技がたくさんできるだけ、と「本当に上手」の決定的な違い



縄跳び競技を始めて約15年が経ちます。

こんにちは縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。

2018年に入ってから、ジュニア選手の成長が著しいものがあります。一昔前だと大人が苦労して練習していた技を、今では小学生がやってしまう時代なんですよね。

競技の成長と言う側面では、非常に素晴らしいことだと思います。でも一方で、上手になりすぎる子供たちに少しだけ不安を感じるんですよね。

技の習得がものすごく早い

子供の成長は目を見張るものがあります。世界レベルの技であろうと、ひたすら練習していくと子供たちはあっという間に習得していくんです。

それこそ自分たちが1年がかりで練習した技も、今の子はひと月足らずで習得してしまったり。自分たちの世代ができなかった技でもあっという間に習得してしまう。

世代が変わることの恐ろしさとともに、本当にこんなに技を早く習得してしまっていいのだろうか?という疑問が残るんです。

習得が早すぎる弊害

早く習得できることが一見すると素晴らしく見えます。しかし早すぎる習得には2つの弊害があると思うのです。

1つ目は、習熟度を上げる期間が短いこと。

1つの技を習得させるのには一定の時間が必要です。この技ができたら次の技、さらに次の技ができたらあっちの方・・・

こんな感じで、次々と新しい技を習得していくことばかりに目がいってしまうと、1つずつの技の習熟度が上がらないままになってしまうんですよ。

結果として今の子に多く見られる特徴としては、できる技の数こそ多いけど、一つ一つの完成度が低い。。。これはたくさんの技を習得したい、ないしは習得することが第一の目的になっている弊害だと思うのです。

楽しみ方のバリエーションが乏しくなる

もう一つの弊害は、楽しみ方のバリエーション欠如です。

新しい技を習得するのは楽しいです。これをより細かく見ていくと、新しい技が初めてできるようにになる瞬間こそが楽しい。

でも技の総数はそうそう増えるものじゃありません。Youtubeで見られる限りの技を習得し尽くしてしまえば、次に目指すべきところがなくなってしまう。そうなると、より過激な技や高難易度の技に取り組むようになる・・・。

このループにハマると、新し技の習得以外の「なわとびの楽しみ方」のバリエーションが極端に乏しくなっていくんですよ。

新しい技ができるようになることも1つの楽しみ方です。ただ、他にも沢山の楽しみ方があります。こうした楽しさの広がりを見えないままに上達していくと、いずれ頭打ちになった時にパンクしてしちゃうんですよね。

習熟度が低い技のループ
新しい技ができるようになる

頭打ちになって新しい技を探す

無理な技を練習する

習熟度が低い技を習得する

スタートに戻る

本当に上手な子供が、習熟度が高い理由

一見するとたくさんの技ができそうな子供も、習熟度が低いケースがあります。しかし、本当に上手な子供は習熟度も総じて高いのです。

ではなぜ上手な子は習熟度が高いか。一言でいえば単純な反復回数が多いからです。楽しさのバリエーションを知ってる子どもは、新しい技を習得する以外にも沢山の遊び方を知っているんです。

たとえば名古屋なわとび教室の生徒たちは「T.J. 30秒スピード」なんてアホな遊びをしています。

これも遊び方のバリエーションの形。こうした遊びの中で自然と反復を行い、知らずに習熟度が上がっている。これが本当に上手な子どもの正体だと思うのです。

本当に上手な子供は、何回やっても1つの形が崩れない。だから本番の試合でも簡単な方で失敗してしまう。

ここに本当に上手なこと、技のバリエーションがあるんだけどこの決定的な違いがあると思うのです。

反復練習は避けて通れないが、順番が大切

縄跳びの悪しき習慣の1つとして、ひたすらにトレーニング的に反復練習をさせるというのがあります。

確かにこうした反復練習は、楽しさの要素を感じられない悪しき習慣だと考えています。

しかし反復練習の全てが、悪だとは思いません。

習熟度を上げるためには反復練習が必要です。1つの技を反復することで、技の効率運動の効率が改善されていくのは、紛れもない事実だからです。

ただし、楽しさを知ることと反復練習が逆転してしまってはいけない。

楽しさを知らずに行う反復練習はただの苦行です。楽しさを知った上で行う反復練習は、自らの挑戦となる楽しい時間に変化していきます。

本当に上手な子供たちは、こうした反復練習の楽しさすらも知っています。

だからこそ本当の意味で上達するには、楽しさを知り、反復練習を通過する必要があると思うのです。



関連記事