なわとびコラム

日本なわと選手の基礎は学校で身につく、世界でも稀な理由

こんにちは縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。

なわとび教室がスタートして早2年、すでに30人ほどの生徒を教えるまでに広がりました。

定期開催で「なわとび教室」をやっていると。時々とんでもない逸材が現れます。なかにはスタートの時点で恐ろしい素質を持っている生徒もいたんですよ。

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二重跳びが100回できる生徒

もちろん最初は縄跳び競技に触れたことがない生徒です。TJやったEKといった専門的は知りません。自由演技だってやったことない人ばかりです。

でも、一部の生徒はものすごい飲み込みが早いんですよ。よくよく観察してみると、彼らは縄跳びの基礎が非常に上手にできる生徒なんです。

例えば二重跳び。二重跳びが10回できる。もしくは二重跳びが100回跳べるという生徒がいたとします。

どちらもできる技は同じなんですが、二重跳び100回ができる生徒は恐ろしいほどの基礎力が付いてるんですよ。

基礎力がある、という強み

二重跳びが100回できる小学生なんていると思いますか?はい、うちの生徒には小学校に入る前から二重跳びが100回ぐらい跳べる生徒がいました。

二重跳びが100回できるというのを詳しく分析してみると、回数を重ねるだけの全身持久力やリズム感、さらにはロープの操作技術、跳躍力がしっかり身についているということ。

だからこそ、彼らは他の技を教えてもスグに吸収していくんです。三重跳びなんて早い子ならその日のうちにできますよ。さらにハヤブサや交差二重、あっという間にハイレベルな技ができるようになっていきます。

基礎を創らないで上達してしまう落とし穴

反対に、二重跳びがそこそこしかできない状態で難しい技に挑戦すると時間がかかります。基礎を身につける時間が必要になってしまうからです。

どうしても「はやぶさ」ができる「三重跳びができる」いうと目立つんです。しかし二重跳びしかできないけど100回できるよ!!という生徒の方が、その後の伸び率は高い。

技の種類ができるのは素晴らしいことですが、新しい技にばかり挑戦するからこそ「習熟度」が上がっていかない。引いては基礎がいつまで経ってもおざなりになってしまうのです。

小学校の連続とびがトレーニングを担ってるかも?

残念ながら習熟度は時間をかけなければ伸びません。

新しい技を習得することも大切ですが、こうした基礎基本を身に付けられるか?は将来的な伸び率に大きく影響を与えます。

必ずと行っていいほど、日本全国の小学校では「連続とび」をします。引っかかるまでの回数を数えて、記録をつけていくものです。

もしかしたら小学校で行うこうした「二重跳び連続跳び」は、素晴らしい縄跳び競技の基礎トレーニングになっているのかもしれません。