高校向け芸術鑑賞会作品
ラボラトワール・ドゥ・シルク
シルクドゥソレイユでの経験を活かし、粕尾将一が新しいサーカスショーを創作しました。
エアリアル(空中芸)やジャグリング、バランス芸など世界に誇る日本人のサーカスアーティストが集結した本作品では、リアルでしか体験できない感動と興奮をお届けします。
生まれつき足の長い主人公の「ラング」。個性を活かしキラキラと輝くサーカスアーティストたちを傍目に、自らの特徴に悩み塞ぎ込んでしまいます。しかし、ある少女の行動がラングの心をほぐし、大切なメッセージに気づかせてくれます。
作品名 | ラボラトワール・ドゥ・シルク |
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対象 | 中学校、高校 |
ジャンル | 芸能(サーカスアート) |
実施場所 | 体育館もしくはホール |
公演時間 | 75分~90分 |
ノンバーバル演劇「DEAR」
ノンバーバル(非言語コミュニケーション)でお届けする演劇作品です。縄のまっちゃんは主役の少女と心を通わせる「異世界のサーカス団員」を演じています。
高校生の日常描写から、現代社会をエグるメッセージを届ける作品です。
いつも仮面を付けて友達とうわべの会話をする少女。ある日、異世界に迷い込んでしまった少女が出会ったのは、仮面を付けずありのままでブツカリ合う「サーカス団」でした。そこで少女は大切ななものに気づきます。
作品名 | ノンバーバル演劇「DEAR」 |
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対象 | 中学校、高校 |
ジャンル | 演劇 |
実施場所 | 体育館もしくはホール |
公演時間 | 75分~90分 |
小学校・中学校向け芸術鑑賞会の作品
サーカスエコロジカル
楽しく環境問題を学ぶ「科学実験ショー」です。地球温暖化を題材に、江古田博士とクラウンヒロポンがドタバタの実験を繰り広げます。
縄のまっちゃんは助手としてパフォーマンスや実験で参加します。
ここは江古田博士の実験室。博士は助手達と共に環境問題について研究しています。
研究室の仲間の道化師(クラウン)は、お調子者でイタズラが大好き。
博士はそんなマイペースな助手に日々振り回されながらも、どうしたら地球が綺麗なもとの姿に戻れるのかを突き詰めてきました。
作品名 | サーカスエコロジカル |
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対象 | 小学校 |
ジャンル | 科学実験ショー |
実施場所 | 体育館もしくはホール |
公演時間 | 60分~90分 |
ご依頼の流れと料金
料金
ご予算に合わせて演者や公演内容を調整させていただきます。
実施に関してのお願い
- 各作品は、公演前に準備時間と片付け時間が必要となります。
- 体育館公演、ホール公演のどちらにも対応しております。
- 体育館公演の場合は音響機材、照明機材はこちらで持ち込みます。
ご依頼方法
下記のフォームよりお問い合わせください。後日、担当者よりご連絡差し上げます。
芸術鑑賞会の目的とねらい
芸術鑑賞会は子どもたちに本物の舞台芸術に触れる機会を提供して、芸術を愛する心を育て、豊かな情操を養うことをできる学校の取り組みです。
さらに文化庁は文化芸術を享受することについて以下のようにも述べています。
文化芸術は、豊かな人間性を涵養し、創造力と感性、コミュニケーション能力など、人間にとって重要な資質を形成する。また、共に生きる社会の基盤の形成や新たな需要を生み出す質の高い経済活動を実現する。さらには、国際協力のソフトな基盤ともなるものである。
引用:文化芸術立国中期プラン
本物をナマで感じる機会
YouTubeを始めとした動画配信サービスの充実により、子どもたちはよりバーチャルな世界で過ごす時間が増えています。
画面の向こうには優れた映像技術や演出で創作された動画で溢れていますが、一方で本物をナマで経験する機会が減っていることも事実です。
芸術鑑賞会では、普段なかなか触れる機会がない舞台芸術に直接触れることで、子どもたちはリアルの息遣いやエネルギーを感じ取ることができます。
芸術鑑賞で感情のゆらぎを引き起こす
毎日繰り返される学校生活では、感情がゆらぎを起こす機会は減っていきます。舞台芸術を鑑賞では、非日常の空間を通して感情の波を子供に起こします。
- 演劇の主人公への感情移入
- 芸能パフォーマンスの気迫
- 緻密な伝統芸能の技
手に汗握るという表現があるように、リアルを目の辺りにしたとき、人は感情を揺り動かされるのです。芸術鑑賞会は学校でこうしたリアルに触れ合える貴重な機会とも言えます。
芸術鑑賞会の相場と予算
芸術鑑賞会の予算の相場はどのくらいでしょうか?
いくつかの劇団や文化庁の資料を調べましたが、細かい料金設定は公開されていない劇団や団体がほとんどです。なぜなら、公演の内容によって一概に料金を決めきれないからです。
作品の内容はもちろん、人数や舞台設備によっても必要経費は大きく変化します。逆に言えば、予算の範囲内で人数や内容を調整することが可能なのです。
- 作品内容や人数によって経費が一概いくらと言いにくい
- 団体によっては予算内で調整できるところもある
予算の相場は生徒数で算出できる
学校における鑑賞教室等に関する実態調査(2008)によると、全体の78.4%、高校では88.7%の学校において公演料の支払いで生徒や児童の負担があったとされています。
各学校での負担平均額は小学校で646円、中学校で1083.4円、高校で1721.8円です。
参考:たとえば小学校で全校生徒が500人だった場合、646円x500=323,000円となります。
予算相場はおおよそこの指標から計算ができますね。
芸術鑑賞会を無料で実施する方法
地方の小規模校の場合、上記の金額を準備するのが難しい学校もありますよね。数こそ少ないですが、芸術鑑賞会を無料で実施している学校もあります。
芸術鑑賞会を無料で開催する方法は大きく分けて2つあります。
- 教育委員会・保護者会に助成をもらう
- 文化庁の行う「文化芸術による子供育成総合事業」から応募する
教育委員会・保護者会等に助成をもらう
小規模校の場合、予算的に芸術鑑賞会を実施するのは難しい学校もあるでしょう。地方自治体によっては、教育委員会が芸術鑑賞会のための助成金を出しているところもあります。
またPTA(保護者会)や地域の事業団などから補助金、助成金をもらうなど学校単体で実施が難しい場合は地域の他組織からサポートをしてもらうケースが多いようです。
文化庁の行う事業から応募する
文化庁は子どもたちが芸術に触れる機会を確保するための事業を継続的に実施しています。
子供たちに対し質の高い文化芸術を鑑賞・体験する機会を確保するとともに,
芸術家による表現手法を用いた計画的・継続的なワークショップ等を実施する事業です。
募集の時期が決まっていることや実施のジャンルに制限があることなど、煩雑な部分もいくつかはありますが学校坦々での負担を無くしてで実施するための手段となります。
興味がある方は上記のページから申請をしてみてください。
芸術鑑賞会のジャンルと企画種類
芸術鑑賞会とひとことで言っても、いくつかのジャンルに分かれます。各学校は独自に企画や作品を選ぶところが大多数ですが、あまり同じジャンルに偏ってしまうのは良くないですよね。
文化庁のホームページで紹介されているジャンルは下記のとおりです。
最近ではサーカスやメディアアーツなど新しいジャンルの芸術作品も広がっています。
鑑賞作品を選ぶポイントと注意点
どんな作品を選ぶかにしても、ジャンルも多く劇団や作品数が多すぎで選ぶのが大変ですよ。そこで作品を選ぶときには最低でも下記の3つのポイントに注意してください。
派遣実績なのか、作品の実績なのか
最近では広告代理店や企業が中間に入って「派遣実績〇〇校!!」という広告を出しているところも多いです。しかし注意してほしいのは、派遣実績は多くても作品自体の公演実績が少ないケースもあるんです。
会社としてはたくさんの派遣実績を持っていても、学校で子どもたちが実際に見る作品が多いとは限りません。派遣業者も精一杯良い作品を紹介してくれますが、一度作品自体の実績も聞いてみると間違いがなくなります。
子どもが60分~90分を楽しめるか
せっかく予算を割いて芸術鑑賞会を実施するからには、子どもたちに良い時間を持ってほしいですよね。作品の内容を見て、本当に子どもたちが楽しめるのか?をぜひ考えてみてください。
とくに小学校の場合は1年生から6年生までの幅広い学年が一斉に鑑賞することになります。低学年でも楽しめる内容で、かつ高学年にも学びがあるという作品というのは難しいんですよね。
だとしたら、いきなり難しい芸術作品を持ってくるのではなく、ある程度エンターテイメント性のある作品を選ぶのもありではないでしょうか。世界的サーカス集団シルク・ドゥ・ソレイユはエンターテイメントでありながら、サーカスを芸術的な演出で表現しています。
エンターテイメントの世界と芸術の世界は、近年で一気に近づいているのです。
万が一のときの契約はしっかりと
芸術鑑賞会を実施する直前に、大規模な災害や感染症の蔓延などで実施が難しくなるケースがあります。もちろん無いに越したことはないですが、万が一のときに身を守るのが契約です。
劇団や団体に依頼したら、その段階で制作やリハーサルを開始します。本番がなくなったとしても、そこまでのリハーサルで使用したスタジオ代や諸経費は必ず掛かっているのです。
いざ実施が難しくなった場合はお金のやり取りをどうするか?を事前に相手側と契約という形で締結しておけば、不要な揉め事を避けお互いに気持ちよく実施することが可能になります。