カテゴリー: なわとび

あなたは縄跳びを教えてもらったことがありますか?身近すぎるゆえに、誰でもできると思われがちな縄跳び。でも本当は教えるのが難しい運動なんです。

ここでは、小学校で扱う跳び方の練習方法から、競技レベルで本気で世界を目指す人まで、縄跳びの情報を網羅的に扱っています。

JJRA名古屋なわとび教室
なわとびの基本
なわとびカード
なわとびダイエット
なわとび上達法

はやぶさ
まえとび
三重とび
二重跳び
交差とび
縄跳び競技のはじめ方

指導理論
縄跳びの雑学

① まずは知っておきたい縄跳びの基本
縄の長さは?目線の作り方は?跳びやすいロープはどんなもの?

基本を知らずに練習しても、上達は限られたものになってしまいます。ここでは見落とされがちな縄跳びの基本を紹介しています。

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② なわとびカード
縄跳びが上達するためには、段階を追った練習が必要です。闇雲に練習を重ねても上達は限定亭になってしまいます。そこで「まっちゃん式なわとびカード」として、自然な上達を促すためのなわとびカードを作成しました。

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③ なわとび技の練習方法
前とびや二重跳びなど、学校で扱うなわとび練習方法を丁寧に解説しています。

早く回して、高く跳べ!!だけでは、子どもに伝わりません。きちんと段階を踏んで練習すれば、誰でも上手に跳べるようになります。

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なわとび競技のはじめ方

世界でのなわとびはスポーツとして認識されています。

どうやって演技を創るの?
どんな練習をすればい?
なわとびを習うにはどこに行けばいいの?

上記のような「なわとび競技のはじめ方」を紹介しています。

新着の記事一覧

  • 自由なだけが最善じゃない。制限があるから工夫して面白くなる。

    自由なだけが最善じゃない。制限があるから工夫して面白くなる。

    いま、個人的に注目しているダブルダッチの大会がある。

    これはダブルダッチ界初の1on1バトルイベントだという。
    映像の通り1vs1で縄の中に入り、バトル形式で勝敗を付けるのだ。

    ダブルダッチといえばチームワークで演技をする。
    もちろん息のあったチームの演技は大好きだけど、こうして「個」に着目するのは興味深い。
    World Jump Ropeに来ていたAkiが教えてくれたフリーロープってのがこれなのかな。

    チームとして上手なのはもちろん大切だけど、1人のダブルダッチマンとして何で勝負できるのか。
    個のスキルをどうやってアピールするのか。

    今後の発展が楽しみだ。

    ○○禁止の大会ってどう??

    あえて制限を付ける大会ってのは面白いと思う。
    先に例で上げた1on1バトルも例の1つ。
    制限があるとなんとかその中で頑張ろうって知恵を働かせる。

    んでもって考えたんだけど、
    たとえばアクロバット一切禁止の大会なんてどうだろうか?

    もうアクロバットと思わしきは全て禁止。
    宙返りやバク転はもちろん、ドンキーとかプッシュとか、床に腕を付けるのは全て禁止。
    トビバコは、うーん・・・ギリギリセーフか?

    ダブルダッチの重要な要素にアクロバットがあるのは凄いよく分かる。
    縄の中であんなことが出来るんだーって、いつも感動する。
    でもそれをあえてっ!!全て無くしてみたらどうだろう。
    もう「アクロバットが出来ないから勝てない」なんて言い訳は効かない。

    アクロバットが無い状況で、どうやって観客を盛り上げるだろうか?

    まず鉄板になりそうなのはスピードとか面ハリーとかかな。
    今でも殆どのトップチームは入れてるし、めちゃ盛上がる。
    あとRoyal Double Dutchの手法でロープを魅せる工夫をするのもありだよね。
    ロープと人間との動きの不思議さとかで魅せてほしい。

    他にも、縄技、音ハメ、ストーリー性、笑い・・・

    考えればいくつも面白い要素が出てきそうだ。

    単縄でも同じようなことが考えられる。
    たとえば「3重とび以上禁止!!」とかね。

    やっていいのは2重とびまでで、サイドスイングを含んでも3重とびは禁止。
    単縄の演技をする人にとって3重とび以上は想像以上に重要。
    あとアクロバットを禁止したら…何も無くなりそうだ(笑)

    どうやって2重とびまでの技で演技を構成する?
    リリースか?それともスピードステップか?
    そうしたら柳下は有利か?

    興味がある人は、やってみると新しい発見があるかも。

    制限は創造の父

    2013:365:303

    ここに挙げた例は極端だけど、あえて何かを制限して演技をするのは面白い。
    制限された中でどうやってパフォーマンス性を向上させるか、そしてどの技で拍手をもらうか。

    ここには技の熟練度魅せ方が浮き彫りになってくる。

    同じ技でどのように魅せるか、ジャンプの高さなのか、身体の向きなのか、フォルムなのか。
    ダブルダッチなんか既に多くの人が研究してるし、スグにでもアクロバット禁止大会は実施出来るんじゃないかな。

    もし開催されることになったら是非観に行きたい。

  • 縄跳びはここまで進化した!!世界で初めて「連続6重とび」を跳ぶ男が現れた。

    縄跳びはここまで進化した!!世界で初めて「連続6重とび」を跳ぶ男が現れた。

    ついに人類が縄跳びの新しい境地にたどり着いた!!

    これは縄仲間のMORIZOが6重とびを2回跳んだ映像。
    なんと幸運なことに、この現場に自分も居合わせることが出来た。

    6重とび、過去に何人も1回なら成功してきた。
    しかし2回めを跳んだのは、MORIZOが世界で初めてだ。

    2回目の壁が一番難しい

    過去、6重とびが出来た人は何人かいる。
    師匠のNORIさん、みむさん、藤沢、他にも居るんじゃないかな。
    だけど誰一人として2回目にたどり着くことが出来なかった。

    というか、
    自分も含めて誰も2回が跳べるなんて考えてなかったと思う…。

    っていうぐらい、実は1回と2回の隔たりは大きい。
    たとえば3重とびが1回できても2回目は簡単にできないのと同じ。
    それが6重ともなれば、並大抵な練習じゃムリだろう。

    現に、5重とびですら2回以上跳べる人は殆どいない。
    まして6重とびで2回目が跳べるなんて、誰もが考えもしなかったはず。
    前人未到の領域に果敢に取り組んだMORIZOの熱意には、ただただ驚かされる。

    ★★

    これは予想だが、MORIZOはあっという間に3回、4回と記録を伸ばすに違いない。
    なんなら10回ぐらいやってくれるんじゃないかな。
    なぜなら、2回目が出来ると3回目は比較的進みやすいからだ。
    あとは練習に比例して回数は伸びていくことだろう。
    MORIZOが何回まで跳べるのか、いまから楽しみだ。

    加えて、さらに未知の領域「7重とび」にも期待したい。

    地味?見えない?

    Arrow

    数年前、6重とびを通じてメディアに断続的に出演させてもらった時期があった。
    この頃にどこからとなく耳に入ってきたのが、

    「みえない」
    「地味」
    「3重以上はわからない」

    といったもの。
    これらの意見はごもっともだし、現に肉眼で見ても識別は難しい。

    だけどそれで良いと思う。
    だって、突き詰めていくことその過程が何より素晴らしいと思うし、
    技はもちろん難しくて大変、練習だって並大抵じゃない。
    たしかに見た目には伝わりにくいだろうけど、事実として縄跳びを通過させてることがスゴイ。
    なにより、誰もやろうとしなかった技に直向に取り組んでる姿勢が自分はカッコイイと思う。

    真剣に多回旋に取り組むMORIZOを、これからも心から応援したい。

  • 独学の限界は「個々に適した上達法」を見つけきれないコト。

    独学の限界は「個々に適した上達法」を見つけきれないコト。

    これまで「二重跳び」と「交差とび」の練習方法をブログを通じて紹介してきた。
    そして、これは!と感じる記事を見つけた。

    ナゼナニコミチ

    そもそも小学校低学年で人差し指を伸ばしたままグリップを持つのはムリ
    「力が入っちゃうし、気がちっちゃう」

    そう。スポーツ店のパネルは大人が書いています。

    自分は交差とびの練習方法で人差し指を伸ばすことを推奨している。
    ってことでこの記事は真っ向から反対の事を言ってるわけで。

    いい機会なので、技習得の練習方法について自分の意見を述べておこうと思う。

    薦めるのは大人。だから違う?

    前出の記事によると、スポーツ店のパネルに「人差し指を伸ばせ!」と書いてあったようだ。
    全国で声高にマウス持ちを推奨してきたのは自分なので、パネルの発言にも少なからず責任があると思う。
    そして記事主さんのお子さんによれば、人差し指を伸ばすことでむしろ逆効果だと言う。
    ちゃんとグリップを握らないと力が入らないし、気が散ってしまうのだとか。
    (※)写真にあった握り方はリモコン持ちだった

    そしてスポーツ店のパネルは「大人が書いている」ことを指摘。
    小学校低学年が人差し指を伸ばしたままで回すのば、やはり難しいだろうと結論づけている。

    結果、マウス持ちをやめたことで、無事にあやとびが出来るようになったらしい。

    え?マウス持ちダメなの?

    結論から言おう。このケースではマウス持ちは間違っていた。
    記事主さんのお子さんがあやとびを習得されたのが何よりの証拠で、目的はあくまで技を習得すること。
    マウス持ちをしないほうがやりやすく習得できた、というので認めざるをえない。

    じゃ自分の推奨する練習方法とはなんだったのか。
    大人が考えた理想論だったのだろうか?そうではなくて、
    これは一定の子どもや集団で試したら効果あったよ!!
    という話だ。

    仮にお子さんにマウス持ちが合わないと感じたとしよう。
    そうしたら、記事主さんのように色んな方法を試していただきたい。
    体つきも違うし、運動経験も違う、性格だって違う。技の習得にはいろーーーんな要因か関係する。
    場合によってはマウス持ちが合わないことだってある。
    二重跳びの予備跳躍が3回じゃないほうがやりやすい場合だってあり得る。

    じゃ練習方法って何さ

    自分が紹介している練習方法だと、ザックリ6-7割程度の子どもには効果があったと思う。
    裏を返せば決して少なくない3-4割の子どもには効果がなかったのだ。
    もちろん彼らが悪いわけでも努力が足りないわけでもない。

    単純に、彼らにとって練習方法が合わなかっただけのことだ。
    これが非常に大切なポイントで人には合う練習方法と合わない練習方法がある。

    繰り返すがそれは本人のせいでも教える大人の責任でもない。端的に言えば個性である。
    せっかく教わった練習方法なのに出来ないからうちの子はダメだ、なんて絶対に考えないでいただきたい。
    練習方法は万能ではない。まだ合うものが見つかっていないだけなのだ。

    しかもややこしいことに、実際に試すまでどの練習方法が合うかは本人を含めて誰にもわからない。
    たとえば自己流のやり方で技を習得できたのなら、もうそれでOKだ。
    別の練習方法は必要ない。その人にとって合うやり方が最も良い練習方法だ。

    だが仮に自己流が上手く合わなかったらどうしようか。
    努力が足りない、やる気が無いといっても始まらない。

    だからこそ自分は練習方法を紹介している。

    自己流の練習方法も大切な方法の1つだが、もっと別の練習方法だってある。
    仮に1つの方法がダメでも別のものを試す機会が生まれる。
    そうすればその人に合う練習方法を見つけられる可能性が高くなる。

    新しい技を習得するとは、
    ブラックボックスに語りかけて正解を見つけるある種の賭けとも言える。

    ここにコーチの仕事がある

    これまで見てきたように、技の習得はいかに合う練習方法と出会えるかに掛かっている。
    6-7割の子どもが出来る方法でも、本人にとって合わなければ何の意味もない。

    ただ誤解を生まないように付け加えるが、あくまで最低限の反復練習は必要だ。
    「1回やってダメ、じゃ次の」という姿勢では身につくものも身につかない。
    一定期間の反復練習を経てもなお練習方法が合わないと感じた時、別の方法へと移っていこう。

    ちなみに、先の例にあったように「小学校低学年」にあやとびを教える場合、おそらく自分もマウス持ちは教えない。
    なぜなら小学校低学年にとってはシッカリ握れる「リモコン持ち」の方が有効なのは自分も同意できるからだ。

    それだけじゃない。

    ジャンプのリズムはどうなのか、
    縄の長さはどうか、
    そしてこの子の課題は何なのか、

    というように、より個人的な課題へ目線を向けてる。

    そう、これがコーチの仕事だ。
    コーチはただ練習方法を列挙するだけでなく、目の前の子ども・集団の課題を見抜く。
    技術がどの段階にあるのか、次の課題は何なのか、そして解決するにはどうするか。
    反復練習をさせる必要があるのか、練習方法が合っているかを考える。

    そのために多くの練習方法を学び、理論を頭に入れ、実践で活用する。
    こればかりは知識や経験を持っている人でないと難しい。

    まとめ

    Anybody Seen My Glasses?

    今回は人差し指を伸ばす持ち方「マウス持ち」を通じて、練習方法の捉え方について紹介した。

    技習得の練習方法は目の前の子ども・集団に合うか合わないか一番重要だ。
    合う練習方法はいい練習方法だし、合わなければ良い練習方法じゃない。

    だから、どんな練習方法であろうと万能とは思わないでいただきたい。
    1つの方法を試してもダメなら、必要以上に固執せず別の練習方法を試そう。

    答えの見えないブラックボックスも数を打てば当たる。

  • ダブルダッチ次世代の必修科目!!勝ちたければ『Royalメソッド』を抑えておいた方がいい

    ダブルダッチ次世代の必修科目!!勝ちたければ『Royalメソッド』を抑えておいた方がいい

    どうしても紹介したいダブルダッチの映像がある。

    ご覧いただければロープの動きが異常なまでに美しいのがお分かり頂けると思う。
    映像越しであっても見惚れてしまうほどだ。
    滞ること無く動き続けるロープは、他のダブルダッチ映像を明らかに異なる。

    このスタイルのダブルダッチをRoyal Double Dutchと呼ぶ。
    人によって好みが分かれるスタイルかも知れない。

    だが、このスタイルの元になっている「Royalメソッド」は、
    次世代チームが大会で勝つための必修科目になると思う。

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    『Royal Double Dutch』と『Royalメソッド』

    Royal Double Dutchを提唱するのはダブルダッチ界で有名な「古賀先生」だ。
    先生は草創期からダブルダッチを支えてこられ、中でもロープ操作のマニアックさは他の追随を許さない。

    そんな古賀先生が提唱するRoyal Double Dutchとは、
    ロープの動きを極限まで魅せることを追求したスタイル
    だという。

    ダブルダッチでは一般的にジャンパーに注目があつまる。
    ダンスやアクロバット、素早いスピードステップなどがその典型だろう。

    だがRoyal Double Dutchでは、とことんまでロープの動きを魅せることにこだわる。
    そのため常にロープは美しい形を維持したまま動き続け、先生はこれを「ロープを死なせない」と表現する。
    先日のダブルダッチコンテストでU-19の世界チャンピオンになったROYAL VOGUE。
    彼らはRoyal Double Dutchを世界に轟かせた立役者だ。

    そしてRoyal Double Dutchのスタイルの元になっているのがRoyalメソッドだ。
    このメソッドを学ぶことで誰でも縄神経を高めることが出来るという。
    さらにそれを演技として構成すれば、Royal Double Dutchのスタイル演技に繋がっていくのだ。

    縄神経を高めるという哲学

    ではRoyalメソッドで高める縄神経とはなんだろうか?

    端的にいうと、
    常にロープに意識を通し、高い操作性を維持する能力
    と自分は理解している。

    当然だが、ロープは柔らかく布製のため空気抵抗もある。ゆえに操作するのが非常に難しい。
    そりゃ1本を単純に回すだけならできるだろう。だが2本を半回転違いで回したり、リズムに合わせて回したり、
    はたまた形を崩さずに速度を加減速するのは至難の業である。

    縄神経が通う前は力でロープをねじ伏せようとする。
    当然ロープが言うことを聞くワケはなくフニャフニャと無残な形を呈する。
    これが不思議なことに、縄神経が通じ始めると「ロープの重さ」を感じることが出来るようになる。
    この感覚を一般に「縄を感じる」と表現するが、縄神経を通じさせるはさらに一歩先に進み、
    どの瞬間も縄を感じる状態を逃さずに操作を続けることと捉えている。

    ではなぜそこまでして先生は縄神経とやらを薦めるのか。
    その理由は、

    縄神経が高まれば、
    「新しい技を短時間で習得できる」
    「習得した技の完成度も高まる」

    と説明している。

    加えて先生はRoyal Doueble Dutchを学んでROYAL風の演技をしてほしいとは言っていない。
    もちろん1つのスタイルとして広まってくれるのは嬉しいだろう。
    だがそれより、
    一人でも多くのダブルダッチャーに縄神経を高めてもらうことを望んでいるのだ。

    昨今のダブルダッチは上位に行くほどオリジナリティが問われ、
    同時にミスのない完成度の高い演技が求められる。
    どんなに目新しい動きでもミスをしてしまえば意味が無い。

    つまり縄神経を高めることは、
    演技の屋台骨を支え、新アイディアの実現性を高める働きがある。

    それは安心感

    こっからは自分の意見。

    ダブルダッチは派手な動きに注目が集まりやすい。
    だが、演技とはロープも人も、ステージに存在する全てによって構成される。
    中でもロープも大切な構成要素の1つだ。

    せっかくいい動きをしてるのにロープがフニャフニャだったらどうだろう?絡まってたらどうか?

    …引っかからない?大丈夫??

    ミスをしなくても観客はロープの不安定さを敏感に察知する。
    一度気になると、ロープの不安定さに気が行ってしまいパフォーマンスが入ってこない。

    一方で縄神経が高いチームの演技。
    不意に「縄を通している」ことを忘れさせるほど、ロープの動きが淀みがなく美しい。
    縄神経の高さというズッシリとした屋台骨がパフォーマンス『そのもの』に集中させてくれる。

    ★★

    これまでもダブルダッチの基礎練習は存在したが、
    古賀先生の提唱するRoyalメソッドは、より実践に則したダブルダッチの基礎だと思う。
    ここには実践でスグにでも活用できるノウハウや縄神経を高めるための旨味エキスが凝縮されている。
    過去、これほどにロープ操作の技術を高めるための具体的な練習方を考えた人が居ただろうか。

    以前の記事でも触れたが、スポーツにはフォームとか型と呼ばれる「基礎」がある。
    もちろん基礎を身につけたからといって試合に勝てるわけじゃない。
    だが、すべからくトップの選手は「基礎」を身につけている。

    Royalメソッドはきっと次世代ダブルダッチの必修科目になる。
    なぜならそれが上達するのに一番効率的だし、引いては勝てるチームへの近道だから。

    ★★★★
    先生のYoutubeにはさらに多くのRoyalメソッドの動画が紹介されています。
    他の動画も参考になるものばかりです。
    先生のチャンネルはこちらから↓↓↓

    古賀先生のYouTubeチャンネル

  • 日本人の知らない、いま世界で一番注目されてる縄跳びパフォーマンスチーム

    まずは、この動画を見て頂きたい。
    縄跳び界ではほとんど知られていないチームの演技だ。

    彼らは今何かと話題になっているウクライナのサーカス学校出身のアーティスト。公式ページは見つけられなかったけど、YouTubeのページによると2010年に学校を卒業して活動をしているという。動画は2011年のものなので、当時で縄跳び歴で1-2年ってとこだろうか。

    この動画は彼らが世界的に権威のあるフランスのショー番組に出演した時のもの。

    Le plus grand cabaret du monde

    Le Plus Grand Cabaret Du Monde – Le Site Officiel(※フランス語)
    Le plus grand cabaret du monde – Wikipedia, the free encyclopedia(※英語)

    どのぐらい有名かって言うと我らがAnthony Gattoも出演したレベル。

    Anthony Gatto

    アンソニー・ガット – Wikipedia
    Anthony Gatto | Corporate Entertainment | Corporation Performer | Variety Entertainment | Television

    さて、この演技を見てみなさんはどのような感想をお持ちだろうか?
    とくに単なわ’s、ダブルダッチャーのみなさんはどうお思いだろうか?

    参考までに2011年のダブルダッチコンテストで優勝したCracker Jackの演技を。

    正直に言おう。
    自分はCracker Jackの演技のほうが好きだ。ダブルダッチの技術には雲泥の差があるし、単縄については少し上手な一般の小学生レベルじゃないだろうか。2重とびとハヤブサ、交差2重、少しだけチャイニーズホイールで難しい動きがあったけど、決して世界レベルとはいえない。なんだこれ?!と憤りすら覚える。

    しかしこれが世界の認める縄跳びパフォーマーの現実だ。彼らは2014年現在も、ほぼ同じ演技で世界中のサーカスやショーに出演を続けている。

    ではなぜ、彼らはここまで世界に認められたのだろうか。

    まず第一に感じたのは、世間での縄跳びパフォーマンスの認知度がまだまだ低いということ。ウクライナの彼らの演技は確かにノーミスだし、盛り上がる要素を上手に盛り込んでいる。しかしもっと盛り上がるであろうパフォーマンスを自分は数えきれないぐらい知っている。日本のダブルダッチはもちろん、アメリカスタイルのアクロバット満載演技、台湾の一糸乱れぬ長縄演技…挙げればキリがない。

    しかし残念なことに、これらの演技は世界で殆ど認知されていない。Run-d-Crewやカプリオールのように世間の注目を浴びたチームも居るが、ホンの一握り。世界のエンターテイメント界にはほとんど、縄跳び演技の良さは知られていない。

    もう一つ考えるべきは、縄跳び業界の閉じたコミュニティだ。
    縄跳びパフォーマンスをするとして、果たしてどこでやるだろうか?学園祭?大会?地域のお祭?たしかに人前で演技を披露する機会なんてそうは無いと思うが、このような「身内」の集まる場所で披露いていても、世間様には広がらない。もっとアウェー戦に打って出ないと世間に知ってもらえないのだ。

    伝説のダブルダッチチームRun-d-Crewにまつわるこんな話がある。
    彼らがアマチュアナイトで優勝した後、とあるアメリカの街で捕まえた見ず知らずのタクシーの運転手に「Run-d-Crewってダンスチームを知ってるか?いま俺のイチオシのチームだから絶対見た方がいいぞ!!」と語られたという。もちろん運転手はそこに本人が乗っているとは夢にも思わなかっただろう。これが世間に知られているということだ。Run-d-Crew以降、こうして世間・世界に知られる縄跳びパフォーマーはどれだけいるだろうか?

    日本だけじゃなく、もっと広い世界での活躍を

    少し前に男子新体操チームが「Michael Jackson」のショーに出演しているのが話題になった。
    ここだけの話、彼らも世間に知れないまま高いクオリティの演技をしていた集団だった。そんなある時、他のショーに出演している日本人アーティストが男子新体操のことをディレクターに紹介したいところ、演技の美しさとシンクロ具合に驚き、あれよあれよという間にショーに抜擢されたという。知られてないだけ、というのは本当に残酷だ。

    同じことが縄跳び界にも言える。知られていないだけで、世界レベルのパフォーマンスをする集団は数多くいる。つい最近シルク・ドゥ・ソレイユに出演したカプリオール、そして先に上げたRun-d-Crew。彼らだけでなく、もっともっと世界に飛び出して行く人が増えてほしい。というか絶対に世界でもウケるはず。もちろん先の2チームは伝説的とも言える実力派だけど、日本の縄跳びパフォーマーの中にはもっと沢山、世界で戦える人がいるはずだ。これだけエンターテイメント性の高い演技をするのに本当に勿体無い。

    素人が1-2年やった程度で世界の注目を浴びるなんて、どうしても納得できない。
    最初に上げたウクライナのチームのような人達が手も足も出ないぐらい、縄跳びパフォーマンスの底力とレベルの高さを世界に知らしめたい。

  • 初めて人前でパフォーマンスする時にあなたを助ける「技力」という概念

    初めて人前でパフォーマンスする時にあなたを助ける「技力」という概念

    人前で演技をして拍手をもらうのは快感だ。

    何百回何千回とステージを繰り返しても、この喜びは変わらない。
    こうして毎日ステージに立っていても、拍手の有り無しでテンションが大きく変わる。

    clapping kid

    もちろん拍手をもらえれば演技だとはは限らない。
    しっとりと染み入る演技もあるだろう。

    だが基準として観客の拍手・反応は誰しもが気にするはず。

    ではどうすれば拍手をもらえる演技になるか。
    今回は「技力」という考え方から、
    パフォーマンス入門者でも拍手が起こる演技の作り方について紹介したいと思う。

    技力とは?

    まず最初に言葉の定義をしておこう。

    技力(わざりょく)

    技ないしは、ひとまとまりの動きが潜在的に持っている拍手を生む力

    これまた造語なので、他とは意味とは違うかもしれない。

    例を上げるなら間違いなく「おしりとび」だ。
    いかなる縄跳び技よりもダントツに技力が高い。

    あまり大きな声では言えないが、おしりとびはスゲー簡単。
    早く跳ぶとか2重にするとかは難しいが、普通に跳ぶだけなら小学生でもできる。

    それでもおしりとびは驚くほど盛り上がる。

    さて、このような技力の高い技には大きく2つの特徴がある。

    1.人を選ばない
    → 誰がやってもけっこう盛り上がる

    2.成功さえすれば、熟練度を問わない
    → 習得して数日も10年も同じ

    他にも具体には以下の技は技力が高い。

    リリース
    トラベラー
    ダブルダッチのスピード

    パフォーマンス入門には必須

    上記で具体的に挙げた技は、ちゃんと練習すれば数ヶ月で習得できる。
    それこそ小学生だって出来る技。

    だからこそパフォーマンス入門の人はぜひ、
    これらの技力の高い技をパフォーマンスに取り入れてほしい。

    成功さえすれば、しっかり拍手がももらえる。
    しかも積み重ねっていうほどに練習量も要らない。
    ちゃんと取り組めば出来る「規定演技」みたいなもんだ。

    技力の高い技をしっかり成功させれば、
    入門段階でもちゃんと盛り上がる演技になる。

    技力の高い技の見つけ方

    さて、ではどうやって技力の高い技や動きを見つけるか。

    それにはもちろん、先輩たちの動画が参考になる。
    彼らも同じく先人の演技を見てエッセンスを頂きながら演技を作っている。
    この系譜を受け継ぐのが一番手っ取り早い。

    この時、1つのチームや1人の選手だけを見ていてはダメだ。
    見つけうる限りの動画を探そう。
    よく大会で上位入賞しているチームを見がちだが、トップのチームは入門編の参考としてはあまり適さない。
    なぜならトップの演技は完成されすぎているから。
    むしろ各予選大会や、ストリートの演技のほうが良い。
    学園祭の演技はとくに一般向けになっていて参考になる。

    そして、集めた演技の共通点を探す。

    どの選手もやっている技はなんだろうか、
    どのチームにも共通する動きはどんなものか、
    どのタイミングで観客の反応・拍手が返ってきているか。

    美味しそうな箇所をツマミ食いさせてもらおう。

    まとめ

    パフォーマンス入門の段階でゼロから演技を創るのはハードルが高い。
    適当に技をつなげただけでは、せっかくの演技が盛り上がらない。

    もちろん好みの技やこだわりたい動きがあるなら是非入れよう。
    技力の高い技はあくまで、盛り上がりやすい要素としてオイシイという話だ。

    しかし、いつまでも入門に留まっているのも考えもの。
    技力が高い技は誰がやっても同じく盛り上がる、というのを忘れてはいけない。

    技力だけに頼らない演技については、また次回。

  • 俺の考える技術論 「タテ」と「ヨコ」の技術

    俺の考える技術論 「タテ」と「ヨコ」の技術

    今回は技術のお話。

    少し前にアイディアvs技術っていう構図で波紋を呼んだ記事を書いた。

    技術とは「媚売り」の「クソくらえ」である – なわとび1本で何でもできるのだ

    少々過激なこの記事にもいくつか意見が寄せられて、
    自分も新しい発見があったり。

    そこでいい機会なので、技術について体系立ててまとめてみることにした。
    頭の中では明確にまとまってるけど、これがまた文字に表すと結構な分量…。
    ってことで小分けに記事にしようと思う。

    初の今回は「技術の伸ばす方向」について書いてみたいと思う。

    まずは技術の説明をwikiさんから引用。

    創作活動等において技・技術を屈指して用いるさまざまな手法を技法(ぎほう)という。技術を用いる能力は技能(ぎのう)と呼ぶこともある。希少価値のある高度な技能は一般に高く評価され、保護の対象となる。

    技と術

    技と術(すべ・じゅつ)は人の能力・機能・動きを表す概念である。技は特定の目的を持ち、その目的を果たすための手段・手法であるが、これを体系的にまとめたものを術という。

    技術 – Wikipedia

    まぁ小難しい…。
    ようは何かしら目的を持って行う動き、たとえば空中で2回縄を回すとか、に必要な手段ってとこかな。

    んで、いつも自分が技術練習するときに考えてるのがコレ。

    ①タテ方向の技術
    ②ヨコ方向の技術

    タテってのは上下方向。
    言い換えれば技そのもので、2重とびだのドンキーだのって名前がついてることが多い。

    ヨコってのは振れ幅。「技+α」の負荷を表す。
    たとえばダブルダッチでスピードを跳ぶとき、基本はターナーを見る。
    でもそれを敢えて客席の方を見るとなれば、技だけじゃない何かしらの技術が必要になる。
    言い換えれば熟練度だったり応用だったりするのかな。
    これがヨコ方向。

    タテ?ヨコ?

    タテ方向の技術は、何種類技ができるかが指標になる。
    2重とびだけができる人よりも、
    3重跳びやハヤブサができる人のほうがタテ方向の技術が高いことになる。
    単なわだとより回旋数が増えて、交差が複雑になって…。

    宙返りだと「ひねりなし」「半分捻り」「1回捻り」みたいな。

    これに対してヨコ方向の技術は、見た目には同じ技。
    例えばどちらも2重とびができるとして、
    片方の人はまえとび3回からリズムを付けて入ればできるのに対し、
    もう片方の人はいきなりできるし、跳びながら場所移動もできる、みたいな。

    この場合は後者がヨコ方向の技術が高いことになる。
    別の表現だと熟練度が高いとも言えるけど、ただ上手なだけじゃない。
    環境を変えてもできるっていう要素が加わるのだ。

    まぁ技によっては明確にタテとヨコを区別できないこともあるけどね。

    意識負荷という考え方

    この意識負荷というのは自分が勝手に作った造語。
    砕けた表現をすれば頑張ってる度数

    もしかしたら別の意味で学術論文に定義されてるかもしれないので、ここでは以下の意味として定義。

    技をするときに、どのぐらい意識が必要かの指標。

    たとえばバク転をするとする。

    バク転を習得したばかりの人が、恐る恐るマットに向かって行う。
    腕の振り方はこうで、膝を前に出さないように気をつけて、手首を内側に向けて…。
    失敗しないかなという恐怖も重なり、いろーーーんなことを頭を駆け巡る。

    一方でバク転歴数年の体操選手。
    彼らはバク転をするときに腕の振り方だの膝だのってイチイチ意識してるだろうか?
    もちろんそんなことなくて、彼らはすべてひとまとまりの動きとして、ヒョイとやれば出来てしまう。
    細かい身体の動きや意識を、ほぼ無意識に近い状態でこなしてしまう。
    これを自動化された状態と呼ぶ。

    日常動作だと歩く動作は自動化されている。
    凸凹のある床も歩ける。階段も登れる。
    さらに歩行動作上級者の我々は、
    スマホでゲームをしながらエスカレーターを登ることだってできる。

    さて、バク転に話を戻そう。

    先の初心者と体操選手を比べた時に、前者の初心者は意識負荷が大きくて、後者は意識負荷が小さい。

    ★★

    自分は人が動いている間に意識できる総量が決まっていると考えている。
    先の例のバク転初心者は、バク転そのものをすることに意識の大半を使っている。
    ミスるかもしれないし、怪我するかもしれない。
    つまり技自体に必死なのだ。

    一方の体操選手は、バク転そのものには多くの意識を入れていない。
    最低限の意識でバク転自体は達成できてしまう。

    ここには意識の余裕がある。

    意識の余裕があると別の箇所に意識を使うことができる。
    バク転だったら膝を閉じることやラインに意識を回せる。
    もし次に宙返りへ繋げるのであればバク転中にも関わらず宙返りへ意識を入れることができるだろう。

    同じことが縄跳びにも言える。

    技そのものに大きな意識負荷がなければ、別の箇所に意識を回せる。
    客席に向かって顔を上げることもできるだろうし、
    身体の姿勢を変化させることもできる。
    スピードやリズムを変化させることもできるようになるだろう。

    まとめ

    Dance-0117 Orton

    今回は技術を伸ばす方向についてまとめてみた。
    自分が何気なく発言する技術にも「タテ」「ヨコ」がある。
    この2つをごちゃ混ぜに話を進めるから、誤解を招くってこともあるわけで。

    タテ方向の技術を伸ばすのは大切だ。
    単純に種類が増えればそれだけ演技の幅が広がる。
    技を修得する楽しみもある。

    しかし自分が大切にしたいのはヨコ方向の技術である。
    意識負荷を低く抑えることができれば余計なことを入れ込む隙間ができるから。

    ではでは、また次回。

  • 学生は、目立たなければ勝てないジレンマに押し潰されている

    ふとした些細なツイート、リツイートがなぜか波紋を呼んでしまった。

    波紋を広げている話題は「アイディア」vs「技術」。
    自分はこれまでにも基礎力やら技術力の大切さをこのブログを通じて主張してきたけど、
    まっこうから反対する意見が散見される。

    ひょっとしてこれが、新しい風というヤツだろうか。

    他人の取る手段に明らかな問題があると感じるときは目指す目的が異なる事を疑った方がよい – 太陽がまぶしかったから

    思うことはいくつもあったけど、この記事を読んで納得。
    そもそも目的とする方向が違っていたのだ。

    学生で使える時間

    ダブルダッチをしている現役の人と言えば、その多くが大学生であろう。
    彼らは入学すると同時にダブルダッチの魅力にハマり、練習を開始する。
    そして世界大会の「NDDL」だったり「Double Dutch Contest World」を目指す。
    地方予選、全国大会、そして世界選手権。
    殆どの大学生ダブルダッチャーが夢見るサクセスストーリー。

    だがここには大きな条件が加わる。

    時間が有限であることだ。

    世界選手権は毎年12月に開催され、その国内予選は9月~10月にかけて開催される。
    んでもって大学の4年生が最後の試合って感じになるのかな?
    就活が忙しい場合は3年生の大会に照準を合わせるかもしれない。

    こう考えると、かなり時間は限られている。

    たとえば新入生で5月にダブルダッチを始めたとしよう、
    4年生の国内予選に照準を合わせるとすれば、3年と4ヵ月しかない。
    3年生だとしたら2年と4ヵ月

    限られた時間の中で世界を目指す競争は熾烈を極める。
    そうなれば、いかにして大会で勝つかを考えるのも自然な流れである。

    技術とか言ってる時間はない

    時間を最大限有効に活用するため、
    アイディアや突飛な発想が無いと上位に食い込めない。
    これが「技術は媚売りクソくらえ」論の肝ではないだろうか。

    世界を狙う全てのチームが全身全霊でぶつかってくる。
    加えて限られた学生という時間に、いくら他を犠牲にしたとしても、
    練習時間によって圧倒的な優位に立つことは難しい。

    ここで、アイディアの登場だ。

    技術に時間を割くより、
    他チームと違うことをして目立ち、いかにして記憶に残れるかを考える。
    特に1年生とかは練習量で上級生に勝てないならアイディアで攻めよう。

    これが彼らの言う「パフォーマンスの大会」に対する考え方だと思う。

    さらに補足。技術が媚売りというのは、
    「技術」=「一般に支持されるもの」という考えから来ている。
    これさえやっとけばウケるっしょ?みたいな傲慢な態度が背後にあるとも言えるだろう。

    ここで言う技術とは「一般にウケるため」に為され、習得されるもので、
    ウケるために身につける「媚売り」の行為だという。
    つまり「技術」とは陳腐で創造性のないもの、
    もしくは「客に拍手をもらうための記号」として捉えられているのだろう。

    まとめ

    賛否両論あるだろうが、今回「時間の制約」や「目指している方向」の2点を考えに入れた時、
    素直にこれも一つのやり方なんだと納得することができた。
    同時に日本のダブルダッチ事情を少しだけ理解できたような気もする。

    できるだけバイアスがないように理解したつもりだが、
    真逆の意見ゆえに少なからず誤った認識が含まれるかもしれない。
    この点はお許しいただきたい。

    ただ今後も、老害にならない程度に意見を発信していきます。
    目的とする方向が違うかもしれないけど、
    どっかの誰かには役に立つかもしれないとの希望を込めて…。

    ではではー。

  • 強さは波及力。日本のダブルダッチが世界に与える衝撃がスゴイ。

    今年もオーランドで開催されるんだ!!
    World Jump Rope、アメリカが主体になって開催する世界選手権。
    去年も遊びに行ったけど、今年も行きたいなぁ。

    縄跳びの大会っていくつかある。

    自分が出場してきたFISACも世界選手権の1つだけど、
    個人的にこのWorld Jump Ropeは今後大きくなっていく大会だと思ってる。

    ★★

    アメリカの縄跳びスタイルは「アクロバット」だ。
    もはや宙返りとかが出来ないトップ選手はいないんじゃないかな。
    なかには固い床で捻りを入れ始めてる人もいるし、その進歩は止まらない。

    最近ではアフリカ勢もアメリカ代表としてどんどん勢力を伸ばしてきて、
    バネバネの実を食べたとしか思えない人達ばっかり。
    4重とびなんて当然で、5重とびの連続を繰り出すような選手だっているのだ。

    だがそんなアメリカにも自分は弱点があると思う。
    それは、世界的なダブルダッチの波に乗り遅れていることだ。

    スタンダード化するJapanese Style

    日本発信のダブルダッチは、いま世界でも大きな動きになっている。
    なかでもフランス・ベルギー・香港は「Japanese Style」をいち早く取り入れた国だ。
    これらの国ではダブルダッチのみの大会も開催されていて、
    Double Dutch Contestの国大会なんてのもあったりする。

    ちなみにその世界選手権は3月に日本で開催されるんだけど。

    Double Dutch Contest World 2014
    DOUBLE DUTCH CONTEST 2016

    ダンスと融合したJapanese Styleのダブルダッチ。
    こう見ると縄跳びって括りから飛び出しながら発展してる様にすら感じる。

    こうしたJapanese Styleのダブルダッチの波がある一方で、
    アメリカは一歩後れを取ってしまった。

    彼らの演技は主にアクロバット。それはダブルダッチでも同じこと。
    ところがアクロバットに偏るあまりに、
    カウントや観客を意識した演技という概念を蔑ろにしてしまった。
    各国のダブルダッチャーがこぞって音に合わせたパフォーマンス性の高い演技を作る中、アメリカだけはこのお家芸を捨てられず、昨今まで来てしまったのである。

    もちろんアメリカの一部トップ選手たちは気付いていたはずだ。
    Japanese Styleが世界に広まるキッカケは2004年のFISAC大会までさかのぼる。
    当時も世界トップだった「日本ダブルダッチ」の面々がオーストラリアで披露した演技は、
    世界中の縄跳び関係者に大きな衝撃を与えた。
    会場からの割れんばかりの拍手、スタンディングオベーション。
    一緒に会場から見ていたが、バックで流れている音楽がかき消されるほどの喝采だった。

    この大会に参加していたベルギー、香港はいち早くこのJapanese Styleを取り入れ、
    この流れに続くように、続々と各国の選手達が取り入れるようになっていく。

    そしてアメリカも同じ会場で演技を見ていたはずなのだが…。
    彼らがお家芸から脱却するのには、少々時間がかかってしまった。

    ★★

    今年のWorld Jump Ropeに向けて、初めて日本で国内予選が開催される。

    World Jump Rope Japan Selection
    http://jdda.jp/wjr.html:title:bookamrk

    世界トップクラスのパフォーマンス性を持つ、本家Japanese Styleの日本チーム。
    オーランドで彼らがガッツリ会場を盛り上げてくれたら、
    アメリカの縄跳び界に新たな衝撃が走ること間違いなし。

    もしかしたら次回のコンテスト辺りで、Japanese Styleを取り入れたアメリカチームが大勢で乗り込んでくるかもしれない。

    アクロバットが上手なアメリカ人。
    しかも世界最大の選手層を誇るこの国が本気を出したらどうなるだろうか。

    縄跳び世界最強の呼び声が高いアメリカ。
    ここから新しい風が生まれるのが待ち遠しい。

  • 自作自演だけじゃ、今後ダブルダッチの大会は勝てなくなる。

    以前、Twitterでこんなことをつぶやいた。

    ダブルダッチは人に向けて行う演技だ。
    ダッチだけじゃなくて広い意味で「縄跳び全般」は人に向けて行うパフォーマンスにすることができる。

    最近、「縄の演技」の振り付けをしてみたいなぁって衝動に駆られている。

    縄跳びの演技と言ってもあまりピンと来ない人のために。

    この演技は大好き。
    日本ダブルダッチの底力を感じる。

    音楽に合わせて踊って、跳んで、そして回って。
    客席に居た世界中の選手がスタンディングオベーションだったのは今でも覚えてる。

    ★★

    縄跳びの演技って色んな人が作ってる。
    けどもっとも多いのは「本人」が演技を創ってるチームだ。
    自作自演って言うと変な響だけど、跳ぶ人が自分自身の演技を創る。
    まぁ至って普通のことだ。

    なかにはジュニアだったりで、講師が演技を作ってるチームもあるだろう。
    でも大学生以上の大人の場合、ほぼ100%のチームの自分たちで演技を作ってると思う。

    ダッチをする人だから、当然ダッチを知ってて、盛り上がる演技構成を知ってて、研究もしてる。
    競技に向けた演技だったらなおさら、どうやったら勝てるかを必死に考えてるだろう。

    これは一つのやり方だし、勝負に勝つためには理にかなってる。

    だからこそ、全く関係ない人の振付を経験したら面白いんじゃないかな?

    たとえばストリートダンスの人に振付てもらうとか。
    ダンス影響を大きく受けてる日本のダブルダッチなら、親和性もあるはずだ。

    チャレンジャーなとこで言えば「コンテンポラリー」の人に振付てもらう。
    HIPHOPとは違う畑だけど、同じダンス。ダッチにとっても発見はあるだろう。

    あとは大道芸の人ってのも面白いと思う。
    ストリートで演技をしてる人とか、舞台でパフォーマーやってる人とか、
    それぞれに違いがあるだろうし別世界の感覚があるはず。

    そしてサーカスの人。
    アクロバットが日進月歩のダブルダッチにとって新しい風が入ると思う。
    何しろサーカスはアクロバットが主体だからね。
    伝統的なポージングとか動き方とか、古臭く見えるかもだけど意外な発見があるかもしれない。

    単なわの人が振付けるのなんていかが?

    自分自身もダッチチームの振り付けをやってみたい。

    残念ながら自分はダブルダッチの経験は殆ど無いし、イロハのさわり程度しか知らない。
    まぁコンテストのVol3とか出たけど…(古っ!)

    あるのか分からないけど、ダッチ的に非常識なことも知らない。
    タブーとか無理難題ってのも知らない。

    メチャクチャなこと言うと思うけど、それもまた面白そうじゃない?(笑)

    ★★

    まぁただ、他ジャンルの人の振付で大会に勝てる演技ってのは無理だと思う。
    学生にとっては大会で勝つことのウエイトは大きいだろうし、
    それこそ競技に向かってる以上はダブルダッチそのものを研究したほうが良い。

    あくまで別ジャンルと交流すると新しい発見とかがあるよ!って話。
    もしかすると競技を退いてる社会人とか、それこそプロチームが取り組んでも面白いかもね。
    この点でカプリオールはすでにサーカスの人による振り付けを経験してるからこそ、
    コンテストの時の演技ができたんだと思う。

    将来に形にできたら面白そうだなぁ。

    誰か、振り付けやらせてーー。

  • あなたが評価されないのは「万人ウケ」を狙っているから。

    あなたが評価されないのは「万人ウケ」を狙っているから。

    嬉しい事が続いている。
    こうして色んな人が自由に意見を述べていく空間が、
    結果として「縄跳び界」の発展に繋がっていく。

    先日書いた記事について、ブログ仲間の「とびまるさん」に取り上げていただけた。

    023 採点競技を通じて思ったこと、そして – とびまるの「なわとびのこと」

    とびまるさんは学校で事務員をされている傍ら、
    縄跳びに熱中して自身で取り組まれているという。
    彼のブログにある技説明はわかりやすくておすすめだ。

    また個人的に彼のイラストがツボだったりする。

    とびまるさんの記事の中で、これは重要だなぁってのがいくつか。
    なかでも以下の文章は考えさせられる。

    高難易度の技は、「すごい」けれど「速すぎてよくわからない」。

    小学校で、TJをやるより、簡単なリリースや、レッグオーバーの連続技がウケるのに似ている。わかるもの、わかったうえで技を味わえるもの、そこに「見る側」は本気で感嘆する。

    そうなんです、その通りなんです!!
    んでもって次の一文。

    もっと、自由に跳ぶ動画が増えてもいいと思う。
    採点競技を見据えて練習しているかたが多いので、なかなかそんな余裕はないかもしれないけど、ルール不問のお楽しみ用のフリースタイルもあっていいんじゃないかな。公式大会には使えないけど大好きな曲で、ひたすら見せる技に特化したフリースタイルなんて、「見る側」としてはたまらないと思う。

    これは耳の痛い。
    自分も大会の映像ばっかり挙げていて、ガッツリ反省した一人だ。

    見せる演技は難しい

    まず最初に・・・。
    正直「見せる演技」というのは果てしなく難しい。
    人に楽しんでもらえる演技ってそんな簡単じゃない。

    もちろん鉄板ネタを組み合わせればある程度誰でもできる。
    これらを混ぜて構成を作れば、簡単に誰でも盛り上がる演技が作れる。

    鉄板ネタ一覧

    1.おしりとび
    2.リリース
    3.多回旋(3重跳び以上)
    4.スペシャルウォーク
    5.アクロバット、宙返りなど

    でもね、これほぼ全員がやってるんだよね。
    最初のパフォーマンスを作るときの参考にはなるかもしれないけど、
    それは規定演技をやってるようなもの。
    ここから脱却して、三村選手とか柳下選手のような個性を出すには別の工夫が必要になる。

    本格的に「見せる演技」を求めるってなると、これはすごい時間かかる。
    競技に掛けるのと同じぐらい、もしくはそれ以上の労力が必要だ。
    まぁ手前みそだけど、この点はnasaが先駆者じゃないかな。

    当時の彼は「観客を意識した演技」を日本で最も突き詰めていた。
    賛否両論あるかもしれないけど、彼の演技には必ず「観客」がいる。
    (※)他にも動画があるので興味のある人はぜひ。

    競技者が陥りやすい落とし穴

    じゃなんで競技系のフリースタイルの動画が多いかというと…。
    ここには別の問題も背景にあるんじゃないかな。

    まず1つ目にあるのは「競技者の喜び」である。
    競技者は競技者に評価されるのが一番うれしい。
    たしかに一般からの評価も嬉しいけど、同じ土俵で戦う仲間に認めてもらえるのが快感だ。

    するとどうしても、競技者目線の演技を出したくなる。
    ライバルたちに認めてもらいたいから。

    海外の選手でも新技が出来た!!みたいな動画を上げる人が多いけど、
    ぶっちゃけ一般の人には何やってるか分からないと思う。
    交差の場所が難しいとか抜き方が違うとかなんだけどね。

    んでもって2つ目。
    それは無意識のうちに評価基準をルールに求めてしまうことだ。
    競技をしていると必然的にルールに則った演技構成を作る機会が多い。
    すると競技的な演技構成を作ることになれてしまう。

    もちろん競技的な構成でも一般の観客が盛り上がる要素はあるだろう。
    だがあくまで競技の演技は競技目的。

    でもね…、
    じゃ競技的じゃない演技、一般にウケる演技ってどうやってる創るの?
    って話になる。
    そう、世界の縄跳び界でも「観客を意識した演技」に取り組んでいる人は殆どいないのだ。

    全てが自由で、何とかして観客を盛り上げる見せる演技を作りましょう。
    でも何が正解か分からなくて不安だし、やってることが正しい保証が欲しい。

    じゃどうするかっていうと、人は無意識のうちに既にある基準に当てはめて判断しようとする。
    縄跳びが足の下を通過していないとダメ、技の難易度が低いと微妙、
    本当にそれが「見せる演技」に繋がるかは別にして、何かしらの評価基準にすがる。

    すると結果的に、競技的な演技が横行することになるのだ。

    この点では日本の縄跳び界は頑張って世界を牽引している。

    音楽に合わせる、
    客席を向いて演技を行う、
    初めと終わりにしっかり挨拶する、

    こんな今の日本では当たり前のことが、海外ではほとんどできていない。
    日本の演技は世界でも「見せる演技」として非常に評価が高い。

    しかし「見せる演技」がすなわち「勝てる演技」かといえば、それは別。

    以前もオーストラリアのコーチに、

    「日本のフリースタイルは楽しいかもしれないけど、競技じゃないね」

    と皮肉めいて言われた。
    このコーチは世界大会3連覇を果たした「Luke Boon」のコーチでもある。
    最近はオーストラリアのナショナルコーチにもなって、
    2012の世界大会で男女総合優勝を勝ち取った立役者でもある。

    こう考えると、
    日本の選手が挙げる動画が「競技的な演技」になっているのは、
    「競技の高度化」と取ることができるため、一概に悪いとは言えない。

    まずは認識を分けよう

    競技的なフリースタイルは、どうしても観客を置いて行きがちだ。
    それはルールの縛りだったり競技という特性だったりして、やむを得ない。

    だがそれならば、

    一般向けの演技と競技フリースタイルを分けてはどうだろうか?

    もちろん競技を広めるため、あえて競技的な演技という意図があれば分かる。
    だが、とりあえず演技、競技のフリースタイルでいいや。ってのはどうだろうか。

    過去にとあるダブルダッチのプロチームと仕事をしたことがある。
    彼らの演技はYouTubeでも有名で、世界チャンピオンになった有名チームだ。
    いざパフォーマンスの時間、例の有名な演技が観れるのかと思いきや、
    彼らが準備してきたのは全く別の演技だった。

    縄跳びの眼で見れば「難易度」は下げている。
    しかし演技中の余裕というか、お客さんを巻き込む力は有名な演技より勝っていた。
    彼らは競技で勝つための演技とは全く別に、一般向けに行う演技を用意していたのである。

    これがプロなのだなぁと、高校生ながらに感動した。

    とかくダブルダッチは「競技的な演技」と「一般向けの演技」が近い。
    競技で行う演技を一般向けにやっても、結構盛り上がる。
    しかしだからって「競技的な演技」が全てじゃない。
    一般向けには、一般向けの演技があるはずだ。

    競技会場で盛り上がるんだから、どこでやっても盛り上がるはず。
    申し訳ないがこれは大きな勘違い。
    観客を馬鹿にしてはいけない。世間様はそんなに甘くない。

    まとめ

    Audience

    とびまるさんの記事に触れる形で記事を書かせてもらったが、
    こうして率直な意見を頂けるのは本当にうれしい。
    特に今回は我々にとって忘れがちな「見る側の視点」を再確認させていただいた。

    競技のフリースタイルも楽しいし、個人的に見ているのは好きだ。
    だがとびまるさんの言うように、
    ルールに縛られない自由な演技をしてる動画をもっと増やしていきたい。

  • 採点競技での「いい動き」とはなにか。動きの「質」についてまとめてみた。

    採点競技での「いい動き」とはなにか。動きの「質」についてまとめてみた。

    つい先日書いた記事に、縄跳び仲間からツッコミが入った。

    採点競技としての縄跳び競技の課題、内向きから外向きのルールへ – なわとび1本で何でもできるのだ

    こうして意見をくれるのは嬉しい事。
    縄跳びをよくしていこう!っていう気持ちの現われだから、賛成・反対は関係ない。

    特にこのツッコミに対してはちゃんと返答した方がいいと感じた。
    だってお互いに真剣にやりあってこそ、意見のやりあいに意味があるから。

    んでもって、論点になったのは「動きの質」について。
    今回はやや専門的な視点を交えながら、
    なんで「いい動き」と言われるのか、を考察していきたい。

    まずツッコミの文章を紹介。

    2012~2014の世界大会ルール改正で要求項目が大幅に減ったのは、指摘の通り演技の幅を広げるためです。
    ただ、競技である以上ある程度選手の演技が似るのは仕方がないと思います。フィギュアスケートでも一部で大会ごとの点数に差があるという指摘があるそうなのですが、あまり質を項目に入れると審査員で点数が変わる可能性があります。そこをうまく訓練できたとしても、その統一された質以外の考えを排除してしまいます。
    そのあたりはパフォーマンスの大会に譲って、競技はあくまでも、誰が採点しても同じ結果になることを重視した方が良いのではないかというのが私の意見です。長文失礼しました。

    〜全文抜粋〜

    いい動きに必要とされる3つの要素

    いい動きには3つの要素が必要だと言われている。
    「運動の合理性」「運動の効率性」「運動の経済性」の3つだ。

    最初の2つはなんとなくイメージしてもらえると思うけど、
    運動の経済性については少し説明が必要かな。
    一見すると造語のようだけど学問で使われる用語。
    Googleさんに聞いてもこのページしかヒットしなかった。

    運動の経済性とはどういう意味ですか?回答おねがいします。 … – Yahoo!知恵袋

    ざっくり説明すると、
    運動が熟達するにつれて無駄な部分が削ぎ落とされて合理化・効率化されること。

    たとえばダブルダッチのスピード。
    あれって高速で縄を回すのがすごい大変。
    一度経験すればしんどさがわかると思う。

    でも不思議なことに、ある程度練習を積んでいくとそこまで疲れなくなる。
    しかもトップのチームのターニングを見てると結構みんなが似た回し方をしている。
    もちろん教えてもらったことを的確に実践しているだけかもしれないが、それだけじゃない。

    何とかしてラクに回したい!!!

    ってのが重要だ。
    サボれってことじゃなくて、
    同じスピードでも、どうやれば力を使わずラクに回せるか。
    これが運動の効率化だ。

    運動の効率化は「基本」とされる動きに集約されてることが多くて、
    たとえばベーシックターニングでも、楕円よりも綺麗な円形の方がいいとされている。
    楕円を描くと歪みが生じるからって言われてるけど、実はそれだけじゃなくて
    縄に対して一番効率よく力を加えられるからだ。

    そして効率化された動きは合理的な動きとも言える。
    動きそのものが理にかなってるってことね。
    たとえば高校生体操選手が成功した「シライ(伸身後方宙返り4回ひねり)」って新技。
    捻っている瞬間、彼の両足は綺麗に閉じている。
    なぜなら少しでも開けば回転が遅れ、捻りきれないからだ。
    物理の得意な人なら「慣性モーメント」っていえば通じるかな。
    フィギュアスケートの回転でも最後は身体を縮めて回転数を上げるでしょ?
    あれと同じ原理。これが運動が合理的ってやつ。

    さていよいよ経済性。
    経済的って言うと、なんかお得なカンジがするよね。
    割引とか節約なんて言葉が近いかもしれない。

    運動の効率化・合理化と経済性は時系列になっていて、
    効率化・合理化が進むと、徐々に力を使わなくても良い動きが出来るようになる。
    ダブルダッチの4重回しで上手な人と初心者を比べれば一目瞭然じゃないかな。
    腕力で回しているのか、ピンポイントに縄に力を加えられているか。
    言わずもがな後者が運動の経済性が良いってことになる。

    こうした動きはダブルダッチや縄跳びにかぎらず、
    すべてのスポーツに言えることだ。
    さらに続くのが運動の経済性が良いと、動きが美しくなる。

    だから体操競技とかフィギュアスケートの演技は多くの人が美しいって感じるし、
    ある意味シルクドソレイユのパフォーマンスにも通じる。

    一流選手の動きはなぜ美しいのか からだの動きを科学する (角川選書)

    一流選手の動きはなぜ美しいのか からだの動きを科学する (角川選書)

    少し話がそれたけど、
    つまり運動の経済性が良い動きが、すなわち「質の高い動き」ってことになるし、
    採点競技において評価する基準の一つになるのだ。

    じゃ、どうやって評価するの?

    ざっくりだけど運動の経済性についてはご理解いただけたと思う。
    じゃ次は、どうやってこれを客観的に評価するか。

    結論から言えば、
    頑張って基準を言語化するのだ。

    たとえば体操競技の場合、
    「つま先まで伸ばす」ってのが評価基準に入っている。
    別につま先を伸ばさなくても、宙返りをバシバシできればよくね?って話もある。
    じゃなんでわざわざ「つま先」なんて細かい基準を入れたかというと、
    つま先を伸ばすことに「文化的な背景」と「技術的な背景」があるから。

    文化的って言うと難しそうに聞こえるけど、ようはみんなが、
    「つま先伸びてると綺麗だよね!!」
    に、賛同してくれるかどうか。
    過去に東洋では中腰姿が美しいとされてた時代があって、今でも歌舞伎とか能に残ってる。
    西洋では宮廷舞踊で今のバレエの動きが生まれて、手足を伸ばした立ち姿が美しいとされた。
    どっちが美しいなんて優劣じゃないけど、スポーツの世界では西洋の「美」が一般的になってる。

    技術的なことだと、つま先を伸ばすことで「ふくらはぎ」に力が入り、膝が伸びやすくなる。
    引いては「全身の締め」が上手にできることに繋がるのだ。
    体操競技では演技中、身体が締まっていることが技術的に望ましいとされていて、
    熟練した選手だとつま先までしっかり意識して締められている。

    つま先はその判断基準の一つってわけ。

    まぁなんで締まってるのがいいかは…専門の人に聞いてください。
    (※)空中分解を防ぐとか回転力を失わないこととかに関係するらしい

    こうした紆余曲折があって、質が評価できる基準を頑張って言語化していくのだ。
    きっと同じことが、他の採点競技でも行われてきたはず。

    いい動きは時代とともに変化するのか?

    これは難しい質問で、全く変化しないといえば嘘になる。
    しかし基本的には変化しないんじゃないかなって自分は思う。
    というのも、変化するのではなく進化するものだと思うからだ。

    スポーツの動きは時に、革命的な人によって進化する。
    走り高跳びの背面跳びが代表的な例で、あんな跳び方をしたのは当時として衝撃的だったらしい。
    しかし実際に目にした多くの国の人が「いい動きだ!」って認識して、
    今となっては当たり前のように行われてる。

    でも、背面跳びが運動の経済性や合理性・効率性に反してたらどうだっただろう?

    まぁ変な跳び方してるね、、、って一蹴されて、ここまでスタンダードにはならなかったはず。
    専門的に練習している人が見ても「いい動き」だったからこそ、今も残っているのだ。

    じゃ採点競技の場合はどうなるか。
    こちらも同じなんだと思う。
    中にはフィギュアスケートのバックフリップのように禁止されちゃうこともあるけど、
    ベースにある「いい動き」の基準はそう変わらない。

    「表現力」と「いい動き」の関係性について

    今回の縄跳び仲間からのツッコミで一番の相違点になったのがここだと思う。
    表現力ってやつと、いい動きの違いについて。

    今更だけど、先に上げた記事の内容だと誤解されても仕方ないし、
    縄跳び仲間のツッコミも一理あると思う。

    でも本当に言いたかったのは、
    反応や拍手を評価することじゃなく、
    技そのものの質を評価するルールになってほしいってことだった。

    たしかにツッコミのように、
    お客さんへのアピールや「表現力」ってやつをルールで規定しちゃったら、評価基準が曖昧になる。
    審判ごとの差も出てしまう。

    そうじゃなくて「いい動き」ってのは難易度と平行する形で評価して欲しいのだ。

    質(低) 質(高)
    難易度(低) 1点 2点
    難易度(高) 2点 4点

    まぁざっくりすぎるけど、こんなイメージ。
    難しい技をやっても、質がイマイチなら点数は出ません、ってこと。

    一応いまのルールでも「激しい着地はダメ」って書いてあるはずだけど、
    これだけじゃ不十分だ。
    なんとか言語化して「いい動き」ってのを評価していかないと。

    乱暴な言い方だけど、いまのルールは「縄跳びさえ通過すればOK」っていう印象が強い。
    多少姿勢が崩れても、縄跳びさえ接触せずに通過すればミスにはならない。
    だから「いい動き」をする選手が上位に行くとは限らないし、
    多くの選手の演技を「無理矢理でも縄跳びを通過させる!」って方向に推し進めてる。

    まとめ

    「いい動き」って一言で言っても、誰が見てもいい動きってわけじゃない。
    採点競技では技術的な知識を持った上で、熟練度を測る意味で使われる。
    だからパッと見で「あっちの選手のほうが面白かった!!」っていうのは、やや論点がずれている。
    もしかすると拍手や反応が良かったのかもしれないけど、
    好き嫌いで評価をしてしまえば、それこそ癒着だのなんだのって言われちゃう。

    公平性を保つ上でも、運動の経済性・運動の効率性・運動の合理性の3つに基づいた「いい動き」を評価するのだ。

    ってな感じで色々書いてきたけど、
    改めて自分自身の考えもまとめることができて良かった。

    ちゃんと勉強している人や、各スポーツの専門の人にとってはツッコミどころ満載なんだと思う。
    本当はちゃんと文献を読みなおして説明するべきなんだけど、
    全部日本の実家においてきてしまったのでご勘弁を…。
    大学時代のノート、もう一回読み直したいな。

    ではではー。