが最高のパフォーマンスを発揮できると考えているからです。

    空腹状態であるメリット

    まず1つ目のメリットは「物理的にお腹に何もない」こと。

    縄跳びは常に身体が上下する運動なので、胃の中に物が入っているとシンドイ。水分ならまだしも、自分は固形物が胃の中にあるのが好きじゃありません。

    また、空腹状態は集中力が一番高まるんです。

    ステージ上での集中力が不可欠。これがお腹一杯だと判断が遅れたり、演技中についボーっとしたり。なぜか集中力が落ちる感じがするんです。集中力低下はミスに繋がり、演技の質を落としてしまいます。

    もう一つ、空腹状態って気が立ちやすい。これをショーで利用できるんです。

    お腹が空いてくるとイライラします。このイライラを自分はエナジーと考えていて、空腹状態で溜めたエナジーをステージでぶつけます。言葉は悪いですが、ややクレイジーな状態の方がエナジーが客席に届くのではと考えています。

    空腹すぎる危険信号は忘れない

    ただ、空腹状態も度が過ぎると逆効果。

    あるラインを超えるとガクン!と反動が来ます。まずは急激な眠気・倦怠感に襲われ、みるみる集中力の低下していく。立ってるだけでフラフラするレベルですね。

    もうここまで来たら危険信号。急いで食事をとり糖分を補給する。そして間欠的に、満腹にならない程度に食べ続けます。この症状は過去に2度やってしまい、これはやりすぎたなぁ…と今でも反省しています。

    自分は帰宅後にキチンと食べます。ただ昼ごはんと夕飯の間が9時間以上開いているだけで、摂取カロリーや栄養はごく一般的。無理な絶食や偏食は健康に悪影響があるので、絶対に止めましょう。

    空腹はコントロールして利用できる

    空腹状態は利用できます。高まった集中力は爆発的なエネルギーを発揮し頭も冴える。食欲をうまくコントロールできれば、誰でも使える武器になります。

    いつも何か食べている人は、ぜひ数時間でも「食べない」を試してみてください。ボーっとした頭が冴え、エネルギーに満ちた状態を体験できるかもしれません。

  • シルクドソレイユで出世していった人に共通する行動とは何か?

    シルクドソレイユで出世していった人に共通する行動とは何か?

    同じ職場で5年も居ると、随分と周囲の顔ぶれが変わってきました。

    先日、仲の良いアーティストが怪我を理由に引退し、シルクドソレイユのキャスティングとして次のキャリアをスタートさせました。

    また今週に入ってからも、別の友人が別の道へとステップアップするとの報告を聞きました。サーカスは入れ替わりの激しい業界ですが、目前でキャリアの階段を登っていく姿を見るとぶっちゃけ不安になります。

    5年も経って同じ仕事で良いのだろうか?
    いつまでこの場所で居るのだろうか?

    他の道へ進む仲間を後目に、キャリアという言葉を本気で考え始めました。

    同僚の約半分が違うキャリアへと進んでいる

    気になって数えてみると、5年前の約半分の同僚が違うキャリアへと進んでいました。別のショーに移動したり、クリエーション*1に参加したり、起業して全く違う業種に居たり…。

    特に自分は「ラヌーバ以外のショーに挑戦したい!」「キャラクターになりたい!」という思いが強いため、仲間がチャンスを掴んでいく様子をどこか恨めしく見ていました。

    別のキャリアに進んだ仲間達は、FaceBookでキラキラした近況を挙げている。その様子を見るたびに不安が募ります。

    キャリアの裏にあるものとは?

    チャンスを掴んだ仲間たちを思い出すと、彼らに1つの共通点がありました。それはステージ以外にも情熱を燃やす何かがあったことです。

    12年間の末にチャンスを掴んだアーティストは、別でサーカス学校を経営していました。昼間と週末はサーカスを教え、平日の夜はシルクドソレイユのステージに立つ。よほどの情熱がなければ成し得ないことでしょう。次のキャリアもこの活動が評価された事が大きな理由だったと言います。

    この記事で紹介した「将来への保険」程度の覚悟じゃ到底出来ません。

    www.shoichikasuo.com

    仲間のキャリアを眺めていると、どれも羨ましい事ばかり。でもこれって、彼らの人生の一部分を顕微鏡で見ているだけなんだって気付きました。

    最初の例に挙げたキャスティングの友人も、元はといえばステージに立つ道を絶たれたことが次のキャリアへのキッカケだったのです。彼はトレーニング中の不幸な事故で大怪我を負いました。2年間のリハビリの末に復帰したものの、ショーでの痛みが取れずにやむを得ず引退を決意したといいます。

    キャリアの裏側には膨大な地味な日々が隠れてる。キラキラ見えるは、その氷山の一角に過ぎないのです。

    キャリアをどう考えるか?

    ラヌーバには1997年の初演から出演を続けているアーティストが十数名います。40歳を超えるアーティストも増えてきました。

    彼らのキャリア選択も一つの価値です。15年以上もステージに立つことは容易ではありません。しかし自分には「ラヌーバじゃないショーに出たい!」「キャラクターになりたい!」という夢があるので、同じ場所で長く働く選択はしないでしょう。

    ここまで例に挙げた2人は、いつでも飛び出せる準備がキャリアを輝かせたのだと思います。彼らの背中を見ながら、今日もステージに立ち続けます。

    *1:シルクドソレイユではゼロからショーを創る事をこう呼ぶ

  • 『ありのままの自分』とは、振りかざすモノではなく受け入れるモノ

    『ありのままの自分』とは、振りかざすモノではなく受け入れるモノ

    先日バックアップキャラクター*1の内部オーディションがありました。

    自分はソリスト*2なのでキャラクターのバックアップにはなれません。でもオーディションそのものが素晴らしいトレーニングの機会。誰でも参加OKだったので意気揚々と参加してきました。

    オーディションを受けながら、ふと「ありのままってなんだろうなぁ…」という疑問が頭に浮かびました。アナと雪の女王でこの言葉が流行りましたが、この言葉はステージに立つ人間こそ、心に留めておく必要があると考えるようになりました。

    ありのままとは何か?

    ありのままの自分というと、人に受け入れてもらうイメージの言い回しが多いです。でも本来は自分自身が受け入れるものだと思うのです。

    自分自身ってそんな素晴らしくないですよね。見た目、性格、能力、才能、自分の全てを愛している!という人は相当なナルシストかごく限られた特殊な人でしょう。人と比べて惨めな思いになったこと、誰にでもあるはずです。

    つまり、バク転が出来ないとか、才能が無いとか、頭の回転が遅いとか、こうした短所をひっくるめて「ま、これが自分なんだよね」と受け入れる。これがありのままを受け入れた状態だと思うんです。

    反対に「自分は本気出してないだけ!」とか「チャンスがあれば!」とかはありのままを受け入れられてない。単に「たら・れば」の魔法で自分を誤魔化してるんです。ありのままの自分がみっともない、カッコ悪いことを受け入れられず、たら・ればの可能性に逃げてるだけなんですよ。

    こう考えると、ありのままを受け入れるって実にシンドイ。自分の長所・短所と正面から向き合う必要がありますからね。生きていれば、目を逸らしたい事実なんていくらでも起こりますし。

    ありのままの姿こそ個性である

    自分はキャラクターになる道を探しています。実はキャラクターも「ありのまま」がとても大切なんです。

    関連記事:
    シルクオーディションへの道のり【最終章】 目指していた舞台へ、いざ!!

    誰しもステージで緊張しない人はいません。すると人は自分を偽って場を取り繕おうとします。言い換えれば、自信ある動きで覆い隠そうとする。体操が出来る人なら体操を、ダンスをしている人ならダンスをし始める感じですね。

    どんな人もこれらの鎧を脱がない限り、ありのままの姿は見えて来ません。一流とはいえフォーム通りの動きに個性は宿らないのです。ダンサーオーディションで立てなくなるまで踊らせるのは、そのぐらい疲れないと鎧を被り続けて個性が見えないからとも言われています。

    ありのままの自分を見つけた人は、真に個性的な動きを生み出します。もはや歩くだけで誰かを判別できます。反対に受け入れられない人は、何かを持ってきて着飾ろうとします。

    あの動きがカッコいい、この動きが評判良い、その技は簡単に出来るらしい・・・こうなると摘み食いの寄せ集めにすぎません。それは、どれもこれも誰かの劣化コピー*3という悲しい状態です。

    ありのままとは、振りかざすモノではない

    たまに「ありのままの自分を受け入れてほしい!」というフレーズを耳にします。でもこれ使い方オカシイですよね。ありのままを受け入れるのは自分自身であって、人にお願いするものじゃないです。

    出来ないことを認める勇気が、ありのままの第一歩。まだまだキャラクターになれる目途は立ちませんが、これからも「ありのまま」を受け入れながら歩き続けたいと思います。

    関連記事:www.shoichikasuo.com
    www.shoichikasuo.com

    *1:アーティストが怪我や病気で欠勤した時、代役を演じるアーティスト

    *2:1-3名の少人数で演技をするアーティストの呼称

    *3:完全には真似できず、本家より劣化したモノを真似している状態

  • なぜ人は「名言」に感動しても成長できないか?

    なぜ人は「名言」に感動しても成長できないか?

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    Photo by Eric

    古今東西、名言と呼ばれるフレーズはたくさんありますよね。Mrインクレディブルやトイ・ストーリーで有名なピクサー・アニメーション・スタジオにも有名な名言がありました。

    ピクサー・アニメーション・スタジオ – Wikipedia

    「プロセスを信じよ」
    さまざまな要素が絡むクリエイティブな作業には、必ず困難や失敗がついてくるが、「プロセス」に従って進めば切り抜けられると信じても良い

    「物語が一番偉い」
    技術であれ、物品販売のチャンスであれ、何であってもストーリーの妨げになってはらならない

    出典:ピクサー流 創造するちから

    これらの名言は同社の「トイ・ストーリー2」の成功を大きく助けました。しかし同時に、これら名言には注意しなければいけない落とし穴があります。

    名言に頼りすぎる落とし穴

    人は格言や逸話が好きだが、実際の行動や意味をそれにすり替えているにすぎない

    出典:ピクサー流 創造するちから

    本質を突いた名言には力があります。短くまとめられたフレーズを聞くだけで力が湧いてくる気がする。自分も頑張ろうと意欲をかき立ててくれます。

    しかし本当に大切なのは「じわぁーー」っと心に言葉を染みこませた瞬間ではありません。言葉を受け、どのように行動するかが本来重要なのです。

    上達するには泥臭い練習や反復が必要。当然ながら名言を10000個知っても何かが上達するワケじゃありません。にも関わらず名言の魔力により、何となくデキるようになった錯覚に陥ってしまいます。

    名言とはスーツケースの取っ手である

    この状態をピクサーではスーツケースを使って表現しています。

    取っ手と本体が数本の糸でかろうじてつながっている古くて重いスーツケースがある。その取っ手は、一見、的を射た奥深い言葉のように思える「プロセスを信じよ」か「物語が一番偉い」を表し、スーツケースは、このフレーズに飲み込まれてしまったあらゆるもの──経験、深遠なる知恵、努力のすえに得られる真実──を表している。

    出典:ピクサー流 創造するちから

    スーツケースより取っ手のほうが何倍も持ち歩きやすいのだ。

    出典:ピクサー流 創造するちから

    「取っ手」をいくつぶら下げても、その後ろには何もついていなければ意味がありません。本当に必要なのはズッシリと重たいスーツケース本体。

    耳触りの良い言葉に飲み込まれ、あたかも名言を知っただけで成長し、一回り大きくなったかのように錯覚をするのです。

    名言とは取扱いに注意の劇薬である

    TwitterやFacebookが浸透し、名言が身近になりました。しかし名言は取扱い注意の劇薬に似ています。

    フレーズを目にして「いい言葉だなぁ」と感動するのは良いでしょう。しかしそれはあくまで一時的な感動に過ぎないことを忘れてはいけません。その人はどのような過程を経て名言を紡いだのでしょうか?どれだけの人生の時間を費やして到達した知恵を名言に込めているのでしょうか?

    たとえば、

    夢や目標を達成するには、1つしか方法がない。
    小さなことを積み重ねること。

    By イチロー – Wikipedia

    というフレーズがあります。これにはどのような意図が込められたのでしょうか?「そうだよなぁ、小さいことでも積み重ねれば、いずれは成功できるんだよなぁ〜。」ぐらいに考えている人は、もう少し深く掘り下げてみてください。

    イチロー選手はどれぐらいの時間を積み重ねたのか、どのようなことを積み重ねてきたのか。そしてこの名言を受け、今後のあなたの人生で何をどのように積み重ねますか?

    言葉に頼りすぎて、問題にきちんと向き合わなくなっている。
    我々は、「物語が一番偉い」と言っただけでなく、本当にそう信じてそのように行動してきたからほかと一線を画すことができた

    出典:ピクサー流 創造するちから

    フレーズに感動するだけは、ただ言葉に振り回されているだけ。一時の感動に浸っても何も変わることはありません。名言はあなたの人生に取り入れ行動してはじめて、素晴らしい成長をもたらしてくれます。

    ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

    ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

    • 作者: エド・キャットムル著,エイミー・ワラス著,石原薫訳
    • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
    • 発売日: 2014/10/03
    • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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